秋になると時々見るくらいに思っていたマツヘリカメムシですが、だいぶ数が増えているようです。よく晴れた青空のもと、いろんなところで見ました。越冬準備に入っているのでしょう。
北米原産のカメムシ。日本で初めて確認されたのは2008年だそうです。
私が庄内で初めて確認したのは2018年でした。
ポーチュラカの花壇に来ていたツマグロヒョウモンの雌です。高速度カメラChronos2.1で、花から花へ短く飛ぶ様子を狙いました。
花壇の中で雌の美しさは際立っていて、存在感は抜群です。
ポーチュラカの花壇にて。高速度カメラChronos2.1でヒメアカタテハが花から花へ短く飛ぶ様子を狙いました。向かい風を受けて空中を漂うような飛翔です。
朝からよく晴れました。田んぼの近くで車を走らせていていると、たくさんのアキアカネが単独またはお繋がり状態で同じ方向に移動していきます。山から一気に降りてきたようです。
をを稲刈り後の田んぼには産卵するペアが多数。産卵の様子を高速度カメラChronos2.1で撮影しました。撮影1000fps再生60fpsで約17倍のウルトラスロー動画です。
毎年よく撮影できるポイントがあります。今年も一度だけ撮影のチャンスがありました。
いつもの高速度カメラChronos2.1で撮影。1時間ほど頑張りましたが、本体メモリーからSSDへの書き込みに5分以上かかるので、また今日もわずかしか撮影できませんでした。
といっても、卵が離れた瞬間がよく見える絵がまた少し増えたので、大満足。
庭に刈った草を積んでいると近所の野良猫がよく糞をします。臭いんで嫌なんですが、今日は糞の近くにじっと動かないオオカマキリ一匹を見つけました。
もしやと思った想像の通り、彼女は糞に集まってきたハエを狙っていました。ハンティングに集中するカマキリなんて、野外では滅多に見られません。これはすごい絵が撮れる!と期待して高速度カメラChronos2.1で撮影の準備にかかりました。ところが・・・
超スロー動画で見えてきたのは、空中を舞うハエの速度にはまるで追いつけない、鈍いカマキリの姿でした。以前、オトコエシで見たのと同じです。チョウもつかまえる事ができないのですから、ハエなんてもっと無理。なんだか哀れに思えてきますが、不器用なりに諦めず狩りを続ける様子は感動的でした。
かつて新潟松之山に長期出張した際に見つけたクルマバッタのポイントに、高速度カメラChronos2.1を持ち込みました。近場の山形県内で撮影したいのですが、クルマバッタ、いつまで経っても見つかりません。今年中に撮っておきたいと思いたって、車で片道4時間かかりますが、松之山に出かけてきました。
現地について数歩踏み出したところで、すぐに数匹飛び立ってくれました。まずは無事にいてくれて一安心。以前より草がのびて、ちょっと居心地悪そうな場所になっていました。
クルマバッタモドキと違うのは飛んでいる時に模様がよく見えること。模様がはっきりしている事もありますが、スロー動画を見るとジャンプ、羽ばたきのあと後翅を開いて滑空するのが分かります。これが模様がよく見える秘密でしょう。ピンボケなのがちょっと残念ですが、遠出して良かったと思える絵が撮れました。
ニラは今花盛りでチョウやガ、ハチなど様々な虫たちが訪れています。 高速度カメラChronosで色々撮影してみました。種名は字幕に。
時間は15時半〜16時半。カクトラノオで吸蜜するコスズメとセスジスズメに遭遇し、高速度カメラChronos2.1で撮影しました。
0:00 コスズメ
0:32 セスジスズメ
1:04 コスズメ
1:20 セスジスズメ
当初、セスジスズメだけ書いておりましたが、誤りでした。上の動画はコスズメとセスジスズメ、下の動画はコスズメです。(2024年12月)
夜行性だと思っていたので驚きましたが、その後ネットを調べると、夕方から花を訪れるとの記述がいくつか見つかりました。この時、少なくとも3個体が、お花畑に張りついていました。
こちらはコスズメ。いつもの自作虫の眼レンズでの撮影です。カメラはGH6でHFR120P収録。20%スローで見ると上下に細かく揺れているのがわかります。
カクトラノオで長時間に渡って吸蜜していましたが、急な動きに敏感で、虫の眼ではなかなか近づけませんでした。
8月25日〜30日に京都国際会館で行われた第27回国際昆虫学会議(ICE2024 KYOTO)に参加、29日の夕方から15分間のプレゼン(英語で!)を行いました。内容は全く学術的なものではなく、高速度カメラを使って野外で昆虫を撮影するノウハウなどを披露しました。
私と平井さん以外はほぼ学者ですから、かなり異色の発表だったと思います。
自宅庭で見つけたセグロアシナガバチの巣です。GH6にいつもの自作虫の眼レンズを装着し大接近。カメラは三脚で固定しレンズ先端から2cmほどに迫りましたが、ハチたちは自然な姿を見せてくれました。
余計な枝を切っていたら、思いがけず巣を大きく揺らしてしまい、ハチたちは当然大騒ぎで警戒態勢に入りました。でも、すぐに落ち着いてくれます。スズメバチに比べれば、とっても穏やかな彼らです。
暑くなった巣を冷やすため働きバチは翅を使って風を送ります。その羽ばたきの様子を高速度カメラChronos 2.1で撮影しました。勢いよく羽ばたいていますがハチは空中に舞い上がりません。この秘密は映像に写っているでしょうか。
撮影:1000fps、2142fps
再生:30fps、15fps
アブラゼミの飛び立つ様子を6mmワイドレンズで撮影しました。(最初のカットは105mmマクロです)。幹から離れるとまず数回の羽ばたきのうちに体の向きを変えようとするのが見えます。そして、幹を背にすると脚も閉じて飛行体制に移るようです。 ワイドレンズで撮影することでその様子がよくわかりました。
ただし、これは脅かして飛び立たせた時の動き。自然な飛び立ちとは違いがあるかも知れません。
高速度カメラChronos2.1にSPACECOM 6mm(VHF6M‑MP)を装着してバッタの飛び立ちを撮影しました。このレンズは1インチ用のワイドレンズで、イメージサークルはChronosのM43センサーをフルにカバーできませんが、それは1000fps(1920 x 1080pixel) の場合でのこと。1,512fps (1280 x 1024 )、2,142fps(1280 x 720 ) なら問題ありません。
しばらく眠らせてしまっていたレンズですが、もったいないことでした。
日差しがやや緩んだところで、草地のバッタを見に行きました。ショウリョウバッタは雄が多く成虫になっています。草のない地面むき出しのところには、マダラバッタやクルマバッタモドキが多く見られました。
マダラバッタのピュル、ピュルっとカワイイ声が聞こえてきます。音をしっかり入れて鳴く様子を動画に撮ろうと思いました。
一匹の雌に求愛する二匹の雄。右の雄が立て続けに二度、発音しました。この日は、脚を激しく動かしていても音が出ていないことの方が多かったですが、以前、たくさんの雄が鳴き交わしているのを見たことがあります。
鳴き声はとても小さく、少し離れたところから望遠レンズで狙っていると、カメラマイクはもちろん、カメラにガンマイクをのせても、クリアに拾ってくれません。ガンマイクを長いコードでカメラと接続し、ブームの先につけて撮影しました。カメラは三脚につけ右手でカメラ操作、左手はマイクブームをホールド。一人で撮影しているので、思うように操作できませんが、なんとか撮影できました。
スロー動画で音声同録です。音の出るしくみを探ってみましょう。
GH6の4K120P動画から。
鶴岡市川代での撮影です。ここでは年々ツクツクボウシの数が増えています。今年も最盛期を迎えました。
この日は10時くらいに現場に入りました。ハナダカバチは数がとても少なく、満足いくカットはこの一つだけ。しかも、この次に獲物を持ち帰った雌は、そのまま出入り口を塞いで中にこもってしまいました。
でも、虫の眼レンズで撮影した絵としては、これ以上なく、いい絵になったと思います。そして音もよかった!なにしろ砂を掘っている音がクリアに聞こえるんだから、びっくりです。
カメラはGH6 4K120Pで撮影 酒田市にて
GH6のHFR撮影動画(4K120PとFHD240P)から10倍スロー動画を作成。翅の動きの細かさは240Pの方がよいのですが、画質は120Pが断然優れています。どちらがよいか?どっちもどっちって感じ。HFR撮影では音声収録ができるので(VFRでは不可)、鳴く虫の翅の動きと音の出方がよくわかるが素晴らしいです。
このくらいのスローになると距離による音のズレが気になってきそうです。1.5mほど離れたところから撮影しているので、10倍スロー動画では、通常時の15m先の音を拾っているのと同じズレが出ているはず・・・まだ大したことはないかな。
ハナダカバチはハエやアブを狩るカリバチです。砂を掘って巣を作り、1日に何度も獲物を運び、まるで鳥がするように子育てをします。
少し出遅れましたが、庄内砂丘の一角にいい場所を見つけました。巣穴がところどころあるのですが、砂場がとても広いので、撮影は難しいです。
カメラはGH6。前半はHFR240fpsで撮影。ノーマル速度と4倍スローを交互に並べてみました。後半は自作虫の眼レンズを巣穴の前に置きっぱなしにして撮影したもの。獲物を巣穴に運び込む様子を最初から最後までノーカットで。
今年はカブトムシの当たり年でしょうか?これほどの数が樹液に集まるのを見たことがありません。いつもの自作虫の眼レンズで撮影しました。