Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 機材

  • Sony α9 III がグローバルシャッターを採用!

    https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-9M3

    嬉しいニュースです!SONYからグローバルシャッター採用カメラが発表されました!これはストロボの同調速度の上限が大幅に広がるということを意味します。長いカメラの歴史の中で大きな快挙です。

    対応するソニー製フラッシュを装着した際」ということですが、それでも、「シャッタースピード1/80000秒(連続撮影時は1/16000秒)までの全速でフラッシュを同調して撮影することが可能になり、表現の幅が格段に広がります。
    とのことで全くもって素晴らしいスペック!決して失望させられるものではありません。

    私はSonyのカメラは使っていませんが、長く実現していなかったグローバルシャッターカメラの登場に心より拍手を送りたいです。
    88万円とのことで、私のところに降りてくるまではしばらくかかりそうですが(笑)今後が楽しみになってきました!

     

    (2023/11/28補足)現物を手にできないので本当の凄さがわからず今のところ想像だけですが・・・(でも想像するだけでも凄さは明白)
    一眼デジカメについて、従来ストロボを使えるシャッター速度は多くは1/250秒まで、早くて1/500までだと思います。もっと速いシャッターでストロボを使うと、幕切れして画面全部をストロボ光で照らすことができません。その制限がグローバルシャッターではなくなるのです。これが全速同調です。

    ↑ 虫の眼レンズを使った私のシステムでは上限1/400秒ですが、全然足りないのです。野外でストロボを使って飛ぶ昆虫の動きを止めたい時に、1/400秒では定常光で写る像とストロボの閃光が作る像と2つの像が重なって二重写しのようになりました。上の写真のキアゲハは、翅の一部に青空が透けて見える部分があったり、脚がぶれているように見えます。輪郭がカチッと写っていません。これでもいい方です。ブログでは影響の少なかった写真ばかり出していますが、きれいに決まった絵は少なく、とても見られない絵が多いのです。一眼デジカメでないコンデジ・・・かつて愛用したRICOHのGX200は機械シャッター全速(1/2000秒まで)使えて、かなりよかったのですが故障してしまい、後継機種もないまま。
    もしGX200が正常進化していってくれたら、虫の眼レンズを自作なんてやらなかったでしょう。

    SONYの1/80000秒のストロボ同調は小型ストロボの閃光時間1/20000秒さえ超えています。だからストロボなしでも昆虫の飛翔は止められると思います。でも、昆虫を明るく照明して、いくらかF値をかせいで、なおかつ瞬間を止められる、それを野外でスナップ感覚に実現できるのは、やっぱりストロボでしょう。

  • 虫の眼レンズのこと

    私の自作虫の眼レンズは、カメラ側から、ズームレンズ+顕微鏡対物レンズ+ボードレンズの組み合わせ。先日、フロント用にインタニヤのRP-L185を入手しました。

    RP-L195よりワイド感は減りますが、動画用には195、写真用には今度の185と使い分ける事を考えています。撮影のたびにレンズ交換するのが面倒になってきたためです。

    キアシナガバチの巣でうんと寄ってみました。普通にマクロレンズで撮影したかのようです。

    ピントのいいところをピクセル等倍で。複眼の個眼も描写しています。まずまずの画質ではないかと?

    でも、虫の眼レンズの構造上、決して画質がよいものではありません。真似する価値もないかもしれません(笑)画質が悪いのになぜ使い続けるか?
    ワイドマクロでストロボの照明を自分好みに入れやすいこと、これこそが虫の眼レンズにこだわっている理由です。

    今年の夏は異常な暑さが続いています。日中、巣のハチたちは、ほとんどが巣部屋に頭を突っ込んでお休み中。

  • YouTubeのHDR動画について

    最近DELLの27型4Kモニターを購入しました。U2723QX
    sRGB 100%,Rec.709 100%,DCI-P3 98%カバーのパネルで、HDRもDisplayHDR400規格で、今現在のモデルでは割と一般的なものです。USB-C一本でMacbookAirと接続できて、モニター側のUSB3.2を4つとEthernet端子が使えるのが魅力的で、購入を決めました。
    でも一番に欲しかったのは4KHDRです。早速試したのが、これまで自分がYouTubeにアップしたHDR動画の視聴でした。ところが、表示されたのはひどくハイライトがぶっ飛んだ動画。。。それまでハイテンションだった気分が、一瞬にして沈んでしまいました。いや、待て待てなにかセッティングが悪いに違いないと、あれこれ探っていきましたが、かなり迷走してしまいました。そして、ようやくわかってきたのはHDR形式の問題でした。

    HDR動画には色々種類があり、Finalcutでは主にPQかHLGで編集・書出するようになっています。私は、GH6ではHLGで撮影し、FinalcutではHLGで編集・書出して、そのままYouTubeにアップしていましたが、これが問題でした。どうやらHLGはTV向けで、パソコンでYouTubeで視聴するHDRでは、まさに私が面食らったように、表示がおかしくなってしまうらしいのです。

    M1 MacbookAirでも、iPhoneでも、iMac5K2007モデルでもYouTube動画の画質のところに「2160 60 HDR 4K」など出て、その画面で見る限りは期待通りの映像だったので、全く安心していました。ところが今回わかったことは、パソコンの一般的な4Kモニターで HDR対応を謳っているものはPQ方式のHDR10対応がほとんどで、HLGに対応しているものはハイスペックなモニターに限られるということ。テレビの方は逆でHLG対応が普通、というのも、4Kテレビを持たない私は全く知りませんでした。HLGに対応していなくてもHDR10に変換して表示してくれるような説明もあるのですが、どうも、そううまく動いてはいないらしいです。手持ちのApple機材も、本当にHDRに対応しているか怪しいものばかりと分かりました。なんだ(´・ω・`)

    GH6の導入でHLG、HDRに関心を持ったのはよかったのですが、パソコン用にはひどい動画を量産してしまいました。自分が見るのもパソコンの方からですので、HDR10のHDR動画に切り替えたいと思います。見る環境によってはHLGのままがよいという方もいると思います。さて、どうしたものか悩みます。。。

    いくつかPQ方式のHDR10で動画書出し、再アップしてみました。

  • 【GH6】オルゴール【HFR_フルHD240P】

    3月25日、予約していたGH6が無事発売日に届きました。
    電源を入れて早速試したのがフルHDのHFR240fpsです。事前情報より、HFRはVFRと違って音声も記録できるという事がわかっていて、何より楽しみにしていたのです。以前、苦労して作り上げた「音ありスロー映像」が、GH6では本当に簡単にできてしまいます。

    テストはいつものオルゴールです。音ズレもなく完璧です!本当に素晴らしい!!

  • OM-1!次はGH6だ!

    OM SYSTEM のOM-1が発表されて一日。22日に発表されるPanasonic のGH6を購入予定ですが、OM-1が素晴らしいカメラなので、気になって何度もWEBで情報を探し回っています。OM-1の動画性能は、スペックを見る限り2017年のGH5を超えるものではないようですが、裏面照射型&積層型のSONY IMX472を採用して、それはきっと全く次元の違う画作りになっていることでしょう。GH6は5.7K60P動画を撮影できるとのことですが、全く別のセンサーに違いないので、更に期待してしまいます。なのに巷の噂では、やれAFが遅れを取ってパナはもうダメだとか、出る前から負けだとか、何だか随分な言われ方です。
    何だろうねえ・・・色々見ていたら、俄然パナを応援したくなりました。

    動画カメラとしては、GH5は今でも十分優れたカメラです。もう5年前のカメラなのに!60pでの本体記録が4:2:0 8bitってのが今では残念ですが、それが4:2:2 10bitで無制限に撮影できるのではあれば、私はもうそれだけで十分満足できそうです。すっかり眼が悪くなったけど、今のGH5のAFでも十分使える撮り方しかしていません。そもそも純正以外のレンズを使う事が多いので、基本MFです。

    写真はやっぱりパナじゃなくてOMになっちゃうと思うけど、動画はGH5の素晴らしかった事を知っちゃっているので、やっぱりパナへの期待と信頼はしばらく変わりません。
    GH5でものすごく関心したのは、スマホのアプリを使った操作がよかった事でした。WIFIをちょっと外した時に、復帰も早く確実でした。その時のSONYはメタメタでしたが、今はどうかな?

    そんなパナ大好きな私も、フルサイズのSシリーズには行きませんでした。正直ずっとマイクロフォーサーズを全面に、開発を続けてほしいと思っていたから

    とにかく、早くGH6の実機を見たい!

  • オーダー!!

    ここ数年、↑このメーカー(Kron Technologies)のプロダクトを注目し続けていました。小型のハイスピードカメラChronosです。最初の1.4は見送り。でも今秋発売の2.1で、いよいよじっとしていられなくなりました。
    9月に鶴岡に戻ったら、準備を整え、すぐに発注しようと思ったのですが、しかし何だかうまく事が進みませんでした。

    そんなモタモタしているなか、つい最近、びっくりするようなカメラが発表・発売されました。Freefly社のWAVE 。このニュースを見た時、あ!この発表のために、諸々ブレーキがかかっていたのだと、勝手に運命的なものを感じてしまったのですが、でも違いました。WAVEのスペックを見ていくと、まもなく自分が欲しいハイスピードカメラと違う事がわかってきました。4Kで420fpsはもちろんとても魅力的ですが、RAMにバッファ記録する方式ではないのは・・・どうなんだろう?費用は倍になるのに、何だか楽しくなれそうに思えません。

    一方、自分が注目し続けてきた方は、10年以上前から時々触れる機会のあった、自分にはおなじみの伝統的ハイスピードカメラと同じタイプのもの。10年前は、重くて操作も大変で、すこぶる高価で個人所有の考えられなかったハイスピードカメラが、そのまま全てがコンパクトになった夢のようなカメラです。集めた情報だけで、何をどう操作したらよいか容易に頭に思い描くことができます。今、自分の手元にある機材だけで十分楽しくなれそう。それはもう楽しい世界がはっきりと見えます。FHDは正直2000fpsがほしかったけど・・・

    これで固まりました。もう迷いなしです。
    Chronos 2.1オーダーしました!!

  • 浜辺の音風景

    波の音を録音したくて三瀬の浜辺に向かったところ、夕日はきれいだし数人のサーファーのシルエットも印象的で、動画を撮影することに。本気マイクを使っていますので是非サウンドもチェックしてみてください。2020年1月26日撮影。

    Panasonic DMC-GH5S
    M.ZUIKO DIGITAL 12-50mmF3.5-6.3
    DMW-XLR1
    Sennheiser MKH8020 pair
    Lycote classic-softie

    補足:風が強くてウインドジャマーを使っても吹かれでボコボコでした(でも、クリップはしていません)。編集時にハイパスフィルターで処理していますから、実はあまり自慢できる音ではないです。すみません。。。

  • E-M5MarkⅢ

    E-M5(2012年3月)、E-M5MarkⅡ(2015年2月)と使い続けてきて、もちろんMarkⅢが出ればすぐにと待ち構えていました。製品発表と同時に注文し本日到着しました!
    日没近くではありましたが、40-150mmにテレコンをつけてテスト撮影に出ました。

    いつもの癖でRAWオンリーで撮影して早まったかなと思いましたが、全然問題なく普通にLightroomで開けました。待望のProキャプチャー搭載に、USBでの本体充電が嬉しい新機種。
    不満点をあげるなら、USB給電しながら撮影ができないことです。カプラーのようなものもないから、やっぱりACでの撮影は無理。でも、これまでもそうでしたから不満でもないですね。

    シンクロソケットがないのに気づいたのは、いつもの虫の眼レンズを装着していた時のこと。でも、これもなんとかなります。
    マグネットを使ったワザも、ちょっと場所が違ったものの使えました〜

    さあ、これからの撮影が楽しみです。

  • GH5S撮影動画からEXIF情報

    12月21日撮影のGH5Sの動画をYouTubeにアップしました。

    ※当初、使用レンズを間違えて表示していました。修正して再アップしています。

    日没後、どんどん暗くなる中で撮影していますので、最初のISO800の時と最後のISO25600では、実際の明るさは、あとの方がずっと暗かったはずです。これは撮影の可能性が広がります。。。高感度撮影時のノイズ感もテストできました。自分的にはISO12800はほぼノイズなしといっていいレベルです。ISO25600から上はノイズが出ることを覚悟のうえで狙ってみよう。先にアップしたISO204800のノイズに埋もれた世界も面白い。何しろ、肉眼では全く見えない世界です。フィルム時代、1600増感程度で出来上がりに失望していた頃と比べれば、今の高感度像は信じられないレベルです。

    さて、表題のEXIF情報ですが、ISOいくつで撮ったか後で調べようとして困ったことからスタートした、新しい発見でした。撮影データがカメラに残った状態なら再生画面からISO感度も絞りやシャッター速度も確認できます。でも、Macに移したあとには確認しようがありません。Finalcutで表示できそうなのにできません。Windowsパソコンなら、Pana純正のPHOTOfunSTUDIO で確認できるらしい・・・けど自分は使えません。で、色々調べたところ、「Exiftool」というソフトを使えばいいことが分かりました。なれないTerminalを使うので最初はうっと思いましたが、驚くほど簡単な操作で実に膨大な情報が得られて驚嘆しました。

    カメラモデル名や使用レンズ、ISO感度はもちろん、絞り値やシャッター速度、手ぶれ補正、顔認証など、カメラで設定できる項目はほぼすべて確認できます。項目が100以上並んで何度かスクロールしないと見きれません。
    最高感度で撮影した動画のデータをExiftoolで読んでみると、ISO付近はこのようにでます↓

    ISO : 65535
    SensitivityType : Standard Output Sensitivity
    StandardOutputSensitivity : 204800

    素直にISO204800と表示されません。ISO感度65535とはカメラにも表示されない初めて見るもの。V-LOGでISO25600までしか設定できないことも合わせて、実戦にそなえて高感度撮影の仕組みをよく知っておくべきと思いました。

    Exiftoolの使用法については、パンプロダクトさんの以下の記事に完璧に紹介されています。興味のある方、必見です。
    http://panproduct.com/blog/?p=23709

  • GH5S 月夜の大山下池

    日没後の大山下池にてGH5Sの高感度テストです。

    コハクチョウはほとんど帰還しマガモをはじめとしたカモが出かけるところ。2カットめでは下池を背後に外にでかけていくカモの姿をはっきり捉えています。おぼろ月に照らされているとはいえ、私の肉眼ではカモはまったく見えていませんでした。
    最高感度はISO204800。真っ白なコハクチョウも肉眼では闇に溶け込んでほとんど見えませんが、さすが高感度に強いGH5Sです。ちなみに15mm、150mmのそれぞれ絞り開放で撮影しています。

  • LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.

    来年の仕事は、薄暗い環境での撮影が多くなりそうです。そうなると今の機材ではちょっと不安になってきました。
    高感度性能に優れたカメラと言えば、今年始めに登場したGH5Sです。昨年GH5を買ったばかりだし、どうしようかと迷っていましたが、今月はじめのSSP技術講習会湊和雄さんのGH5Sでの作例を見て決めました!GH5Sの発注に合わせレンズも明るいのを一本・・・というわけで選んだのが表題のLEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.
    2014年発売のレンズですが、ずっと気になる一本でした。

    「S」到着の前に届いた15mmをGH5に装着してテスト撮影。

    10月はじめに撮影した紅葉とハクチョウの動画は、OLYMPUSのM.ZUIKO DIGITAL 12-50mmF3.5-6.3。決して悪いレンズではないのですが、15mm/F1.7の画作りはさらに一段上に感じました。絞り開放から、画面の隅々まで、これぞ4Kと感じられる素晴らしい描写です。

    GH5の高感度性能もISO3200までは大変素晴らしく、ISO6400からノイズが目立ってくるようです。ノイズの乗った映像も嫌いじゃないですが・・・ 最後の方は、私の肉眼ではまるで見えない暗さでした。暗くて拡大表示しながらのピント調整も難しく、ISO6400の絵はピンぼけしているかもしれません。慎重に合わせたはずですが、映像を見ると失敗しているように感じられます。いずれにしてもGH5では限界ということでしょう。

    さあ次はGH5SでISO10000超えの世界へ!

  • Osmo Pocket…

    ちょっと独り言です。
    つい10日ほど前にYi 4K+というアクションカムを買って、例によってマクロ仕様にカスタマイズして楽しんでいたところ、またブツヨクをそそるカメラが登場しました。DJIのOsmo Pocketです。まだスペックのわからないところが色々ありますが、サンプル動画を見て回って驚いたことが一つ。このカメラ、どうやらフォーカスが動きます!おそらくスマホ程度のものですが、少し虫によった撮影ができそうです。画角はちょっと狭くて不安になりますが、ドリーやクレーン的な使い方を考えると80°は悪くなさそうですね。画質がどうかは現物を見て判断するしかないなあ・・・
    出荷開始は12月15日頃ですが注文はすでに受け付けています。後になって欲しいと思った時に品切れで悔しい思いをするのもイヤだし、オーダーする事にしました。これまでのOsmoも魅力的でしたが、このPocketは更にゲームチェンジャーな匂いがプンプンします。

    (さらに…)
  • ProResRAW, Shogun Inferno, FS700

    最近Appleが発表したProResRAWというフォーマット。一部の者だけに、でも、とても重要なニュースだったと思います。私も、FS700&Shogunでも使える事を確認して、ちょっと書かずにはいられなくなりました。FS700、またしても化けてくれそうです。

    ProResRAWの使い方を調べているうちに、えらいことに気づきました。もしやRAW収録でLOGって使わなくてもいいのでしょうか?
    ProResRAWが使えるのは現在FinalCutだけなのですが、S-LOG2で試し撮りしてFinalCutに取り込み、LUTは・・・と思ったところで迷路に入ってしまいました。
    「RAW to LOG Conversion」と「カメラのLUT」を何とかするんだと思うのですが、思うようにいい色にたどり着けません。
    「RAW to LOG Conversion」にはS-LOG2はなく「カメラのLUT」にはS-LOG2はあります。どう解釈すればいいのでしょう。
    ファイルを読み込んだ直後はどちらもS-LOG3が選択されるのも解せません。でも、この時が一番自然な色味を出してくれます。
    なんとなく、FS700はS-LOG3に対応していないけれどRAWだと関係ないのかな・・・と感じはじめました。

    ふと以前にダウンロードしたPDFを思い出しました。RAW収録時の設定について色々書いてあったはず・・・
    NEX-FS700Rハンドブック
    RAW収録の項を読み進めていくと、何やら意外な事が書かれています。RAW収録の時はSDR800%やS-LOG2のPPではノイズが多いのでオススメしないとか、400%や460%のガンマカーブが最適とか。
    これはSONYのレコーダーを使う時の説明ですが、どうもRAW収録ではS-Log2で撮らなくともいいようです。自分は妙に間違って覚えていました。

    それと次の記事
    ProRes RAW is here
    正確にわかりやすく解説されているようです。(・・・と思ったら、これはAppleのProresRawのホワイトペーパーからの抜粋でした。)
    この中ほどには、LUTを使わない処理について書かれています。
    「If you want to grade the ProRes RAW video without using LUTS you can. When you do this, no tone mapping is applied to the source, and the full dynamic range is available in the working space, even in libraries set to Standard color processing. Although highlights may initially appear blown out, you can correct this using color correction tools, such as Color Wheels and Color Curves.」
    (Google翻訳)
    LUTSを使用せずにProResRAWビデオをグレーディングしたい場合は、できます。これを行うと、トーンマッピングがソースに適用されず、スタンダードカラー処理に設定されたライブラリでも、作業領域でフルダイナミックレンジが使用可能になります。ハイライトは最初はぼやけて見えるかもしれませんが、カラーホイールやカラーカーブなどの色補正ツールを使用して補正することができます。

    !?
    私は、試しにFS700はPP4に設定、でもShogunのAtomosHDR、S-LOG2でダイナミックレンジ1528%でモニターしながら撮影し(←ここ、変だと思うでしょう。でもね・・・)、Finalcutに取り込み、「RAW to LOG Conversion」と「カメラのLUT」の両方とも「なし」を選択してみました。すると・・・
    すごくキレイな4Kの世界がありました。ISO500 640で撮ったのでノイズも少ないです。素直な自然な色で私好み。今までの苦労は何だったのか。。。
    そして、ものすごくラチチュードが広い!そのままでは、露出オーバーですっ飛んだ空でも、ハイライトを落とすと雲や青空が出てきてビックリしました。暗部のトーンも無理なく起こすことができます。これこそがRAWのすごさなのでしょうか?
    比較画像を作っている余裕がないので、文字だけですが、ホントかなり派手に露出をいじっても大丈夫です。いつかYouTube動画にアップしてみたいですね。
    FS700って、こんなにキレイな絵を出してくれるんだ・・・と今更ながら惚れなおしてしまいました。。。

  • 1/200,000秒の世界

    あけましておめでとうございます。平成なんと30年です。西暦2018年なんて遠い未来だったはずなのに・・・。ぼうっとしていても時は流れて行きます。つくづく日々の積み重ねが大事と思います。今年もがんばります!

    さて、今年一発目は昨年暮れに入手した世界最速のストロボVela Oneを使った昆虫の飛翔写真をアップします。庭で越冬中のツマグロオオヨコバイを室内に持ち込んで撮影しました。


    ▲閃光時間は1/200,000秒、言いかえると5μs(マイクロセカンド)です。これまでもツマグロオオヨコバイのジャンプは何度か撮影してきましたが、キセノン管のストロボは最速1/20,000秒=50μs前後で、完全に止めることはできませんでした。5μsでは、このサイズで撮影しても動体ブレは確認できません。期待通りです!
    Vela OneのLEDを使った高速閃光は5μsが最長で最短はなんと500ns(ナノセカンド)。もちろん、最速500nsの世界を早く見てみたいものですが、今はまだそれどころではありません。

    現在、GH5で撮影しています。ISO3200ではノイズが目立ってくるので、なるべくISO1600までに抑えたいところですが、Vela Oneを被写体まで20cmくらいに接近させても光量最大&ISO1600でF5.6がやっと。当初の予想をはるかに超えた微弱な光でディフューザーをはさむ余裕もありません。超高速ストロボがとらえた世界を細部まで楽しみたいところですが、今のままではノイズに埋もれてしまいそうです。ブログのサイズではOKに見えますが大伸ばしには厳しいです。
    まだまだ!

  • Vela Oneテスト!


    鶴岡に戻って早速Vela Oneとご対面。WEBで見る印象と全く変わりません。ちょっと好みに合わないボティ背面の紫色がそのままなのは、残念かな


    ▲Yongnuoのクリップオンと並べてみます。やっぱり大きい!
    それなのに、Vela Oneの最大光量が、Yongnuoの最小光量1/128よりずっと弱いのには笑ってしまいました。やっぱりこんなだったか。。。想像以上に弱かったと言っておきましょう。


    ▲コメット用のシンクロコードが使えました! コメットのコードはストロボ側がMONO標準プラグ。標準→3.5mmの変換プラグを入れて、それだけでOKです。上下逆になっていますが、この写真でいうと中央のつまみが閃光時間の設定で、右のつまみがマルチフラッシュの発光数の設定です。通常撮影では「1」に合わせます。そして、左のつまみがマルチフラッシュの発光間隔の長さを設定します。最小が1μs(マイクロセカンド)で最大が250μs。最大間隔でも短すぎると、まもなく気づくことになります。。。

    まずは輪ゴム鉄砲で試写しました。画面左から右方向に飛ばしています。

    ▲トリミングなしです。撮影倍率は1/4倍くらいでしょうか。1/20,000秒なら確実にブレるところですが、1/200,000=5μsでは全くブレが見えません。素晴らしい!予想以上に光量が弱いので苦労するのは必至ですが、やりがいがありそうです。

    単発では面白くないので、マルチフラッシュを試してみましたが、ここで発光間隔があまりに短いことを思い知らされました。

    ▲閃光時間5μsで発光間隔は最長の250μsです。それでも高速で飛んでいく輪ゴムが重なってしまいます。確かにスペックはすごいのですが、すごすぎて逆に不便です。マルチフラッシュはYougnuoのストロボの方が断然使いやすいでしょう。


    ▲上と同じ設定です。なんだかよくわかりませんが、妙なものが撮れました。


    ▲これはアクシデントなカットです。ピンセットでネジを強くつかみすぎた結果、弾けて飛んでしまった瞬間です。結構な速度と思いますが、バッチリ止まりました。さて、世界最速の閃光時間が手に入りましたが、作品作りにどう活かしていくかは、使う者の腕次第ですね。

  • LEDの凄いヤツ

    少し前にストロボの閃光時間が気になりだして、ネット検索を繰り返していましたが、間もなく、非常に興味深いストロボにたどり着いていました。世の中にこんなモノがあるなんて、全く知らずにいたのは不覚でした。もう2年前に登場しています。いつかこんなモノが出るだろうと予感はありましたけど、私のアンテナは、しばらく折れたまま放ったらかしになっていたようで・・・


    ▲VELA LABSのサイトより
    VELA ONE というLEDを使った高速閃光ストロボです。 (さらに…)

  • シリーズカット方式

    愛用のコメットのモノブロック、Twinkle-04FSは、高速閃光をウリにしているストロボ。シリーズカット方式という調光方式を使っていて、閃光時間で光量を調整する、小型のクリップオンストロボと同じ調光方法らしい。とはいっても閃光時間は最小1/64光量で1/13000と、小型のクリップオンには全然負けます。
    その1/13000秒ですが、t0.1ではなく、t0.5のデータじゃないかと最近心配になっています。シリーズカット方式はt0.1とt0.5の差があまりないそうですけど、本当なんでしょうか。ミニルーターを使ったテスト撮影をやってみました。

    閃光時間のt0.1、t0.5とは


    ▲COMET TWINKLE-04FS @1/64光量
    モノブロックとしては優秀な方と思いますが、最近テストしているものと比較すると、ちょっぴり凹みます。 (さらに…)

  • ストロボの高速閃光をチェック

    Yongnuo YN560 Ⅲが届きました。いい機会ですので、手持ちの高速閃光ストロボを、まとめてテストしてみました。ミニルーターの先に新聞のチラシを貼り付け、高速回転させた状態を撮影しています。
    閃光時間の計測とはいきませんが、自分的には面白い結果が出ました。


    ▲ SUNPAK auto 16R @1/256光量
    HPやマニュアルの仕様に閃光時間1/60000秒とありますので、そう信じてちゃんとチェックしていませんでした。思っていたよりブレます。 (さらに…)

  • GH5 魚露目テスト その2

    試みにPremiereProでの編集でアンシャープをかけてみました。「適用量100、半径3、マスク0」です。微妙に効かせています。
    他にも、機材の使い方が前回と若干違っています。

    マスターレンズは先日と同じ M.ZUIKO DIGITAL ED12-50mmF3.5-6.3 EZ。
    ズーム位置は50mmでなく、40mm付近にして、EXテレコン1.4倍を使っています。ズームはだいたい最望遠は画質が落ちる事が多いはずと思い、試してみました。絵を見るとあまり大きな違いはなさそうですが、どうでしょう?

    また手ぶれ補正はオフですが「電子補正(動画)」をオンにしています。

    多少の像のながれは気になりますが、中心部はしっかりしていますし、発色もよく、とても気に入っています。

    前に記事にしたPENTAXの古いズームは期待外れでした。
    でも、その時試したPhotoshopでのアンシャープマスク適用がとても効果的で、動画で応用するヒントになりました。魚露目は絞れるだけ絞った方がいいと言われます。でも、回折現象のため、必ず画質が低下します。アンシャープマスクを強めに(特に「半径」)かけると、いい感じに絵がしまってきます。

  • これは結構イケるかも?

    動画を撮る事ばかり考えていたSONYのアクションカムですが、ふと静止画はどうなんだろうと思いました。シャッターも露出補正も全てiPhoneから操作できます。モニター画像は多少のタイムラグがありますが、さほど気になりません。マクロ域では深度が浅いものの、動画の時より何故かピンぼけな感じがしません。少し撮影してみました。
    (注:カメラはマクロ撮影のため改造

    コシノコバイモ
    コシノコバイモ

    (さらに…)