Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 機材

  • Finalcutのトラブル?→グラフィックカードのドライバが原因

    私のメインのパソコンは2009年のMacProだ。古い機種だけど、色々手を入れていて、まずまず快適だと思っている。ただ、グラフィックカードはデフォルトのままのNVIDIA GeForce GT120で、4KはおろかフルHD動画もスムーズに再生できないのだけが不満だった。なにしろMacBookPro 13 Retina(late2013)の方がはるかにスムーズで、もう潮時だと、今年の初めに Geforce GTX960 の比較的安いカードを入れた。

    Macデフォルトのグラフィックドライバでは動かずに、NVIDIAのWEB Driverというので動かさなければならない。これがOSのアップデートの時には色々面倒な事があるが、動画の描画だけでなく様々に具合がよくて気に入っていた。しかし・・・ (さらに…)

  • FDR-X1000Vのレンズのこと

    SONYのアクションカムFDR-X1000はパンフォーカスでピント調整が不要な仕様だ。けれど最短撮影距離が50cmでは、様々な場面で近距離のピンぼけに悩まされることになる。諦めて近づきすぎないようにすればいいのだが、何としてでもマクロ域で使いたい場合にはどうするか?フロントにクローズアップレンズを使う手もあるが、ケラレ無しには難しそうだし、なるべく高画質に行きたい。

    色々調べていくと、私のように、次のサイトに行きつくかも知れない。
    Sony 4K Action Camera FDR-X1000V/W Lens Change – 5.4mm 10MP Non-Distortion Lens Install
    ▲こちらではアクションカム用の歪みのないワイドレンズを販売している。それで交換の手順を案内しているのだ。

    私も試してみた。こんな大胆な試みができるのは、いつも初めに思い切った試みにトライした先輩たちのおかげと心から感謝している。今回も、おおむねうまくいった。けれど、つまずいた部分もあった。たぶん、初期のロットと現在のロットでは若干の違いがあるのだろう。もしカメラを壊す覚悟で改造したいと思っている人がいたとしたら、ヒントになるかも知れないので、メモを残してみる。 (さらに…)

  • SONYアクションカムでメダカ

    先日、最新のGoProを買ってみようと思ったのだが、なんとHero4 SilverとBlack以外はカメラを防水ケースから取り出せない仕様らしい。フルHD60Pの撮れるモデルが安くなってきたと喜んだのに、それじゃあ困るんです。
     それで、現在のアクションカムのスペックを見比べてみたら、SONYのアクションカムFDR-X1000がすごくよく思えた。夏に海野さんがFDR-X1000をマクロ仕様に改造していたので、ずっと気になっていたのだが、なるほど確かにトータルで見るとこれはいい。3月発売だったから、もう少ししたら新型が出そうだけど、こういうカメラは数台持っていて損はない。で、一台買ってみた。そして、届いたその日に改造して、固定されているレンズを動かせるようにした。

    テストは以前、GoPro Hero2でも試した用水路のメダカ
    (さらに…)

  • 古い動画をYouTubeに

    このところ、5年以上前の動画を見返す機会があって、ついでに面白いと思った動画をYouTube上にアップしてみた。撮影した当時はHD動画でネットに公開するなんて勿体ないと思っていたが、今となっては画質がイマイチのものも多く、このままでは使い道もなく、ただ朽ちていくばかりのように思えるから、FHDでアップしてもいいのかも知れない。
    Finalcut Proでは、以前は60i→60P変換がうまくいかなかったと思う。今じゃ、60Pのプロジェクトを作って、そこに60i素材を並べればいい。ただそれだけ、何にも考えずにFinalcutに任せていればいい。60iを60Pにするために、少々無理なデータの補間処理がされているはずだけど、うまくやってくれて全然気にならない。それより動きが滑らかになって新鮮だ。自分は最近になってようやく開眼したところだが、いつからこんな綺麗にいくようになったのだろう。
    前はビデオ雑誌を購読していたから、こうした情報には敏感だった。ビデオサロンなど、最近、全く読まなくなってしまって、これではイケナイなあと思う。

    スクリーンショット 2015-10-20 19.10.59
    ▲Finalcut ProⅩでの編集画面

    スクリーンショット 2015-10-20 19.11.44
    ▲Finalcut ProⅩの新規プロジェクト作成画面。ここで60Pや59.94Pに設定すればいい。

    スクリーンショット 2015-10-20 19.08.24

  • RX100 Ⅳの電子シャッター

    RX100 Ⅳの電子シャッターは昆虫の飛翔撮影にどうなのか?RX100 Ⅳに期待したのは一番にHFR動画だが、電子シャッターがどれだけ使えるかも注目ポイントだった。
    最高1/32,000秒なんてストロボでもちょっと得られないストップモーション、そして電子シャッター特有の動体歪みもこれまでになく少ないという。SONYのHPにあるゴルフスイングの比較画像を見て、半信半疑ながらとても期待した。大げさかもしれないが、今後の電子シャッターの将来に期待していいものかどうか、自分の目で確認したいと思った。

    まだ少しテストしただけで結論を出すには早いが、我々は電子シャッターの将来に期待してよさそうだ。今のところ、動体歪みらしきものを一度も見ていない。

    DSC01060
    ▲1/10,000秒で撮影。この角度では微妙でわかりにくいけれど、自分は動体歪みはないと思う。ISO感度は3200。 (さらに…)

  • 補正レンズ

    久しぶりの投稿は小さなレンズのこと。

    実はよく使っているBORGの36ED。近距離ばかりなので特に感じていなかったのだが、遠景を撮影すると周辺像がかなり流れることに先月初めに気がついた。もう1年半使っているというのに・・・スリムフラットナーという補正レンズの存在を知ったのもそれからだった。なんとうかつな!

    もちろん、自己流の顕微鏡対物レンズを使った撮影にも影響してくるはず。よく撮影しているハンミョウでテストしてみた。
    2015-05-27-05.28.06 ZS PMax
    ▲金属顕微鏡用対物レンズ10倍。ちょっとコントラストが上がっただろうか。21枚から深度合成

    2015-05-27-05.57.17 ZS PMax
    ▲40倍対物レンズはだいぶ画質がアップしたように思う。色のにじみが減った。35枚から深度合成。

    2015-05-27-05.58.17 ZS PMax
    ▲同じく40倍。36枚から深度合成。
    Photoshopで強めにシャープをかけても問題ない。以前は加工するとさらに色のにじみが酷くなって、あまり表に出せない感じだったのだけど、これでやっとOKかな?

  • Jecklinディスクを試作

    無指向性マイク2本を使っての集音に可能性を感じている。先日録音した波の音では、今まで感じたことのない太い低音に感激した。しかし、音がこもっているような、ウネっているような妙な感じがあって、ステレオ感に満足できなかった。2本のマイクを離しただけではダメとなれば、2本の間にセパレーターを入れればよいのか?・・・いよいよJecklinディスクを試す時がやってきたようだ。
    JecklinもSchneiderも海外から取り寄せることはできるはずだが、Wikipediaの情報などを見ては自作できるんじゃないかとずっと思っていた。とりあえず近くのホームセンターで考えられる部材を集めてみた。吸音材には前から目をつけていたカーステレオ用の商品に決めた。必要な量を1日で集めることができたからだ。

    1C1A5778
    (さらに…)

  • 昆虫撮影術33ページ補足

    今年の3月半ばに発刊された、アストロアーツ「デジタルカメラ昆虫撮影術」 この33ページは私の機材紹介になっているのだが、そこに写っているZUIKO マクロ20mmについて、少し補足してみたい。
    雑誌に出すならちゃんと情報を入れなければならないと思っていたのだが、文字数が限られ、そこにギュッと凝縮したのだけれど、やはり全然たりなかった。以来、ずっと気になっている。無責任な仕事だったと思うからだ。
    OLYMPUS DIGITAL CAMERA
    ▲ZUIKO マクロ20mm f3.5 (さらに…)

  • コハクチョウ FS700

    12月はじめに注文していたビデオカメラが年末ぎりぎりに届きました。SonyのビデオカメラNEX FS700です。Sonyのカメラは2009年のHDVカメラFX1000以来で、ほぼ5年ぶり・・・・しばらく一眼ムービーの情報ばかり追いかけている内に波に乗り遅れてしまった感があります。FS700は1年以上前に入手していなければならないカメラでした。
     田んぼのコハクチョウで撮り初めです。今年初であり、FS700を本格的に回すのも初めて。このカメラの目玉は、フルHDで秒240コマのスーパースロー映像を撮影できることで、早速そこから入ってみました。
    (さらに…)

  • Telinga Pro8 MK2 Handle

    愛用のTelingaのマイクのハンドルを、最近新しく出たPro8 MK2モデルに替えました。
    PC180871
    ▲ステレオマイクもパラボラディッシュも古いままですが、明らかに性能アップしています。これまで使っていたハンドルは型番に「W」が付くタイプで、ステレオミニジャックのマイク端子が出ているものでした。「W」が付くタイプは、マイクへの給電はハンドル内に内蔵されたバッテリーから行われ、その内蔵バッテリーに時々9Vの電池を繋いで充電しなければなりません。年々、電池能力が落ちていくし、いざという時にはバッテリー切れで、使っているうちに不満一杯になります。一方、新しいPro8 MK2は、2チャンネルのXLRケーブルを繋ぎ、ファンタム電源を持つレコーダーから直接48V給電できるようになります。気をつけるのはレコーダーのバッテリーだけ。これだけでもう俄然使いやすくなります。

    PC180755
    ▲近所のハクチョウの声でテスト録音しました。久しぶりにPodcastをアップしましたので、聞いてみて下さい。今までのハンドルでもノイズの少ない音でしたが、S/N性能がさらにアップ、音の定位もよくなりステレオ感もアップした印象です。TelingaのHPにも改良点がいろいろ上げられています。

    PC180877
    ▲ハンドル下から出るのがXLRケーブル。途中で2チャンネルに分かれます。

    PC180884
    ▲この新しいTelingaのハンドルを使うため、10月はじめにZoom H6を買いました。レコーダーとハンドルとほぼ同時期に発注したのですが、ハンドルの方はずいぶん待たされました。10月7日にTelingaのHPにて注文し届いたのは12月17日。私も辛抱強く待ちましたが、メールでの催促にTelingaもしっかり返してくれましたので、それほど心配はしませんでした。

    Telingaでしばらく新しいセットのセールス中でしたが12月20日までだったようです。まあ、おそらくこの辺りは融通が利くんでしょう・・・(Photoshop CCのように?)
    Telinga
    このページをよく見ると、Please note packages will be shipped between 25 Jan – 20 Feb 2014 と書かれてあります。Telingaとのおつき合いは、気を長く持って接しなければなりません。確かな製品を送り出すため、十分に時間をかけているのです・・・私は、そう思う事にしました。

    Telingaのパラボラマイクとの出会いは、もう10年以上前になります。当時、私はステレオでパラボラマイクが使えたらという思いに取り憑かれ、自作してみたり、様々に試しておりました。そんなある日、まだ覚えたてのネット検索でスウェーデン製のまさにドンピシャな製品を見つけました。それがTelingaのマイクでした。録音サンプルを聞いては、もう何が何でも手に入れなければと思いました。それだけの金額を用意できるのならゼンハイザーMKH416を買った方がいいんじゃないかと大いに迷ったものですが、結果、Telingaを選んで大正解でした。遠くの音をピックアップするためにはガンマイクがいいと思われがちですが、違います。その用途に応えてくれるのは今も昔もパラボラです。

  • 音の圧縮とは〜周波数〜

    MP3圧縮について調べてみた。確か人の可聴域を超えた周波数帯域をカットすることでデータを小さくしていると記憶している(それ以外にもデータ量を縮小する何か別な技術が使われているはず)。実際に音が削られたりしているのか、音声ソフトを使えば、自分でも確認できるはず。ポッドキャストにもアップしているウスイロササキリの鳴き声を使って、レートを変えてMP3圧縮しスペクトログラムで比較してみた。使ったソフトはAudacity

    周波数の高い方は、本当に見事なまでにスパッと切りとられている。ビットレート64kbpsでは11kHz付近でローパスフィルターがかかっているらしい。高い音がかなりの部分なくなり音が壊れてしまっている・・・でも、96kbpsでも15kHz付近でローパスがかかっている程度。カセットテープなみといったところか。全くダメなわけでもないようだ。

    64kbps
    ▲MP3圧縮 64kbps 48kHz (さらに…)

  • M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

    発売より2ヶ月。
    ちょっと期待していたものと違った感じがして、すぐには手を出さなかったレンズですが、やっぱり今年中に入手しておかなくては・・・改めてレンズについて調べるとかなり高性能らしく、急に本気で欲しくなってきました。
    少々高めのフードもあった方がいいらしい。紛失したままのOM-Dのアイカップと共に注文しました。

    届いたレンズをOM-Dに装着し、雨のお庭に出ると、ドウダンツツジの葉が残りあとわずかになっていることに気づきました。

    ▲雨でうすぐらくISO800でも1/80ですが、手ぶれ補正も効いてか全くぶれていません。
    軽くシャッターを切っただけなのに、水滴や葉の表面の解像感がなかなかに素晴らしい・・・悪条件ながらそう感じさせてくれます。ちょっと軽すぎ__2〜3倍重くていいくらいですが、頼れるレンズになりそうです。 (さらに…)

  • 液晶モニターのトラブル

    昨年10月に買った23インチ液晶モニタにずっと悩まされてきました。そして今日、ついに手放す決心をしました。
    そのモニター、どうも私のMacProとの相性が悪いらしく、頻繁にひどいフリッカー(ちらつき)が発生し、細かくかつ強烈な点滅状態に陥ってしまいます。最初は気のせいかと思うかすかなものですが、次第にひどくなり (さらに…)

  • 紫外線撮影への挑戦(8)

    色々試してみましたが、しばらく紫外線写真は「Labカラー変換→aチャンネルはずし」で紹介したいと思います。
    キャプションはUV画像と簡単に入れて、タイトルの「〜挑戦」もここまでとしましょう。

    今日、はじめてセイヨウタンポポを撮影して、そういうことにしました・・・まあ、いつもこうした決心は長くは続かないのですけど。

     

    セイヨウタンポポ定常光

     

    セイヨウタンポポUV画像

    紫外吸収部が黄色く見えています。
    注意!虫の目にこのように見えているわけではありません。

  • 紫外線撮影への挑戦(5)

    RGBという色空間はとても身近ですが、Labという色空間はほとんど意識したことがありません。
    Lは色の明度、aはマゼンタ〜グリーン軸、bはイエロー〜ブルー軸という3つの要素から構成されるカラーモデルです。今まで利用したこともないのに何故?ではありますが、赤紫かぶりの画像に、なにか意味のある加工を加えたいと試していて、たまたま気まぐれにLabカラーに切り換えました。するとびっくり!

    赤に関する要素を消してみたらどうかとaチャンネルを黒く(白でも同じ)塗りつぶしてみたら、なんと、
    思いがけず黄色が出て、フクジュソウがこんなことになってしまいました。いや、見た目の色に近いわけですが、驚きました。

    離れた所から撮った画像に当てはめてみると、

    補色の関係になっているわけですから、素晴らしくよく目立ちます。
    面白いとは思いましたが、なんとも危険な感じがします。
    ここだけの遊びにしておいたほうが、いいのかも知れません。

  • 紫外線撮影への挑戦(4)

    紫外透過可視吸収、赤外カットのフィルターの組み合わせは様々作れますが、その効果は肉眼で確認できません。
    ですから、写った画像を見るだけでは、どう判断して良いか分からない結果に、手持ちのフィルターが間違えているんじゃないかと迷いが出てきたりします。

    しかし、この類の特殊フィルターについては、分光特性のデータが詳しく公開されています。これを利用すれば、複数枚フィルターを重ねたとき、どの波長はトータルで何%透過しているか、計算すればいいはず。さらに一般的な画像素子の分光特性のデータを得て(もちろんE-PL1の特性が違っている可能性もありますが)、果たして自分の紫外線カメラは、紫外線がどれだけ透過しているか、慣れない計算はExcelを利用して、ちょっとしたシミュレーション的なことをやってみました。
    その結果は370〜400nm付近がピークでわずか5%ほどの透過。そして440nmからほぼ0%となり、660〜710nmに再び0.1%以下の透過があるという結果に至りました。候補となる他のフィルターでも試算してみましたが、どうも今の組み合わせが最も無難なようで、ちょっぴり安心できました。しかし!途中で、実はもう一つレンズの特性という重要な要素が抜けていることに気づきました!この試算結果、どれくらい頼っていいものか・・・

    さて、撮影した画像は相変わらず、赤紫にかぶった画像です。

    このままでは、紫外線の反射吸収がやっぱり分かりにくいです。
    何か1つパターンを決めて処理すべきと、だんだん、そんな考えに傾いてきました。
    私には、小諸での海野さんの助手時代に経験した、忘れられない紫外線映像のカラーがあります。
    それを思い出しながら、今回は、Photoshopで「色相」をずらしてみました。

    これもフキノトウ

    キクザキイチゲ

    オオイヌノフグリ。半開きです。

    先日のヤナギの画像はこうなりました。

    フクジュソウはかなり変です。

    自分でも思いますが、大丈夫?といわれそうなレベルになってきました。
    まだまだ迷走が続きそうです。

  • 紫外線撮影への挑戦(3)

    ふりだしに戻りました。。。
    先日OM-Dに紫外線写真用のフィルターを合わせてフクジュソウを撮影したところ、思わぬ結果のよさに大きく心が動いたのが最初。勢いE-PL1の改造に取り組んで、再び紫外線写真の沼にはまり込んでしまったのですが、数日の格闘の結果、気がついたら最初の時点に戻っていました。

    E-PL1での撮影です。前回までのフィルターに、更にもう一枚、手持ちの赤外カットフィルターを足してみました。出てきた結果を見て、これはもう笑うしかありませんでした。カメラのセンサーから外した青いフィルターは、今日レンズの前に追加したケンコー製赤外カットと非常によく似た特性だったようです。色合いも見た目そっくりですし。改造直後にしまったと思ったのは、デフォルトのE-PL1に紫外線写真用フィルターをつけて試し撮りを一切やっていなかったことでした。

    そして、この数日の試みでうすうす感じ始めていたこと。何だか赤外写真を見ているようではないか?フィルターから赤外がかなりもれているんじゃないか?実を言うと、昨日海野さんから電話があり、まさにそのような指摘をもらっておりました。
    各フィルターの分光特性を見ると、明らかなのは700nm付近に1割ほどの透過率で赤外線を通していて、それ以上の赤外も数%通していることが予想できます。わずかな光量で問題無いと思いたかったけど、そうではなかった・・・
    今日のこの結果で、すべてが完全に繋がった感じです。

    私がこれまでブログで公開した写真のうち、紫外線写真と呼べるものは、残念な事ですが、どうやら先日のフクジュソウの写真くらいしかなかったようです。でも、これからはいくらか自信を持って紫外線写真と呼べるものを撮影していけそう・・・いやまてまて、本当にそうなのかな?他の二種類の紫外線フィルターと入れ替えたらどうなるのかな?
    おお、、なんてこった。

    と、まあこんな具合に、これから先も紫外線写真の結果に一喜一憂することが予測されますが、少しずつ進めていきたいと思います。

    本日の収穫はもう一つ、ストロボを光源にしても結果が良さそうだったこと。紫外線ストロボはたぶん発光管が紫外線透過率の高いものを使っているのでしょうけど、普通のストロボでもそれなりに紫外線を放出しているようです。今日の紫外線写真は全てストロボを使いました。

    川原のヤナギの花。

    実際に虫の眼にどう見えているのか分かりませんが、何とも魅力的な輝きを感じます。

    ヤナギの通常光での画像

    鉢植えのウメ

    フキノトウ

    庭のまだ花が開いていないものです。花が咲いたときどうなるのか、楽しみです。

  • 紫外線撮影への挑戦(2)

    E-PL1を紫外線専用カメラに作りかえ、期待いっぱいに試し撮りにのぞんだのですが・・・
    またものすごく赤のかぶった画像になりました。

    これじゃノーマルのOM-Dにフィルターをつけた時の方が良かったんじゃないかと悩んでしまう結果です。
    といっても、前に入手したFull Spectrumタイプのカメラも同じような色傾向でした。
    だから、たぶんこの結果は、向かっている方向は・・・間違っていないのでしょう。
    こんな色の画像になるはずがないと思うから、何だかがっかりしてしまうのですが、むき出しのイメージセンサーにできるだけ紫外域に絞った光を送った、その結果がこれです。

    さて、問題はここからです。
    以前はRGBのチャンネルのうち、Rの情報を除いて(黒でつぶして)赤みを消し、それらしい画像を作ったりしましたが、それは決して正しい方法とは思いません。なぜなら、フィルターを通ってイメージセンサーに達した光は、すでに我々の目には見えていない波長のものだからです。PhotoshopはRGBそれぞれのチャンネルにわけて表示してくれますが、これにたよっては(うまく説明できないですが)間違ったものを生み出してしまいそうに思います。そもそも我々に見えない光の世界ですから、単にセンサーの反応の強弱、つまり輝度情報だけをとらえるべきなのかも知れません。それならいっそモノクロ像にしてしまった方が正しい・・・と考えるべきなのです。
    しかし、そうは理解していても、この謎多い世界をカラーでとらえてみたいという気持ちは消せません。なぜ?・・・それはたぶん、様々に試していると、奇跡の色がたまにチラチラッと見え隠れするからなのでしょう。

    さて、フクジュソウの画像に盛大にかぶっている赤み。試行錯誤の末、まずは全体の色味をグッと落としてみることにしました。色温度は最低の2000K。色偏差、彩度もいつも決まった値だけ落として処理できるよう、紫外線処理用のテイストを作ってみました(SILKYPIX)。

    こんな簡単な事に一晩もがいてしまいましたが、現時点ではこれが最善の策と落ち着きました。でも、まず間違いなく、これで決まりではありません。次にもっといい方法が見えるまでの繋ぎとなるでしょう。まずフィルターの再検討あり、レンズの選択の検討あり・・・まだまだ迷走は続きます。

    以下、同じように処理した画像です。

    フクジュソウ

    フキノトウ

  • 紫外線撮影への挑戦(1)

    E-PL1のイメージセンサーから赤外フィルターとローパスフィルターを外しました。OM-Dを使いはじめて、E-PL1が使わないカメラになってしまうのももったいないと、それならかねてから考えていた紫外線撮影専用のカメラにモディファイしてしまおうと思ったのです。やりかたは天体写真を撮る人達がやっている試みを真似てみました。
    フィルターを外したあとは、安全のために何かカバーするガラスをつけるべきなのかも知れませんが、適当なものが見つかりません。紫外線の透過のいいガラスって難しそうです。下手なものを入れてさえぎるくらいなら、一切を取ってしまう方がBetterなはずです。思い切ってそのままで行く事にしました。

    レンズの前にフィルターをつけないと、紫外線と赤外線の領域もみな反応してしまうはず。
    では・・・テレビの赤外線リモコンでテストしてみましょう。

    まぶしいくらいに赤外線ランプが光っているのが見えます。

    これはビデオ映像からの抜き出し画像

    続いて、手持ちの赤外カットフィルター(BG40)をレンズ前に置いてテスト

    だいぶ光量が落ちますが、まだ赤外線を通しているのがわかります。

    室内で、もう一つ面白い発見がありました。
    こちらは赤外カットフィルターを通して石油ファンヒーターを見たところ

    ほとんど普通に見えています。

    フィルター無しで見たところ

    吹き出し部分、奥に見える金属板が写っています。赤紫に見える意味はわかりませんが、とにかく、赤外線を放出しているのということでしょう。中の炎も、通常より明るく写っています。

    さて、次は実際に外にカメラを持ち出してテストしてみましょう。

  • ファームウェアの改造について

    8月22日に書いたファームウェアの改造について、疑問を感じた方も多かったと思います。
    正直に告白しますと、私は特に違法性を感じずに実行し、記事にしました。
    改めて様々調べてみますと、やはり微妙な行為であると認めざるを得ません。

    まことに申し訳ありませんでした。

    ひとまず該当する情報をすべて削除しました。