ベッコウバチの一種

夕方の砂浜で、一匹のベッコウバチがクモを引いているのに出会った。
オオシロフベッコウに似ているが、一回り小さい。

最初見たときから落ちつきなく、何だかおかしな動きだった。
しばらく見ていてわかったのだが、アリをおそれているらしい。
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獲物をとられる心配をしているようだけど、気にしすぎじゃないかと思った。
でも、それは大きな間違い。
一瞬のうちにクモはアリに奪われてしまったのだ。
穴に引き込むのを撮影しようと狙っていた私も唖然とするばかりだった。

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砂浜で出会ったシロスジコガネ。
地面をてくてく歩いていた。

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ウミコオロギ(ナギサスズ)

ウミコオロギ(ナギサスズ)は鳴かないので、声をたよりに探すわけにはいかない。
丸い石がごろごろしているような海岸にすむと何かに書いてあった。
その記憶を頼りに、庄内の海岸を探してみた。

すると昨年から何度も通った場所がまさにそうだったことに今さら気づく。
漂流物をどけて探しはじめると、すぐにそれらしい姿が目に飛び込んできた。
拍子抜けするほど簡単に見つかったが、それからが一苦労だった。
丸い石の層はかなり深く、石をどけても更に下に隠れてしまう。
延々その繰り返しなのだ。。。
10分ほどかけてようやくオスメス満足のいくカットが撮れた。

しかし、これは成虫なんだろうか。
親になっても翅をもたないので、はっきりわからない。
体型のバランスを見ると、たぶん成虫なのだろう。


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生息地はこんな場所。

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ミドリグンバイウンカ

滋賀のサービスエリアにて見たこともないウンカに出会った。
クチナシの葉にいた緑色の小さなウンカ。拡大撮影したらとっても魅力的な虫と気づいた。
ミドリグンバイウンカ。名前を見るのも初めてだ。右は幼虫。

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こんな光沢のある葉にダイレクトにライトを当ててはNGだった。。。

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同じSAにて、イタドリの葉に群れていたのはアオドウガネか。
小諸でも山形でも見たことのない甲虫だ。

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見た瞬間に、いつものオオニジュウヤホシと違うように思った。
ニジュウヤホシテントウも山形では見られない甲虫である。

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西日本に行った経験は片手で数えるほどしかない。しかも夏は初めてだ。
ちょっと車をとめて見てまわると、私には見知らぬ連中が色々いて驚かされる。
今回、滞在時間が極端に短かかったのはやっぱり残念だった。

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クマゼミ

ようやくこの耳でクマゼミの声を聞き、この目で姿を見ることができた。
いつか見られると思ってばかりで自分から動かなかったのはいけなかった。
ずいぶん時間がかかってしまったが、これでようやくホッとできた。

急に思い立って鶴岡から車を走らせ伊丹まで。
2日の朝に出て、途中、能生のヒメハルゼミの声を聞き、伊丹に入ったのは3日の朝。
1日かかってしまった。
ずっと天気が悪い中走ってきたが、伊丹は真夏の日差しでクマゼミの大合唱が迎えてくれた。

伊丹に行ったのは、伊丹市昆虫館の学芸員、奥山さんに前から予告していたからだった。
(でも、当日朝になって突然電話してしまったりして本当に申し訳ありませんでした。。。)
昆虫館のある昆陽池公園は、確かにクマゼミの声で一杯だった。
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オスのクマゼミ。
右は鳴いている姿。翅をやや開いて、お腹を激しく動かしている。
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一見して雰囲気の違う下のクマゼミはメス。
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センダンだろうか?
クマゼミが大量に集まっている木があった。

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話に聞く通り、クマゼミは午前中メインで鳴いていた。
午後も鳴いているものはいたが少数。
午後といえば、君らいたのかという感じにアブラゼミとニイニイゼミが鳴き争っていた。



5年ぶりに訪れた伊丹市昆虫館。
ここはいつも子供が一杯で活気がある素晴らしい昆虫館です。

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夜のヒメギス

夜のたんぼ道で車を走らせていると、「シリリリ・・・」とあちこちから
声が聞こえてくる。
何だろうと、灯りを片手に草地を探したところ・・・何だヒメギスじゃないか。
小諸で散々聞いていた声なのに、すっかり忘れかけている。
ヤブキリかなあなんて一瞬でも思ってしまったことを恥ずかしくなった。

アスファルト上でしか鳴いている姿を撮れなかったが、これは翅の長いタイプ。
右のヒメギスは翅の短いものだった。
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ヤブキリは木の上で鳴いていた。
ちなみにこの写真は鳴いている瞬間ではない。

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イトカメムシ

山形の実家にて、少しのあいだ虫さがし。
ハギの枝先にイトカメムシを見つけた。
ほっそい体に異様なまでに長い触角。何とも不思議なカメムシ。
若葉に口を刺して汁を吸っているようだ。

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アジサイの花をバックに
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ハイイロゲンゴロウ

ハイイロゲンゴロウを初めて見たのは30才くらい、小諸でのことだ。

子供の頃に見た図鑑には、ごく普通種的な書き方がされていて、何だか悔しい思いをしていた。
小学生の頃に田植えの頃にはよく水棲昆虫さがしをやっていたが、その頃とれたのは
ヒメゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、マルガタゲンゴロウ、それとマメゲンゴロウ数種くらいで、
寂しいものだった。ハイイロゲンゴロウは憧れの虫の1つだったのだ。


小諸でも春はとれなかった。
真夏にだけ、気がつくと休耕田にたくさん泳いでいるのを見るという感じ。
夏の庄内にも少なからずやってくるようで、これまでにもう何回か見ている。
昨年は飛島の海岸で見たりして、あれは驚いた。

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ハイイロゲンゴロウはよく飛ぶ。
水面からも飛び立つそうだが、確かにスキあればすぐに飛んで逃げられてしまう。
たまたま写った下の写真。こんな瞬間からもその様子はうかがえる。
翅って水中でも開けるものなんだ?
肉眼では何だか翅をばたつかせているだけにしか見えなかった。
思いっきりピンぼけだが、ピントのあった写真が撮れるまで捨てずに残しておこう。

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アブラゼミの羽化

アブラゼミの羽化はとっても時間がかかる!
子供の観察にいいとは言われるが、いきなり相当な辛抱を強いられて、
子供のやる気がそがれはしないかと心配になったりする。

最初のステップからして大変だから。

18時半ともなると幼虫は地面を歩いたり、木を登り始めている。
意外に早い。

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気に入った場所にとまるとジッとして動かなくなる。
でも、いよいよ羽化のスタートだ・・・なんてわけにはいかない。
大変なのはここからだ。


左の写真から、右のわずかに背中に割れ目が入る瞬間までは約1時間!
あまり数の少ない観察の中でのことだが(20回もないと思う)、
必ずこれくらい待たされているように思う。
羽化が近づくと、お腹が波打つような運動が始まる。
すると、お腹の節間が広がってきて、全体の形も変わってくる。
これが始まったら5分と経たずに羽化が始まるのだが、その後も長い

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でも背中が割れて翅が伸びきるまでも1時間だ。
最初の何の変化もない1時間にくらべれば、ぶら下がって休止する20分など大したことはないだろう。
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頑張って観察をやり遂げた子供は、よく褒めてあげてください。
観察はもう懲り懲りなんて思ってしまわないように。
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ヒメハルゼミ

ちょっと遠出して、能生のヒメハルゼミの生息地を訪れた。
能生のヒメハルゼミの生息地は白山神社の裏山。
ここは日本海側の北限値とされ国指定天然記念物に指定されている。
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実は、ヒメハルゼミの声はまだこの耳に聞いたことがない。
蝉時雨と表現されるいっせいに合唱する様子を録音したものを聞いたが、何だかよくわからなった。
森に入ってすぐに聞こえてきたのはニイニイゼミ。
日が差してくると明らかに別の声が聞こえてきて、やがてものすごいボリュームの大合唱となった。
(鳴き声は
音集めで)
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高い木の上で鳴いているのでセミの姿が見えない。
一度だけ、ビデオを撮るチャンスに恵まれたが、写真の方は満足のいくものが撮れなかった。
↓こちらはビデオ映像
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ちょっと見ただけでも抜け殻の数は相当なものだ。
抜け殻の大きさはチッチゼミくらいだろうか、とっても小さい。
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トホシオサゾウ

ヤブガラシの花にトホシオサゾウが蜜をなめに来ていた。
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5mmほどの小さなゾウムシだが、確かにオサゾウムシ!
マレーシアで見たタイショウオサゾウムシなど巨大のものと
そう変わりはない。

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アオバハゴロモ幼虫

庭のムクゲに気がついたらアオバハゴロモの幼虫がたくさんついていて、
枝がところどころ真っ白くなっている。
白い毛のようなものは、幼虫の出すロウ物質・・・(→
かがくナビにも記事を書きました)

この画像にいる2匹の幼虫は、分かりやすいだろう。
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それぞれのアップ画像
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ムクゲに接して生えているハギには、ベッコウハゴロモの幼虫がいた。
こちらも、お腹の先から毛束のようなロウ物質を出して、何とも怪しげな姿をしている。
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ロウ物質の束は、傘のようにすぼめたり開いたりできる。
指を近づけたりしておどかすと、毛束をクジャクの羽のように大きく開いて、
その下に身を隠そうとする。


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タンポポなどの綿毛の種か、カビなのか、いったい何に似せているつもりなのだろう。
いずれにしても、正体が虫だとはなかなか気づきにくいだろう。
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ゴイシシジミの幼虫

先日ゴイシシジミを見た場所を通りかかった。
ついでに幼虫も見られないか少しササの葉裏のアブラムシを探してみた。
すると一際高いところの葉裏にあっさり一匹見つかった。

終齢幼虫だと思う。
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アブラムシを食べる様子が撮れないか、しばらく見ていたがダメだった。
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途中みかけたゼフ二種。
ミズイロオナガシジミにジョウザンミドリシジミだろうか。
翅の模様はすっかりかすれてしまっている。
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コナラシギゾウムシ

カシワの葉にコナラシギゾウムシを見つけた。
昨年、コナラのドングリに探したけれど、結局見つからなかった虫だ。
今年はカシワのドングリに産卵するところを探してみよう。

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林のちょっと薄暗いところにはキマダラセセリがたくさんとまっていた。
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ノコギリクワガタ

川原のヤナギを探すとノコギリクワガタがたくさん見つかる。
今週に入って一気に数が増えたようだ。

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樹液の虫と言えば、森上信夫さんの新刊
「樹液に集まる昆虫ハンドブック」がスゴイ!
これ以上のものはないと思える決定版だ。

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ココノホシテントウ

ナナホシテントウ・・・いや何か変?
星を数えてみると9つ。ココノツボシテントウ??

正解はココノホシテントウ。
この日、川原で少なからず見られた。

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こちらがナナホシテントウ。
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ヤマトマダラバッタの幼虫

昨日の撮影では物足りないような気がして、再び砂浜を訪れた。
ところが、今日は朝から気温が上がって砂が熱いらしい。
ヤマトマダラバッタの幼虫は砂地を嫌がって、葉の上などに避難しようとする。
時々日がかげったところを狙って、いくつか追加撮影。


この幼虫は、もっとも成長しているもので、1cmを超えていた。
茶色い背中で擬態は今ひとつかと思ったのだが、写真に撮ったらナカナカよく
周りにとけ込んでくれた。

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こちらは、やや若い幼虫。
彼らはやや突きだした複眼でもって自分の姿を見ることができるのだろうか。
自分の姿を客観視できなければ、砂地でジッと動かない事のメリットにも気がつけない
と思うのだが、どうだろう。

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ミドリシジミ

7/67/7にかけて撮影したミドリシジミ。
撮影時間は17時くらい。
16時くらいまではほとんど飛ぶものもなく、いないんじゃないかと思われた。
やがてキレイな前翅を見せるオスが姿を見せ始め、しだいになわばり争いがはげしくなっていく。
17時半頃には、とまっているものを撮影するのはほとんど困難になっていった。


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最後にB型のメスが映っているが、スコープの調整が悪く、ゴミだらけの映像になってしまった。
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ミドリシジミ FX1000スロー

2匹のオスが争っている。
ものすごく高速に追いかけているシーンは目でも追いつかないくらいだが、
こんな風にグルグル回るような飛び方で争っている時は、カメラでもとらえることができる。

これは、ビデオカメラFX1000の「なめらかスロー」映像。
EX-F1が300fpsで、こちらは240fps。


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砂浜にて

昨年、庄内浜で初めてヤマトマダラバッタを見たとき、これは砂浜にぴったりなバッタと思ったが、
幼虫はさらに見事な姿をしていた。
写真に撮るとわかりやすくなってしまうけど、実際は本当に見つけにくい。

体長1cmに満たない小さな幼虫だから、それも見つけにくい一因になっているだろう。
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ハマボウフウをはじめ多くの海浜植物が見られる砂浜。
ヤマトマダラバッタが棲める環境は年々減っているそうだけど、庄内砂丘はまだ大丈夫そうだ。

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10キロほど南の海岸付近にて、ウスバカゲロウの一種。
砂浜にすり鉢の巣を作っているものの親だろうか。

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庄内ではコガネグモも見られる。
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カブト・クワガタ

少し前から川原のヤナギのチェックを始めたが、いよいよ「連中」も活動開始のようだ。
ノコギリクワガタにカブトムシ。
今年また、しばらくお相手してもらおう。

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ヤナギの樹液にはコムラサキの姿もあった。
シロテンハナムグリも多い。

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ヒメジョオンにやってきたシジミチョウはどちらも夏型。
左はベニシジミ、右はトラフシジミ

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ギフチョウの幼虫

5月の連休にギフチョウが飛んでいた場所にて、多数の幼虫を見た。ほとんどが終齢幼虫。
カンアオイの葉はだいぶ固くなってきている。
幼虫は枝にかみ傷をつけ、あるいは完全に切り落として、葉をしおらせてから食べるようだ。

しおらせた葉一枚をほとんど食べきって、それから次の葉に移るらしい。
右の写真の状況から、そんな様子が想像できる。
糞がこれだけたまっているというと、長時間ほとんど移動していないようだ。

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途中見かけたギボウシの花畑。いやいや、ウルイの畑と呼ぶべきか。
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盃山にて

山形市滝山小学校4年生のPTA行事に呼ばれ、28年ぶりに母校に入った。
父兄の1人が、幼稚園から大学まで一緒という、ものすごく長い付き合いの友達なのだ。
夜は仲間数人で楽しく飲んだ。

記憶というものは、思いがけない所で突然スイッチが入るんですね。
懐かしいものが一気に蘇ってきてホント驚いた。
引き出しの奥のものも、たまには出してやんないといけませんな。

さて、午後の1時間ほど、盃山をまわってみた。
中学〜高校時代に歩いたコースそのままに。
20年前に見ていたほぼ同じ場所で、メスアカミドリシジミやオオムラサキに出会った。

メスアカミドリシジミは、むかし同様、3mほどの高さに陣取ってなわばりを張っていた。
届かないなあ〜と眺めていたら、久しぶりなんでサービスしてくれたか、目線ぐらいの高さに降りてきてくれた。
右はアカシジミ。
日没の時間はとても届かない高さを飛び交っているが、日中は低いところで休んでいるものもいる。
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山頂付近、アベマキにとまってテリトリーを張っているオオムラサキ。
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先月寄ったときアオバセセリがテリトリーを張っていた場所には、スミナガシがいた。
右はオオチャバネセセリ。

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コロギスの幼虫。羽化が近そうだ。
そうか、やっぱり山形にはいたんだなあと再確認。

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ミドリシジミ

こちらはムービー。
時々近づくミツバチにビクッとしながらも熱心に蜜を吸っている。
ところでこの植物、手持ちの図鑑を調べたところでは「イソノキ」が最も近いように思う

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ゲンジボタル

今晩は、やや早い時間から撮影をはじめた。
7時50分くらい飛びはじめた。

昨夜と同じ20秒露光で連写した画像をPhotoshopで合成
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ミドリシジミ

庄内砂丘に沿って平野側には広く湿地が広がっている。
そこにはハンノキも多く、ハンノキを食草とするミドリシジミも多い。


もう少し早い時間に行った方がよかったのだが、10時くらいにハンノキ林に入った。
朝から日差しが強く、気温も上がってきた。
湿地にいると暑さがよけい感じられる。

最初に見つけた一匹は、何の木か花から蜜を吸っていた。
この花にはミツバチやクマバチをはじめたくさんの虫が集まっていた。
種名を調べてみたい。

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うっそうとしたハンノキやクルミの林。中は薄暗いがところどころ日だまりがある。
イチモンジチョウが多かった。
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ゲンジボタル

すっかり遅くなってしまったが、今年初めてホタルの撮影に出た。
昨年と同じポイントだが、1箇所にたくさんかたまってとまっている場所があって、
とてもよさそうな感じ。
出発が遅れ、現地に到着したときには夜の9時をまわっていた。
早速撮影開始。


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また、いつものようにホタルの光の軌跡を撮影。
今回は1カット20秒。
20カットほどをPhotoshopでレイヤー合成。合成方法は「比較(明)」。
開放値4.5の暗めのレンズで難しいかと思ったが問題なかった。ISO400で撮影。
気温が低めだったためか、あまり飛んでくれなかった。

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エゴツルクビオトシブミなど

エゴノキの葉をまくエゴツルクビオトシブミ。
5月の巻いているものを見送ってしまったが、花の咲くこの時期にも巻くようだ。
右はヒゲナガオトシブミ。キイロヒゲナガではない方の、である。

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サルトリイバラにつくアカクビナガハムシ。
作り物のように鮮やかな赤の、1cmに満たないかわいらしいハムシだ。
右はトホシテントウ。
スズメウリだろうか、このところ草地のツル植物についているのをよく見かける。

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エゴの花はそろそろ終わりだが、そこに見つけたヒメトラハナムグリ。
毛むくじゃらな姿は、一見するとマルハナバチのようでもある。

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ついでに、エゴノキの花に来ていたマルハナバチ2種。
左はコマルハナバチのオスで右はトラマルハナバチ・・・だろうか?
マルハナバチの見分け方は、いまだよくわからないまま。自信がない。

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ゴイシシジミ

ササに葉にとまったゴイシシジミ。
アリもいるし、葉裏にアブラムシもいるかと続くシーンに期待したのだが、そううまくはいかなかった。
成虫はアブラムシの甘露を好み、幼虫はアブラムシを食ってしまう。


まずは生息地を確認できてよかった。
ゴイシシジミについては、何といっても肉食の幼虫という点が面白い。

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チョウセンアカシジミ

今年から、チョウセンアカシジミの撮影には事前に町の教育委員会(文化財担当)に
届け出る決まりとなっている(電話0238-62-2141)。
私も事前にことわりを入れて、昨年より通っているポイントを訪れた。 

今年はチョウセンアカシジミの発生も早まっているらしい。
もうすでに幹に新しい卵がたくさん産みつけられている。

最初、パッと目に入ってくる数は少なめだったが、周辺の下草などをのぞいてみると、
いるわいるわ、確かにかなりの数が発生している。


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12時頃、交尾中のものを見つけた。
ここは住宅地の中にある生息地。道路沿いのトネリコより発生している。
近所の人はもちろん、チョウセンアカシジミについてよくご存じだ。

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お昼前後、しばらく産卵するものがたくさん現れた。
目についただけで5匹いたのだが、1時過ぎには全く見られなくなった。
そこで、今日は用事もあったので撮影を終了し鶴岡に戻った。

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チャンスがあったら、一週間以内に再び訪れてみたい。
昨年見た夕方の乱舞は本当に見事だった。

ところで、長野県東御市のSさんから気になるメールをいただいた。
東御市が天然記念物にしている希少種オオルリシジミについて、衝撃的なニュースだった。
食草のクララの花穂が大量に盗まれていたというのだ(
信毎WEBの記事)。
オオルリシジミは6月のはじめに活発に活動し、クララの花穂に産卵、
そして今は幼虫は花穂を食べて育っている。
それをごっそり盗っていったものがいるという、とんでもないことだ。
私も昨年まで東御市の住人で「オオルリシジミを守る会」の会員である。
長野にいた頃もあまり会の活動をお手伝いできなかったが、
熱心に活動されていた皆さんのがっかりされている姿を想うと、本当に悲しくなる。
盗っていったものはいったい何をしようというのだ。
誰も得をしない。悲しみが残るばかりじゃないか。



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シャチホコガの幼虫

オニグルミの葉裏に見つけたシャチホコガの幼虫。
この虫はかなり奇っ怪な「怪物」だ。
「エイリアン」やら「遊星からの物体X」なんかに出てきてもおかしくない。
(私の年代だと例えるものがこんな感じになる。他にもいろいろあるだろう)


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上の写真は休んでいる時の姿。
これをちょっと指でさわると、ワッと長い脚をひろげてくる。
少し虫の知識のある人なら、この長さは「ありえない」ものだとわかるだろう。
鳥もこんな虫をお腹に入れるのはイヤじゃないだろうか。
長い脚でお腹を突き破って出てきそうだ。。。

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近くにいたチュウレンジバチの幼虫。
チョウやガの幼虫ではなく、ハチの幼虫だ。
小さいうちは集団で行動し、おどかすと一斉にお尻を上げる。
集団で同時に動くことで、1つの大きな生きもののように見える効果を狙っているのか。
初めて見たものは一瞬でもひるんでしまうだろう。

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ヒメシジミ

ヒメシジミが出はじめた。
昨年、鶴岡のSさんに教えてもらった場所では、すでにたくさんのオスたちが飛び交っている。
表が青いオスと茶色いメス。みな傷が少なく撮影にはベストな状態だ。

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ウラギンヒョウモンも増えてきた。
これもみな新鮮で、オレンジも鮮やか。

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ヒメシジミはクローバーとニガナに多く来ていた。
ニガナはやわらかい植物でとまりにくそうだが、チョウもハチも大好きらしい。
他に、ヒメウラナミジャノメとコチャバネセセリがずっと吸蜜していた。

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ムラサキツメクサにはダイミョウセセリ。
この一匹、10分以上吸蜜を続けていた。
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アリとカタクリ

カタクリの種が実った。
エライオソームに引き寄せられ、アリたちも忙しく働いている。

さく果から種を引っ張り出すもの、地面に落ちた種を運ぶもの。
小さな世界をのぞき込むのは楽しい。
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アリバチの交尾

何か飛べずに苦労している虫がいるなあと呑気に見ていたが、
正体がわかったら大慌て。アリバチのカップルじゃないか!

詳しい種類はわからない。
アリバチの仲間はメスは翅をもたず、アリのように地面を歩きまわっている。
オスには翅があり、交尾の時はどんななんだろうと気になっていた。
最初、落ち着きなく地面を歩きまわっていた。
時々、この姿勢のまま、少し飛ぶことあった。
でも、長くは飛べないようで、すぐに降りてしまう。

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やがて、草の上にのぼって動かなくなった。
ようやく落ち着いたのか、そこで交尾。

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あとでしまったかなあと思ったのだが、交尾のシーンを撮影して安心して
その場を離れてしまった。
交尾がすんだらすぐに分かれたかも知れないけど、更に何かもっとドラマチックな
行動があったのではないかと思えてきて、もう何か失敗したような気になってしまった。
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ハッチョウトンボ

10円玉に隠れてしまうくらいのハッチョウトンボ。
今年も5月末から姿を見始め、真っ赤に成熟したものも増えてきた。


150mmマクロで撮影。
背景の水の反射が美しく丸いボケをたくさん作ってくれた。

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クルミハムシの交尾

オスと比較すると、メスはお腹だけが異様に大きいことがよくわかる。
どれだけ卵をかかえているのだろう。

交尾中、何だかメスがもぞもぞいいだした。
オスは敏感に何かを感じ取って・・・・
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何だかちょっと笑えるシーンを見せてもらいました。
もっけです。
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オトシブミ

オトシブミの揺籃づくりをビデオ撮影。
今は標高500〜600mの場所でサワグルミを巻いている。

このところ天気は悪いが風が少ないのはありがたい。
葉を巻くアップ映像を安定した画面で撮影できる。

こちらはHDVカメラでの撮影

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オトシブミ(虫の眼ビデオ)

初めてのテープレスカメラは思いのほか高画質で安心した。
最近入手したのは、CanonのHF10という少し前のAVCHDビデオカメラだ。
最新の一眼レフスチルカメラに入っている動画機能がどれだけの性能かとっても気になるところ。
まずは安価な中古を入手してAVCHDとの付き合い方を探ってみようと思ったのだ。

虫の眼レンズを組み合わせて撮影

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AVCHDファイルはMacに取り込む際にProres422に変換する。
そうすると容量がぐんと増えて10倍くらいになるだろうか。
撮影したファイルを全部変換するべきか、編集時にだけ変換するか、
しばらく悩むことになりそうだ。
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ヒゲナガオトシブミ

キイロヒゲナガオトシブミとは、正式な名称ではないらしい。
でも、ヒゲナガオトシブミとはだいぶ違う印象で、巻く植物も違う。
小諸で見ていたヒゲナガはアブラチャンに多かったが、こちらはショウマの仲間。
このショウマについては詳しい種名は確認していないが、この時期やや標高の高い場所で
道沿いに多いショウマを探すと、とにかくよく見つかる。

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ヒゲナガオトシブミはクビナガオトシブミ族の中では、一番「クビナガ」に思える。
なのに、名前から「クビナガ」が外されているのは、個人的には少々残念に思う。

もっとも、昆虫には首というものがなく、長いのは頭部になるのだが。

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エゾゲンゴロウモドキの幼虫

最初はナミゲンゴロウ(ゲンゴロウ)の幼虫かと思ったが、なんだか印象が違う。
よくよく見ると、尾端が2つに分かれている。
とすると、エゾゲンゴロウモドキの幼虫ということになりそうだ。

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もう終齢幼虫くらいの大きさがありそうだ。
頭でっかちだが、それはまだ脱皮した直後だから。
右写真が生息環境。川の流れから染み出た水が作った、ちょっと大きめの水たまり。
水深はちょうど田んぼくらい、割と開けた明るい環境だ。
アカガエルのオタマジャクシがたくさんいて、幼虫はそれを食べて急速に成長しているようだ。
網を入れたが、とれたのは幼虫のみ。成虫の姿はなかった。

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エゾゲンゴロウモドキの幼虫の方がずっと珍しいわけだが、
私としてはナミゲンがとれた方が嬉しかったかも知れない。
庄内では本当に少ない。ナミゲンファンの私としては少々さびしい。。。
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アベマキの幹で虫さがし

小国からは山形まわりで鶴岡に戻ることにした。
ちょうどいいので盃山に向かう。
この山のアベマキにクロミドリシジミが発生することでかつて有名だった。
クロミドリシジミの幼虫さがしは小諸で覚えたけど、山形ではまだ一度も探していない。
時期が遅いけど、まだチャンスがあるかも知れない。
1時間ほど探してみた。
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結果は全くの空振り。
その間に幹に見つけた虫たちを、いくつか撮影した。

左はシロスジアオヨトウ、右は何だろうハマキガの仲間?
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左はキシタバの仲間だろうか、ヤガの幼虫。
右はイシノミの一種。
1cmくらいある割と大きなイシノミ。
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左はキハダエビグモだろうか。幹にぴったり張りついて擬態のポーズ。
幹のしわと脚がそろっていて、なかなかお見事!
右はハチモドキハナアブの一種と思うが、ちょっと自信がない。
ハチモドキハナアブとも春に見たケブカハチモドキハナアブとも違うようだ。
幹のしわにお尻を立てて、産卵のような動きをしていた。

183 226
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チョウセンアカシジミの幼虫

小国町のチョウセンアカシジミの生息地に行った。
昨年6/18に撮影にいった場所と同じ。
ちょっと時期が遅かったようだ。
すでにほとんどの幼虫は地上に降りたあとらしい。
残り少ない幼虫を撮影してきた。


幼虫には、必ずと言っていいほど、ケアリがついていた。
81 156

嵐が去った後といった感じ。
トネリコの葉がボロボロに食べられている。
これらすべてチョウセンアカシジミによるものなのだろうか。
ちょっと信じられないけど。。。

109 99

幼虫は枝の途中に傷つけてしおらせ、そこを隠れ家にしている。
葉を食べるときは出てきて、食べ終わるとまた戻るのだろう。
左の写真、幼虫に白いものがついている。寄生バエの卵か。
アリのガードが堅そうだけど、それでも時には隙ができるようだ。

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ムカシトンボの幼虫

ムカシトンボを求めて、何カ所か沢を入った。
残念ながら成虫を見ることはなかったが、幼虫を確認!
同行した永幡さんも言っていたけど、こっちの方がスゴイはず。
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はじめは沢水の石の上にちょこんと乗っていたが、ストロボを焚いたのが悪かったのか、
ゆっくり石のすき間に入っていった。

P5267697


こんな水のチョロチョロ流れる場所を見てまわった。
P5267647

薄暗い林の中に咲いた、カラマツソウ似の植物にキタエグリバの幼虫を見つけた。
海野さんが前に小諸日記にテントウムシの頭を持った幼虫として紹介していたヤツだ。
薄暗い林では鮮やかな頭だけがよけい際だって見える。

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ジョウカイボン

ジョウカイボンは飛ぶ速度が比較的ゆっくりなのだけど、
1/20000閃光では後翅がややぶれるようだ。
この速度では、早い段階で物足りなさを感じ始めることになるだろうか。。。不安


後ろ姿はねらっていなかったのだけど気になった一枚。
微妙な体のひねり具合がなんだかカッコイイ。

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コミスジ

初夏のチョウを二種、コミスジとダイミョウセセリ。
コミスジは花の蜜も吸うが、よくこんなふうに鳥の糞から汁を吸うのを見る。
全く違う種だけど、ダイミョウセセリにも同様の行動が見られる。

P5216751

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中学生の頃にチョウの写真を撮りはじめ、よく通った山形市の盃山。
小さな丘のような山で、山頂までの道で色んなチョウに出会った。
初夏のチョウ、特にコミスジは印象的で、コミスジを見ると盃山を思い出す。
近くなったことだし、そのうち遊びに行ってみよう。

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水辺のトンボたち

水辺はすっかりトンボが多くなった。

カワトンボはすっかり成熟して、川辺に出てきている。

左がオスで右がメス。
区別のポイントは、腹部第2、3節にある副交尾器(副性器)
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鮮やかな青が美しいイトトンボ。
左がエゾイトトンボ、右はオゼイトトンボ。
3cmほどの小さなトンボなので、水辺に近づかないといるかどうか気づきにくい。

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左はヨツボシトンボ。
休耕田に10匹くらいがなわばり争いを繰り広げていた。
右はハラビロトンボ。
もう出ているのかとちょっと驚いたが、特に早いというわけでもないようだ。

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ちなみにシオヤトンボやサナエトンボの類も目に入ったが、チャンスがなく見送った。
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ヒメシジミの幼虫

ヒメシジミは山形では少ないのだそうだ。
小諸にいた頃は普通に見ていたチョウなので、何だかぴんと来ない。
昨年、鶴岡での多産地を教えてもらってたくさん見たこともあるし、
さらに今日のように野外で幼虫を偶然見つけたりすると、果たして本当に少ないのかと思ってしまう。

食草はヨモギ。
アリをたくさん従えているので見つけやすい。
でも、見ていると葉を食べ終わると地上に降りてしまった。
葉を食べている時以外はやはり見つけにくいのだろう。

P5216873
E-520 マクロ50mm+1.4×テレコン
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アゲハの孵化

うっかりしてアゲハの孵化を撮影するチャンスを逃してしまった。
気がついたら、先日庭のユズに産みつけられた卵は、ほとんど孵化したところ。
1個だけ残った卵を見つけたが、準備する間に穴が開き始めてしまった。
肝心の孵化直前の写真がないけれど、練習のつもりでその後を連続撮影。


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ナミオトシブミ

庄内ではサワグルミの葉を巻くナミオトシブミ。
すでにサワグルミは葉を広げて、いつでてもおかしくないぞと目を光らせていたところだ。

オトシブミは油断できない相手だ。
巻くのにちょうどいい葉の大きさとかたさがあって、それは数日限りの事である。
気がつくと、もうひと嵐過ぎ去ったあとで、揺籃だけが残っていたという事はしょっちゅうだ。
最初、一枚目のような光景を見て、ここも既に終わったのかとあせったが、
よく見ると、まだ巻いているものがいくつかいた。

ただし、風が強くていけない。
ビデオ撮影なんてとんでもない状況であった。

P5196254 P5196288

同じサワグルミにはカメノコテントウも少なくなかった。
となると、もちろんカメノコテントウが食べるクルミハムシの姿もあった。
昨年とまた同じような写真を撮ってしまったが、この異常なまでに膨れあがったメスのお腹は
何度見てもスゴイと思う。

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アシナガオトシブミ

オトシブミが活発な季節に入ってきた。

こちらはコナラの葉を巻くアシナガオトシブミ。

葉を切ってしおれたのを待っているのを見つけて、巻く姿を撮影しようと待った。
しかし、気がついたらその場を離れて、葉を食べはじめた。
放棄したのかと諦めかけたが、しばらくして見ると途中まで巻いていた。
離れたらダメなのかと思うと、そうでもないらしい。

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左はセアカヒメオトシブミだと思う。
ナミオトシブミを一回り小さくしたようなオトシブミ。
コナラの葉を切って、あとは巻くだけだったのだが、結局離れてしまった。
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イタドリの葉を巻くカシルリオトシブミ。
3mmほどの小さなオトシブミだ。

大きなイタドリの葉の、端の方を切って巻く。
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イチモンジチョウの幼虫

タニウツギの葉の上に、何やらイモムシの糞。
気がつくと、すぐそばにイチモンジチョウの幼虫が葉を食べていた。
トゲトゲの派手な幼虫だが、意外にまわりにとけ込んで気づきにくい。
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よく晴れた翌日、幼虫は陽の当たらない枝に移って休んでいた。
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イモムシの擬態

雨のあたるタニウツギの葉にとまるガの幼虫。
オオシマカラスヨトウと思ったが、ちょっと違うようだ。
透き通るような緑で周囲によくとけ込んでいる。

頭をだらんと垂らす姿勢は、はて?どういうつもりなんだろう。
P5175502

これをストロボで撮ると、下のように全く違う印象になる。
背中側は本当はこのように白っぽい。
この部分はぶらさがった姿勢だと陰でやや色濃くなり、全体としてフラットな緑になる。
この幼虫にとって、この姿勢は重要なのだ。

P5175432
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ウスバシロチョウ

今年初めて見たウスバシロチョウは、赤川沿いのやぶであった。
キエダシャクの幼虫を探して入り込んだら、日没近くで休んでいたものが数匹
弱々しく飛び上がって、すぐに近くの葉に降りた。


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今は藪に咲く花も綺麗だ。
左はヒョウタンボク、右はタニウツギ。

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ヒョウタンボクにキンギンボクという別名がある。
これは花の色についてつけられた名で、花ははじめ白く、やがて黄色く変わる。
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キエダシャクの幼虫

もちろん、いないわけはないと思っていた。
ただ、冬にキノカワガが全く見つからなかったことから、
キエダシャクもまさかと、探しながら少々不安にはなってきていた。
見つからない。。。

でも、冷静になって糞や食痕などわかりやすいサインを探してまわったら、
不安は一気に去った。
そりゃ、擬態の名手、キエダシャクの幼虫だもの。単に見えなかっただけなのだ。
一匹見つかったら、これが不思議なもので、次々に見つかる。
何だたくさんいるじゃないか。。。

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フタスジカタビロハナカミキリ

ヤマシャクヤクも共に生きるこのカミキリも、ここでは大変な希少種だ。
案内していただいた永幡さんに感謝!
この地に、いつまでも残っていてくれることを祈りたい。
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無事に羽化したクロアゲハ

昨年、山形の実家でかわいそうになっていたクロアゲハの蛹。
2008年11月 (11月22日の記事)
何故か鶴岡に持ってきて保管していたのだが、うっかり忘れかけていた。
見るともう羽化が近そう。
慌てて、何かで見たヒートンで固定する方法で羽化に備えることにした。
それが昨日のこと。

下の写真、撮影は今朝8時ころ。
まだ羽化していなかった。

P5104765

何だか座りが悪そうなので、ティッシュを下に敷いてみた。
午前
11時頃。
P5104825


12時ころ見ると、すでに羽化が終わっていた。
ヒートンを固定した板の方に歩くかと思ったが結局柱をのぼっていた。
とにかく直進しようとするようだ。

P5104857 P5104854

実は、今晩ある人と飲む約束があってこれから山形に行く。
このクロアゲハ、まるでそれをねらって今日の羽化したようじゃないか。。。
これも運命だ。山形に連れて行って放してやろう。

う〜ん、お話がキレイすぎる。
滅多にこんなにキレイな終わりかたするチャンスはない。
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アゲハの産卵

庭にアゲハが現れた。
とまったところを見るとお腹の大きなメス。
どうやら庭のユズに産卵にきたらしい。

まだ芽吹いたばかりの小さな芽に小さな卵をいくつもつけていった。

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P5104819
E-520 マクロ50mm+テレコン シグマ150mm
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セモンジンガサハムシ

この時期サクラの葉裏を探すとたくさん見つかるセモンジンガサハムシ。
前胸背と前翅の外側が透明なハムシである。
葉にぴったり張りつくようにとまると、
外敵の攻撃を防ぎつつ中から外の様子も見れるという、とても優れたシールドとなる。

IMG_4071

下の一枚。
撮影中は、何だか汚れているなあくらいにしか見えなかったのだが、
家に帰って拡大してみて、同じ形の粒状のものがたくさんついていると気づいた。
黄色いのは何かの花粉。気になったのは茶色い物のほうだ。
何かの卵のようにも見える。外側にも内側にもついているようだ。
もっと拡大しないとわからないが、残念ながらこのサイズでしか撮っていなかった。

IMG_4059


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キエダシャクの幼虫

キエダシャクの幼虫をようやく見つけた。
なかなか見つからなかったが、これでいることはハッキリわかった。
いないのを探しているんじゃないかと不安になる必要がなくなっただけでもよかった。


P5074569

こちらはドクガの幼虫。
名前の通り毒虫なので注意。幼虫は背トゲに毒がある。
ここで集団をつくり脱皮中のようだ。

P5074588
E-520 マクロ50mm+テレコン
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ミドリシジミの幼虫

冬、ミドリシジミの卵を撮影した場所にて。
すでに幼虫は5mm近くまで成長していた。
P5074541

幼虫は葉をつづった巣の中に潜んでいる。
P5074533 P5074535

この一匹は少し大きめ。
こわれた巣を作り直しているのか、ポンと葉の上にとまっていた。

IMG_4050
E-520 9-18mm マクロ50mm
EOS KissD X MP-E65mm
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キアゲハ

庭に現れたキアゲハ。
しおれたラッパスイセンにとまったのを見ると、すごくキレイ。
傷や擦れが少しも見えない。
まだ羽化して間もないようだ。


P5064479

P5064484
E-520 シグマ150mm

キアゲハは小諸あたりだと4月の初めくらいに、高い丘の上で占有しているのを見るが、
庄内ではまだそうした姿を見ていない。
そのかわり、広い田んぼのあぜ道で、なわばり争いをしているのをよく見る。


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摩耶山にて

摩耶山の登山道でとても印象的だったのがこの花。
ムラサキヤシオツツジ。
P5054396

ブナ林を背景に見るムラサキヤシオは特に美しいと思った。

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永幡さんが歓喜の声を上げていたのは、このムラサキオオツチハンミョウ。
ブナ林にすむツチハンミョウだそうだ。触角が特徴的なオスだった。

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長野の牧場以来、2年ぶりに見るオオセンチコガネ。
糞虫の中でもとびきり美しい甲虫だ。
P5054064

またしても、永幡さんの発見に便乗させていただいた。

登山道途中であったチョウはギフチョウとヒオドシチョウ。
ギフチョウはイワウチワで吸蜜する、翅のいたんだオスを撮影。
ヒオドシチョウは山頂にもいたが、何といっても雪の上に日光浴する一匹が衝撃的だった。
P5054414 P5054361
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スギタニルリシジミの卵

急速に花穂が育つトチノキ。つぼみもイイ感じに膨らんできている。
川べりに生えた木に手の届くところに花穂がいくつかあるのを見て、
ふと長野時代にやったスギタニルリシジミの卵さがしを思い出した。
5つの花穂を探して1個見つかった。

P5054463 IMG_4035
E-520 シグマ150mm
EOS KissD X MP-E65mm

幼虫はつぼみや花を食べて育つ。
産卵の時期としては今がベストなのだろう。
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ギフチョウ

昨年、ギフチョウの幼虫を見たある場所への道が、雪がとけてようやく車で入れるようになった。
さすが雪国。標高の低い場所でも、遅い春があちこちに見られる。
ちょっと羽化不全なオスが一匹、スミレサイシンに吸蜜にきていた。
曇りながら気温は高く、これは期待できると思ったのだが、それ一度きりだった。

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スミレの中でも一際大きくよく目立っているスミレサイシン
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ビロードツリアブ

毎年最初にビロードツリアブを見ると、何だか写欲がわいて追いかけてしまう。
でも、数が少ないので無駄に疲れることになる。
今、ちょっと山に入って、カタクリの咲いているような場所をまわってみると、やたら多くて
そこで「無駄に疲れる」ことをやっていたなあと思うのだ。


フキノトウで吸蜜。
フキノトウは左が雌株で、右が雄株。
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数が多いと交尾中のものもよく見る。
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特に多く見るのはオクチョウジザクラである。
ギフチョウの吸蜜シーンは今日も逃したが、ビロードツリアブはバッチリ。

P5013130 P5013218
E-520 シグマ150mm
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ブユの一種

小諸だったら今頃メマトイがではじめて、イライラしている頃だろうか。
こちらではブユにイライラさせられている。五月に入って早々、五月蠅い!
ちなみにこれは山での話で、家の近くでは見られない。

種名はわからないが、ブユとしては結構大型。3mm以上ありそう。
ブユならとっとと刺していけばいいもの、10匹くらい周りをブンブン言っている。
車に入ってきて、フロントガラスでジタバタしている。
もちろん時々は血も吸っていく。ものすごく不快だ!!

いつか吸血中の様子を撮影したいと
65mmマクロをいつでも出せるようにしていたが、
今日、ようやくチャンス到来。
しかし、よりによって右手小指のつけね、それも手のひら側。撮りにくい。
それに何と痒くなりそうなところを、お前は〜

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IMG_2830 IMG_2831
EOS KissD X MP-E65mm

お腹いっぱいに血を吸い終わると、おしっこまで落とし飛びさった。
ブユが口を抜いた直後にパッと血の玉もできた。
もちろん患部を絞って毒を抜くようにしたものの、明日はまた痒くなりそうだ。

こんな私を自虐的と思わないで。
ようやくブユの吸血シーンが撮影できて、嬉しかったのだから。

ところで、子供の頃、郷里の山形市平清水周辺では、ブユの事を「ぶど」と呼んでいた。
「ぶどがらかっだ〜」 
わかりやすく書き直すと「ぶとから食われた」だろう。山形弁はいちいち濁るんです。
ぶどをネットで調べたことはなかったので面白かった。
少数派ながら全国的に「ぶと」があるらしい。東京弁でも、西の言葉にも。

思えば子供の頃、「ぶよ」という人もいた。ぶよ派はかなり多いのではないだろうか。
庄内もたぶん「ぶよ」。
正式和名では「ブユ」だが、これを普通に使っている人に私はまだ会っていないように思う。
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ツマキチョウ

昨日は好天だったが気温が上がらず、今日が全てにおいていい日であることは間違いない。
そう期待して、さてどこに行こうかと考えたとき、ふと昨年の同時期のことを思い出した。
そうだ、「あそこ」にはツマキチョウがたくさん出ていた。
昨年はあまりよく写真も撮れないまま他に時間を使ってしまい、見送ってしまったのだ。

目標は決まった。
そして現地に行って思わずビンゴ!と声をあげてしまった。
ツマキチョウだから数は少ないのだけど、新鮮で写真に撮るにはとってもイイ感じ。
2時間ほど久しぶりに撮影を楽しんだ。

とまって休んでいるツマキチョウ。左はオスで右がメス。
このオスはまだ羽化直後のところを飛ばしてしまったのか、前翅の先端がやや縮んでいる。
後翅裏は地味な感じで、まわりの枯れ草にとけこみ見つけるのは難しくなる。
でも、よく見ると、この裏の模様も金色に光り地味ながらキレイである。
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オスの吸蜜シーンもいくつか撮れた。
タンポポは集合花だからか、吸蜜時間は異様に長かった。
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こちらはメス。カキドオシに吸蜜中のものと、タネツケバナに産卵中のもの。
今さらだが、オスメスの区別として、前翅の先端がオスは黄色、メスは黒ではない。
オスだと黄色い部分が、メスは白なのだ。(間違えて覚えてしまっているのは、私だけだろうか?)

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交尾中のものまで撮影できた。
この日の午前中ツマキチョウに集中しようと思ったのは、まったく正解だった。
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E-520 9-18mm シグマ150mm
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ベニヒラタムシ

この虫もベニボタルに擬態しているのだろうか。
初夏、アカハネムシやベニコメツキなど、赤黒の甲虫をよく見る。


朽ち木の表面を歩き回っていた。
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名前の通り、真横から見るとかなり平べったい体型だ。
P4282027
E-520 マクロ50mm+1.4×テレコン
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ギフチョウお休み中

一昨日、昨日と悪天候が続き、予報では久しぶりの晴れ。
迷わず朝からでかけたのだが、期待したような成果が得られなかった。
何しろ気温があがらない。
お昼まで見ていたが、咲いた花は2、3割くらい。
ギフチョウの飛ぶ姿もついに見ることはなかった。


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こちらのメスは、21日に永幡さんが見つけたまま、ほぼ同じ場所にとまり続けているらしい。
交尾嚢もつけておらず、3日間ほとんど何も動きがないと見てよさそうだ。

P4241377
E-520 シグマ150mm
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ルリクワガタ

ブナの朽ち木にひそむルリクワガタ。
永幡さんが見つけた産卵マークびっしりの朽ち木に、見つけたオス一匹にメス一匹。
またしても脇から撮影させてもらった。
私にはその知識がまるでないので、1人で歩いていたら100%素通りである。
彼のとても印象的な写真でブナの新芽をかじっていたのは本種ではなく、
コルリクワガタであることも、今日のことでしっかり記憶できたと思う。

左がオス、右がメス。
オスのオレンジの脚がとても印象的だった。
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産卵マークは()に・
産卵マークとは、こんなにもはっきりしたものなのか。
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E-520 マクロ50mm+1.4×テレコン

ブナの新緑は下から見ても美しい
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登山道は雪渓に行く手を塞がれた。
と思ったのは私だけで、永幡さんは更に先に進んでしまった。
谷川の流れを上から撮影してくるという。
知識も経験もない私は、どこに雪庇が隠されているかと思うと、
びびっちゃってダメだった。。。

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カブの花とスジグロシロチョウ

赤かぶの産地では、花が綺麗に咲きそろっている。
アブラナとほとんどみわけがつかないのだが、この辺りに見られるものはほぼ100%
カブと思って間違いない。
ここではカブの品質にとても気を配っているから、ナノハナが入ったりしたら一大事なのだ。

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日没近く、花にとまって休むスジグロシロチョウを見つけた
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E-520 9-18mm シグマ150mm
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カタクリとギフチョウ

庄内でギフチョウの新鮮な個体を撮影しようと思ったら、
今は少々山の中に入らなければならない。
綺麗なカタクリと、傷のないギフチョウの組み合わせは、なかなかチャンスが少ない。
祈るような気持ちでシャッターを切る

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スギタニルリシジミも吸蜜。
この個体は受粉にあまり協力的ではない。

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今年はずいぶんたくさんカタクリを見た。
それでも、本当にキレイだなあと思える花には、最後になって
ようやく出会えた。
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E-520 シグマ150mm
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寒い一日

晴れたけど気温があがらない。
今日はこの地でカタクリの開花の連続カットを狙っていたのだが、
開ききらないので失敗だった。かなり悔しいけど、
まあ、こんな日もある。。。

P4170531

ギフチョウも一度出てきてくれたけど、近づいても逃げない。
見ると、朝のガのように、ブルブル体を震わせている。
日光浴だけでは体温が上がらないのだ。
こんな姿はあまり見ない。
あとで調べたところ気温は10度を超えなかったようだ。

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ブナの花がイイ感じで咲きそろっていた。
これは収穫だった。

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ツマグロオオヨコバイ

家の庭では春にツマグロオオヨコバイがたくさん見られる。
アオキやツバキなど常緑の植物が社交場のような状態になっているのだ。
そろそろ新しく芽吹いたアジサイやバラなどに分散を始めている。

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さて、お庭では彼らの求愛行動がとても盛んだ。
交尾シーンは決まって、このようにオスは羽を広げていて一秒間隔くらいでブルッと震わせる。
交尾時間は短く1分もない。
今日は交尾の写真を撮るのに時間を使ってしまったが、
もう少し時間をかけてじっくり取り組む価値のある興味深いシーンがいくつも見られた。

P4130037
E-520 マクロ50mm+1.4×テレコン
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春本番!

やわらかい日差しの暖かい一日。
春の植物たちも、ひときわ輝いて見えた。


イワウチワ
P4119092

山道の途中にテリトリーをはるギフチョウ
ここでは、次々に別のオスが現れて、占有行動を行っていた。
同行した永幡さんのブログにも詳しく書かれている。

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柿の木畑のすぐ上に、立派なブナの林。
かつてこの柿の木畑にもブナが広がっていたんだろう。
他の木々に先んじて、新緑をひろげている。

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キクザキイチゲとフキノトウ
フキノトウは庄内弁でばんけ。
山沿いの雪解けのあとにびっしり生えている。

P4119177 P4119180
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ニホンセセリモドキ

一瞬、ミヤマセセリかと思ったら、ニホンセセリモドキというガであった。
ミヤマセセリは庄内では非常に少ない。私はまだ見ていない。

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地面で日光浴する姿も見られるが、メスはちょっと高いところにとまって、
ヘアペンシルを出す。
オスを惹きつける匂いを、より遠くに流そうというのだろう。

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E-520 シグマ150mm
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ケブカハチモドキハナアブ

山の頂にて、ケヤキの幹に日光浴中のけハチモドキハナアブケブカハチモドキハナアブ※がいた。
一匹だけでなく、交尾中のものまでいた。
残念ながら逃げられてしまったのだが。

※宮崎の昆虫写真家 新開孝さんより情報をいただきました。
ありがとうございました!

P4108812

言うまでもないと思うけど、このアブは、ハチに姿を似せている。
たまに下のように翅を閉じることがあるけど、ほとんどは上のように開いている。
こうした方が、よりハチっぽくなるということをちゃんと知っているようだ。


P4108805
E-520 マクロ50mm+1.4×テレコン
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カタクリ

高舘山のカタクリは、もうピークを過ぎてしまっているようだ。
5日あたりが見頃だっただろうか。
綺麗なシーンを探して見てまわるが、アップに耐えられるものが少ない。
場所を移した方がよさそうだ。


P4098695

淡いピンクで綺麗だ、と思ってアップでのぞくと、結構傷んだ花だったりする。
広く花が咲き乱れる様子を撮影しようと思うが、雑然としていて何とも絵にならない、
ように思えてしまう。

P4098661 P4098653

ギフチョウのメスが日光浴中
カタクリの吸蜜シーンはまだ撮れない。。。

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E-520 9-18mm シグマ150mm
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スミレとハネカクシ

いつのまにか、スミレがすっかり出そろっている。
目立つのはスミレサイシンにナガハシスミレ。
オオバキスミレはまだ見ていない。

スミレサイシンの花に、たくさんの小さなハネカクシが集まっていた。
どうしてこんなになるのだろう?

P4088402 P4088413

こちらはナガハシスミレ
P4088443
E-520 マクロ50mm+1.4×テレコン
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ギフチョウ

ようやく、今年はじめてギフチョウに会えた。
上着を着ていられないくらいの温かさ。今日は一気に羽化が進んだだろう。


最初に撮影した一枚、尾根道で占有行動&日光浴のオス。
P4088301

偶然入った山中で、なぜこうなるのか笑っちゃったのだが、山形の永幡さんと会った。
その彼が、メスの行動に注目していった結果、目的の交尾シーンをものにした!
何も苦労しないでと気が咎めたのだが、隣で私も撮影。
永幡さんの
HPを見て、更に気が咎めたが、やはり載せることにしよう。
P4088329 P4088336
E-520 シグマ150mm

私は虫について、シロートな部分がいまだ多い。
ギフチョウのオスメスについても、こんな明確な違いがあることに、昨年まで本当に知らないままだった。
標本箱に並べた経験がないのは、もしかしたら相当な弱点なのかも知れない。
この写真を撮りながら、また再確認。
「えりまき」がオスは黄色、メスはオレンジ。
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カワゲラの一種

日没後、ふと手をかけたサクラの幹に、たくさんのカワゲラがとまっているのに気づいた。
オナシカワゲラの一種だろうか、冬に雪の上で見た種ではないようだ。
かなりの数。そして、そのほとんどが交尾中だった。
一画面におさめられないが、50以上のカップルがいたと思う。

P4068237 P4068258

P4068263
E-520 9-18mm マクロ50mm+1.4×テレコン
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アカタテハとルリタテハ

しばらくぶりに気温が上がった。
最高気温は12℃ほどだったが、今日はこれまでとはっきり違ったことがある。
それは、やたらたくさんチョウを見たことだった。

まずお昼近くに見たアカタテハ。
後翅が半分くらいなくなってしまっているが、鳥にでも突かれたのだろうか。
翅を閉じた状態でダメージを食らった様子が想像できる。
P4038020 P4038015

夕方飛翔性の強いルリタテハ。
3時頃に訪れた谷ぞいの道で、3匹ほどがテリトリー争いをしていた。
この一匹も、閉じた状態でダメージを受けたような翅の傷がある。
静止時に強風でゆれる枝にでも叩かれたろうか?

P4038086
写真に撮ったのはアカタテハとルリタテハだけだが、
他にヒオドシチョウとテングチョウも見た。
たぶん、虫たちも本格的な春の到来と判断したのではないだろうか。

キブシの花も、この小さなハチも、この暖かさを心待ちにしていただろう。
P4038024

E-520 9-18mm シグマ150mm


今日、鶴岡市某所でお会いした方によると、今日はまだギフチョウを見なかったとのこと。
この暖かさが続けば、すぐにも出そうだ。

実は、今日から4日間、テレビの取材が入っている(詳細はまた後日)。
それがなかったら、またギフチョウをおいかけて無駄に走り回りそうなので、
よかったと思う。
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トゲヒシバッタ

谷間の湿った落ち葉を歩いていて、バッタが一匹飛び出した。
長い翅をもつ、トゲヒシバッタだった。
胸の左右に一対のトゲが出ている。

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P3195662
E-520 マクロ50mm+テレコン

ファインダーをのぞいていて、バッタに飛ばれるとどこにいったか探すのは困難。
幸い2回までは見つけることができたが、その後は完全に行方不明となった。
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スジボソヤマキチョウ

日当たりのよい斜面を黄色いチョウが下りてきて、そのまま地面にとまった。
スジボソヤマキチョウ。成虫越冬するシロチョウ科のチョウだ。

どこに降りたかよく見ていたはずなのに、レンズを換えるためにちょっと目を下ろしたら、
もうわからない。
毎年くり返してしまうのだけど、そうしたもたつきも楽しい。
本格的に春がやってきたんだ。

うまく撮影できていないが、このチョウは太陽光線を翅に直角にあてるような姿勢で地面にとまる。
ふと思ったのだが、片側温めたら次はもう片側を温める必要はないのだろうか。
次見つけたら、ちょっと気長に観察してみたい。

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フキノトウには、ニホンミツバチやアブが吸蜜に集まってきていた。
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E-520 シグマ150mm
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雪カワゲラのなかま

年末以来ずいぶんご無沙汰してしまった志津。
山形ー鶴岡を移動する途中にあるので、ちょっと寄ることができるはずなのに。。。
今日、改めて思ったが、冬のここはおもしろい連中が待っている。
もう少し、マメに来てもよかったなあと反省。

この日は鶴岡では雨。なんと西川でも雨だった。
第1トンネル付近の温度計が5℃といっていたのには驚いた。

しかし、いくら暖冬といっても、さすがに月山の麓。
道路脇の雪の壁が3m以上ありそうなところもある。
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E-520 14-42mm

さて、そんな道路沿いの雪の上に目をやると、いたいた。。。
お目当ての雪カワゲラ。
P2222180
E-520 魚露目8号

12月より遥かに数が増えている。おかげで色んなシーンに出会える。
ほとんど歩いているものばかりだが、たまにジッとしているものを見るとだいたい食事中。
この日見かけたのは、仲間の死骸を食べているものばかりだった。

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交尾しようとメスにせまっているものも見ることができた。
オスの交尾器がよく見えているが、これで交尾が成立しているのだろうか?
数分後、2匹は離れた。

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圧倒的に羽のない雪カワゲラが目立つが、
大型で羽のあるクロカワゲラのなかまも数匹見ることができた。

P2222511
E-520 マクロ50mm+テレコン

確か、ここは沢があったはず。今は全く見えない。
こんなところを知らずに歩いてしまったら。。。怖いです。
P2222494
E-520 14-42mm
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雪カワゲラのなかま

金峰神社駐車場付近で見かけた雪カワゲラのなかま。
これまで見たものとちょっと印象が違う。
右写真のカワゲラだが、腹部背面が赤茶でやわらかそう。
左のカワゲラにその特徴はないが、2匹は同種で左が♂、右がメスではないかと思われた。

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E-520 マクロ50mm+テレコン
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ケヤキ樹皮下のゾウムシ

ケヤキのはがれかけた樹皮には、虫がよく潜り込んで越冬している。
以前はよくそうした越冬昆虫探しをやっていたのだが、虫にもケヤキにも
可愛そうだとの指摘があってから、やらなくなってしまった。
確かにその通りだと思ったのだ。

朽ち木や土手を崩しての越冬昆虫探しだって、可愛そうな事をするわけだ。
でも、そんな風を気にしていたら発見も何もなくなってしまう。
自分の中のモラルを信じよう。
とにかく、何でもやり過ぎはよくない。
ランダムに数枚ずつとか、自分にルールを作ってみたいと思う。

庄内に来てからはまだ一度も試していない。
試しに一枚だけ、5cm 角ほどの樹皮をはがしてみた。

何だ何もいないや・・・と思ったのだが、あれあれ一匹すごいのが隠れている。。

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5mmほどの小さなゾウムシ。
種名はわからないままだが、いずれ機会をみて調べよう。
あいかわらず、まだまともな図鑑がないままである


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EOS KissD X MP-E65mm

やはり、こうした発見は面白い。
やめるわけにはいかないな。。。
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カシワのゼフィルスの卵

カシワの木が切られていた。
これはゼフィルスの卵を探すのにいい。。。

P1220006
E-520 14-42mm

生きている枝をハサミで切るのは抵抗があるけど、こうして切られてしまったものなら問題ない。
卵のついていなそうな枝をパチパチ切りながら卵を探した。
卵は、頂芽には見つからず、枝の途中のしわのようになった部分に見つかった。
ハヤシミドリシジミかウラジロミドリシジミの卵に違いないと思うのだが、そのどちらなのかは
全く自信が持てない。
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数日後(25日)持ち帰った卵をアップで撮影
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EOS KissD X MP-E65mm

もともと、そのまま放っておいたら孵化した幼虫も餓死してしまうところ。
せっかく彼らが生き残るチャンスを開いたのだから、これも縁である
羽化までの成長を記録しながら、種を確認してみるのもいいだろう。
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タマバチの一種

うっかり時期を逃してしまったらしい。
こならの冬芽についているのは、冬によく見る翅のないタマバチの一種。
すでに産卵はすんでしまった後で、お腹は小さくしぼんでしまった。
う〜ん残念。

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下は近くの枝についていた、ヤママユガの卵。
近くに空繭があったので、もしやと思ったのだ。

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EOS KissD X MP-E65mm
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クモガタガガンボ

羽黒山への道の途中、車をとめ道脇の雪上に虫を探した。
ここもトビムシや翅のあるユスリカ、ガガンボなど少なからず虫がいる。

トビムシは二種類いた。
IMG_2455 IMG_2444
EOS KissD X MP-E65mm

10分ほど経った頃、めあての虫が歩いてきた。

昨年12/21に西川で撮影したのはメスだったが今日はオス。
オスとメスでは尾端の形状ははっきり違う。
それから、後脚の腿節がメスよりずっと太く発達している。
オスは探すほうだから、より健脚でなければならないのだ。
今日は気温低めで、ややゆったりと歩いていた。

P1052441 P1052467
E-520 マクロ50mm+テレコン


羽黒山から立谷沢へ下る途中に見た山並み
今年はまだそれほど積もっていないように感じる。

P1052470
E-520 14-42mm
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山形市盃山にて

山形の実家に年始の挨拶に行った。
ついでに一時間だけ、兄と盃山に。
オオムラサキの幼虫を探してみたいのが一番の希望だったが、雪が深くて断念。
エゾエノキは何本か確認できたので、また時期を見て探してみよう。


この山は中学生の頃よく通ったところ。
昨年春に山形に引っ越してからは初めて訪れた。
山裾まで市民プールや公園がだいぶのびたけど、ちょっと登ってみた感じは
あまり変わっていないように見えた。

P1022364
E-520 14-42mm

道脇の雪に見た虫。
詳しい種名はわからないが、左より、ウンカ、キノコバエ、タマバチ。
そうだ・・・翅のないタマバチ、庄内ではまだ探していなかったなあ。
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E-520 マクロ50mm+テレコン

馬見ヶ崎川の川原。
天気がいい日だったが、月山は厚い雲におおわれて全く見えない。雲の向こうは庄内だ。
この雲のかぶさり方は、佐久平から見る北アルプスの景色にちょっと似ていた。
P1022367
E-520 14-42mm
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クモガタガガンボ

西川へ向かう途中でクモガタガガンボを見つけた。
メス一匹だけだが、手ぶらにならずによかった〜。
この一匹も気温が高すぎたためか、10分ほどで雪の中に潜ってしまった。
クモガタガガンボの最も活動的な温度は-4℃〜0℃だそうだ。
この日は第1トンネル付近でも10℃近くまで気温の上がってしまったから、
暑くてたまらなかっただろう。
もっとも、外気温より雪の表面付近は低いはず。実際には何度くらいになっているのだろう?

歩く速度は速い。
ちょっと画像を確認したりしていると、思いがけず遠くにいっていて見失いそうになる。
息を吹きかけたり、かるくさわったりすると、足を縮めて動かなくなる。
そんな風にして時間稼ぎしながら撮影した。
PC212140 PC212169
E-520 マクロ50mm+テレコン

↓こちらは動画
クモガタガガンボ200812-poster
HDR-FX1

目立つのは平均棍だが、前翅も全くないわけではない。
きっと何の役目もないのだろうけれど。。。

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EOS KissD X MP-E65mm


実はクモガタガガンボを見る前に、こんな虫を見つけた。
からだの特徴を見ると、ガガンボに違いない。体は細いけれど、クモガタガガンボの一種だと思う。
自然観撮BBSに質問を送ったところ、これはイマニシガガンボダマシと教えていただきました。
あらためて見るとガガンボらしくないように思えてきたりして、
いい加減だなあと自分にあきれました。。。

PC212096 PC212098
E-520 マクロ50mm+テレコン

クモガタガガンボについては、海外のサイトを調べて生態などを確認した。
英名はSnow Flyであるらしい。日本でもユキガガンボとも呼ばれている。
随分キレイな名前をつけてもらったものだ。

Snow Scorpionflyもいるらしい。
それも日本でも北海道と新潟で発見例があると、永幡さんに教えてもらった。
すごい!私も見てみたい。
いや・・・見つけてみたい。

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アオオサムシの越冬

山形にて、永幡さんと越冬昆虫探し。
土手のオサムシ掘りについては、さすが永幡さん様々なノウハウを
持ってらっしゃいます。とっても勉強になりました〜

案内していただいたのは、私の実家に割と近い場所。
子供の頃はこんな遊びをやったこともなかった。
PC181818
E-520 14-42mm

アオオサムシにスジアオゴミムシ
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E-520 マクロ50mm+テレコン

オオキバハネカクシの一種とハナバチの一種
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EOS KissD X MP-E65mm 
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モジツノゼミ

山形市にて永幡さんと越冬昆虫探し 

エゾエノキの大木の根元、オオムラサキの幼虫を探しはじめたところ・・・

ガサガサやったので、驚いて飛びだしてきたのだろうか?
気がついたら幹に、一匹のツノゼミがとまっていた。
見たことのない種類。帰って調べたらモジツノゼミという種だった。
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EOS KissD X MP-E65mm

オオムラサキの幼虫は、一匹だけ見つかった。
一匹だけということはあり得ない。
どうも二人とも調子が出ず、ツボにはまらなかった。。。

PC181820
E-520 マクロ50mm+テレコン

根本付近にいた、メダカチビカワゴミムシ。
子供の頃、庭の桐の木にたくさんいて、ハンミョウの一種かと思っていた。

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EOS KissD X MP-E65mm

落ち葉にひっかかるようについていた、小さなカミキリ。
ナカジロサビカミキリ。

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EOS KissD X MP-E65mm
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雪上の虫たち

この日はよく晴れた。
まだ雪の残っていた温海の関川周辺を歩いてみた。
気温は10℃。雪は結構深いがどんどんとけていくようだった。




クロカワゲラの仲間は、
2月くらいからでるものかと思っていたが、間違っていた。
結構、数が多い。これは、雪の上も平気で歩く虫。
春まで見られるけれど、よほど寿命が長いのか、羽化の時期が春までバラバラと続くのか。
これまでこの虫を雪の上を歩くところしか見たことがなかったけれど、この日は飛び立つ
ところを見ることができた。
ちゃんと飛べる翅だと確認できた。

PC081549 PC081588


雪の上によく見るガガンボ。気温が高いので、活発に歩き回り、飛んでもいた。
右のハチは、お尻の感じからみて寄生バチのタイプと思う。
これは、思いがけず雪の上に出てしまったのだろう。動きが鈍かった。

PC081625 PC081565 


エゾナガウンカ、だろうか。このウンカは、小諸でもよく雪の上に見た。
右のシャクガの幼虫とともに、不幸にも雪の上に落ちてしまったという感じ。
低温状態で思うように動けない様子だった。
PC081582 PC081604 


ヨトウムシタイプのガの幼虫。これは気温が上がったので出てきたものと思うけど、
雪の上に出てしまったのは、やっぱりマズイだろう。
テントウムシも、ナナホシなら冬も活動しているけど、ナミテントウは見ない。
早めに越冬体勢に戻った方がいいだろう。
PC081591 PC081629

クモも多かった。
特に右のコモリグモのなかまが多かった。左はオニグモのなかまだろうか。
PC081561 PC081584
鶴岡市 E-520 14-42mm マクロ50mm+テレコン
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ミドリシジミの卵

夏にミドリシジミを見た場所で卵を探してみた。
ミドリシジミの卵を探すのは初めて。
事前に調べたところでは、割と若い木の幹に見つけやすいとのこと。
ずぶずぶぬかるむ湿地に他と離れて生えた若いハンノキ。
そこにようやく見つけた。

卵塊は高さ
1mほどのところにあった。
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2008年12月7日 酒田市 E-520 14-42mm

こんなにたくさん固まっていると、本当にゼフの卵なんだろうかと心配になってくる。
初めて見るものだし、幼虫を見るまでは安心できなそうだ。

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2008年12月7日 酒田市 EOS KissD X MP-E65mm

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カシワのタマバチ

よく晴れた12月らしくない暖かさのなか、カシワの木にゼフィルスの卵をさがした。
でも、まず目に飛び込んできたのは、冬芽に産卵するタマバチだった。

体長3mmほどの小さなハチ。
この大きなお腹には相当な数の卵を持ってそうだ。

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こちらは別種のタマバチだろうか。
産卵管の形状がだいぶ違って見える。

IMG_1761

小諸で見たように、もう少し季節が進むと無翅のタマバチも出てくるだろうか。

来春どんな虫こぶを形成するかも確認したい。


こちらは唯一見つけたゼフィルスの卵。
以前小諸で見ていたハヤシミドリシジミの卵よりずっと小さく感じた。
ウラジロミドリシジミの卵だろうか。

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2008年12月2日 鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm
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ヒメカマキリの卵

ヒメカマキリの卵について、忘れないうちに書いておこう。
11月に入ってから、偶然、ヒメカマキリの卵を見つけた。
サクラの幹にできた穴の中。
こうした場所に好んで産卵するのだろう。古い卵もいくつか見える。

PB102355
10月10日 鶴岡市 E-520 マクロ50mm

近くで見つけたヒメカマキリのメス。
さわったらポロリと落ちてしまった。
(この様子は、
かがくナビの「今週の自然だより」に>>>こちら
PB102390
10月10日 鶴岡市 E-520 魚露目8号

このヒメカマキリ、お腹が妙に大きい。
この時は産卵前だからと思ったけれど、画像を見返してみると何だか変な感じがする。
水につけたらハリガネムシが出てきたんじゃないだろうか。
あんな目立つところに、これ見よがしにとまっていたのは、

寄生虫の戦略だったんじゃないか。。。
ヒメカマキリが水辺に行くなんてちょっと難しそうだし、丸呑みする鳥にでも
食べられたら、水辺に向かうチャンスもちょっとは増えるんじゃないだろうか。
あー想像するだけでも気味が悪くて笑っちゃう。
ハリガネムシに寄生されていたのかどうかもわからないのに。



卵はカキの幹にできた穴にもあった。

PB102419
10月10日 鶴岡市 E-520 マクロ50mm
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クロアゲハの蛹

雪の積もった平清水の庭を見ていて、ふと思い出したクロアゲハの蛹。
1026日に寄ったとき、甥っ子に見せてもらったものだ。
庭のサンショウについていて見つけにくく、よく見つけたねと褒めていたんだけど、
はて、あれはどうなったろう。。。

蛹はかろうじてついていた。
でも小枝に胸の糸をかけていたものだから、小枝が雪の重みではがれて宙ぶらりん。
初雪の日は落葉が一気に進む。
先日は気がつかなかったが、いずれこうなる運命だった。

PB200512
20081120日 山形市 E-520 マクロ50mm

このままではまずいので、枝ごと切ってもらっていくことにした。

こちらは先日撮影したもの。
PA261850
2008年10月26日 E-520 マクロ50mm

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ミツバチ

秋になってから組んだビデオカメラ用のワイドシステムがなかなかいい具合。
スチル用にも試してみたら、やはり魚露目には及ばないのだが、まずまずの絵が撮れそうだ。

庭に咲き始めたキンギョツバキの花にニホンミツバチが来ていたので、早速試し撮り。

ISO800まで上げて、ようやく撮影しやすい組み合わせができた。
でも、ライティングにはまだまだ工夫が必要。

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11月12日 鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm+1.9mm
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オオカマキリ

あるカマキリを撮影中のこと、足下でバタバタ虫が羽ばたいている音がする。
見るとカマキリが何かを捕まえているようだ。
ああ、アカトンボをとったんだろう、よく見る光景だな。。。
よくも見ないでそう思ってしまったのだが、
しばらくその羽音を聞いているうちに、どうもトンボと違うような気がしてきた。
よくよく見れば、つかまっているのは大きなトノサマバッタ。
力強いオオカマキリでも、暴れるトノサマバッタを押さえつけているのは大変そうだ。

PB112728
11月11日 鶴岡市 E-520 50mmマクロ+魚露目8号


気温が低めで、動きが鈍い。
一時間ほどして戻ったときも、まだこんな状態。

日没近く、更に冷え込んできた。
これ以上の撮影はあきらめてその場を離れたが、果たしてこのオオカマキリ、
トノサマバッタを完食できただろうか?

PB112791
11月11日 鶴岡市 E-520 50mmマクロ+テレコン
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キイロマツモムシ

高山性のマツモムシ。
メススジゲンゴロウと共に網に入ってきた。

キイロとつけられているけれど、実物はベージュ色っぽい。
名前から受ける印象から、ちょっと期待を大きく持ちすぎたかも知れない。
初対面の印象:ふ〜ん?これがそうかあ。。。という感じ。

普通のマツモムシと比べると、わずかに大きいだろうか。

PB112549
11月10日 鶴岡市 E-520 50mmマクロ+テレコン

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エンマコオロギの産卵

お昼過ぎ、ちょっと晴れ間が出た。
割と気温が高く、虫たちも多い。
雨降りの毎日、みんな、わずかな晴れ間を待ち望んでいるのだろう。
エンマコオロギも盛んに産卵していた。
でも結構敏感で、しばらく粘ってようやく撮影できた。

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11月2日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

この所、庄内は雨が降りっぱなし。
次々に雨雲が流れて、晴れ間が時々ほんの少し顔をのぞかせる程度。
風も強いし雷も多い。
庄内の冬が、もうすぐそこまで来ている。
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クロスズメバチの飛翔

かがくナビ「今週の自然だより」の原稿用に撮影したクロスズメバチのNGカット。
NGだったのは、目的が口に何かくわえて外に出るハチの姿をとらえたかったからで、
飛翔写真としてはOKカットだ。
前翅と後翅はフックで繋がって一枚のように機能しているのが見えて面白い。
分かりやすいように大幅にトリミングしてみた。

閃光時間1/20000秒の小型ストロボと赤外センサーを使用しての撮影。
スペック上は1/20000となっているものの、このストロボは果たしてその通りに出ているか
わからない。中古のストロボだからなおのこと怪しい。。。
信じるならば、このあたりの閃光時間がクロスズメバチの翅がブレるかブレないかの境目のようだ。
もっとも巣の出入り口での事だし、トップスピードで飛ばれてしまえば、体もブレブレだろう。

PA140493 PA140415
PA140798 PA140717
PA140908 PA140720
10月14日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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ウラナミシジミ

山形でウラナミシジミを見たのは初めてではないだろうか。
もっとも、長野での13年ではウラナミシジミを何度も見たので、
眼が鍛えられたのかも知れない。

標高400mほどの割と高いところで、一匹だけ見た。
PA139117 PA139134
10月13日 山形県鶴岡市 E-520 シグマ150mm

ウラナミシジミは南方系のチョウで、秋になると北上してくる。
この辺りでは冬を越すことができないので、翌年、また秋になるまで見られない。
同じような生態のウラギンシジミの方はどうだろう。
これも一目見ればわかるチョウだから、庄内まで来ていれば、そのうち目にするだろう。
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イナゴ

田んぼが黄金色に色づいてきた。
作業中のおじさんに聞くと、稲刈りもあと10日くらいかなあとの事だった。
海外取材から帰った頃には、すっかり寂しいことになっているんだろうなあ。。。

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9月6日 山形県鶴岡市 E-520 14-42mm

時々、田んぼでものすごい数のイナゴに出くわす。
そうかと思うと、ほとんどイナゴを見ない田んぼもある。
薬の使い方の違いによるものだろうか?

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わずかだが、幼虫も時々見られる。この日は羽化途中のものもいた。

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9月4日 山形県酒田市 E-520 シグマ150mm
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ヤマトバッタ

先週末より、取材用のパソコンのセッティングに手間取ってしまった。
遅れながら先週撮影分をアップしていく。

最上川河口近くで、たくさんのヤマトバッタに出会った。
砂浜の環境に見事にとけこんでいる。
他のバッタは草地に逃げ込むけれど、ヤマトバッタはむしろ砂地に出てくるようだ。
P9046162 P9046159

P9046143 P9046148
9月4日 山形県酒田市 E-520 14-42mm シグマ150mm


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マダラバッタ

庄内に移ってからおぼえたマダラバッタ。
長野にいたのかどうか自信がないけど、とにかくこちらでは普通にいるバッタだ。
ハンミョウのポイントにもたくさんいた。
P9025974 P9025955


こちらはイボバッタ。
砂地でも、やっぱり周りによくとけ込んでいる。
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だが、こちらがあんまり近づくものだから、落ち着かなくなったのだろう。
さらにいい場所へと移動した。
う〜ん、なかなかうまい場所を見つけたじゃないか。
P9025961
9月2日 山形県鶴岡市 E-520 150mmマクロ

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ハンミョウ

真夏には姿を消していたハンミョウ。
お盆頃から新成虫が出てきて、このところ行くたびに数が増えているようだ。

一匹よく近づけるいいモデルさんがいたので、アップを撮影した。
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9月2日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm
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クダマキモドキ

永幡さんから庄内でクダマキモドキを撮影した方がいると聞いていたので、
そのうち見れるかと思っていたのだが、まさか自宅の庭にいるとは思わなかった。
こんな大きな虫、幼虫の頃に気づいてもよさそうなものだ。。。

これはメスで、産卵管の形状を見るとヘリグロツユムシのそれと違う。
サトクダマキモドキで間違いないだろう。
それにしても、光沢のある緑の葉そっくりな姿。
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8月31日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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エゾエンマコオロギ

先日、エゾエンマコオロギの声を録音した浜辺近くで、声の主を捜した。
今はもう、明るい日中から声が聞こえている。

ベニヤ板をひっくり返して出てきたコオロギ。
写真を見ても理由がわからないままだが、見た瞬間、どこか普通のエンマと違う雰囲気を感じた。
顔を見ると、確かにエゾエンマコオロギらしい。
ちなみに、その付近では普通のエンマコオロギの声は聞こえなかった。

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8月31日 山形県酒田市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

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8月31日 山形県酒田市 EOS KissD X MP-E65mm
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ケラ

周りに田んぼの広がるスーパーの灯りに、数匹、ケラを見た。
梅雨の頃から、しばらくケラの声を聞いていない。
姿を見るのは、ずいぶん久しぶりである。

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ケラの前脚は穴を掘るために特殊な形状をしている。
手の中に入れていると、指の間に潜り込もうと前脚でぐいぐいとやられる。
力強いので結構痛い。

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8月29日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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アメリカシロヒトリ

お庭のウメとカキが、気がついたらずいぶんアメシロにやられていた。
もう終齢らしい大きな幼虫もいるから、だいぶ前から出ていたようだ。
ここ最近お庭の手入れをさぼっていたなと反省。。。
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8月29日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

放っておいたら丸坊主にされてしまうから、今いる幼虫は枝ごと切って退治。
翌日もう一度見回ると、まだまだアメシロがついていた。
カキの枝をかき分け駆除作業をしていたところ、気がつくと、腕の柔らかいところがピリピリ痛む。
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やられたな〜と見回すと、思った通り、そこら中にイラガの幼虫もついていた。
正確にはヒメクロイラガの幼虫。
半袖で作業してはいけませんね。。。
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8月30日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ

そういえば、山形の私の父は、これを「つばむし」と呼んでいた。
名前の由来はわからないが、小さい頃から聞いていたためか、私もつばむしがしっくりくる。
ついでに思い出したのだが、同じく父は、ノブドウのことを「どすぶんど」と呼んでいた。
私にはヒジョーにぴったりとくるのだが、他の地域の人にはどう感じるだろう?
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マツムシ

夜になっても気温の高い状態が続く。何だか落ち着かない。
ふと思い立って、先日果たせなかったマツムシの音集めにでかけることにした。
先日は県境付近にカヤキリの声を聞いて引き返したが、もっと先へ、
マツムシの声を聞くまで行ってみよう。
新潟に向かって、海岸線を走るルートをとった。
国道7号線でしばらく行き、途中から345号線「笹川流れ」へ。

ところで、前回気がつかず、カヤキリの撮影地を山北町としてしまった。
山北町は、今年の4月から村上市になっていたのだ。
荒川町、上林村、朝日村も村上に。何だかちょっと寂しいような。。。

結局、瀬波温泉まで行ってしまったが、そこではもうマツムシは普通に鳴いていた。
他にヒロバネカンタン、カンタン、スズムシ、カネタタキ、ミツカド・エンマなどのコオロギと、
賑やかな合唱を響かせていた(昨夜の星空はまた格別綺麗だった)。


枯れ草によく似た色合いで、ちょっと見つけにくい。
一匹目を見つけるまでは時間がかかった。
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マツムシはどんどん場所を変えながら鳴いていた。
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8月28日 新潟県村上市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

瀬波温泉は、新潟平野の北端に位置する。
マツムシの分布、やはり新潟平野どまりなのだろうか。
帰りもつい笹川経由のルートをとってしまったが、7号線で戻ればよかった。
葡萄峠までのマツムシの状況を確認するチャンスだったのに。。。
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カワラバッタ

先日カワラバッタのいる場所を永幡さんからおおよそのところを聞いていたので、
割と簡単に見つけることができた。
このバッタは山形県のレッドデータにリストアップされている。
そして特に保護されているわけではないから、撮影地は公開しないでおこう。

カワラバッタは擬態の見事さで著名な種。
川原の石がごろごろしている所にとまっていると、見つけるのはかなり難しい。
コンクリートやアスファルトの上にいても結構まわりにとけ込んでいる。

中央やや下よりにメスがとまっている。
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左がメス、右がオス。
オスは後ろ足を翅にこすりつけて鳴く。
メスも同じような動きをちょっと見せるのだが、小さな音なのか、聞き取れなかった。

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8月27日 山形県某所 E-520 シグマ150mmマクロ

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クサヒバリ

明け方から、朝の9時くらいまでの時間、庭ではクサヒバリが賑やかに鳴いてる。
マサキの植え込みのなか、そっとのぞいてみると、オスのそばにはメスの姿もあった。

左の写真、右上に見えているのはメスの触覚。
触覚同士がぶつかると、オスはよく反応して鳴き始めた。
交尾にいたるまでは、結局撮影できなかった。
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8月26日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

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砂浜のバッタ

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8月20日 山形県遊佐町 E-520 14-42mm

先日、夜に訪れた浜辺に、日中また行ってみた。
虫の声が豊富だったので気になる場所だったのだ。

砂浜近くの草原に、見慣れないバッタを見た。
後で調べてみると、マダラバッタのようだ。
後ろ脚がとれてしまっているのが、ちょっと残念。

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草がほとんどない砂浜にいた、なかなか見事な擬態バッタ。
これも見るのは初めて。

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ヤマトバッタ(ヤマトマダラバッタ)ではないかと思う。
これほど砂浜にぴったりのバッタもいないだろう。
お見事!

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8月20日 山形県遊佐町 E-520 シグマ150mm
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ミツカドコオロギ

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8月19日 山形県酒田市 E-520 14-42mm

今にも降り出しそうな最上川沿いの土手にミツカドコオロギの声を聞いた。
果たして本当にミツカドだろうか?オオオカメコオロギという、声のよく似たものもいるらしい。
声のする辺りに踏み込んで、追い出してみた。


出てきたのは、確かにミツカドコオロギ。
ちゃんと頭の左右にとんがりもある。でも。。。
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どうも左右のとんがりが小さい。
かつて群馬県安中市で採集したもの(
こちら)と、だいぶ違う。
カドナシミツカドコオロギと呼ばれるタイプは、こんな感じではないだろうか。

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ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハというとお盆のチョウ。
これは長野でうえつけられた感覚だ。
あちらではあるお墓に大発生していたためで、よけいにお盆の印象が強くなってしまった。
久しぶりに6月にジャコウアゲハを撮ったポイントの付近をまわると、
成虫ばかりでなく、幼虫や蛹も含めて色々見ることができた。
ここはお墓じゃないけれど、また「お盆のチョウ」の印象を強めることになりそうだ。


ヤブガラシの蜜を吸っていたメスとオス。
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食草を探して、草間を飛ぶメス。

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食草のウマノスズクサは、若い葉が多かった。
草刈りの後に伸びてきたものだろう。
右は葉を食べる幼虫

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クワの木など、草間にちょっと高くつきだした植物には蛹が見られた。
右写真のような前蛹のものもいくつかあった。

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8月19日 山形県庄内町 E-520 50mmマクロ シグマ150mmマクロ
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飛島の虫たち

酒田を出て、ずっと曇り空だったのだが、飛島に近づくと青空が見え、日がさしてきた。
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あとで聞くと鶴岡では結構雨が降っていたそうだけど、
飛島に滞在中、結局一度も雨に降られずにすんだ。
今回はミカドミンミンの撮影がメインだったが、他にもいくつか撮ったので並べてみたい。


まずはトラフカミキリ。

ちょっと古くなったクワに何度も見た。
でも、結構敏感で近づくとポトリと落ちてしまう。
しょうがないので、捕まえて顔が見えるように撮ってみた。

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島には今回もアオスジアゲハはそれなりにいたのだが、
前回たくさん来ていたイヌザンショウにはいなかった。
ここで見たのは、無数のカミキリモドキ。ほとんどがハイイロカミキリモドキだろうか。
右写真は、一回り大きなキイロゲンセイ。いたのはこれ一匹だけだった。

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シオカラトンボが多いけれど、オオシオカラトンボも一度見た。
それもすぐ近くまで波がきそうな岩場で。

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前回も何度か撮影しようとして逃げられていたトモエガ。
日中、道を歩いていると飛び立った。

ハグルマトモエとオスグロトモエの区別がよくわからないのだが、
これはハグルマの方だろうか。

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クロマツの幹にとまっていた、
たぶんミヤマキシタバ。
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ヒメキンイシアブだろうか。
2mほどの高さの所で、近くを飛ぶ虫を狙ってキョロキョロしていた。

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ウスバカゲロウの一種。
タブの幹にとまっているのを
2度見かけた。
P8163594


シロテンハナムグリ。

カシワの若い実の根元をなめているようだ。
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道路に落ちていたアカズムカデ。

庄内ではまだこんな大きなムカデは見ていない。
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クモ図鑑がないので、種名が分からない。
薄暗い林の中にいたコガネグモの一種。
コガタコガネグモだろうか。

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飛島のミカドミンミン

山形の永幡さんと8/16〜17の一泊で飛島に行ってきた。
目的はタイトルのミカドミンミンである。
先にブログに書かれた永幡さんによれば、私に「誘ってもらって」と書かれてるけど、
実際は永幡さんに誘ってもらったと思う。
前回の飛島行きでミンミンゼミの声に一度も会えなかった直後だったので、
誘ってもらってすぐ「行きましょう!」となった(と思います)。。。
ありがとうございました〜

前回一度も声を聞かなかったというのに、今回はミンミンゼミの大合唱が迎えてくれた。
ちょっと拍子抜けするくらいだったが、私はもう嬉しくてすっかりハイな状態になってしまった。
早速、港近くの神社に向かってセミの姿を見てまわったが、5匹目くらいだっただろうか、
念願のミカドミンミンを確認することができた。
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お腹側も色が薄く明るい印象。ヒグラシのような色合いだ。
でも、通常のミンミンのお腹側の撮影をするのを忘れてしまった。
それじゃ、比較にならないって。。。

P8163555 

多くは黒い部分の多い、通常型。
この通常型も、何だかいつも見ているミンミンより、黒っぽい印象だった。
ミカドミンミンと比較してそう思ってしまうのか?
先日
山形で撮影したものと比べてると、中胸が黒いだろうか。
もっとも個体差があるので、もっとたくさんで比較してみないと何も言えないところだ。

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永幡さんによる、ミンミンゼミの比較も要注目!
こちら
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カヤキリ

音集めにも書いたのだが、山形・新潟県境でカヤキリを見つけた。
マツムシも新潟のどの辺りまで来ているのだろう。
そのうち、新潟まで音集めの夜のドライブに行ってみようと思う。
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8月13日 新潟県山北町村上市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン 
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ミンミンゼミ

庄内ではミンミンゼミの声をまだ一度も聞いていない。
山形県内のミンミンゼミの分布図が欲しい。どこかに資料がないだろうか。。。

山形に帰省して、今年はじめてミンミンゼミの声を聞いた。
明後日からまた飛島のミンミンゼミ調査に行く。今回は山形の永幡さんと。
もし飛島のミンミンゼミの写真が撮れたら、比較のために普通のミンミンも必要になる。
で、帰り間際に慌てて撮影した。

P8133091 P8133100

次の一枚。
シャッターを切った直後、突然セミが飛び立ってしまった。
意外なところで飛び立ったので、何だろうと思ったのだが、
プレビューしてみて理由がわかった。

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8月13日 山形市 E-520 シグマ150mm
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キオビホオナガスズメバチ

姥沢の駐車場付近にイケマの花を見た。
そこに高地性のキオビホオナガスズメバチが吸蜜に。
数日前、海野さんも
小諸日記でこのハチの事を書かれていた。

私が撮影したのは働きバチ
P8133407
8月13日 山形県西川町 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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月山のベニヒカゲ

数日、山形の実家にお盆のお墓参りに行っていた。
その帰り、月山によってベニヒカゲを探してみた。
ベニヒカゲは山形でみられる唯一の高山蝶。
20年前、学生の頃に夏の月山で見た。その記憶を確かめたくなったのだ。
志津から入り姥沢駐車場に車をとめて、リフトで一気に森林限界まで。
少し登ると姥ガ岳山頂に出る。標高
1670m
山頂に立って辺りを見渡すと、ポツリポツリとベニヒカゲが飛びたつのが見られた。

登山道途中より、月山山頂方向。
まだあちこちに雪渓が残っている。
P8133234

リフトを降りた後の登山道は木道が敷かれ、
ロープが張ってあり歩く範囲は限られている。
ここは磐梯朝日国立公園の中なので、動植物の採集は一切禁止だ。
マナーを守って楽しく撮影。。。
だが、もうちょっとのところで近づけないと正直ちょっと不満が残る。
でも、久しぶりに山形のベニヒカゲを確認できて嬉しかった。
1時間ほど粘って、近くに寄ってきたベニヒカゲを撮影した。

P8133253

P8133301
8月13日 山形県西川町 E-520 シグマ150mm(トリミング)

でも、20年前の記憶では、姥が岳山頂まで登った覚えがない。
リフトを降りてすぐに飛んでいたような気がするのだが、
今回は姥が岳山頂以外では一度も見なかった。

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ゴマダラチョウ

庄内砂丘に植林された広大な松林にもエノキは多い。
ゴマダラチョウもたまに見る。
でも、樹液の出ている木はほとんど目にしない。

あるお宅の庭先にゴマダラチョウを見た。
ムクゲの花に、なんと3〜4匹来ている。
ゴマダラチョウって花に吸蜜するんだっけ?と驚いたが、
よく見ると口吻は蜜のありそうなところとちょっと違ったところを探っている。
どうもアブラムシの甘露をなめているようだ。
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8月8日 山形県鶴岡市 E-520 シグマ150mm
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イボバッタ

なるほど、確かにイボバッタだ。
永幡さんに教えてもらうまで気がつかなかった。
足下を飛ぶバッタをクルマバッタモドキあたりだと思っていたら、
小諸では見たことのなかったイボバッタだった。

ここでは、ごく普通に見られるバッタのようだ。
P8092431

枯れ草や地面、地表の様々な状態にとけ込む見事な隠蔽色。
こちらはメスだろうか。

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8月8日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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クロタマムシ

久しぶりに山形の永幡さんと庄内をまわった。
クロアナバチの生態写真を撮影するのが目的だが、
今回は巣穴をいくつか、それと成虫を3度見ただけで終わった。
先日キオビベッコウを撮影できたのも、実は永幡さんの熱意に刺激されてのこと。
クロアナバチは小諸でも結局撮影できなかったものだった。
私もいつか必ずツユムシを巣穴に運ぶクロアナバチを撮影したいと思う。
昨日は思いつかなかったが、考えてみれば、先月半ばくらいから
エゾツユムシの声を録音したりしていた。
もうあの頃から、クロアナバチの狩りのシーズンは始まっていたかもしれない。

さて、車で移動中、永幡さんが松林の中にお宝ポイントを見つけた。
そこにいたのはクロタマムシ。
オスの顔は赤いのとそうでないのとがいるそうだ。
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8月8日 山形県酒田市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

伐採木を積んだ場所を、私はいつも見逃してしまう。
こういう場所はカミキリムシの仲間が多く集まる、虫さがしには重要なポイントなのだ。
海野さんと一緒に走っているときからそうだったけど、
どうもそちらに我がアンテナは向いてくれない。。。

ところで、この時は訪れた時間がちょっと遅かった。
もっと早い時間にいけば、ウバタマムシはもちろん、もしかしたら庄内ずっと記録が途絶えたままのアレの可能性も期待したくなる。
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ヒロバネカンタン

先日、永幡さんがブログにヒロバネカンタンの事を書いていた。
そうかいるんだ〜。一昨年の秋に柏崎の浜辺で姿を見て以来、声も確認していなかったヒロバネカンタン。
これは録音のチャンス!

でも、昨夜は出かけたのは、まずはヒロバネカンタンを目当てではなかった。
ハタケノウマオイやマツムシが新潟にいて山形にいないのが、どうも信じられず、
それを確認しようと川沿いに海まで走ってみたのだ(もちろん車で)。
そして、河口までたどり着いたとき、そこは今まで聞いたことのない虫の声に満ちていた。
これはもしやと灯りを照らしてみたところ、確かにヒロバネカンタンであった。
色合いは違っても、翅の感じなどカンタンとうり二つ。でも声は全くちがう。

久しぶりに、録音していて楽しかった。
声は「
音集め」で

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8月8日 山形県酒田市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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キリギリス

数日前、キリギリスの声を録音したのだが、草の影に潜んでいて姿が見えない。
30分は探して、こりゃいかんと諦めたのだが、さらに車のカギを落っことして・・・。
日射しとは関係無しに、頭が熱くなってしまった。

どうやらこちらの攻め方が悪かったようだ。
長野で追っかけていたキリギリスとこちらのキリギリスは、性格がはっきり違う。

鳴いているそのものを撮影できないので、その辺りに踏み込んで
逃げ出したところを撮影する作戦に変えてみた、すると。。。
長野ではそれでよかった。すぐに威勢よく飛びだしてきて、
その後を追いかけるのが大変なくらいだった。
だが、庄内のキリギリスはじっと動かないで、危険が去るのを待っているようだ。
まるで擬死しているかのようで、触っても逃げないこともあるくらいだ。
それが分かったら、何とか姿を見つけることはできるようになった。
見つけてしまえば、そのような性格だから、撮影するのは割と簡単だった。

まずはオス
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こちらはメス
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8月8日 山形県鶴岡市 E-520 シグマ150mm
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キオビベッコウ

昨年の今頃もカリバチの撮影をしていた。
なんといっても真夏の暑い盛りが観察のチャンス。
種類も多く、ハチたちの獲物も多いのだろう。

何となく浜辺に出たくなり日没近くある砂浜に向かったところ、そこにお宝が待っていた。
キオビベッコウというカリバチである。
もうすでにクモを埋め終わり、穴の入り口をふさいでいるところだった。
明日はまたここに来てクモを埋める過程を撮影できるなあ、などと考えながら、
すぐに帰るつもりで撮影していた。
だが・・・

日も落ちて、まさに「たそがれ時」の暗さの中、
来た道を戻り始めてすぐに驚愕の光景を目にすることになった。
さっきまで何もなかった砂の道に、キオビベッコウの巣穴がいくつもあいているのである。
割と狭い範囲に7つもあいている。なんだこれは。。。。
正しくは今ちょうど、穴を掘っているところだった。
え〜どうして?真っ暗なんだぜ。。。
予備知識のない私は、何だかわけがわからない思いで、一匹に集中して撮影を始めた。
時間は19時10分。

P8061744

実はこのとき懐中電灯を持っていない。遠くに止めた車にも入っていないかも知れない。
幸いストロボにモデリングランプがついているので、それを頼りに撮影している。
実際は、全くの闇のなか。

獲物は1mほど離れたヨモギにかけてあった。
まるまる太ったナガコガネグモだ。
穴を掘りながら2度確認に行ったので、獲物を仮置きしている場所がつかめた。
しかし、その様子は残念ながら撮り逃した。

P8061746 P8061749


クモを運び込んだのは
1938分。
連写できないのが辛い。
P8061756 P8061758


しばらく穴の奥に入ったまま姿が見えない。
今、産卵しているんだろうなあと想像しながら待つ。
やがて再び表に出てきたハチは、穴埋め作業に移った。
少しずつ砂をもどし、尾端で叩いて固めながら丁寧に穴をふさいでいく。
工事現場でダダダ・・・と砂利を固めているあの機械(ランマーというらしい)のような動きだ。
ストロボで撮ると動きが見事に止まってしまい、残念ながらその動きは写せていない。

P8061867 P8061866 P8061840


まわりのハチの中でも最も深く穴を開けていたようで、この一匹だけ随分時間がかかった。
穴を埋め終えたのは20時52分。

P8061882


しかし、まだそこから次の奇妙な行動に移る。
すぐ後ろに別の穴を開け始めたのだ。
灯りなんかあてられて頭がおかしくなったかと心配になった頃に、その穴を埋め始めた。
たまたま近くにやってきたゴミムシダマシも不思議そうに覗き込んでいるように見えた。
「なにしてんの〜」
P8061890 P8061905 P8061917


この奇妙な行動は、実は隣のハチにも見られた。
必ずやるのか、よくやる程度なのか分からないけれど、ダミーの穴を掘っているように思えた。

さて、二つめの穴を埋めたら、今度は巣穴周辺に砂を飛ばして表面をキレイにする。
お尻で穴をふさいでいた動き同様、これも写真には写せていない面白い動きだった。
モーターで振動するおもちゃが机の上を滑るように動いているような感じ。。。
だめだ、うまく表現できていないです。

P8061938 P8061923

全てが終了したのは9時半過ぎ。
実は、完全に終えたかどうかよくわからない。
ハチが突然作業をやめて、灯りに飛んでくるようになってしまったからだ。
何か、突然、産卵行動のスイッチが切れてしまったかのようだった。

帰って調べたら、キオビベッコウは夕方までに狩りをすませて暗くなるまで待機しているらしい。
そして日没を待って、作業を開始するわけだ。
目的は、まず間違いなく寄生バエ対策だろう。
明るいうちに、クモを運ぶキオビベッコウを見たときは、確かに寄生バエが近くにいたけど、
この夜の作業中、ただの一度もハエなど見なかった。

それと、キオビベッコウは何だか同種間で泥棒まがいの事をやるらしい。
もう1つダミーの穴を掘っていたのは、その対策ではないだろうか。
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イナゴとウスイロササキリ

イネの穂が立ちはじめた。
まだ少しだけれど、これからどんどん稲穂が目立ってくる。
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8月5日 山形県鶴岡市 E-520 14-42mm & シグマ150mm

田んぼといえばイナゴだ。
そろそろ成虫が出はじめていて、食べる葉っぱの量もすごい。食いあとが目立つ。
写真の成虫はコバネイナゴのオスだろう。
翅は長いようだけど、ハネナガイナゴはずっと長かったと思う。

P8051315 P8051287

シリリリ・・・と鳴くのはウスイロササキリ。
今のところ、ササキリ類で声を聞いたのはこの種だけ。
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8月5日 山形県鶴岡市 E-520 シグマ150mm
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ミドリシジミ

実は今年になってようやくハンノキを認識した私。
小国で永幡さんより現地指導してもらったおかげだろう、
車を走らせていて、思いがけないところにハンノキ林を見つけることができた。
ハンノキといえばミドリシジミだ。

日没直後でタイミングもよかった.
梢の方に確かにゼフィルスが飛んでいるのが見える。
届かないなあ、今日は確認だけかなあと思ったところで、目の前に交尾中のものがいることに気がついた。
まだ羽化したてのメスがいるらしい。


P8051463
8月5日 山形県鶴岡市 E-520 14-42mm


一度飛び立ってとまったところ。

羽の重なりが変わって、メスの翅が手前にきている。
やはりまだ新鮮な感じがする。

P8051432
8月5日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

中学生の頃、やはり蝶好きの兄と西蔵王にミドリシジミを見に行こうとでかけたことがある。
夏休みも後半に入った頃だったので、今頃いるのかよ〜とか言いながらだったと思う。
でも、その判断は間違いではなかったようだ。
あの時は見つけられなかったけど、今頃になって確かめることができた。
事前の下調べはマメな兄ちゃんのことだから、きっとどこかの標本のラベルを
しっかりチェックしていたのだろう。
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クロカナブン

子供の頃、山形ではよく見ていたクロカナブンだけど、小諸にはいなかった。
一度、群馬に撮影に行ったときに見ただけだったと思う。

川原のヤナギに一匹見つけた。
クロカナブンはアオカナブンより遅く出てくるカナブン。
今からもっと数が増えるだろう。
P8031021
8月3日 山形県鶴岡市 E-520 シグマ150mm

つかむと独特の匂いが残る虫だった。
確かめようと思ったところで、落下→飛び去ってしまった。

手に残った匂いがイヤだけど、何度も確かめるように鼻を近づけては「くせっ」とやっていた。
でもどんな匂いだったか、すっかり記憶が飛んでしまっている。
次見つけたら撮影するより、そっちをまず確認しよう。
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ノコギリクワガタの羽化

飛島から帰ってノコギリクワガタの蛹が羽化しそうだと張り込みはじめたのだが、
結局羽化したのは翌朝だった。
前にも同じ経験がある。
ノコギリクワガタの羽化は朝8時過ぎが要注意なのかも知れない。
ちなみに、このノコギリクワガタは7/15〜17に東京に行っている間に蛹になっていたもの。


08:11           09:19           09:30
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10:20           12:00           15:07
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8月4日 飼育下 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

ところでこの撮影、実は結構やばかったのだ。
約束があって30分ほどこの場を離れなければならなかったのだが、
その間に羽化がスタートしてしまっていた。
戻ってみたら二枚目の写真の状態だったのだ。
わ〜やばい〜と慌てて再開したのだが、何とか主要な流れは押さえられた。ギリギリセーフである。
欲を言えばうつぶせに姿勢を変える過程が欲しいところだが、まあ何とかOKだろう。

ノコギリクワガタは必ずうつぶせになってから羽化を始めるが、
その時にはだいたい背中が少し割れているように思う。
以前撮影したときも、確かそうだった。

一つ前から面白いなあと思っていたことを再確認できた。
それは6枚目の画像。脱ぎきった殻をすぐにお腹の下に引き込み、
丸めるようにして抱きかかえている。
どうも、このあと翅をのばすときに踏ん張るための足場として、
この抜け殻のまくらは重要そうなのだ。

それと、画像を入れていないが、左右の後翅をのばすタイミングは一緒でなくともいいらしい。
最初左だけ伸びて右がしわしわのままで、これは失敗かと思ったが、直後に右も伸びはじめた。
それも、あっという間。
一枚の翅が伸びるのに、1分もかからないように思った。

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飛島の昆虫たち

飛島にすむ虫たち。
取り立ててすごい虫はいなさそうだけど、
どんな経緯でこの島に住み着くようになったのか考えると面白そう。
それぞれに違ったルーツがあるのだろう。


ヤハズカミキリにキボシカミキリ。
それと、とにかく多かったのはゴマダラカミキリだった。
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ヒメアカタテハにミヤマチャバネセセリ。
他に見たチョウは、アゲハ、アオスジアゲハ、モンキチョウ、モンシロチョウ、
ベニシジミ、ヤマトシジミ、アカタテハ(幼虫も)、ルリタテハ、クロヒカゲ。

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トンボは、オニヤンマ、シオカラトンボ、コシアキトンボ、ウスバキトンボ
ウスバキトンボは酒田飛島間の海上でも見た。
海上といえばクマバチも見たのだが、あれは船についていたのだろうか、それとも・・・



森に入ると、やたらアカヤマアリが気になった。
ゴマダラカミキリやコメツキがつかまってもがいているのが痛々しかった。
どうもたまたまアリの行進にぶつかり、狩り出されたようだった。グンタイアリの狩りみたい。
写真はオオイタドリのアリマキ牧場で
P8020028



オオヒラタシデムシでいいのだろうか。ちょっと自信がない。
午後、島の中央を走る道に何匹もいた。
オスがメスの触角をかんでいるのは、よく見る光景。
でも、ホント何でなんだろう?

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セミについてはミンミンゼミの声を聞くことはなかったが、ニイニイゼミとヒグラシは鳴いていた。
また直翅目については、声のみの確認も含めると、次のような感じ。
ヤブキリ、キリギリス、エゾツユムシ、エンマコオロギ(幼虫)、オカメコオロギの一種、
フキバッタの一種



続いてイヌザンショウに集まる虫たち
やたら多かったのは
アオハナムグリ。それと、小さなハイイロカミキリモドキ。
さっき調べたら、このカミキリモドキもマメハンミョウのようにカンタリジンを持っているらしい。

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アカスジツチバチにキイロスズメバチ。
ハチは他に、コガタスズメバチ、キイロアシナガバチ、セグロアシナガバチを見た。
もちろん、ハチについては他にもゴマンといるはずだ。

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ハチに擬態した虫たちも多い。
まずはムナブトヒメスカシバにホウジャク。
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モモブトスカシバにユーラシアハラブトハナアブ。
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スズキナガハナアブ。もっと撮りたかったのに、すぐに姿が見えなくなってしまった。
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これはイヌザンショウによくいる虫なのだろう。
花を乗っけてモゾモゾ動いているのを見て、最初はクサカゲロウの幼虫かと
思ったのだが、よく見たらシャクガの幼虫だった。
花をつけて、花を食べて、ちょっと可愛らしいヤツだ。

IMG_0474


以上、もちろん、全てを書き切れていない。
忘れないうちに、印象に残ったものだけ書き留めてみた。
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飛島のアオスジアゲハ

8/23は飛島に一泊して、撮影してきた。
目当てのミンミンゼミは、声を聞くこともなく全くの空振りに終わったが、
スゴイ数のアオスジアゲハに感激して帰ってきた。

イヌザンショウに群れているアオスジアゲハ。
この木には多いときは20匹以上吸蜜に来ていた。
アオスジアゲハ慣れしていない私には、刺激が強すぎるー
P8030849 P8020184 
                      ノブドウにも多く吸蜜に来ていた
P8020061 P8029936 
8月2〜3日 山形県酒田市飛島 E-520 14-42mm&シグマ
150mm

酒田港より飛島までは、夏は一日2往復、定期船「ニューとびしま」が走っている。
所要時間は90分。片道おとな2040円子供1020円。10時過ぎには上陸できる。

P8030891 P8029630
飛島は酒田沖約40kmに位置し、面積2.7km²
対馬海流の影響を受け、年平均 気温は約12℃と温暖。
巨大なタブノキの森が島全体をおおい、山形県の最北の地とはとても思えない光景が広がる。

P8020034 P8029710
8月2〜3日 山形県酒田市飛島 E-520 14-42mm
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アブラゼミにニイニイゼミ

家の近所はアブラゼミがすごい。
アブラゼミに数では負けているが、ニイニイゼミもまだまだ元気に鳴いている。
しかし、ミンミンゼミの声はしない。
羽黒や田川の山あたりに行っていたけど、そこでも聞いていない。
小諸ではほぼ同時期にアブラもミンミンも鳴き始めていたけど、ここは様子が違うようだ。

今日、これから酒田に移動し、酒田沖の飛島に向かう。飛島は15年ぶり。
家族サービスもあわせて、でも実はミンミンゼミに関心があってのことだ。
永幡さん著の「白畑孝太郎」にも書かれてあった事を、自分の目と耳で確かめてきたいと思う。
数日前の予報だとよかったんだけど、土日の天気はちょっとまずくなってきたなあ。。。

鳴いているニイニイゼミ。
鳴いている時は、左右に翅を開きお腹が見えている。
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とにかく多いアブラゼミ。
アブラゼミも鳴くときは左右に翅を開く。

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7月31日 山形県鶴岡市 E-520 シグマ150mm
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ヒグラシ

夕方、鳴き声をたよりにヒグラシを探した。
シルエットで見ると、オスはお腹が透けて見える。
この大きな空洞は、音を共鳴させるのに有効であるらしい。

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ストロボをたくと、まるで印象が変わってくる。
ヒグラシは茶色と緑色の模様がはっきりした、割と綺麗なセミだ。
左がオスで右がメス。
お腹は、形も大きさも、オスとメスでまるで違う。

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7月30日 山形県鶴岡市 E-520 シグマ150mm

梅雨明け後に庄内で聞いたセミの声は、ニイニイゼミにヒグラシ、アブラゼミ、エゾゼミ。
ミンミンゼミ、チッチゼミはまだ聞かない。
おそらく、ツクツクボウシの声も聞くことができるはずだ。

この間、高舘山でエゾゼミだけど、ちょっと?な声を聞いた。
あれはアカエゾゼミだったのではないかと、ちょっと気になっている。
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夏のトンボたち

150mmマクロを手にすると、急にトンボを撮りたくなった。
50mm+テレコンでやや苦戦していたストレスがいくらか解消された。

P7308999 P7309101
オオシオカラトンボ             シオカラトンボ
P7309064 P7309005
ショウジョウトンボ             キイトトンボ
P7309011 P7309238
アオイトトンボ          ギンヤンマ

7月30日 
山形県鶴岡市 E-520 シグマ150mm

小さな池でテリトリーを張るギンヤンマ。
撮りやすそうな飛び方なので、いっちょやってみるかとカメラを向けたのだが、適度に手強いので、ついついはまってしまった。
割と早いうちに、まずまずのカットが撮れたのだが、もっとイイ感じをと欲が出たら、それ以降は外してばかり。。。

こちらはムービー

gin-posterのコピー
730日 山形県鶴岡市 EX-F1 300fps

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エゾツユムシ

数日前のこと。庄内空港近くでエゾツユムシの声を聞いた。
ちょっとテンポが早いような気もするけれど、気温が高いためだろうと思うことにした。

その時録音した声は
音集めに公開しました。
ついで、昨日写真を載せたスズムシの声も。


普通に太陽光モードで撮影したら、妙に茶色っぽくなってしまった。
夜の感じを出すために、色温度を4000Kで現像しなおしてみた。

P7268433

エゾツユムシはとにかくジッとしてない。
鳴きながら歩いていることも多い。
ライトで照らしながら、ずっと動きを追っていたが、突然とまった。
何だろうと思ったら、ヒメジョオンの花びらを食べていた。。。

P7268478
7月26日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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スズムシ

いつから鳴き始めていたのか、もうスズムシの季節に入っていた。
最初に声を聞いたのは、7月24日。

スズムシの声は主に海沿いに聞くことができる。
この日は、湯野浜に近い、松林のせまる原っぱで撮影した。


鳴く声をたよりにそろりそろりと近づいていく。
変に草にぶつかると、鳴きやんでどこかにいってしまいそうなのだ。
慎重に、とにかく慎重に。。。

そうして10分くらい格闘した結果撮れた一枚。
アレチマツヨイグサの幹、地上30cmほどの高さにとまって鳴いている。
別のもう一匹もそのくらいの高さにいた。

P7268409

でも、夜8時すぎにそんな動きをしていたら、ヤブカの餌食になってしまう。
また虫除けを持たずにいってしまったので、ヒドイことになってしまった。
でもまあ一応撮影はできたので、まだマシであろう。


上のスズムシと同じ個体。
何度も正面からフラッシュをくらったので、さすがに嫌がって降りてしまった。

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7月26日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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マメハンミョウ

月山牧場の奥、やや標高の高いところでの事だ。
ふと足下を見てビックリというか、背中のあたりがざわっとした。
何だかスゴイ数がいる。。。

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マメハンミョウだ。
赤と黒の姿はダテではなく、れっきとした毒虫だ。
体液にカンタリジンを含み、手につくと火傷に似た炎症を起こす、そうだ。
私はまだ経験がない。

甲虫だが、翅は柔らかく、まるで飛べそうにない。
仲間を押しのけながら歩き回り、もくもくと葉を食べている。
あまり爽やかな虫ではない。

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7月26日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

気づかず何匹か踏みつぶしてしまったかも知れない。
この虫との出会いはいつもそんな感じで、いるところにはスゴイ数がいる。
数の多さに、ちょっと具合が悪くなった。
(ブログを数日さぼったのはこれが原因ではありません。。。)

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7月26日 山形県鶴岡市 E-520 魚露目レンズ
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アブラゼミの羽化

夜、近所の公園に行くと、アブラゼミの羽化がたくさん見られるようになってきた。
でも、まだまだピークという感じではない。
地面に開いた穴の数がそれほどではないからだ。

ぶら下がっている状態を下から魚露目でのぞいてみたら、結構カワイイ。
でも、虫嫌いな人にはやっぱり「やめて〜」なキツイ写真だろうか?

P7227466
7月22日 山形県鶴岡市 E-520 魚露目レンズ

公園を一回りした後、数匹持ち帰って庭で羽化の連続写真にトライ。
もっと早い時間に動き出せばいいのに(私が)、結局11時近くスタートとなってしまった。
ちなみに上の魚露目での写真は8:30の撮影。これくらいが普通だと思う。

10:31        10:51        10:56        11:00
P7227544P7227552P7227558P7227562
11:05        11:10        11:17        11:29
P7227575P7227583P7227592P7227601
11:38        11:38        11:42        11:50
P7227613P7227618P7227624P7227634
7月22日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ
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モモチョッキリ

モモチョッキリといっても、モモばかりチョッキリするわけではないようで。。。

今日は、直径2cmほどの小さなナシの実についているのを見つけた。
P7217338
7月21日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

お腹を実につけて、産卵しているようだ。
しかし、枝に傷を入れる様子を見ないうちに、気がついたらいなくなっていた。

この一匹も、次に産卵に移るかと思って、
5分ほどしてからもう一度見たのだが、いなくなっていた。
近づきすぎて脅かしてしまっただろうか。
P7217353
7月21日 山形県鶴岡市 E-520 魚露目レンズ
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シャチホコガ科の幼虫?

クリの葉に、面白いガの幼虫を見つけた。
シャチホコガ科だろうか?
食べあとの形にピッタリ体を合わせるようにとまっていた。

最初、この辺りを見ていて何か違和感を感じた。
あれ?何か変・・・あ!幼虫めっけ。
P7217373

平べったい形をしていたように思うのだが、写真からは判断つかない。
今となっては背中側からも撮ればよかったと思う。
暑さでちょっと判断が鈍っていた。

P7217368
7月21日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

ついでに、こちらは前の日に見つけたアケビコノハの幼虫
P7207086
7月20日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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アブラゼミの羽化

今年初めて、近所の公園でアブラゼミの声を聞いた。
地面にはアブラゼミのものらしい、穴がいくつかあいている。
夜にまた出てみたところ、20時半くらいで、ちょうど背中が割れたところのものが数匹いた。
まだ、それほど数は多くないらしい。
P7207110
ブランコ近くで、登る場所が見つからずウロウロしている幼虫がいたので、
自宅の庭に持ち帰って撮影を試みた。

だが、結果、なんと羽化失敗だった。
どういうわけか、後ろ足が左右とも、附節が未熟でツメがない。
連続写真を撮ったものの、ぶら下がっている状態など、肝心なところで妙な違和感がある。

後ろ足が未熟で、起き上がれるか心配だったが、まるで問題なかった。
P7207232

P7207259
7月20日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ

まあ、まだまだチャンスはある。がんばろう。
今回はいい練習になった。
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ノコギリクワガタの蛹化

幼虫は、結局、注目し始めて7時間後に蛹化した。
前蛹の状態になってからも10日ほどあったし、とにかく気長に待たないと。。。


まず一枚目の写真は、蛹化開始約1時間前。15時56分
腹端によせられた薄皮がしわしわになってきている。
すでに気管の脱皮が始まっていて、腹端に近い方の気門に白いすじが見えている。

P7196884

以下、撮影時間は順に、16:51、17:01、17:09、17:10、17:17、23:38
P7196913 P7196926 P7196938
P7196945 P7196965 P7197026
7月19日 飼育下 E-520 50mmマクロ

頭が割れて、大アゴが完全に出るまでは、予想以上に時間がかかる。
というのは、大アゴが大きくなるのはこの時だからだ。今回も20分かかった。
カブトムシの角のように、脱いでから伸ばすのではないのだ。

今回の撮影は、前半、真横からしか狙えなかったことと、
前回撮り逃した蛹よりも小振りだったことが、ちんとばし残念だった。
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松戸市六実小学校での授業

一昨日まで東京に行っていた。
7/16は千葉県松戸市の六実小学校に呼んでいただいて、6年生達と校庭の昆虫撮影会。
校庭にも樹液がでる木があってカナブンがきていたり、アオスジアゲハもたくさん飛んでいて、
住宅地の中の学校といっても、なかなか素晴らしい環境だった。
「先生、先生」と子どもたちに色々質問されながら、楽しい時間を過ごしてきました。

子供の相手に精一杯で、気がついたら自分はほとんど撮影していなかった。
同行された
mu_15さんに、この時の写真を送っていただきました。
IMG_2091s IMG_2084es
IMG_2047s IMG_2057cks

校庭で唯一撮ったのがこの真っ白な虫、アオバハゴロモの幼虫だ。
ロウ物質を分泌し、自分だけでなく周囲をも白く染める。
もっと早く見つけていれば、子どもたちに見せてあげられたのだけど。。。
もしこのブログを見たら、ぜひ探してみてね〜

IMG_0192
7月16日 千葉県松戸市 EOS KissD X MP-E65mm

昨日7/17は、JPSの新人会員展のオープニングに参加。
この時も、写真は撮ってませんでした。。。
いつもお世話になってます、
田中博さんの日記をご覧下さい。

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ノコギリクワガタ蛹化近そう

もう一匹の前蛹も、そろそろ脱皮が近そう。
といっても、蛹化直前は腹端に寄せられた皮がしわしわになってくるので、
まだ何時間かかかりそうな状態だ。
でも、時間を予想できないので、しばらく様子を見ていたい。

P7196841
7月19日 飼育下 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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ノコギリクワガタの蛹

鶴岡を離れている間に気がかりだったものが、やっぱり終わっていた。
すぐに撮影できるようにセットしていた、クワガタムシの幼虫は蛹に。。。

ちなみに、このクワガタは5/18に載せた幼虫を飼育していたもの。
ノコギリクワガタの予想は正しかったようだ。
P7186814
7月18日 飼育下 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

まだ一匹、前蛹の状態のものがいるので、こちらで再度挑戦してみよう。
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ゴマダラカミキリの飛翔

EX-F1で目指す昆虫の飛翔写真がナカナカ撮れない。
あまり運動神経のいい方ではないので、もっと機械に頼る方がいい結果が得られそうだ。
私の場合。

このゴマダラカミキリの飛翔は、赤外センサーと高速ストロボによるもの。
子供の頃に度肝を抜かれて、あこがれた、割と歴史のある技術だ。
機械音痴の私だけど、何とかこのくらい撮影できるものは作れた。
これだけピタッととまると、やはり気持ちがいい。

いつかは血を吸ったヒトスジシマカが飛び立つシーンをと思うが、
そこまではまだかなり遠い道のりがありそうだ。
ここまでも随分寄り道してしまったし。。。

P7146683
7月14日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ
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ハラビロトンボ

お気に入りの枝に戻ってきたところ。
画面から切れてちょっとしか見えないが、くるりと向きを変えるところがカッコイイ。
とまってすぐに前脚をたたむようだ。

ハラビロトンボ-poster
713日 山形県鶴岡市 EX-F1
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ゴマダラカミキリ

カシオのEX-F1は、先日新しいFirmwareが公開されてパストムービー機能が追加された。
これで高速度ムービーの撮影が大変効率的になった。パチパチ・・・

ゴマダラカミキリの飛び立ち

gomadarakamikiri-poster
711日 山形県鶴岡市 EX-F1
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シロスジカミキリ

ヤナギの幹に怪しげな丸い脱出口と産卵痕を見つけ、
これはきっといるはずだと思っていたのだが。。。
いましたいました、シロスジカミキリ。


ヤナギの樹皮をかじるオス。
若い枝は見るからに美味しそう。

P7096038

薄暗い曇り空だからか、昼間から産卵中のメスもいた。
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7月9日 山形県鶴岡市 E-520 魚露目レンズ
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ヒトスジシマカ

小諸の海野さんのアトリエではヤマトヤブカが多かった。
今年はまだヤマトにはやられていない。何だか懐かしい。。。
鶴岡の庭ではヒトスジシマカにばかりやられている。
IMG_0180

口を抜いたところでシャッターを切ったら、こんな写真が写っていた。
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7月10日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm
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シオヤアブ

夏のムシヒキアブでもっともよく見るのが、このシオヤアブ。
プ〜ンと何ともけだるい羽音を聞くと、暑さがいや増す思いがする。


別種のムシヒキアブをとらえて体液を吸う。
P7085306
7月8日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

超広角レンズで歪められて見えづらいが、実は交尾中。
交尾しながらミツバチを捕らえたとしたらスゴイけれど、たぶん
交尾中のメスにオスが求愛したものだろう。

P7085939
7月8日 山形県鶴岡市 E-520 魚露目レンズ
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樹液に集まる虫たち

もうすっかり虫の季節は夏。
ヤナギの樹液に集まる虫たちを見てまわった。
夏休み前の今が撮影のチャンスか?


ノコギリクワガタにカブトムシ。
どちらもオスはメスをかかえている。
P7085943 P7085781
7月8日 山形県鶴岡市 E-520 魚露目レンズ

シロテンハナムグリにアオカナブン。
ストロボを使うと、シロテンハナムグリは黒っぽく写ってしまうが、アオカナブンはより鮮やかに写る。
シロテンハナムグリはまわりの緑が映り込んで、実際はもっとキレイだ。

P7085700 P7085665

樹液によく集まるマダラアシゾウムシ。
2匹おります。
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7月8日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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カブトムシの羽化

飼育中のカブトムシの蛹が次々に羽化している。
外気温が30℃を超え、室内はそれ以上だ。
暑いけれど、こうした撮影をしている時は待ち時間が少なくてすむから、むしろ好都合。


幼虫が蛹になる前につくる蛹室は、形状、サイズ共にちゃんと意味がある。
羽化直後に後翅をのばす時、成虫は蛹室の壁に脚を踏ん張って力む。
ちゃんと力が入るように、足場が重要なのだ。
頭の角もどこかにひっかかると、力が入ってなおいいようだ。

土中の蛹室をうまく掘り起こすことは困難で、この蛹室も実際のものをまねて造っているのだが、
あまりいい加減な形では羽化の失敗を招いてしまうだろう。

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7月6日 飼育下 E-520 50mmマクロ
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オビカレハの寄生バチ

まだ産みつけられて間もないようなオビカレハの卵塊に、アリのようにすばやく走るハチがまとわりついていた。
お腹のつけねが透明で、アリのようにくびれて見える。
小さな翅らしいものが見えるが、飛びそうに見えない。

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すでにオビカレハの卵に穴を開けていたらしい。
お腹をぐっと曲げると、産卵管をさし込んで卵を産み始めた。

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7月2日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm

一枚目に写っている2匹のハチ、よく見ると触角の形状が違っている。
枝にとまっているのはオスではないだろうか。

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キジラミの幼虫

ヤナギの若葉についていた、体長3mm以下の小さな虫たち。
いずれもキジラミの幼虫だと思うが、種名がわからない。


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7月2日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm
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うしろまえ逆?シャクガの幼虫

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7月1日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm

ちょっと面白いシャクガの幼虫にであった。
後ろに眼状紋があって、ヘビに見ようと思えば見える。
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でも、もし後ろ前を逆に見せようとしているとすれば、目的はなんだろう?
触ってみたけれど、お尻を振るということもなかった。

P7014493
7月1日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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コシアキトンボ

テリトリー争いなのだろうか?
コシアキトンボはオス同士が数秒、並んで飛ぶ事がある。
そのままゆっくり上昇して、すぐに離れる。

kosiakitonbo-poster
7月1日 山形県鶴岡市 EX-F1
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ヒメヒラタアブの交尾飛翔

ホバリングしながら交尾中のヒメヒラタアブの一種。
草むらにしゃがんでいると、よく見つかる。
ホバリング中なんで、わざわざ高速度映像を撮影する必要もないのかも知れない。


飛んでいるのはオスだけ。
メスは翅をたたみ、オスにしっかり抱えられている。
himehirataabu-poster


ところで、同じ
EX-F1の静止画には、少々注意すべきことがある。
これは1/2500秒でパスト連写したうちの一コマ。
たぶん、画像素子で記録したデータの処理にミスが出ているのだと思う。
ヒラタアブの翅がこんなに柔らかくしなったりはしないはずだ。

CIMG2416

6月30日 山形県鶴岡市 EX-F1
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ハヤシミドリシジミ

短い口で何をなめているのだろう。
アブラムシの甘露?それともカシワの葉から何か出ているのだろうか?
hayasimidori
628日 鶴岡市 EX-F1
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ハンミョウ

ハンミョウは歩くのがとっても早く、カッコイイ。
地表を滑るように見える。

でも秒300コマで撮影してみると、そんなイメージがちょっと崩れた。

hanmyo
627日 鶴岡市 EX-F1
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ヒメシジミ

小諸では普通に見ていたヒメシジミも、こちらではいる場所が少ない。
でもいるところには、ごそっといたりする。
そんなところは、やっぱりヒメシジミだと思う。

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6月26日 山形県鶴岡市 E-520 魚露目レンズ
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カブトムシ♂の蛹化

蛹化途中のカブトムシ♂。
頭の角は皮を脱いだ後に大きくのびる。
のびる過程の角はびっくりするくらい柔らかい。
写真のようにグニャッと曲がったと思うと、次の瞬間、蛹は全身に力が入り角はぴーんとのびる。

子供の頃、何というおもちゃだったか、紙の風船でまるまっているのに息を吹き込むと音を立てながらピンとまっすぐのびるものがあった。
このカブトの蛹の動きを見ていると、そんなおもちゃを思い出す。
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6月26日 飼育下 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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ゼフィルス

谷間でテリトリーを張るゼフィルスを撮影。
ほとんどがメスアカミドリシジミ、最後に出てくるのはエゾミドリシジミだろうか。。。
いまだゼフィルスは自信が持てない。

zeph
626日 鶴岡市 EX-F1
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カブトムシ♀の蛹化

現在、こちらはカブトムシの蛹化のシーズンに入っている。
だが、まだいい結果は出ていない。。。

たまたま掘り出したカブトムシの前蛹が、羽化直前の状態。
これはまだ間に合うかなあと、少々慌てながら撮影準備に入る。
しかし、すでに気管の抜けた白いラインが入り始め、やっと一枚目を撮影したところでは既に頭が割れていた。
残念!間に合わなかったか〜
しかし、よく見るとのびそうな角がない。メスの蛹だった。

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6月25日 飼育下 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

長く蛹化待ちして結局メスだった、というよりはマシだろう。
蛹化中のメスの写真も、いつか使う機会があるかも知れないし。
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ゲンジボタル

鮭川から帰って予定の撮影をと思ったら、モデルさんの具合が今ひとつ。
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それがために
高橋さんから今晩一杯どうっすかとのお誘いを断ったのに。。。などと思っていると、酒田から鶴岡に移動中の永幡さんより電話。
先日のホタルの場所にご案内することに。

ホタルのポートレートを撮らなければと思っていたので、とてもありがたいお誘いでありました。

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6月23日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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アオハダトンボmovie

産卵中のメスの周辺でホバリングするオス。
他のオスが邪魔しないよう見張っているのだろうか。
単にメスにちょっかいを出しているようにも見える。
こうして速度を落としてみると、脚でメスの翅に触るような、全く見えなかった動きが見えてくる。
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こちらは、メスに交尾を受け入れられたところ。
最初にメスの首をつかむときの動きが面白い。
オスはメスの翅の上を歩いて、適当な位置まで移動している。
その時のオスの意識の速度はどうなのだろう。
映像を見ていて、よいしょよいしょと声が聞こえてきそうに思えた。

0623アオハダトンボ2-poster
6月23日 山形県鮭川村 EX-F1 秒300コマ


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鮭川のアオハダトンボ

小諸では海野さんのアトリエに向かう途中の川にいつも見ていたアオハダトンボ。
山形では珍しい種になってしまうのが残念なところだが、鮭川に良好な環境があるの情報をもらって機会を待っていたが、本日ようやく現地に。


流れの緩やかな川辺には、点々とアオハダトンボやカワトンボの姿があった。
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6月23日 山形県鮭川村 E-520 14-42mm

メスの腹端を副交尾器に誘導しようとしているオス。
まもなくハート型が完成。

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川岸の草に産卵するメス。
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6月23日 山形県鮭川村 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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ホタルの光

米作りの盛んな庄内地方ゆえ、コンクリート堰が多く、ホタルの多い場所ではないのかも知れない。
探すのにはちょっと手こずった。
だが、これまでホタルを見た場所は、どこもチョロチョロとした流れだった。
そんな感じで見ていったら、一カ所いい場所があった。

田んぼの脇の小さな流れ。
ゲンジボタルとヘイケボタルが混じっているようだった。

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6月20日 山形県鶴岡市 E-520 14-42mm

15秒露光で連続して撮影した10枚の画像を、Photoshop Elementsで合成。

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チョウセンアカシジミmovie

トネリコの梢に群れ飛ぶチョウセンアカシジミ
夕方はかなりの数が飛ぶ
チョウセンアカシジミ-poster


交尾中のカップルに割り込もうとした一匹のオスと、
そこにまた別のオスが飛んできたという絵。
交尾中のもう一匹はかげに隠れて見えない。
ちょっと分かりにくい状況。。。

チョウセンアカシジミ2-poster

6月18日 山形県小国町 EX-F1 秒300コマ
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チョウセンアカシジミ

永幡さんにチョウセンアカシジミの生息地を案内していただいた。
山形県の天然記念物に指定され保護されている貴重なチョウである。
長年調査している彼にベストな場所をと聞くと、やはり小国という事に。
天候にも恵まれ素晴らしい一日だった。永幡さん、本当にありがとう!


トネリコにとまるチョウセンアカシジミ
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6月18日 山形県小国町 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

幹にはすでに卵が産卵されていた
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6月18日 山形県小国町 E-520 14-42mm

トネリコの根本を歩くのも要注意!
足下にはまだ羽化前の蛹が残っているはず。


卵のアップ
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6月18日 山形県小国町 EOS KissD X MP-E65mm

交尾個体も見られた
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6月18日 山形県小国町 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン


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6月18日 山形県小国町 EX-F1

現地を離れ振り返ってみると、何とも危ういチョウだったという感が強まってきた。
狭い範囲に集中しているという環境もそうだが、チョウ自体が何とも脆そう。
バランスが悪いというか、どうも普通のチョウと同じ感覚で見られない危うさを感じる。

天然記念物であり採集禁止であるが、卵を採集して逮捕者が出たりもする、という話も心配。
だが、こうしてチョウセンアカシジミを前にして感じた不安はまた別のものだ。
チョウセンアカシジミというチョウをもっとよく知らなければいけないと思った。
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ハッチョウトンボmovie

オスのテリトリー争い。
秒300コマの映像を、Motionで擬似的に秒600コマにしてみた。

Motionだとカタカタ感がないスムーズなスローが作れるようだ。
ハッチョウトンボ0617-poster
617日 鶴岡市 TSN-774 +EX-F1
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ハッチョウトンボmovie

秒300コマでとらえたハッチョウトンボの産卵。
時々、真っ赤なオスが画面を横切る。
Pasted Graphic

この映像、ちょっと細工をして一眼レフ用90mmマクロをEX-F1につけて撮影している。
自作モノとしては健闘しているつもりだったが、どうもこの方法には無理がある。
せっかく面白い場面を前にして、こんな画質ではダメだダメだ。。。
と自分に言い聞かせ、今日は自分としては相当高価なモノを注文してしまった。
頼むから、自作モノとくらべて劇的に高画質であってくれよ。。。

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ハンミョウの幼虫

山形ではハンミョウはそれほど珍しい昆虫ではないようだ。
これまで、数は少ないものの、何度も姿を見かけている。
今日、柴田さんに案内していただいた場所は、結構な数がいた。

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6月11日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

成虫もまずまずの数だが、幼虫の穴を探してみると、あるわあるわ。。。

警戒して穴の奥に幼虫が隠れてしまったところ

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しばらく辛抱強く待っていると、出てきました〜
小諸でよく見ていたニワハンミョウの幼虫より、ずっと敏感な感じがする

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こんな穴も結構あった。アリの巣に利用されている。
ハンミョウは幼虫も成虫もアリが大好き。
でもアリはそんな事は知らないだろうし、
仮に知っていても気にすることなんてないだろう。

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6月11日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm
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ヒゲナガオトシブミ

ヒゲナガオトシブミのオスを見た。
最初、ショウマの葉を食べていたのだが、近づいただけでやめてしまった。
ポーズが面白かったのに、ちょっと残念。
でも、こいつは姿かっこう自体が冗談のような虫である。
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ヒゲナガオトシブミというと、小諸にいた頃は
アブラチャンにつくもっと赤黒いものの方をよく見ていた。
今日見たものはキイロヒゲナガオトシブミとよばれるタイプ。
何の葉を巻いているのか見ることはなかったが、
ひょっとしたら頭上高くブナで巻いていたのではないだろうか。


近くには、こんなのもいた。
色合いからヒゲナガオトシブミのメスと思ったのだけれど、
上のオスとくらべると随分小さい。
こちらはウスアカオトシブミであった。
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6月11日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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飛べない甲虫2種

ブナの林内を歩いていると、足下をハンミョウが何匹も歩き回っている。
飛べないハンミョウ、マガタマハンミョウだ。
普通のハンミョウなら追いかけるとすぐに飛び立つところだが、こいつは走って逃げるのみ。

噛みついているのはオスが交尾時にとる行動。これは他のハンミョウも同様。
あごが疲れるだろうに、ご苦労なことだ。
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もう一種、後翅が退化して飛べない甲虫は、コブヤハズカミキリ。
同行していただいた柴田さんも言っていたけど、最近よく道路に出ているのを見る。

今日見た一匹目は、どうもオトシブミの揺籃を食べていたようだ。
あれっと思ったときは、落ち葉のかげに隠れてしまった。
落ち葉に潜るカミキリムシというのも、何だか妙な感じ。。。
おまけに落ち葉をのけてみると、死んだふりをしている。
画面には入っていないが、実はもう一匹いた。
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次に見つけた一匹は、ツバキの花を囓っていた。
どうも、地表のこうした植物の落下物を好んで食べているように思えた。
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6月11日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

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メススジゲンゴロウ

月山山麓にメススジゲンゴロウが生息しているというのは、
子供の頃から知っていた。だが見たのは初めてだった。
マルガタゲンゴロウと大きさも動きもそっくり。珍品なのだが、感激はややうすい。

水面に浮いたアリの死骸を食べているところ
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6月11日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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ジャコウアゲハ

鶴岡の柴田さんより、ジャコウアゲハのポイントを教えていただいた。
「山形昆虫記」で
宮沢輝夫さんが撮影されていた場所とほぼ同じだろうか。

ブタナで吸蜜するメス
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こちらはオス
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6月4日 山形県庄内町 E-520 Nikkor Ai-S 300mm

少々翅のくたびれたものが多い。一週間前がベストだったかも知れない。

こちらは、ツルマンネングサで吸蜜するメス。
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6月4日 山形県庄内町 E-520 50mmマクロ

食草のウマノスズクサは、今、急速にのびているところのようだ。
あちこちから若い芽がでて、上へ上へと向かっている。

アサギマダラの食草のイケマを思い出した。

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カゲロウの亜成虫・成虫

モンカゲロウと思ったのだが、モンカゲロウ科の別のカゲロウのようだ。
谷川沿いの木に何匹もとまっていた。
亜成虫と成虫の脚や尾の長さの違いに改めて驚いた。

こちらは亜成虫
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亜成虫がさらに脱皮した成虫
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こちらは羽化直後
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6月3日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ

カゲロウのような繊細な虫をストロボで撮影するのは、ちょっと考えものだ。
反射が強くて、実際の印象と違った感じに写ってしまう。
とはいっても、曇り空で風が吹く中では、やはりストロボなしでは難しいし。。。
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ハッチョウトンボ

鮭川村のギフチョウシンポで楽しくお話しさせていただいた鶴岡市の柴田さんから、
別のハッチョウトンボのポイントを案内していただいた。
これがまたスゴクいい場所。
大切に守っていかなければならない貴重な環境と感じた。
柴田さん、どうもありがとうございました!

ハッチョウトンボの棲む環境はだいたいどこも似ている。
長靴で歩いてみると、水底の泥も含めて足首くらいまでの浅い水深だ。
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6月2日 山形県鶴岡市 E-520 14-42mm

羽化したばかりの色の薄いものが大多数。
色づいてオスメスの区別のつきやすくまで成熟しているものも2割ほどいた。

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6月2日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

水の中にはハッチョウトンボのヤゴも容易に見つけられる。
それらを含めるとかなりの数になりそう。
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6月2日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

他にもたくさんトンボが見られた。
多かったのはシオヤトンボ。
下の写真は、ヨツボシトンボとコサナエ。

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6月2日 山形県鶴岡市 E-520 Nikkor Ai-S 300mm

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オトシブミの揺籃づくり

オトシブミの揺籃づくり。
最初の葉をカットするシーンは逃してしまい、途中からの撮影。

主脈を切って葉が垂れるのを待って、更に主脈にかみ傷を入れていく。
巻き始めた頃にオスがやってきた。

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最初数回巻いたところで、穴をあけて産卵。
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その後は一気に巻き上げていく。
サワグルミを巻いているものは、どうもあまり切り落とすことはないようだ。
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6月1日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ
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キクスイカミキリ

まだつぼみをつける前にしおれてしまったヒメジョオン。
キクスイカミキリという小さなカミキリムシが産卵したためにこうなってしまっている。
今のこの季節、花壇のものも含めて、キク科植物は多くこのカミキリに狙われている。
ヨモギ、フランスギクなどに多いだろうか。


ヒメジョオンの枝に傷つけているキクスイカミキリ
横に何本もかみ傷が見える。

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近づくと結構敏感に反応する。
作業を途中でやめてしまい、ポトリと落ちたり飛んでいってしまったり。
この時も、傷つけている途中で枝先まで登っていって、傷つけていた場所と離れたところで産卵行動をとって、飛んでいった。
以下、続けて撮った写真だが、一連の動きをとらえていないと思う。

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6月1日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

横に傷つけるのは枝をしおらせるためのもので、産卵は傷のライン間に行われるらしい。
枝に傷をつけるのは、卵が安全に孵化し、幼虫が中を食べ進むために必要なのだ。
完全に枯れてはダメだし、生でもいけないのだろう。
次は遠くから望遠で狙ってみたい。
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オトシブミ

どんどん大きくなるクリの葉を見ながら、ナミオトシブミが全く見つからないのが不思議だった。
海野さんはよく東北でハンノキのなかまで葉を巻くところを撮影されていたので、そちらも気にしていたのだが見つからないまま。
でも、今日ようやく見つかった。

沢沿いにあった細長い葉につくられた揺藍。大きさといい形といい。。。
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今日は気温が低く、揺籃づくりはしていなかったようだ。
葉裏に休んでいたメスを発見。
カメラを向けたら歩き出した。

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5月29日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm

こちらはオス。メスより頭が長い。
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5月29日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm

この細長い葉の植物は何だろうと思っていると、ふと目に入った別の虫。
クルミハムシだ。とすると、これはクルミ?
家に戻って調べてみたところ、やはりサワグルミのようだ。


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5月29日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm

お腹の大きなメスと、隣はオスだろうか。
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ベニキジラミ

新緑の頃、ついアケビの若い枝先にこの虫を探してしまう。
最初に超接写をおぼえた頃に、よほど印象が強かったのだろう。

肉眼だと3mmほどの小さな点のような虫が、拡大して見たらなんと愛嬌のある姿かと
えらく感激した覚えがある。

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5月29日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm
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ウスバシロチョウ

久しぶりに鮭川村のギフチョウの保護地に行ってみた。
ミチノクサイシンの下にいるはずの幼虫をしばらく探したが、こいつあ全く難しすぎる。
そのうち、視界の隅にチラチラ見えているウスバシロチョウが気になってきた。

なんか妙だぞ。。。
とまった一匹を見て、そうか黒化型かと思い出した。
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黒いウスバシロチョウは、日本海側に多く見られるらしい。
海野さんも、かつて何度か小諸日記に書いておられた(黒いタイプ白いタイプ)。
でも私自身は、あまりしっかり見た記憶がない。
長野のものは白かったし、山形の庭で見ていたなかにこんなのはいなかったと思う。
白い鱗粉がほとんどなく、翅が黒というか半透明だ。


こちらはいくらか白い鱗粉があるが、とても薄い感じがする
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5月28日 山形県鮭川村 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン

これは面白いと撮影していると、鮭川村の矢口さんが通りかかって、お話しを聞くことができた。
このあたりじゃ、このタイプがむしろ普通なのだそうだ。

驚きました。。。
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ハッチョウトンボ

高橋さんのブログにも紹介されていた、ハッチョウトンボ。
ご本人に案内していただくことになった。

鮭川村の水環境は、本当に素晴らしいところばかり。
現地を見た瞬間に、これはいい!と思った。


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5月28日 山形県鮭川村 E-520 14-42mm

午後でも羽化直後のものがいた。
朝から見ていれば、きっといい瞬間に出会えるだろう。
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5月28日 山形県鮭川村 E-520 50mmマクロ

まだ出始めで、赤の濃いオスの姿は見られなかった。
来週くらいには産卵のシーンも撮影できるのではと期待している。

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5月28日 山形県鮭川村 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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センブリの一種

高橋さんに最初に案内していただいた湿地にはハッチョウトンボの姿はなかった。
乾燥が進んでしまって、ハッチョウトンボのすめる環境ではなくなってしまったようだ。
ここに来ればいつも見られたのにと高橋さん、本当に残念そうなご様子。。。


それでも周りが林に囲まれた湿地は、いい環境らしい。
アリスアブやセンブリなど普段あまり見ない虫がたくさん見られ、私はもう大喜び。
水辺の草にとまったセンブリの一種。産卵を始めた。

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5月28日 山形県鮭川村 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
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ツツジコブハムシ

一月ぶりに山形の実家に遊びに寄った。
虫好きの甥っ子と庭を見てまわっていると、ツツジの葉の上にムシクソハムシらしい虫が見えた。
(あとで調べてツツジコブハムシとわかった)
葉先にちょこんと乗っかって、ジッとしている。よほど見つからない自信がある様子。
残念ながら私のようなニンゲンには、やたらよく目立って見えてしまう。


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ストロボつきでパシャパシャやっていたら、さすがに嫌がってポトリと落ちてしまった。
でも、ありがたいことにまだ葉っぱの隙間に引っかかっていた。
背面から見た姿は、まさにガやチョウの糞(クソ)そのもの。

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石の上に置いて、お腹側からもう一枚。
脚がぴったり隙間におさまってフラットになっている。
実にお見事!

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5月25日 山形市 EOS KissD X MP-E65mm


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クビキリギス

夜になるとクビキリギスの声がしないかと出かける毎日が続いた。
鳴く虫は声をたよりに探せるので、たくさんいるのに見落とすという事がないのがいい。
ただしクビキリギスが鳴くのは「暖かい夜」らしいので、ちゃんと条件に合わなければやはり見落としてしまう。
しばらく15℃以下の夜が続いたが、それではやはり低いらしい。
19日の夜は18℃以上あって、だいぶ暖かく感じた。
これは脈ありと、酒田まで走ってみたのだが、成果があった!
鳴き声
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5月19日 山形県酒田市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

ヤナギの木の4mほどの高さで鳴いていた。
枝をたぐりよせて撮影したが、小さくしか写らなかった。
この画像は、かなりトリミングしている。
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エゾイトトンボ

久しぶりに鮭川村周辺をまわってみた。
連休中に、沢和浩さんに案内していただいた池が急に気になってきたのだ。
鶴岡からだと1時間半ほどで行ける距離。
ちょっと思い立って車を走らせれば、そこはかつて夢に見たような環境がある。
午後の数時間を池の周りで過ごした。


ある池ではエゾイトトンボが水面に群れていた。
水面近くの植物に産卵している。

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メスはやがて完全に水没してしまう。
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5月17日 山形県金山町 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン
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クワガタムシの幼虫

カブトムシの幼虫のエサ用にと、採集地のカキの朽ち木を1つもらってきた。
朽ち木を砕いてみようと思ったが予想以上に固い。
小型のナタで割ってみたら、思いがけずクワガタの幼虫が出てきた。

これはノコギリクワガタだろうか。
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5月17日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

頭の色が薄いオレンジのこちらはコクワガタと思う。
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5月17日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン
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イタヤハマキチョッキリ

カエデの仲間にイタヤハマキチョッキリの揺藍があった。
微妙に新しくないのだが、まだ近くで作っているものがいるかも知れない。

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5月17日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

と、思ったらすぐ近くに作業中のペアがいた。
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5月17日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

色鮮やかなオス。オスは前胸部に角のような突起がある。
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5月17日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm

ストロボで撮ると、見た目と違った印象になってしまう。
こちらはメス。
上のオスと同じライティングで撮影したが、また違った色合いに写った。

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5月17日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm
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ヌカカの一種

急に手の甲のあたりが痒くなって、見ると何匹か虫がついている。
1〜2mmぐらいしかない非常に小さな虫だ。

ヌカカだ〜と反射的に叩きつぶしそうになったが、その前に一枚撮ってみることにした。
だが、ファインダーに見えた瞬間に思ったのは、ヌカカってこんな形だったろうか?これはブユじゃないだろうか? という事だった。
正直に言うと、ヌカカの特徴もブユの特徴もよくわからない。
触角の形を見ると、どうもブユとは違うようである。


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5月17日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm
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コチャバネセセリ

ミツバウツギに来ていた黒っぽいセセリチョウ。
今頃なんだろうと思ってまずは写真に撮って、家に帰って調べてみた。
そこですぐにコチャバネセセリとわかって、な〜んだとなった。
夏の信州でいやというほど見ていたセセリチョウだ。
春の印象ではなかったので、全く別物に思えてしまったのだ。
信州では年一化だったが、庄内では年2化らしい。


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5月16日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン
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コメツキモドキの一種

この日、別々の場所で2度もこの虫を見た。
気になったのでメモとして貼りつけてみる。
それにしても甲虫の詳しい図鑑が欲しい。。。


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5月16日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン
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ウスバシロチョウ

ウスバシロチョウを初めて見た。
タニウツギに吸蜜に来ていた。

数が少ないのはまだ出始めだからか?
長野にいた頃なら、もうすっかり最盛期のはずなんだが。。。

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5/16 山形県鶴岡市 EOS KissD X シグマ14mm

ところで庄内ではまだムラサキケマンの花が見られる。
こちらでは、幼虫の食草はミチノクエンゴサクなどになるのだろう。
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カブトムシの幼虫

ホームセンターに行くと、カブトムシ幼虫のカップが並んでいるので、何だか気持ちが落ち着かなかった。
お前はまだ見つけていないのかい? 蛹になっちゃうよ。。。
もうリミットが近づいている。

カブトムシの幼虫探しは、椎茸栽培で使い古されたホダ木の捨てられたところや、古くなったおがくずの山、あとは堆肥なんかがポイント。
まずは一番探しやすい腐ったホダ木の山だと探してまわってみるのだが、これが見つからない。
日が西に傾き、今日もダメかなあと諦めて引き上げようと思った頃、目に入ったこんな光景。
前は畑だったらしい場所に、何か古木が積んである。
これは。。。
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5月15日 山形県鶴岡市 E-510 14-42mm

ひっくり返してみたら、出た出た。
やっと見つかった。。。
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5月15日 山形県鶴岡市 E-510 14-42mm

真っ黒な糞は割と新しそう。
春になってからもよく食べているのだろう。

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5月15日 山形県鶴岡市 E-510 14-42mm

積んであったのは柿の木だった。
どうやらかつて柿の畑だった場所らしい。
柿は庄内の名産で、田んぼ以外では柿畑が本当に多い。
庄内ならではのポイントがここにあった。
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ヒメカマキリの卵

細めの木の幹についた1cmほどの小さな物体。
カマキリの卵じゃないか?
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5月8日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

確かにカマキリの卵。
初めて見る形だ。ヒメカマキリの卵鞘ではないか?
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5月8日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

ネットで調べて、庄内にヒメカマキリがいることを確認した。
それだけでも嬉しいのだが、どうもあともう一種小さいのがいるらしい。
これは驚いた。今から楽しみである。
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オオイタドリに見た虫たち

オオイタドリにとまっていた虫を撮影してみた。
たまたまとまっていたものもあるだろう。

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 ハムシの一種               ヨコバイの一種(幼虫)
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 クロヒラタヨコバイ            シラホシテントウ
ロウ物質をまとっているのか?白っぽい
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 ヒメシモフリコメツキ、だろうか。。。   イタドリの葉を巻くカシルリオトシブミ
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 ハムシの一種。これは葉を食べていた。

<共通データ> 5月8日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm

それにしても、うっかりした。
オオイタドリそのものの写真を撮り忘れてしまった。。。
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鶴岡のギフチョウ

20日ぶりの鶴岡のギフチョウ。
標高400mほどの場所に、まだこんなに綺麗なメスがいた。
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5月7日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

コシノカンアオイはだいぶ葉が広がってきている。
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5月7日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ

山道沿いの食草をめくってみると、結構な数の卵を確認できた。
卵の離れ具合を見ると、一週間以上前に産卵されたものだろうか。

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5月7日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ
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アオオサムシ、マイマイカブリそしてハンミョウ

山道で出会った、初夏の甲虫3種。

まずはアオオサムシ。
これは小諸でもよく見たオサムシだが、今日見た一匹は何となく太めに感じた。
触ったときに出す匂いは同じ。

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5月7日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

次はマイマイカブリ。
これは小諸のものと違って、庄内のマイマイカブリは胸が赤銅色。
永幡さんに聞いていたけど、本当に赤くてビックリ。
P5070131
5月7日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン


そして今日一番に嬉しかったのが、ハンミョウとの出会い。
それも一匹や二匹ではない。
いる所にはいるんだなあとホント嬉しくなるような数がいた。

P5070279
5月7日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン
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ビロードアシナガオトシブミ

鮭川村はちょうどブナの新緑の美しい季節であった。
翌日の撮影会のロケーション探しに走り回ったなかで、
参加者には、もうピークを過ぎてしまったギフチョウよりも、
今が美しいブナの森を案内した方がいいのでは?と海野さんたちと話し合っていた。
実際の撮影会ではブナ林への道が悪く断念することになったが、
素晴らしくナイスなギフチョウが現れてくれて、本当によかった。。。
P5031890
5月3日 山形県鮭川村 E-510 14-42mm

青空が美しく広がる。
この日は空気の澄んで遠景まで非常にクリアだった
P5031873
5月3日 山形県鮭川村 E-510 14-42mm

ブナの葉を巻くビロードアシナガオトシブミもたくさん見られた。
初めて見る虫に、今何をすべきか忘れ、少しのあいだ撮影に夢中になった。
P5031838
5月3日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

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5月3日 山形県鮭川村 EOS KissD X MP-E65mm
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イボタガ

昨日まで鮭川村で行われた日本チョウ類保全協会のギフチョウシンポに行ってきた。
本当に充実した3日間で、様々な収穫があった。
写真に撮影したもので最も嬉しかったのがイボタガとの出会いだった。

朝、宿泊先の駐車場に行ったところ、なんと私の車の脇に落ちていた。
車はうまい具合に水銀灯の真下にとめてあった。

強烈な目玉模様。

春だけにでる大型のガ。
開張は8cm 位でデカイ!と思ったが、
調べてみるとこれはイボタガとしては小型のようだ。

胸にも、何か顔を連想させる面白い模様がある

P5052020
5月5日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

若葉の美しいホオノキの枝にとめてみた。
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5月5日 山形県鮭川村 E-510 14-42mm
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ヒオドシチョウの幼虫

近所のエノキにヒオドシチョウの孵化直後の幼虫を見つけた。
住宅地なのでヒオドシチョウが飛んでいる様子が想像できなかったので、ちょっと驚いた。
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5月1日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm

白い塊は卵の殻。
ヒオドシチョウはたくさんの卵を固めて産みつける。

気がつくと、すぐそばに恐ろしい敵が狙っていた。。
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5月1日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン
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ギフチョウ

11時頃からギフチョウの生息地に移動。
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ヒメギフチョウより発生時期が一週間ほど遅れるギフチョウ。
まだ翅の綺麗なものが多い。
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4月26日 山形県鮭川村 EOS KissD X シグマ14mm


ミチノクサイシンで産卵。
ミチノクサイシンは鮭川村周辺で残っている場所はここだけ。
関係者の努力でギリギリのところで絶滅を免れ、大切に保護されている。

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4月26日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン
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ヒメギフチョウ

ふたたび鮭川村へ。
前回ヒメギフチョウの生息地に入ったのが遅い時間だったため、ほとんど撮れず終いだった。
今日は朝から現地に向かう。
朝は霜が降りたそうで最初カタクリも閉じていたが、9時半頃からヒメギフチョウが飛びはじめた。

朝の光を受けて体温を上げる

P4260828
4月26日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

スミレサイシンで吸蜜
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4月26日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

カタクリで吸蜜
ヒメギフチョウもカタクリも大分くたびれてきている。

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4月26日 山形県鮭川村 EOS KissD X シグマ14mm

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ギフチョウの産卵

地表すれすれを落ちつかなく飛びまわっているのは、
産卵植物を探しているメス。
ウスバサイシンといえばヒメギフチョウの食草であるが、
ここではギフチョウも産卵する。
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4月23日 山形県鮭川村 D200 Ai-S 300mm

昨日もウスバサイシンへの産卵が観察されたそうだ。
P4230734
4月23日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

ウスバサイシンの葉裏に産みつけられたギフチョウの卵。
5分ほどで産みつけられた11個。
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4月23日 山形県鮭川村 EOS KissD X MP-E65mm
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カタクリに訪れる虫たち

ギフチョウを待っている間に撮影した、カタクリに吸蜜する虫たち

ルリシジミ
P4230662
4月23日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

マルハナバチのなかま。
コマルハナバチだろうか?
P4230674
4月23日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

ニホンミツバチ
P4230686
4月23日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

エゾスジグロシロチョウ
たぶん、エゾスジグロ(ヤマトスジグロ)だと思います。。。

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4月23日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

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鮭川村のギフチョウ

鮭川村のギフチョウ・ヒメギフチョウ、今年は半月も発生が早まったそう。
連休中に行われる
チョウ類保全シンポジウムを前に、既にギフチョウも産卵を始めている。
すっかり遅れてしまったが、私も現地に向かった。

ギフチョウの生息地。
毎年下草狩りがされて、木道が整備されている。
とても観察のしやすい、いい場所だ。。。
P4230757
4月23日 山形県鮭川村 E-510 14-42mm

ここは昼を過ぎても吸蜜に訪れるギフチョウを狙える。
一日張りついていてもよさそうだ。

P4230708
4月23日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

スミレに吸蜜
P4230746
4月23日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

ミチノクサイシンの新芽に産みつけられた卵

P4230769
4月23日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

午前中、ヒメギフチョウのポイントに案内していただいた。
高橋さん永幡さん、ありがとうございました!
でも、申し訳ないことに、飛んでばかりいるヒメギフを眺めるばかりで、全く成果なく
とまっているメスを一匹撮影したのみ。。。

P4230628
4月23日 山形県鮭川村 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン


昼からギフチョウのポイントに戻って、成果があってホッと一安心。


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ギフチョウ

先日とは別の場所でギフチョウを撮影。
園芸種のサクラに吸蜜にやってきた、まだ翅に傷のない新鮮なメス。
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4月16日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

交尾嚢をつけているのが見える。
P4160136
4月16日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

雪のとけ方で発生のタイミングが少しずつずれて、鶴岡市内を見てまわるだけでも、一ヶ月以上ギフチョウを撮影できる。
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クリオオアブラムシ

クリ林で見つけたクリオオアブラムシの卵。
よく見ると・・・

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4月13日 山形県鶴岡市 E-510 14-42mm

気温が低いのにトビイロケアリが何匹か歩いていた。
クリオオアブラムシの幼虫をくわえているものもいる。
よく見ると、クリオオアブラムシは、卵塊のほんの一部が孵化し始めていた。

P4149894
4月14日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

孵化したばかりのアブラムシの幼虫をしっかりガードしているようだ。
もう甘い蜜をもらっただろうか。
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4月14日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm
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ヤナギハムシ

花が咲き葉が開きはじめたばかりのヤナギに、ヤナギハムシを見つけた。
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4月13日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ

小諸でもよく見たヤナギハムシ。

カップルでとまっているのが目立つ。
IMG_8370
4月14日 山形県鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm


気になったのが卵の色。
小諸だとヤナギハムシの卵は黄色だったのが、こちらのものは薄青色。
見落としそうになった。

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4月14日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン
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ニホンセセリモドキ

これは春にだけ出る昼行性のガ。
後脚の辺りに妙に長い毛が密生していると思ったら、これはメスのヘアペンシル。。。なんですか?
写真のニホンセセリモドキは手を近づけてもあまり逃げず、
フェロモン発生に集中していたと言われれば、確かにそんな感じであった。
P4069405
4月6日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

またであえたら、今度はその部分をアップで撮影してみたい。
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コツバメ

コツバメも春一番に姿を表すチョウ。
これも年一化性のチョウで、前年の夏からずっと蛹で過ごし春に羽化する。
P4069397
4月6日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン
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スギタニルリシジミ

ルリシジミと違い、年に一度、春だけに出るスギタニルリシジミ。
翅の裏面が黒っぽいので、見た目の印象からもルリシジミとは区別しやすい。
といっても、かつて山形に住んでいた頃、スギタニルリシジミに感心を向けたことはなかった。
たぶん、視界に入っていてもルリシジミと思い、カメラを向けることもなかっただろう。
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4月6日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

以前山形に住んでいた頃の私は、虫を撮っているといってもただのオアソビだった。今よくわかる。
虫や植物について覚えたことは、13年間、海野さんの仕事を手伝う中で自然と身についたものだけど、
私にとってはそれが一番の財産かも知れない。

探すのは簡単ではないけれど、ちょっと古いポジを探してみようか。。。
もしかしたら、スギタニもどこかに写っているかもしれない。
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ギフチョウ

鶴岡に来てまず見たかったチョウがこのギフチョウ。
カタクリの花は見頃をむかえ、食草のコシノカンアオイも新しい芽が出始めている。
ギフチョウも、鶴岡市内の最も早い場所では、先月の末に出ていたらしい。

お昼すぎ、テリトリーを張っているオスを撮影できた。
他のオスやヒオドシチョウと争っているのに、割と翅が綺麗。
やはりまだ出始めのようだ。
P4069415
4月6日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン

P4069423
4月6日 山形県鶴岡市 E-510 50mmマクロ+1.4xテレコン
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