投稿者: 高嶋 清明

  • クロヤマアリ オオイヌノフグリで吸蜜

    薄日が差す、とても穏やかで暖かい一日でした。ところがカタクリのギフチョウやスギタニルリシジミに当たりがなく、道脇のオオイヌノフグリを覗き込んだ所、なかなか面白くて離れられなくなりました。ハナバチやビロードツリアブが次々に訪れるなか、クロヤマアリも吸蜜に来ていました。蜜をなめている様子は肉眼では小さ過ぎてどうなっているかまるで見えませんが、マクロレンズで拡大し動画撮影すると細部に渡って見えて、とても興味深いものがあります。

    カメラはPanasonic GH6。4K120P撮影。OM90mmマクロと2倍テレコンMC20の組み合わせで、手持ちでこれだけのマクロ撮影が楽にできます。といってもノーマルでは手ブレが酷く、大画面ではとても見られたものではなりません。撮影時に手ぶれ補正を入れ、更にFinalcut Proでの編集で手ぶれ補正を適用しています。

  • ツマグロオオヨコバイ 基質振動によるコミュニケーション

     鶴岡も、ようやく春本番な感じになってきました。この日は終始曇り空でしたが、最高気温は18℃。我が家の庭では、越冬明けのツマグロオオヨコバイが常緑のヤツデに集まっていました。これはもう確実に春が来たことを物語っています。
     しばらく観察していると、葉にとまって体を震わせ、仲間と交信していることが見えてきます。頻繁に飛んで葉から葉へ渡っていきますが、とまるとまず震えて他の仲間の反応を待ちます。仲間からの返信(振動)が返ってくると、脚を伝って感じ取り、時にはそのまま会話を続けます。この映像はその様子をとらえたものです。反応がないと、ここは脈なしと別の場所に移っていきます。こうしてまず仲間同士が集まるポイントができあがっていきます。やがて雄と雌の出会いも生まれます。
     セミは空気振動による鳴き声、つまり我々の耳にも聞こえる音で仲間とコミュニケーションを取りますが、ツマグロオオヨコバイは植物に伝わる基質振動を使います。細かく震えるのが見えますが、我々の耳には何も聞こえてきません。ヤツデの葉にコンクリートマイクに手を加えた特殊マイクの針を刺し、耳に聞こえる音としてとらえました。

  • ナニワズの花

    3月に入ってからは春が遠のいていたが、ようやく暖かさが戻って本日の最高気温は15℃。しばらくぶりに外を回ってみた。

    赤川河川敷の藪にナニワズの花を見つけた。

    枝は柔らかく、重い雪に潰されても柔軟に耐える
    ナニワズは別名ナツボウズとも言われ、夏には完全に落葉
    秋になって若い葉が出て花芽を形成、冬を迎える
  • 春が来た

    3月に入ってからしつこく降り続いた雪も消え、気温も15℃まであがり、なんだかソワソワしてくる。
    2月に菜の花が咲いていた辺りに行ってみたが、風が猛烈に強く、これは何もいないかなと思ったが、そんな事はなかった。

    フロントにEntanya RP-L185 を装着した自作虫の眼レンズで撮影。

    セイヨウミツバチ 
    キタテハ
    少しだけどナナホシテントウが歩き回っていた。鶴岡では、早春、あまりナナホシテントウが見られない。
    ギシギシにはコガタルリハムシが集まっている
    ちょっと気味悪いくらいいっぱいだが春が来たと感じる
  • マルカメムシの越冬

    クビキリギスを探している時に多く見つかったのがこれ。単独だったり、数匹固まったり、ツタの葉裏でじっと春を待っていた。
    次々見つかるマルカメムシを撮影しながら思った。庄内でマルカメムシを見たことがあっただろうか?小諸時代は普通に見ていたので、もし鶴岡近辺で見ていても特に撮りたいと思わなかったのかも知れないが・・・