再びコミミズクの幼虫を探しました。
どうも、枝の下側にとまっているのが基本のようです。雨や雪にあたらないためでしょうか。
かがくナビにも記事を書いていますので、ぜひご覧下さい。
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ミスジチョウの幼虫
雪や地吹雪についてはよく伝えられますが、庄内の冬の暗さについてはあまり聞かれないと思います。
小諸から庄内に移って、あらためて驚いたのはこの暗さでした。
暗い空、強烈な稲光、雷鳴、突然に降り出す激しいあられ、雨、雪・・・。
当初はめげそうになりましたが、防寒・防水対策をしっかりして出れば、まあ楽しいものです。また、少ないながらも収穫があると喜びもひとしお。
この日はミスジチョウの幼虫を見つけました。
カエデでなかまの木に残った枯葉。よく見ると・・・こんなふうにミスジチョウの幼虫がとまっているものも、たまに見つかります。
枯葉によく似た姿で、実によくとけこんでおります。
気温も体温も下がって、幼虫は全く身動きできない状態で長い冬をすごします。
天敵が近づいても、そっと隠れるなんてできるわけがありません。
生死がかかっていることです。精一杯に目立たないように自らの姿を演出します。 -
オオムラサキの幼虫
山形市でのこと
前日は思いがけず小学生時代のプチ同窓会に誘われ、なんと担任の先生にもお会いして、
やっぱり奥の方に眠っていた記憶が次々に引き出されました。
すごく楽しい飲み会でした。その余韻があってか、朝は何だか懐かしい夢から目覚め、その勢いで実家の近所を散歩に出ました。
そこで見つけたのがオオムラサキの幼虫です。
場所は、実家のすぐ近く。
もう30年以上も前、私が生まれて初めて見つけたのと同じエゾエノキの根本でした。
まだちゃんと見つかります。やはり嬉しいものです。次に、中〜高校生の頃によく通った山に向かい、着くなりまず幼虫探しをしてみました。
運よく5分とたたずに幼虫がボロボロ見つかりました。
結構いるじゃないか! たまたまかも知れませんが・・・
今年の7月はじめは別の場所を探してしまったけれど、今思えば、どうしてこっちにこなかったかな〜さて、山形市のオオムラサキはだいぶ減ったと聞きます。もちろんそのはずです。
でも、こうして幼虫を見ているうちに、自分の目でもよく確かめなければと思いました。考えてみれば、30年前でもオオムラサキはそれほど多かったわけではありません。
当時、私の小学校に新しく赴任された校長先生が、「ここにはオオムラサキが残っているんですね、素晴らしい」
とおっしゃっていたのを、今もよくおぼえています。
樹液にたくさん群がるオオムラサキの図は、子供の頃から見たことがなかったですし、
だいたい梢の高いところにテリトリー争いをしているのを見上げてばかりだった記憶です。 -
HD高速度映像 カタバミ
高速度HDカメラ Photron社 FASTCAM SA2で撮影した動画。
秒3000コマでの撮影ですが、カタバミの種の飛散には更に高速度での撮影が必要かもしれません。でも、赤い種子が、種子をおおっている白いケースによってはじき出される関係が確認できます。
これは結構すごいこと。肉眼では決して見えない世界です。
※注意:あんまり近づいて見ていると、眼球に種があたって危険です。 ←もちろん実物の観察時のことですので -
HD高速度映像 ホシホウジャク
高速度HDカメラ Photron社 FASTCAM SA2で撮影した動画です。撮影日は10月8日。
SA2の基本性能は、最大解像度2048×2048ー1080fpsですが、解像度を落として更に撮影速度を上げることもできます。1920×1080で2000fps!1024×1024でも3200fps!
また、解像度が高いので、広い画面で撮影し、そこからトリミングしても高画質を維持しているのが嬉しいところ。ホシホウジャクがツリフネソウの蜜を吸っています。
花の奥の渦巻きに蜜があるようで、長い口がそこまで達しているのが、シルエットで確認できます。
秒500コマでの撮影ですから、この22秒の映像は、実時間では約1.3秒を記録したものとなります。最近、一部で話題になっているAppleTV。自分も買ってみました。
そこでYouTubeで自分の映像を見たところ、あまりに高画質に表示されるので焦っております。
パソコンで見ているより遙かにキレイ。。。通常速度の映像は60Pで表示できないので滑らかさはありませんが、
高速度映像については30Pでも全く問題ありません。これはもっと画質を落とさないといけないかも知れません。
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HD高速度映像 ハエの空中ドリフト
10月はじめに試用しました、高速度HDカメラ Photron社 FASTCAM SA2による動画です。
こんな映像を見ると、ハエに対する見方が変わってきますね。
彼らは、思うまま自在に空中を飛びまわっているようで、本当にうらやましくなります。ちょっとだけ、ハエになってみたいと思いました。
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クロスズメバチのハンティング
オオスズメバチが秋遅くまで活動できるのは、巣が地中に作られているためです。
「地蜂」の別名をもつクロスズメバチも同じ。
11月後半のこの時期に働きバチがヤツデの花にくる虫を狩ったりしているのですから驚きます。
まだ巣内に幼虫がいるんじゃないでしょうか。
ヒラタアブをつかまえたのはヤツデの花の上。
ポトンと落ちて、葉の縁にぶら下がるようにとまったのを見ると、もうすでにアブの翅をかみ切っています。
逃げられないようにでしょうか、最初は前脚と中脚で獲物をしっかり押さえています。やがて姿勢を変えて、肉団子にまとめていきます。
↑これでほぼ完成です。
この直後、巣に向かって飛び去っていきました。ちなみに、場所は海岸近くの日当たりのよい神社。
県内で、もっとも最後まで秋が残っている場所と思います。 -
クヌギカメムシ
本日の遠出の目的の一つは、クヌギカメムシでした。
長野時代は毎年の恒例行事のように写真に撮っていたこのカメムシ。果たして山形の生息状況はどうなのか?
まず、クヌギがほとんどない山形県。庄内では、鳥海山の麓の公園に植えられている若木を見ただけで、
巨木が並ぶ雑木林は見たことがありません。
内陸では数カ所見ていますが、それでも少なめ。かわりにアベマキは山形市周辺に多く見られます。
クヌギカメムシはアベマキにもつくのでしょうか?知りたいことはたくさんあります。山形に戻って3年目で、ようやくその確認に出てみました。
結果は何だかすっきりしないものでした。
いることはいますが、数は非常に少ないと思われます。
アベマキの若木に、今日はトータル5匹ほど見ました。
小諸では、たいてい一本の木に数十匹集まって産卵していましたから、寂しいばかり。
卵塊も、2本ほど見つけただけでした。
ちょっと少なすぎ。
だんだん、これは本当にクヌギカメムシなのか、自信がなくなってきました。 -
冷気が降りてきた
朝、鶴岡を出て新庄方面に。
気温が上がる予報だったので、今日こそ目当ての被写体に出会えると期待して出かけたのですが。。。途中、戸沢村に入ったところで異様な光景に出くわしました。
山の上から冷気が降りて来るときにできる雲です。山の向こうとこちらでは、相当の温度差があるようです。
さらに車をとめて外に出てビックリ。何だこれは?な寒さです。
後で気象庁のHPからアメダス情報を見てみると、
9時の気温 鶴岡9.4℃・・・・新庄2.3℃
10時の気温 鶴岡11.9℃・・・新庄3.1℃
11時の気温 鶴岡13.7℃・・・新庄4.1℃
驚きの温度差!もちろん滅多にないことです。その後、最上川沿いを進むと、案の定、すっかり曇っておりました。
そのまま待っていれば晴れたようですが、辛抱できず、山形方面に移動することにしました。 -
ナミテントウ
人によってはかなりの嫌悪感をいだくこんなカットも、私のようなものにとっては楽しくなるばかり。ナミテントウの集団越冬の図は、撮りたくてもなかなかお目にかかれないものです。
一匹、カメノコテントウもまじっていますが、他は全部ナミテントウ。でも、こんなのはホンのごく一部です。おびただしい数のナミテントウが集まった、ある谷間の小屋で、どう撮影したら「数」を写せるのかともがいた末に、ちょっとまとまっていた所を撮っただけのもの。このおそらく数百倍のテントウムシが、小さな小屋に集結した、ビックリ仰天な光景でした。
ツマジロカメムシとスコットカメムシも外壁をたくさん歩いていました。
しかし、ナミテントウと一緒に固まったりはしないようでした。 -
ツマジロカメムシ
なかなかいい谷間を発見しました。
ナミテントウをはじめ、カメムシがたくさん集まっているようです。多かったのがツマジロカメムシ。黄色く色づいたヤマノイモの葉が暖かそうです。
スコットカメムシと並んでいるところを欲張って探してみますが、結構難しかったです。
双方たくさんいることはいるのですが、できれば紅葉した葉の上でばったりという所で行きたいところ。
ササの葉の上じゃ今ひとつ、だなあ。
注意していましたが、車の中には、テントウムシやカメムシがたくさん入ってしまいました。
避けられるものじゃありません。彼らは越冬場所を探してすき間にもぐり込もうとするわけですから。
そして後日、おかしな事がありました。前日の飲み残しのペットボトルのお茶など飲まなきゃいいのに、何も考えずに口にした私。
瞬間、ブーーっと思いっきりインパネめがけてぶちまけてしまいました。
お茶と一緒にはき出したのは一匹のカメムシ。たぶん車の中にずっと潜んでいたツマジロです。
まるでドリフのコントみたいに、人って本当に吹き出してしまうものと知りました。
40年生きてきて、たぶん初めての体験。あれは「反射」なんですね。
誰かと向かい合ってのことだったとしても、たぶん抑えられません。
バナナの皮に滑って半回転したり、ミツバチに鼻の頭を指されて涙が止まらなかったり、
「ホントにあるんだこんな事」体験を結構やっている私ですが、また一つ追加です。