ふと思い立って、クツワムシに会いに遠出しました。
代表的な鳴く虫の一つとして必ず紹介されるクツワムシですが、私には縁の少ない虫です。まともに接したのはもう15年も前のこと。1996年の埼玉で撮影して以来ごぶさたしています。事前にネットで調べたところでは、新潟ではしばらく記録がなく、富山でも希少種とされている様子でも、更にお隣の石川県の方は、そう珍しくない昆虫として紹介されているように見ました。それでは、私も石川県周辺にアタリをつけてみることにしました。
夜7時頃に小松I.C.で高速をおり、あてもなくしばらく走っていると、一時間ほど経った頃、ようやく「ガチャガチャ・・・」の声が聞こえてきました。ヨカッタ!ここまで遠出して空振りするわけにはいきませんから、まずはホッと一安心。
それから写真・ビデオ撮影、声の録音と、人目につかないよう深夜まで怪しい取材を続けたのでした。
緑色の雄。最初、褐色型の雄ばかり目に入ってきて、緑のものはいないんじゃないかと心配になりましたが、そんなことはありませんでした。
濃い茶色の雄。声がたくさん聞こえる場所には様々なタイプが見られました。
雄は鳴いているので見つけやすいわけですが、鳴かない雌も結構目に入ってきました。それだけ数が多いということでしょう。
下はカナムグラの若葉をかじる雌。
現在、日本海側のクツワムシの北限はどのあたりなんでしょう戻ってから調べ直すと、一昨年、上越で採集されたような情報もチラッと見えてきます。今回は確実にとらえたかったので、ずっと西を目指しましたが、新潟で撮影できるのなら余裕もって取材できるのでありがたいところです。
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