アベマキの幹で虫さがし

小国からは山形まわりで鶴岡に戻ることにした。
ちょうどいいので盃山に向かう。
この山のアベマキにクロミドリシジミが発生することでかつて有名だった。
クロミドリシジミの幼虫さがしは小諸で覚えたけど、山形ではまだ一度も探していない。
時期が遅いけど、まだチャンスがあるかも知れない。
1時間ほど探してみた。
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結果は全くの空振り。
その間に幹に見つけた虫たちを、いくつか撮影した。

左はシロスジアオヨトウ、右は何だろうハマキガの仲間?
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左はキシタバの仲間だろうか、ヤガの幼虫。
右はイシノミの一種。
1cmくらいある割と大きなイシノミ。
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左はキハダエビグモだろうか。幹にぴったり張りついて擬態のポーズ。
幹のしわと脚がそろっていて、なかなかお見事!
右はハチモドキハナアブの一種と思うが、ちょっと自信がない。
ハチモドキハナアブとも春に見たケブカハチモドキハナアブとも違うようだ。
幹のしわにお尻を立てて、産卵のような動きをしていた。

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チョウセンアカシジミの幼虫

小国町のチョウセンアカシジミの生息地に行った。
昨年6/18に撮影にいった場所と同じ。
ちょっと時期が遅かったようだ。
すでにほとんどの幼虫は地上に降りたあとらしい。
残り少ない幼虫を撮影してきた。


幼虫には、必ずと言っていいほど、ケアリがついていた。
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嵐が去った後といった感じ。
トネリコの葉がボロボロに食べられている。
これらすべてチョウセンアカシジミによるものなのだろうか。
ちょっと信じられないけど。。。

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幼虫は枝の途中に傷つけてしおらせ、そこを隠れ家にしている。
葉を食べるときは出てきて、食べ終わるとまた戻るのだろう。
左の写真、幼虫に白いものがついている。寄生バエの卵か。
アリのガードが堅そうだけど、それでも時には隙ができるようだ。

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トチノキの花

荒沢ダム付近、トチノキの花が花盛り。
サルの群れに出会って、とっさにビデオカメラを向けてしまった。
写真は一枚も撮影できず。。。


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ムカシトンボの幼虫

ムカシトンボを求めて、何カ所か沢を入った。
残念ながら成虫を見ることはなかったが、幼虫を確認!
同行した永幡さんも言っていたけど、こっちの方がスゴイはず。
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はじめは沢水の石の上にちょこんと乗っていたが、ストロボを焚いたのが悪かったのか、
ゆっくり石のすき間に入っていった。

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こんな水のチョロチョロ流れる場所を見てまわった。
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薄暗い林の中に咲いた、カラマツソウ似の植物にキタエグリバの幼虫を見つけた。
海野さんが前に小諸日記にテントウムシの頭を持った幼虫として紹介していたヤツだ。
薄暗い林では鮮やかな頭だけがよけい際だって見える。

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コケオニグモ?

コケオニグモではなかったが、幹についたコケに擬態したクモを見つけた。
コケオニグモも、このくらい大きくなっているのだろうか。
先日、庄内でのコケオニグモの写真をある方より見せてもらったばかり。
私も是非撮影してみたい。


※6/5追記
数日前、新海栄一著「日本のクモ」を買った。
早速確認したのがコケオニグモ。
それでわかったが、どうもこの写真のクモもコケオニグモのようだ。
写真に撮りたいのはウメノキゴケ似のコケオニグモだが、一歩近づけたようだ。

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ジョウカイボン

ジョウカイボンは飛ぶ速度が比較的ゆっくりなのだけど、
1/20000閃光では後翅がややぶれるようだ。
この速度では、早い段階で物足りなさを感じ始めることになるだろうか。。。不安


後ろ姿はねらっていなかったのだけど気になった一枚。
微妙な体のひねり具合がなんだかカッコイイ。

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水辺のトンボたち

水辺はすっかりトンボが多くなった。

カワトンボはすっかり成熟して、川辺に出てきている。

左がオスで右がメス。
区別のポイントは、腹部第2、3節にある副交尾器(副性器)
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鮮やかな青が美しいイトトンボ。
左がエゾイトトンボ、右はオゼイトトンボ。
3cmほどの小さなトンボなので、水辺に近づかないといるかどうか気づきにくい。

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左はヨツボシトンボ。
休耕田に10匹くらいがなわばり争いを繰り広げていた。
右はハラビロトンボ。
もう出ているのかとちょっと驚いたが、特に早いというわけでもないようだ。

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ちなみにシオヤトンボやサナエトンボの類も目に入ったが、チャンスがなく見送った。
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コミスジ

初夏のチョウを二種、コミスジとダイミョウセセリ。
コミスジは花の蜜も吸うが、よくこんなふうに鳥の糞から汁を吸うのを見る。
全く違う種だけど、ダイミョウセセリにも同様の行動が見られる。

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中学生の頃にチョウの写真を撮りはじめ、よく通った山形市の盃山。
小さな丘のような山で、山頂までの道で色んなチョウに出会った。
初夏のチョウ、特にコミスジは印象的で、コミスジを見ると盃山を思い出す。
近くなったことだし、そのうち遊びに行ってみよう。

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コケイラン

ほとんど人が入らなそうな林道を心細くなりながら車を走らせていて、
ふと道脇に見つけたコケイラン。
ぽつんと一株だけ、よく探せば他にもいくつかあっただろう。

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ヒメシャガが花盛りという感じで、林道沿いのやや薄暗い場所に点々と見られた。
シャガより二回りくらい小さな可憐な花。
光線状態もよかったのか、ホント綺麗だと思った。

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ヒメシジミの幼虫

ヒメシジミは山形では少ないのだそうだ。
小諸にいた頃は普通に見ていたチョウなので、何だかぴんと来ない。
昨年、鶴岡での多産地を教えてもらってたくさん見たこともあるし、
さらに今日のように野外で幼虫を偶然見つけたりすると、果たして本当に少ないのかと思ってしまう。

食草はヨモギ。
アリをたくさん従えているので見つけやすい。
でも、見ていると葉を食べ終わると地上に降りてしまった。
葉を食べている時以外はやはり見つけにくいのだろう。

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E-520 マクロ50mm+1.4×テレコン
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アゲハの孵化

うっかりしてアゲハの孵化を撮影するチャンスを逃してしまった。
気がついたら、先日庭のユズに産みつけられた卵は、ほとんど孵化したところ。
1個だけ残った卵を見つけたが、準備する間に穴が開き始めてしまった。
肝心の孵化直前の写真がないけれど、練習のつもりでその後を連続撮影。


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ナミオトシブミ

庄内ではサワグルミの葉を巻くナミオトシブミ。
すでにサワグルミは葉を広げて、いつでてもおかしくないぞと目を光らせていたところだ。

オトシブミは油断できない相手だ。
巻くのにちょうどいい葉の大きさとかたさがあって、それは数日限りの事である。
気がつくと、もうひと嵐過ぎ去ったあとで、揺籃だけが残っていたという事はしょっちゅうだ。
最初、一枚目のような光景を見て、ここも既に終わったのかとあせったが、
よく見ると、まだ巻いているものがいくつかいた。

ただし、風が強くていけない。
ビデオ撮影なんてとんでもない状況であった。

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同じサワグルミにはカメノコテントウも少なくなかった。
となると、もちろんカメノコテントウが食べるクルミハムシの姿もあった。
昨年とまた同じような写真を撮ってしまったが、この異常なまでに膨れあがったメスのお腹は
何度見てもスゴイと思う。

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アシナガオトシブミ

オトシブミが活発な季節に入ってきた。

こちらはコナラの葉を巻くアシナガオトシブミ。

葉を切ってしおれたのを待っているのを見つけて、巻く姿を撮影しようと待った。
しかし、気がついたらその場を離れて、葉を食べはじめた。
放棄したのかと諦めかけたが、しばらくして見ると途中まで巻いていた。
離れたらダメなのかと思うと、そうでもないらしい。

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左はセアカヒメオトシブミだと思う。
ナミオトシブミを一回り小さくしたようなオトシブミ。
コナラの葉を切って、あとは巻くだけだったのだが、結局離れてしまった。
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イタドリの葉を巻くカシルリオトシブミ。
3mmほどの小さなオトシブミだ。

大きなイタドリの葉の、端の方を切って巻く。
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オドリバエの一種

オスのプレゼントを夢中で食べるメス。オスはその間に交尾。
どんな進化を経てか、オドリバエの仲間には交尾の際にこんな決まった儀式を行うものがいる。
この日は、1カ所にたくさんのカップルがとまっている所を見つけた。
種類は不明。オドリバエは種類が多く、同定はかなり難しいようだ。


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イチモンジチョウの幼虫

タニウツギの葉の上に、何やらイモムシの糞。
気がつくと、すぐそばにイチモンジチョウの幼虫が葉を食べていた。
トゲトゲの派手な幼虫だが、意外にまわりにとけ込んで気づきにくい。
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よく晴れた翌日、幼虫は陽の当たらない枝に移って休んでいた。
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東京に出たあいだに

金曜の夜の夜行バスに乗り、東京へ。
SSPの総会・技術講習会に参加するためだが、もちろんSSP展を見に行くことも
目的だった。

珍しく上京した日に限って、山形で事件があったりする。
一週間前に山形で再開して一緒に飲んだ
後藤くんが、山形新聞夕刊に連載中の彼のコラムにて、
その時の様子を話題にしてくれたのだ。
それを見て、たぶんびっくりした我が兄が電話をくれた。

記事を見たのは、山形に戻った日曜の朝。
かなり克明に紹介されて少々気恥ずかしかったが、私はとても嬉しかった。

かつて高校時代に、彼は生徒会長で私は応援団長。
その当時の私は自分自身にかなりプレッシャーをかけて応援団長をやっていた。
我ながらよく務めたと思うのだが、何というか壊れかけていた。
卒業後22年目にして、後藤くんに私の本来の姿を見せることができた。
それはもう一週間前、5/10日曜の夜のこと。

数名の仲間も呼んで、昔の話ももちろんだったが、今の自分たちの話や将来の夢も語りあった。
でも、あまりに嬉しくなってペースを忘れて飲んでしまったのはマズかった。。
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イモムシの擬態

雨のあたるタニウツギの葉にとまるガの幼虫。
オオシマカラスヨトウと思ったが、ちょっと違うようだ。
透き通るような緑で周囲によくとけ込んでいる。

頭をだらんと垂らす姿勢は、はて?どういうつもりなんだろう。
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これをストロボで撮ると、下のように全く違う印象になる。
背中側は本当はこのように白っぽい。
この部分はぶらさがった姿勢だと陰でやや色濃くなり、全体としてフラットな緑になる。
この幼虫にとって、この姿勢は重要なのだ。

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ウスバシロチョウ

今年初めて見たウスバシロチョウは、赤川沿いのやぶであった。
キエダシャクの幼虫を探して入り込んだら、日没近くで休んでいたものが数匹
弱々しく飛び上がって、すぐに近くの葉に降りた。


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今は藪に咲く花も綺麗だ。
左はヒョウタンボク、右はタニウツギ。

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ヒョウタンボクにキンギンボクという別名がある。
これは花の色についてつけられた名で、花ははじめ白く、やがて黄色く変わる。
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ウワミズザクラ

ウワミズザクラの花盛りは一気に山に移ってしまった。
土曜日はまだ高舘山でも見頃だったのに、もう茶色く変わってしまっている。
月山の麓近くまで行って、ようやく綺麗な花ばかりとなった。

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キエダシャクの幼虫

もちろん、いないわけはないと思っていた。
ただ、冬にキノカワガが全く見つからなかったことから、
キエダシャクもまさかと、探しながら少々不安にはなってきていた。
見つからない。。。

でも、冷静になって糞や食痕などわかりやすいサインを探してまわったら、
不安は一気に去った。
そりゃ、擬態の名手、キエダシャクの幼虫だもの。単に見えなかっただけなのだ。
一匹見つかったら、これが不思議なもので、次々に見つかる。
何だたくさんいるじゃないか。。。

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フタスジカタビロハナカミキリ

ヤマシャクヤクも共に生きるこのカミキリも、ここでは大変な希少種だ。
案内していただいた永幡さんに感謝!
この地に、いつまでも残っていてくれることを祈りたい。
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無事に羽化したクロアゲハ

昨年、山形の実家でかわいそうになっていたクロアゲハの蛹。
2008年11月 (11月22日の記事)
何故か鶴岡に持ってきて保管していたのだが、うっかり忘れかけていた。
見るともう羽化が近そう。
慌てて、何かで見たヒートンで固定する方法で羽化に備えることにした。
それが昨日のこと。

下の写真、撮影は今朝8時ころ。
まだ羽化していなかった。

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何だか座りが悪そうなので、ティッシュを下に敷いてみた。
午前
11時頃。
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12時ころ見ると、すでに羽化が終わっていた。
ヒートンを固定した板の方に歩くかと思ったが結局柱をのぼっていた。
とにかく直進しようとするようだ。

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実は、今晩ある人と飲む約束があってこれから山形に行く。
このクロアゲハ、まるでそれをねらって今日の羽化したようじゃないか。。。
これも運命だ。山形に連れて行って放してやろう。

う〜ん、お話がキレイすぎる。
滅多にこんなにキレイな終わりかたするチャンスはない。
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アゲハの産卵

庭にアゲハが現れた。
とまったところを見るとお腹の大きなメス。
どうやら庭のユズに産卵にきたらしい。

まだ芽吹いたばかりの小さな芽に小さな卵をいくつもつけていった。

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E-520 マクロ50mm+テレコン シグマ150mm
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ミドリシジミの幼虫

冬、ミドリシジミの卵を撮影した場所にて。
すでに幼虫は5mm近くまで成長していた。
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幼虫は葉をつづった巣の中に潜んでいる。
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この一匹は少し大きめ。
こわれた巣を作り直しているのか、ポンと葉の上にとまっていた。

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E-520 9-18mm マクロ50mm
EOS KissD X MP-E65mm
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クルマバソウ

高さ10〜15cmのところに白い花がたくさん咲いていた。
昨年は気がつかなかったが、すごく多い。
クルマバソウという植物で、砂地によく生えるものらしい。

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アマドコロも咲き始めた。
辺りにはいい花の香りで一杯だったが、アマドコロだろうか。
よくわからないままだった。

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E-520 マクロ50mm+テレコン シグマ150mm
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セモンジンガサハムシ

この時期サクラの葉裏を探すとたくさん見つかるセモンジンガサハムシ。
前胸背と前翅の外側が透明なハムシである。
葉にぴったり張りつくようにとまると、
外敵の攻撃を防ぎつつ中から外の様子も見れるという、とても優れたシールドとなる。

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下の一枚。
撮影中は、何だか汚れているなあくらいにしか見えなかったのだが、
家に帰って拡大してみて、同じ形の粒状のものがたくさんついていると気づいた。
黄色いのは何かの花粉。気になったのは茶色い物のほうだ。
何かの卵のようにも見える。外側にも内側にもついているようだ。
もっと拡大しないとわからないが、残念ながらこのサイズでしか撮っていなかった。

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キエダシャクの幼虫

キエダシャクの幼虫をようやく見つけた。
なかなか見つからなかったが、これでいることはハッキリわかった。
いないのを探しているんじゃないかと不安になる必要がなくなっただけでもよかった。


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こちらはドクガの幼虫。
名前の通り毒虫なので注意。幼虫は背トゲに毒がある。
ここで集団をつくり脱皮中のようだ。

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E-520 マクロ50mm+テレコン
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キアゲハ

庭に現れたキアゲハ。
しおれたラッパスイセンにとまったのを見ると、すごくキレイ。
傷や擦れが少しも見えない。
まだ羽化して間もないようだ。


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E-520 シグマ150mm

キアゲハは小諸あたりだと4月の初めくらいに、高い丘の上で占有しているのを見るが、
庄内ではまだそうした姿を見ていない。
そのかわり、広い田んぼのあぜ道で、なわばり争いをしているのをよく見る。


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摩耶山にて

摩耶山の登山道でとても印象的だったのがこの花。
ムラサキヤシオツツジ。
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ブナ林を背景に見るムラサキヤシオは特に美しいと思った。

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永幡さんが歓喜の声を上げていたのは、このムラサキオオツチハンミョウ。
ブナ林にすむツチハンミョウだそうだ。触角が特徴的なオスだった。

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長野の牧場以来、2年ぶりに見るオオセンチコガネ。
糞虫の中でもとびきり美しい甲虫だ。
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またしても、永幡さんの発見に便乗させていただいた。

登山道途中であったチョウはギフチョウとヒオドシチョウ。
ギフチョウはイワウチワで吸蜜する、翅のいたんだオスを撮影。
ヒオドシチョウは山頂にもいたが、何といっても雪の上に日光浴する一匹が衝撃的だった。
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スギタニルリシジミの卵

急速に花穂が育つトチノキ。つぼみもイイ感じに膨らんできている。
川べりに生えた木に手の届くところに花穂がいくつかあるのを見て、
ふと長野時代にやったスギタニルリシジミの卵さがしを思い出した。
5つの花穂を探して1個見つかった。

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E-520 シグマ150mm
EOS KissD X MP-E65mm

幼虫はつぼみや花を食べて育つ。
産卵の時期としては今がベストなのだろう。
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摩耶山にのぼる

永幡さんに誘われ庄内で初めてまともに山に登った。
標高1019mの摩耶山。

登山の目的は、永幡さんもブログには詳しく書いていないので伏せておこう。
私も大変興味のあるところだったので、春山はちょっと・・・と少々の迷いはあったけど、
同行させてもらった。

新緑のブナ林を登る。
途中の雪は踏み抜きに注意しながらルートを外れないよう歩いていく。
ここは怖いなあと思う場所は確かに1カ所あった。
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山頂が近づく頃には、道脇のカタクリも新鮮なものばかりになった。
鳥海山は霞んでいたが、月山、朝日連峰はとてもクリアだった。

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山頂に到着。天気はサイコー!

滅多にセルフポートレートしないのだが、手をのばしてパチリ。
嬉しさに顔がゆがんじゃう・・・って、これはワイドレンズのいたずらです。
見晴らしのいい山頂で、フィールドスコープをセットし、周囲のブナ林を調べ始める。

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花が咲いているくらいのブナ林を、しばらく望遠レンズで見つめ続けた。
一瞬、あ!これはと思ったのだが、強い期待が見せた錯覚だった、の一枚。
何のこっちゃ?と思われるでしょうけど。。。

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オシドリ

結局、冬の庄内ではオシドリを見たのは鶴岡公園でだけだった。
春になってから、よく見るようになった。
冬はやや暖かい地方に移動しているようだ。

これは水の入ったばかりの田んぼに見たつがい。
とっても仲良さそうで「おしどり夫婦」の言葉がうまれるのもわかる。

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ギフチョウ

昨年、ギフチョウの幼虫を見たある場所への道が、雪がとけてようやく車で入れるようになった。
さすが雪国。標高の低い場所でも、遅い春があちこちに見られる。
ちょっと羽化不全なオスが一匹、スミレサイシンに吸蜜にきていた。
曇りながら気温は高く、これは期待できると思ったのだが、それ一度きりだった。

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スミレの中でも一際大きくよく目立っているスミレサイシン
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初夏の植物たち

酒田から真室川に抜ける青沢越えを見てまわった。
ムカシトンボに会えないかと思ったのだが、初めて見る場所ばかりで、道を知るだけで一杯だった。
林床の植物は、ニリンソウとキケマンが目立っていた。

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左はネコノメソウ。種がこんなふうに出るとは、今までちゃんと見たことがなかった。
右はナガハシスミレ。スミレのなかまは、まだまだ数多く見られる。

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昨年、数の多さにびっくりしていたサワオグルマ。
今年もそろそろ花盛りを迎えようとしている。右写真、ヒメジョウカイだろうか。
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夕方になって見つけたシラネアオイ。残念ながら、花は閉じかけていた。
右はキバナイカリソウ。

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E-520 9-18mm マクロ50mm シグマ150mm
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田んぼに水入る

酒田に行くついでに、遊佐を少しドライブ。
昨年同様、連休のこのタイミングは農家の方はお休みなしのようだ。
田んぼに水が入り、代掻き作業で大忙し。
鳥海山の雪形「種まきじいさん」も、ほぼ形ができてきた。

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E-520 9-18mm マクロ50mm

夜は、久しぶりに酒田時代の同僚と飲んだ。
楽しいお酒でした。。。
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ビロードツリアブ

毎年最初にビロードツリアブを見ると、何だか写欲がわいて追いかけてしまう。
でも、数が少ないので無駄に疲れることになる。
今、ちょっと山に入って、カタクリの咲いているような場所をまわってみると、やたら多くて
そこで「無駄に疲れる」ことをやっていたなあと思うのだ。


フキノトウで吸蜜。
フキノトウは左が雌株で、右が雄株。
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数が多いと交尾中のものもよく見る。
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特に多く見るのはオクチョウジザクラである。
ギフチョウの吸蜜シーンは今日も逃したが、ビロードツリアブはバッチリ。

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E-520 シグマ150mm
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ブユの一種

小諸だったら今頃メマトイがではじめて、イライラしている頃だろうか。
こちらではブユにイライラさせられている。五月に入って早々、五月蠅い!
ちなみにこれは山での話で、家の近くでは見られない。

種名はわからないが、ブユとしては結構大型。3mm以上ありそう。
ブユならとっとと刺していけばいいもの、10匹くらい周りをブンブン言っている。
車に入ってきて、フロントガラスでジタバタしている。
もちろん時々は血も吸っていく。ものすごく不快だ!!

いつか吸血中の様子を撮影したいと
65mmマクロをいつでも出せるようにしていたが、
今日、ようやくチャンス到来。
しかし、よりによって右手小指のつけね、それも手のひら側。撮りにくい。
それに何と痒くなりそうなところを、お前は〜

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EOS KissD X MP-E65mm

お腹いっぱいに血を吸い終わると、おしっこまで落とし飛びさった。
ブユが口を抜いた直後にパッと血の玉もできた。
もちろん患部を絞って毒を抜くようにしたものの、明日はまた痒くなりそうだ。

こんな私を自虐的と思わないで。
ようやくブユの吸血シーンが撮影できて、嬉しかったのだから。

ところで、子供の頃、郷里の山形市平清水周辺では、ブユの事を「ぶど」と呼んでいた。
「ぶどがらかっだ〜」 
わかりやすく書き直すと「ぶとから食われた」だろう。山形弁はいちいち濁るんです。
ぶどをネットで調べたことはなかったので面白かった。
少数派ながら全国的に「ぶと」があるらしい。東京弁でも、西の言葉にも。

思えば子供の頃、「ぶよ」という人もいた。ぶよ派はかなり多いのではないだろうか。
庄内もたぶん「ぶよ」。
正式和名では「ブユ」だが、これを普通に使っている人に私はまだ会っていないように思う。
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