Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • クワエダシャク幼虫 闇夜に食べる


    クワエダシャクの幼虫は昼は休んでいて、夜になると動き出して芽吹き前のクワの芽を食べます。しばらく室内で飼育してみて分かりましたが、芽を食べるのは全くの闇の中。弱いライトをどんなに注意深く当てても、すぐに食べるのをやめてしまい、1時間待っても復活しません。カメラを置きっぱなしで2時間回してみましたが、ダメでした。


    そこで、5年前にセンサー前のフィルターを外して改造した、紫外線・赤外線撮影可能なGH2を久しぶりに引っ張り出しました。赤外ライトを当てて撮影するためです。
    赤外ライトは人はもちろんですが、昆虫も感知できないようです。点灯しても私の眼には真っ暗闇のまま、クワエダシャクの幼虫はストレスない様子に歩き出し芽を食べはじめました。その様子を、改造カメラが明るく映し出してくれました。
    カラーバランスが悪いのでモノクロ動画で撮影しました。FHD1080iですが、モノクロなので画質はあまり気になりません。

  • 【スローモーションで見る】シロキツネノサカズキモドキの胞子放出【Chronos 2.1】


    春のキノコ、シロキツネノサカズキモドキの胞子放出を、高速度カメラChronos2.1で撮影しました。これまでなぜハイスピードで撮らなかったのか不思議なくらい、予想以上の面白い世界でした。

    しかし、一回目、1000fps、2000fpsで撮影した時は鮮明に写りませんでした。盃から放出されるところが、肉眼で見たときや240fpsで撮ったときと同じぼんやりとした状態だったのです。もしかしたら飛び出した直後は透明なのかと思ったくらいです。しかし、パソコンで撮影動画を詳細に見て気づきました。この胞子放出はとんでもなく高速現象であることに。

    翌日、早速リベンジです。ライトをぐっと近づけて5000fpsにトライすると、期待以上に胞子の動きが見えてきました。3000fpsでも十分に見えるようです。後で考えると、ライトの当て方が良かったのかもしれませんし、シャッター速度だけ速めれば良かったのかもしれません。

    ネットで調べると胞子放出にはすごい秘密が隠れているようです。ブラーズドロップ?表面張力カタパルト?・・・多分そのあたりが関係してそうです。ミクロの世界でとんでもない事が起きていることを知って、久しぶりに興奮しました。

  • もっと昆虫を見よう!


    最近、人々の虫嫌いが加速しているように感じます。都市化が進むことで自然との触れ合いが減り、虫に対する耐性が低くなっているのでしょうか。SNSやメディアで昆虫に関するネガティブな情報が拡散されることで、嫌悪感や恐怖心が増幅されているようにも思います。加えて、衛生意識の高まりが、昆虫=不潔というイメージを強めているようで、なんだか恐ろしくなります。

    私はといえば、長く昆虫と接してきて、最近、ますますこの不思議な世界が面白くなっています。マクロレンズで微細な世界を拡大し、高速度カメラで時間を引きのばして、私達の肉眼では捉えられない昆虫の世界の奥深さを再認識しています。

    海外のびっくり昆虫や希少種でなくともいいんです。ごく身近な自然に棲む昆虫たちが、私達に新たな興味と驚きを見せてくれます。

  • 「土瓶割り」クワエダシャク幼虫

    擬態の名手、クワエダシャクの幼虫です。特別暖かくなったこの日、芽吹きが待ちきれずに膨らみだした芽をかじっていました。

    「土瓶割り」をご存知ですか?クワの枝に土瓶をかけたら実はシャクトリムシで土瓶が落ちて割れてしまった、というお話です。さすがにそんなうっかり者がいるかと思いますが、現物を見ると、ちょっとありそうだと思えてきます。枝のようなシャクトリムシもいれば、シャクトリムシのような枝もいっぱいですから。

  • 【自作虫の眼レンズ】フキノトウのミツバチ

    遅い春が急に進みました。フキノトウがあちこち咲き乱れ、待ちに待っていたかのようにミツバチが訪れます。自作虫の眼レンズ&GH6のHFR120fpsで撮影。前半セイヨウミツバチ、後半ニホンミツバチです。

    この虫の眼レンズ、5年くらい前に組んでいたものの改良版です。再編集したガガンボの産卵の画質のよさに我ながら驚いて、また少しの間、もがいていましたが、ようやく納得の画質が得られました。昨年までの虫の眼レンズより良くなっていると期待しています。

  • 【スローモーションで見る】オオハクチョウの小競り合い

    最上川のスワンパークにオオハクチョウが十数羽来ていました。かつて、餌づけが行われていた頃はたくさん見られたオオハクチョウですが、最近は本当に見る機会が減りました。北帰行の途中に寄ってくれたのかな。
    オオハクチョウは日中も水辺にいて、バシャバシャ豪快に水浴びしてくれます。高速度カメラChronos2.1を手にしてから一度もチャンスがなく、天の恵みと喜んだのですが・・・一時間ほど狙って撮れたのは小競り合いが少しでした。でも、久しぶりにオオハクチョウに会えて本当に嬉しかったです!

    カメラ:Chronos 2.1 レンズ:BORG36ED
    撮影:1000fps 再生:60fps

  • シノリガモ

    五十川の海岸にて、岩場を覗いたら、割と近い距離にシノリガモのカップルがいました。
    最初に目があってしまい、カメラがセットできた時にはすっかり沖合に出てしまっていましたが、波間に見え隠れするシノリガモのカップルをいい感じに撮れたと思います。編集で速度25%の4倍スローにしました。
    BORG71FL(400mm/F5.6)に1.4倍テレコンを装着したGH6でHFR 4K120P撮影。

    GH6 BORG 71FL+1.4×テレコンバーターGR

    3時間後、同じ場所にそっと近づいて、岩場の海苔を食べるシーンを少しだけ撮影できました!でも残念なことに肝心の岩のりをついばむシーンは、やや前ピン…スマホで見る分にはあまりわからないと思いますが、残念でした。

    GH6 BORG 71FL+1.4×テレコンバーターGR

  • 【スローモーションで見る】ウミネコの水浴び【Chronos 2.1】

    河口では、よくカモメが集まってバシャバシャやっています。 いつも海水につかっているので、たまには真水を浴びたくなるのでしょう。

    今日は小波渡の浜で見ました。テトラポットの列と砂浜の間で、川が流れ込んでいる辺りです。午前中通りかかったときはほぼゼロだったのですが、午後に通りかかったら結構な数がバシャバシャ〜。浜辺に降りていって、高速度カメラChronos2.1で撮影しました。

    カメラ:Chronos 2.1 レンズ:BORG 71FL + 1.4×テレコンバーターGR
    撮影:1000fps 再生:30fps または 撮影:2142fps 再生:60fps

    それにしても今日は穏やかで暖かい1日でした。

  • 【音ありスロー動画】オナガガモ

    GH6 HFR120fpsでの撮影。20%スローモーションで、オナガガモの声はまるでブタさんのようになってしまいました。
    オナガガモの声にはピリッという高い声と、クワックワッという声があります。スロー映像で見てもよくわからないのですが、ピリッの高い方が雄、クワッの方が雌の声のようです。

  • 【4Kアップスケール】アカシジミ大発生 2014年弘前

    撮影は2014年。カメラはFS700ですが、この時はまだ4K収録ができず、AVCHDのFHD収録でした。それをTopaz Video AIで4Kにアップスケール。 当時は4Kで撮影できなかったことを後悔しましたが、ここまで高画質を引き出せれば十分かな!

    しかし驚くべき数のアカシジミ。こんなすごい大発生が10年近く続いたというのに、それほど騒ぎにならなかったのも驚きです。

  • 【4Kアップスケール】ミツバチ虫の眼 25%スロー

    2023年5月1日撮影。自作虫の眼レンズつきのGH6でHFR240fps撮影。かつてこのHDR動画の4K変換を試みて、深みにハマってしまった事がありました。今度はうまくいったみたい。悪くなさそうです。

    春が待ち遠しい、今日この頃です。

  • ちびちゃん

    2022年4月9日、突然庭に現れて、そのまま我が家の飼い猫になってくれた“ちびた”。
    一ヶ月前から急に病気が進行してしまい、おととい2月15日11時、私の腕の中で静かに息を引き取りました。最後、お日様がすっごく暖かかったね。

    2024年2月11日撮影

    3年弱の短い間だったけど、ちびちゃん、君は本当に可愛くていい猫さんでした。
    色んなことをいっぱいもらいました。ありがとう。
    もっとずっとずっと一緒にいたかったね。。。

  • 【スローモーションで見る】カモメと雪と荒波と【Chronos 2.1】

    カメラ:Chronos 2.1 レンズ:BORG 36ED&71FL
    撮影:1000fps 再生:60fps 
    または 撮影:500fps 再生:30fps

    大荒れの翌日も波は高く時々雪が吹きつけます。が、カモメたちは全く平気な様子で群れ飛んでいました。波に翻弄された何かカモメたちの大好物が見え隠れしていて、それを狙っているようです。

  • 【スローモーションで見る】日本海の荒波【Chronos 2.1】

    カメラ:Chronos 2.1 レンズ:BORG 36ED
    撮影:1000fps 再生:60fps

    冬の荒れる日本海。波浪警報が出ていて風速20m近くあったかも知れません。雨と海水が吹き荒れるなか、車から外に出られず、窓を開けて撮影しました。平気な様子に風に乗るカモメたちをもっとよく撮りたかった!

  • 【スローモーションで見る】ミズカマキリ飛ぶ【Chronos 2.1】

    2021年8月7日撮影の素材から再現像・アップスケール

    カメラ:Chronos 2.1 レンズ:Ai-s NIKKOR ED 300mm F4.5 IF

    まさに奇跡の光景。もう二度と撮影のチャンスには巡り会えないのではと思います。
    ミズカマキリは、次から次に水から出て飛び去っていきました。池の環境が悪くなって他に移動しようとしているのでしょうか。撮影できなかったものを含めて、少なくとも20匹は出たと思います。

  • 【スローモーションで見る】ハッチョウトンボ 産卵【Chronos 2.1】

    2021年6〜7月撮影の素材から再現像・アップスケール

    カメラ:Chronos 2.1 レンズ:Micro Nikkor 105mmF2.8

    前半は産卵。産卵する雌のそばで直前に交尾した雄がホバリングしながら見張っています。雌が他の雄に見つかると、瞬時にさらわれてしまうので気が気でない様子です。(撮影:1000fps 再生:30fps)
    後半は雄同士のバトル。ついに見つかりそうになると雄は牽制して、少しの離れた場所でぐるぐるバトルを始めます。冒頭によく見ると雌が一匹とまっています。(撮影:2142fps 再生:60fps)

  • 【スローモーションで見る】シオヤアブ 飛び立つ【Chronos 2.1】

    2021年7月22日撮影の素材から再現像・アップスケール

    カメラ:Chronos 2.1 レンズ:Micro Nikkor 105mmF2.8
    撮影:2142fps 再生:30fps

    小諸の海野さんのお庭で撮影しました。朝、日当たりのよい場所に陣取ってテリトリーを見張るシオヤアブです。近くを通るものがいると、さっと飛び立ち追いかけて、また同じ場所に戻ってきます。
    0:45 わずかな羽ばたきで空中に浮かび緩やかに方向を変えながら上昇していきます。なんと優雅な飛翔でしょう。惚れ惚れします。

  • 【スローモーションで見る】カナブンの飛び立ち【Chronos 2.1 Highspeed】

    2021年7月25日撮影の素材を再現像・アップスケール

    Chronos 2.1  Nikkor Micro105mmF2.8
    撮影2142fpsまたは3358fps

    カナブンなどハナムグリのなかまは、前翅を使わず後翅だけを広げて飛びます。
    といっても前翅は全く働いていないかというと、スロー動画を観察すると、後翅の羽ばたきの補助的な動きをしているようにも見えます。前翅の縁の独特のカーブもそのためにデザインされているのでは?

  • 【スローモーションで見る】ゴマダラカミキリ【Chronos 2.1 2142fps/30fps】

    2021年7月25日撮影の素材を再現像・アップスケール

    Chronos 2.1  Nikkor Micro105mmF2.8
    撮影2142fps 再生30fps

    7月後半、河原のヤナギを見て回ると、ゴマダラカミキリが多くとまっています。
    数匹持ち帰って、庭のケージで飛び立ちを撮影しました。前半2カットの触角の長いのは雄、後半2カットは雌です。カミキリムシは、6本の脚を大きく広げた姿勢で飛びます。 特に中脚と後脚の間を大きく開けていて、後翅がぶつからないようになっています。

    たまに背景に見える線はカメラのノイズではありません。ケージのネットです。

  • 【スローモーションで見る】虫たちの時間/腐った梨の山で【Chronos 2.1 2142fps/60fps】

    2022年10月14日撮影の素材を再現像・アップスケール

    カメラ:Chronos 2.1 レンズ:Micro Nikkor 105mmF2.8
    撮影:2142fps 再生:60fps

    梨畑の隅に捨てられ腐った実の山にヒメスズメバチ、モンスズメバチ、アカタテハ、キタテハ、ハエもたくさん集まっていました。
    甘酸っぱい匂い、小春日和の暖かい日差し・・・ずっとそこにいて、もっとたくさん撮影すればよかったなあと思いながら再編集しました。