ZOOM F6, RODE NT5 (OMNI), 2025年5月21日 鶴岡市
しばらく新規の録音が途絶えていました。
最近、自然音の録音と視聴の楽しみに再び目覚めた出来事があって、過去の自分の録音をたくさん聴きました。いいものもあれば、悪いものもありました。
今回はどうでしょう。自分ではすごくバランスのいいステレオ集音ができたと思っていて、またやる気がでてきました。
ZOOM F6, RODE NT5 (OMNI), 2025年5月21日 鶴岡市
しばらく新規の録音が途絶えていました。
最近、自然音の録音と視聴の楽しみに再び目覚めた出来事があって、過去の自分の録音をたくさん聴きました。いいものもあれば、悪いものもありました。
今回はどうでしょう。自分ではすごくバランスのいいステレオ集音ができたと思っていて、またやる気がでてきました。
クワエダシャクの幼虫は昼は休んでいて、夜になると動き出して芽吹き前のクワの芽を食べます。しばらく室内で飼育してみて分かりましたが、芽を食べるのは全くの闇の中。弱いライトをどんなに注意深く当てても、すぐに食べるのをやめてしまい、1時間待っても復活しません。カメラを置きっぱなしで2時間回してみましたが、ダメでした。
そこで、5年前にセンサー前のフィルターを外して改造した、紫外線・赤外線撮影可能なGH2を久しぶりに引っ張り出しました。赤外ライトを当てて撮影するためです。
赤外ライトは人はもちろんですが、昆虫も感知できないようです。点灯しても私の眼には真っ暗闇のまま、クワエダシャクの幼虫はストレスない様子に歩き出し芽を食べはじめました。その様子を、改造カメラが明るく映し出してくれました。
カラーバランスが悪いのでモノクロ動画で撮影しました。FHD1080iですが、モノクロなので画質はあまり気になりません。
春のキノコ、シロキツネノサカズキモドキの胞子放出を、高速度カメラChronos2.1で撮影しました。これまでなぜハイスピードで撮らなかったのか不思議なくらい、予想以上の面白い世界でした。
しかし、一回目、1000fps、2000fpsで撮影した時は鮮明に写りませんでした。盃から放出されるところが、肉眼で見たときや240fpsで撮ったときと同じぼんやりとした状態だったのです。もしかしたら飛び出した直後は透明なのかと思ったくらいです。しかし、パソコンで撮影動画を詳細に見て気づきました。この胞子放出はとんでもなく高速現象であることに。
翌日、早速リベンジです。ライトをぐっと近づけて5000fpsにトライすると、期待以上に胞子の動きが見えてきました。3000fpsでも十分に見えるようです。後で考えると、ライトの当て方が良かったのかもしれませんし、シャッター速度だけ速めれば良かったのかもしれません。
ネットで調べると胞子放出にはすごい秘密が隠れているようです。ブラーズドロップ?表面張力カタパルト?・・・多分そのあたりが関係してそうです。ミクロの世界でとんでもない事が起きていることを知って、久しぶりに興奮しました。
最近、人々の虫嫌いが加速しているように感じます。都市化が進むことで自然との触れ合いが減り、虫に対する耐性が低くなっているのでしょうか。SNSやメディアで昆虫に関するネガティブな情報が拡散されることで、嫌悪感や恐怖心が増幅されているようにも思います。加えて、衛生意識の高まりが、昆虫=不潔というイメージを強めているようで、なんだか恐ろしくなります。
私はといえば、長く昆虫と接してきて、最近、ますますこの不思議な世界が面白くなっています。マクロレンズで微細な世界を拡大し、高速度カメラで時間を引きのばして、私達の肉眼では捉えられない昆虫の世界の奥深さを再認識しています。
海外のびっくり昆虫や希少種でなくともいいんです。ごく身近な自然に棲む昆虫たちが、私達に新たな興味と驚きを見せてくれます。
擬態の名手、クワエダシャクの幼虫です。特別暖かくなったこの日、芽吹きが待ちきれずに膨らみだした芽をかじっていました。
「土瓶割り」をご存知ですか?クワの枝に土瓶をかけたら実はシャクトリムシで土瓶が落ちて割れてしまった、というお話です。さすがにそんなうっかり者がいるかと思いますが、現物を見ると、ちょっとありそうだと思えてきます。枝のようなシャクトリムシもいれば、シャクトリムシのような枝もいっぱいですから。