FDR-X1000Vのレンズのこと

SONYのアクションカムFDR-X1000はパンフォーカスでピント調整が不要な仕様だ。けれど最短撮影距離が50cmでは、様々な場面で近距離のピンぼけに悩まされることになる。諦めて近づきすぎないようにすればいいのだが、何としてでもマクロ域で使いたい場合にはどうするか?フロントにクローズアップレンズを使う手もあるが、ケラレ無しには難しそうだし、なるべく高画質に行きたい。

色々調べていくと、私のように、次のサイトに行きつくかも知れない。
Sony 4K Action Camera FDR-X1000V/W Lens Change – 5.4mm 10MP Non-Distortion Lens Install
▲こちらではアクションカム用の歪みのないワイドレンズを販売している。それで交換の手順を案内しているのだ。

私も試してみた。こんな大胆な試みができるのは、いつも初めに思い切った試みにトライした先輩たちのおかげと心から感謝している。今回も、おおむねうまくいった。けれど、つまずいた部分もあった。たぶん、初期のロットと現在のロットでは若干の違いがあるのだろう。もしカメラを壊す覚悟で改造したいと思っている人がいたとしたら、ヒントになるかも知れないので、メモを残してみる。

決して改造を薦めているわけではないので、どうか誤解しないで欲しい。やむにやまれず改造を決行する人のためのメモだ。ちなみに私はGoProシリーズでも3台に同様の改造を試み、うち2台を再起不能にしている。軽い気持ちで改造してはダメだ。また、これから先に製造されるものは更に仕様が変わってくるかも知れないので、十分に注意したい。

まずつまずいたところ。上の動画にはレンズをゆるめるのにプライヤー2本でねじる説明があるが、同じようにやってみたら自分は失敗した。パチッと音がしたからレンズの固定が取れたと思ったら、レンズ外周のカバーの接着が取れてフリーになっただけだった。力で緩めるのは不可能となった。
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▲レンズとマウントの境界部分(矢印)をいかにも接着剤な物体がぐるりと覆っている。とても硬く固着しているが、これを丁寧に削る事で、レンズはゆるゆるに回るようになった。けれど、力のかけ方を間違えると本体を破壊することになっただろう。ミニルーターとピンセットを使い、特に慎重に作業を進めた。

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▲いったんレンズを完全に外した方がいいと思う。接着剤のかけらが画像素子についてしまっているかも知れないから。ゴミはブロワーで丁寧に吹き飛ばす。

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▲レンズは手持ちのGoPro Hero3のものに非常によく似ている。交換可能かどうかは試していないが、たぶんOKだ。

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▲レンズはかなり軽く回る。通常の位置から反時計に90°回すと、だいたい5〜7cm位のところにピントがきて遠距離はピンぼけとなる。60°くらい回したあたりが実用的かも知れない。わかりやすい目印をつけておけば、いちいちモニターで確認しなくともよくなる。

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▲面倒でも毎回カバーを元通りに戻すべきだ。外したままでは、レンズがグラグラとふらついている感じがするし、何よりハウジングに入れたときに、レンズが直接ヒットして傷ついてしまいそうだ。

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▲カバーを戻す際、矢印部分はネジ止めしないほうがいいだろう。思いついた時にすぐにカバーを外せて便利だ。

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▲すきまをそっと爪で広げて

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▲徐々に隙間を広げてカバーを外す。

昨日YouTubeにアップしたメダカの動画は、この改造カメラで撮影した。


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