雌一匹のみ、産卵場所を探して歩きまわっていました。
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ミドリシジミ
鮭川村のイベントから鶴岡に戻ると、こちらはまた随分日差しが強く暑い!
それでも晴れた夕方のミドリシジミは久しぶりのことです。早速、生息地に向かってみました。ところが、着いてすぐ先日多かった場所をまわったところ、あれっと思うくらい数が見られません。
特に多かったハンノキの周りに張りついてみましたが、 夕方4時を過ぎ5時近くになっても、全く飛んでくれません。まさかもうシーズン終了?
不安に駆られながら車に戻ってみると、その先の薄暗い空間に卍巴飛行の雄を見つけました!あまり近づけませんでしたが、来た甲斐がありました。
見上げると、樹幹では50は下らない数の雄がはげしく争っています。
なんと集まる場所が全く変わっていたのでした。
考えてみれば、光線状態によって場所が変わるのは当然のこと。気づくのが一時間遅かったとは、また残念です。それでも、いつものような数を見て安心しました。
もうしばらく粘ってみます。 -
ウラナミアカシジミ
本日オープンした鮭川村ファーブル保全の森博物館。
館の前に広がる雑木林には、ゼフィルスが多数見られました。
特に多かったのがウラナミアカシジミです。翌日に開かれるデジカメ撮影会を前に、海野さんと下見してまわっていると、まず4〜5mほどの高さにとまった一匹を見つけました。二枚目は偶然、飛び立った瞬間が写り、翅の表側が見えています。
気がつくと、コナラの根本付近の非常に低いところにも、とまっているものがいます。
付近を歩いて行くうちに、相当数が、そうして低いところに降りていることがわかりました。30度超えの猛暑の中で、ゼフィルスたちも涼を求めて下に降りてきているようです。
ほかにアカシジミ、そして、少し前に撮り逃したウラミスジシジミまで出てきてくれました。アップは撮れなかったものの、小諸時代もチャンスがなかった「ダイセンシジミ」ようやくゲットできました。
生涯初と思います。 -
オオモンクロベッコウ
道路を横切ってクモを運ぶところを見つけて、車をとめて撮影しました。後ろに見えているのは小諸にいたときから乗り続けている愛車。
7年乗り続けて、走行距離は170,000kmを超え、様々な部分にトラブルをかかえております。長く頑張ってもらいましたが、近く引退してもらうことにしました。
我が愛車スズキのエブリィ、思えばあまり写真に撮ってあげていません。オオモンクロベッコウを撮りながら、今日はやたらと画面に入ってくるなあと思いましたが、ハチのコース取りのせいでなく、エブリィ君が寂しくなったのかも知れません。まだ一月近く頑張ってもらうから、よろしくね。。。
さて、オオモンクロベッコウですが、草むらに入ってすぐに見えなくなりました。彼らは確か、モグラやネズミの坑道に更に横穴を開けて獲物を埋めるはず。小諸で海野さんと何度も追いかけましたが、とても見つかるものではないと諦めました。では、飼育下で再現させようという事になったのですが、それも失敗。よく見るハチでも、見えない所がたくさんあります。
この大きなクモは、ハチの一匹を育てるのに十分そうですが、かなり小さめのクモを運んでいる時もあります。そんな時は複数クモをつめるのでしょうか。それとも、それは雄の子供用だとか?だとすると、雌雄産み分けることもできたりするのでしょうか?
色々妙な考えが湧いてきます。
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ヒヌマイトトンボ生息地の状況
だいぶ間を空けてしまいました。
月に2回訪れるつもりが、5月は目標達成したものの、6月はついに一度もいけませんでした。
一ヶ月半ぶりに現地を訪れ、ボランティア活動にも参加してきました。さて、4月末より通っている、宮城県のヒヌマイトトンボの生息地の様子です。(ここまでの状況→1 2 3)
だいぶ緑が増えてきましたが、以前見た姿とはだいぶ変わっていました。
川岸のアシが背丈ほどに伸びて、以前の状況を思い出してさっそく飛び込みましたが、あまりのアブラムシの多さにすっかり凹んでしまいました。 朝露とアブラムシが体中にへばりついてヒドイ有様・・・雨合羽を着て入って正解でした。以前にこんなたくさんのアブラムシがいた記憶はありません。アブラムシの種類は特に変わったものがついているわけでは無さそうですが、数が尋常ではありません。どの葉も左の写真のような状態で、本来、今頃ですと瑞々しい緑の葉が美しい頃と思いますが、全体に赤茶けた感じがしています。
アブラムシに寄生するハチも多く、そこら中歩きまわっていました。
肝心のヒヌマイトトンボはというと、残念ながら一匹も姿を見ませんでした。
時間ギリギリまで、具合が悪くなるほどのアブラムシと戦いながら、川岸をずいぶん見てまわったのですが・・・。
もしうまく生き残っていたら、アブラムシの有翅虫もたくさんいましたので、食べるものには困らないはずです。こんな状況の中ですから、時期が遅れている可能性もあるでしょう。
また一週間後かその辺りに一度機会を設けてみたいと思います。目的のトンボは見られなかったものの、草地には意外なくらい虫が多く見られました。
ナナホシテントウ(左) ナミテントウ(右) アシにつく大量のアブラムシでますます増えそうです。
モンシロチョウ(左) ルリシジミ(右) 春にナノハナが多かったので、モンシロチョウの発生は予想できましたが、庄内より多いくらい数多く飛んでいました。ここまでは外から飛んでくることも可能な虫たち。
しかし、明らかにこの辺りで津波を被っただろう虫たちも 見られました。
イナゴの幼虫(左) ヒメギスの幼虫(右) 卵は地中に産みつけられます。イナゴ場合はカマキリの卵のようにケースにつつまれていますが、ヒメギスの方は卵むき出しなはず。キリギリスやスズムシも無事かもしれません。
そして、カマキリも生き残っていました。オオカマキリかチョウセンカマキリかわかりませんが、この海岸から1kmほどの場所で孵化したとは驚きです。卵鞘は中の卵をよく守ってくれるようです。虫たちを撮影中、カワセミとアジサシ(コアジサシ?)が現れました。
川の水は濁っていますが、魚はたくさんいるのが私の眼にもわかりました。 -
ミドリシジミ
今年初めて庄内のミドリシジミを見に行きました。もうすでにたくさん乱舞しているかと思いましたが、過去二年見た経験では、まだ半分以下の発生という感じがします。
今年の目標は、雄同士がくるくる絡み合って飛ぶ、卍巴飛行の撮影です。たいていは樹幹の全然届かないところでやっていますが、毎回5度ほどは手の届くところまで降りてくるのを見ていました。
今年はそれをGX200でバッチリ決めようと思っているのです。
何故一眼レフではなくコンデジなのか?
連写はできないし色々不便そうに思われるかも知れませんが、GX200では、たまに「何で?」と不思議になるくらいよく写る事があるのです。左の1枚は、本日の唯一の飛翔写真となりましたが、失敗作ながら可能性を感じさせてくれます。うっかりシャッター速度を1/320秒に落としてしまっていましたが、これを1/1000以上にするだけで、黒いにじみ感は少なくなります。
一眼レフカメラが採用するフォーカルプレーンシャッターでは構造上、GX200が軽くやってのける1/2000まで全速ストロボ同調なんて夢のまた夢です。これがまず第一の利点。
内蔵ストロボの位置も、レンズが適度に前に飛びだしている形、レンズ径の小ささ・・・他にもコンデジ・・・GX200のメリットは様々あります。
本当は二匹が写っていなければならない写真ですし、色々問題ありますが、今年はまずこの作戦に絞ってみたいと思います。これから一週間くらいは夕方晴れたら粘ってみましょう。
右は上の部分アップ。
シャッターチャンスさえよければ、悪くなさそうです。この日は、1時間半ほど粘りましたが、たった一度降りてきただけで、しかもすぐにバラけてしまいましたから、全くの不完全燃焼でした。
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ウスイロオナガシジミ
久しぶりに朝からよく晴れました。まずはブナ林のフジミドリシジミ目当てに出かけましたが、そちらは全くダメで、急きょ山形市まで足をのばすことにしました。
先週末、所用で山形に来ていたのですが、天気が悪く、全く外に出られなかったのです。そのとき行く予定だったS山を2時間ほどまわってみました。
思いがけず、ウスイロオナガシジミが出てきてビックリ。忘れかけていましたが、中学生の頃にも撮影したことがあります。ここでは珍しいものではないのかも知れません。カシワが多い山ではありませんから、ミズナラからでも発生しているのでしょうか。
とにかく多かったのは、ミズイロオナガシジミとアカシジミ。ふつうに歩くだけで、道脇の草木から飛び立ちます。
アカシジミは早くから出ていたはずで、だいぶ翅が傷んだものが多くなっていました。この山では以前から珍しくなかったですが、今日はいやに多く出あいました。それも10時〜12時という時間に。
こちらはウラナミアカシジミ。残念ながら、後翅の一部が大きく欠けておりました。
この日、とっても悔しかったのは、ウラミスジシジミでした。
突然目の前に現れ、「お、ダイセン」などと思ったもつかの間、高く飛び去ってしまいました。
卵はよく見るのに、成虫とはなかなか縁がありません。 -
ニホンミツバチの巣
クルミの木の根元に、ニホンミツバチの巣がありました。
それほど大木でもないので、どれだけうろがあるんだろうと思いましたが、巣の入り口を写真に撮ってみると、
奥の方に巣の本体が見えます。やはりかなり狭い空間に作られているようです。最初は100mmマクロで遠くから撮っていましたが、どうもそれほど攻撃的な連中ではないようです。
GX200でも狙ってみました。
だんだん大胆になってきて、終いには巣の入り口をカメラを持った手で塞いでしまうくらいに寄っていました。
つい先日、腰高君に、ニホンミツバチに刺されて腫れちゃった顔を見せられたばかりですので、油断できません。
間違って一匹つぶしたりでもしたら、この平和も終わりです。しかし、コンデジ様々です。うろにカメラを突っ込んでミツバチの巣を撮影なんて
一眼レフではなかなかできない芸当と思います。
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タムシバの味は?
ひどい虫食いの痕だなあと葉っぱをひっくり返してビックリです。
ハバチの幼虫が何匹もかたまっていました。ガやチョウの幼虫は得意ですが、どうもハバチの幼虫というのは苦手です。クルッと体を丸めているところがいやなのか、毛がないのがいやなのか、こうしてかたまっているのが苦手なんだか、自分でもよくわからないのですが・・・。
もっとも、私がそんな感覚は持つということは、虫にとっては狙いどおりなわけです。こうして固まってくねくねして、気味悪いだろ〜あっち行けよ、とやっているのです。
ハバチの幼虫であることがわかりますが、種類まではわかりません。食べていたのはタムシバの葉でした。>>>コブシハバチの幼虫のようです。
そこで思い出したのがタムシバの名の由来。なんでも葉や枝を噛むと甘い香りがするので「噛む柴」、それが転じてタムシバとなったという、よくわからない説明を見ます。甘いというのはどれくらいと思って、ちょっと噛んでみました。
かすかに甘みを感じますが、それより後味の悪さに閉口しました。仁丹っぽい薬臭い感じが口の中にひろがって、それがずっと後を引く感じです。もう二度と試そうという気にはなれませんでした。
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ウラクロシジミ
今年始めて見るゼフィルスはウラクロシジミでした。
昨年まで飛んでいる姿を何度となく見ていながら、結局一枚も撮影できなかったチョウです。時折、しとしと降る雨を、木陰でしのぎながら歩いてましたら、夕方4時過ぎになって、急にあたりが明るくなって来ました。その時です。
偶然にも視界の中に、ゼフィルスらしき姿を認め、それがマルバマンサクの上だったりして、もしやもしやと近づいてみれば、念願のウラクロシジミ!
晴れてくると、それまで全くの無風だったのに、急に風が出て葉を大きく揺らし始めました。写真に撮ろうとすると風が出てくる・・・不思議ですが、本当によくある事です。
飛ばないで、まだ飛んでいかないでと祈りながら近づいて、何とか一枚撮影。ピントの浅い、やや不満な画像でしたが、更に角度よくと思ったところで飛ばれてしまいました。
でも一枚撮れただけで、まずは満足しました。
裏面はこんなものでよしとして、 本命は表面です。
これをどう撮るかが、難関でしょう。 -
白いカタツムリ
白い殻と黒いからだのカタツムリ。最初は、こんなの今までも見ていたかなあと思った程度でしたが、
この日はその後3度も見て、ますます気になってきました。
今が旬の、期間限定モノかも知れません。家にもどって調べたところ、オカタニシの存在を初めて知ることになりました。
専門外などと言ってごまかすわけにはいきますまい。知らずにこれまで来たかと思うと、かなり恥ずかしいです。
陸生の巻き貝は、カタツムリとキセルガイ、オカモノアラガイそれからナメクジ程度にしか見ていませんでした。この貝はオカタニシの一種ではないかというのが、私の現在の見立てです。
でも、ツノのつけ根に目があるかどうか、もっとわかるように写真を撮っておけばよかった・・・。 -
くらしのこよみ 腐草為蛍
11日からだったのですが、告知を忘れてしまいました。
以前、紹介しました無料のiPhoneアプリ「くらしのこよみ」で、現在は二十四節気「芒種」、七十二候「腐草為蛍」がアップされています。ここで表示されているゲンジボタルの光の軌跡が、当方提供の画像です。
15日まで表示、あと3日で次の候に移ります。「腐れたる草 蛍と為る」
この表現の素晴らしさに本当に驚かされます。
今の季節、草が茂って、奥の方の草はじめじめと腐ったようになってきます。
まさに「今」が見事に表現されていると思います。 -
ヤマトシロアリの結婚飛行
ムカシトンボの産卵痕を見つけたものの、その後一匹とも出あえず。
収穫が少ないのはつらいもの。何か別の試みでもやっておくべきだったかと焦りの気持ちまで出始めます。
唯一、収穫と言えば、逆光線に浮かび上がるたくさんの虫を見つけたことでした。
一直線に、同じ方向に向かって飛んでいく様子は、結婚飛行に飛び立つ羽アリのようです。
今頃なんだっけと発生元を確かめてみると・・・
アリではなく、シロアリでした。
東北のこの地でシロアリと言えばヤマトシロアリです。草の根本に巣の出入り口が開いているようですが、よく見えません。飛ぶのがあまり得意ではないシロアリは、高い所にのぼって飛び立ちます。
それでもどうしてもうまく飛べずに、下に落ちるのがかなりたくさんいるようでした。
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ムカシトンボの産卵痕
林道わきにチョロチョロと流れる水辺にかかるフキ。
ムカシトンボが産卵するのはこんな場所と、あたりをつけて探してまわり、ついに見つけた産卵痕。もちろん、本当に撮影したいのは産卵シーンですが、
確かに2日前そこを見た時は気づきませんでした。
ということは前日の産卵だったのか・・・何とも悔やまれますが、縁があれば不思議に出あえるものです。
近づいてはいますが、あまり熱を入れても今年はダメかも知れないなあと、私の勘がそうささやきます。ところで、どこで当たったのか、翌日より私の首はヒドイかぶれ症状が出てしまいました。
患部は人に見せられないような気持ちの悪い状態です。とにかく痛くて辛い。。。ウルシ?ツタウルシ?
自分はこういった植物毒に強いつもりでおりましたが、今年からダメになってしまったのかも知れません。