再びハクチョウの季節が巡ってきました。今のところ、まだ1割に満たない数と思います。
山形新聞は最上川スワンパークへの初飛来は昨年より2日遅れの10月3日と報じておりました。
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ハイスピードカメラ「E2」
6月に平岡商会さまよりお借りしたハイスピードビデオカメラ「E2」
512pixel×512pixelのSDサイズにて最高2000fpsでの撮影が可能です。
通常のビデオカメラが基本的に30fpsですから、66倍時間をのばして見ることができます。
300fpsのカシオのEX-F1と比べても、まるで別次元の映像です。 -
コナラシギゾウムシ
ハイイロチョッキリとほぼ同時期に出るコナラシギゾウムシ。
同じように見つからないかと、しばらくコナラのドングリを見てまわっていますが一向に見つかりません。そういえば前にカシワの葉上にとまっているのを見たことがあったのを思い出しました。
カシワのドングリ。もうすっかり大きく実っています。
コナラと比べて2倍以上大きなものです。しばらく探してみたら、いましたいました。
ドングリのはかまに長い口を突きたてて、カリカリやっています。
産卵行動なのか、ただ食べているだけなのか、この姿だけではわかりません。
でも、ちょっと高くて、また枝をたぐり寄せないと撮影できません。
ハイイロチョッキリといい、このコナラシギゾウムシといい、じっくり撮影するためには、
やはり採集して低いところで撮影する工夫が必要です。 -
ハイイロチョッキリ
高さ3mほどの所で、枝を切っている途中のものを見つけました。
左手で枝をたぐり寄せ、なおかつストロボ2灯を手持ちでという離れ技!
・・・なんて偉そうな事でもありません。あまり動じない一匹に出会えたことに感謝です。
残念なことに、産卵シーンを撮影する余裕がありませんでした。
見つけたのは夕方日没近くで、真っ暗になってもしばらく撮影を続けたのですが、
気力が続かずギブアップ。。。かつてやったように、飼育下での撮影も検討してみたいと思っています。しばらく続いた雨のためか、急にヤブカが多くなってきました。
正直、ヤブカが苦手な私です。気力負けした理由のほとんどは彼らのためかも。
ヤブカ対策を本気で考えなければならなくなってきました。 -
Photron FASTCAM HD高速度カメラの実力
7月末の一週間、幸運にも高速度HDカメラを使うことができました。>>>
フォトロン社製 FASTCAM SA1.1 最大解像度1024×1024ピクセルで最大秒5400コマまで撮影が可能です。解像度1024ピクセル正方形とは、HDといっても画素数が足りないように思われるかも知れません。
でも全然そんなことはありません。ハイスピードカメラとしては驚くべき高画質です。
静止画を1枚取りだしてみましょう。
ちなみにトンボの飛翔は1/3000秒でも止められません。このようにぶれてしまうのは当然の結果です。
でもおわかりでしょう。大型の画像素子を使っているため絵に余裕があります。
ボケ味もなかなかです。では、今回作成したサンプルBlu-rayから一部、紹介しましょう。
カメラはトンボをフォローしているように見えますが、さすがにそれは人間業では無理なこと。
これは編集上のワザです。
驚くべきは、こんな無理なトリミングも可能なくらい高画質なことでしょう。不正使用防止のため、邪魔な文字をいっぱい入れました。悪しからず。
このFASTCAMのテスト撮影は、横浜の平岡商会さまよりお世話いただきました。
ありがとうございました! -
クツワムシ
ふと思い立って、クツワムシに会いに遠出しました。
代表的な鳴く虫の一つとして必ず紹介されるクツワムシですが、私には縁の少ない虫です。まともに接したのはもう15年も前のこと。1996年の埼玉で撮影して以来ごぶさたしています。事前にネットで調べたところでは、新潟ではしばらく記録がなく、富山でも希少種とされている様子でも、更にお隣の石川県の方は、そう珍しくない昆虫として紹介されているように見ました。それでは、私も石川県周辺にアタリをつけてみることにしました。
夜7時頃に小松I.C.で高速をおり、あてもなくしばらく走っていると、一時間ほど経った頃、ようやく「ガチャガチャ・・・」の声が聞こえてきました。ヨカッタ!ここまで遠出して空振りするわけにはいきませんから、まずはホッと一安心。
それから写真・ビデオ撮影、声の録音と、人目につかないよう深夜まで怪しい取材を続けたのでした。緑色の雄。最初、褐色型の雄ばかり目に入ってきて、緑のものはいないんじゃないかと心配になりましたが、そんなことはありませんでした。
濃い茶色の雄。声がたくさん聞こえる場所には様々なタイプが見られました。
雄は鳴いているので見つけやすいわけですが、鳴かない雌も結構目に入ってきました。それだけ数が多いということでしょう。
下はカナムグラの若葉をかじる雌。
現在、日本海側のクツワムシの北限はどのあたりなんでしょう戻ってから調べ直すと、一昨年、上越で採集されたような情報もチラッと見えてきます。今回は確実にとらえたかったので、ずっと西を目指しましたが、新潟で撮影できるのなら余裕もって取材できるのでありがたいところです。
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ヒメオオクワガタ
ヒメオオクワガタなんて、小さいのか大きいのかどっちなんだ!
そう言われて、なるほどと笑ってしまいました。いやいや気がつかなかったな。。。
虫の名前にはこうしたものが非常に多いわけですが、私ら虫好きがほとんど気にならないのは、
子供の頃から少しずつ慣らされてきたからでしょう。本日、標高1000m地点でようやく見つけたヒメオオクワガタは、さらに頭にもう一つ
「ヒメ」を加えたいようなヤツでした。
コクワガタとの違いは前胸部の形状。
後ろの角がカクッと斜めにえぐれています。
正直ちょっと微妙ですが、ヒメオオクワと判断しました。次はもっと大型の誰が見てもヒメオオクワガタというヤツに会ってみたいです。
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庄内のオオスカシバ
実は、家の庭に昨年に1回、今年にも2回、オオスカシバはやってきました。
どちらも1枚もシャッターを切ることなく逃げられて、非常に悔しい思いをしています。今年の二回目というのが本日だったのですが、どうも産卵植物を探しているいるように見えました。
そうか、庭に来てくれるよう植物を植えればいいんじゃないか!
基本的なことが抜けていたなあと、近くの園芸屋さんに早速クチナシを探しに行きました。店員さんに聞くと鉢植えがあるとのこと。
では2つ、とお願いして出してもらったものに、すでに怪しい食痕が見えます。
店員さんもすぐに気づいた様子で、あわててお願いしました。
「あ、虫食いはかまいません。ぜひそのままで!」まだ小さな幼虫くん。鉢植えの葉を食べ尽くす勢いで成長することになるのでしょうか。
今はとっても珍しい存在なのですが。。。