ちょっと可愛いと思っていたんだけど・・・
オオムラサキの幼虫は、よくよく見れば、固そうな毛とイボイボにおおわれた、
こわ〜い幼虫でした。
今度は古いOLYMPUSの超接写レンズで撮影してみました。
2013年が明けました。
暮れに眼鏡をつけ始めて、気分だけでなく体から生まれ変わったような状態が今も続いています。今年は何だかいい年になるような予感がしています。
皆様にとっても、いい一年となりますように。。。
さて、鶴岡は元日から1日雪降りでした。
初詣とお墓参りには出ましたが、フィールドに出ることはありませんでした。
夕方になってから、今年最初の撮影は大晦日の続きにしようと、再びカブトムシの標本を前にしました。
生きているうちは前翅の下に隠されていて、じっくり見ることができない気門を撮影してみましょう。それにはまず前翅を持ち上げなければなりません。結構力がいります。パキッと音が出ます。いやな感じです・・・でも覗き込んだら、思ってもいなかった様子にあれ?となりました。
▲ぽっかり空いた穴が3つ。
前に生きたもので気門の撮影をしたときは、翅の下にちらっと見えるこれだけに注目していましたが、その前の節、画面左側に見えるものは何だ?何だ何だ?? (さらに…)
家の片付けなどを終えて落ち着いたところで、今年最後の撮影に取り組みました。
選んだテーマはカブトムシの複眼。
こんな大きな甲虫なのに、複眼の個眼が意外に見えないのです。
▲撮影倍率は1倍で特に高倍率ではありませんが、深度合成の効果でしょう、
カブトムシが妙にでかく感じます。
さて肝心の複眼ですが、この倍率ではまだ個眼の様子がよくわかりません。
▲ほぼ同じ角度から複眼のドアップを狙ってみました。
複眼の表面はとってもフラットで、カミキリムシのように一個一個の個眼が半球状に盛り上がっているわけではありません。個眼の層の上に1枚保護フィルターがかぶさっている、という感じでしょうか。そして個眼のサイズがとても小さいのに驚きます。
よく知られている虫なのに知らない事が一杯!
そういうものを来年もどんどん追求していきたいと思います。
OLYMPUSの古い20mmマクロにいつもより更に接写リングを80mmプラス。倍率は12倍ってところでしょうか。
画面の横幅は1.5mmほどで、ミズイロオナガシジミの卵も画面一杯になります。
残念なことに、マクロ20mmの性能の限界を超えてしまい、解像感はだいぶ落ちてしまいます。
もしかしたら、見た目は拡大されていても、8倍の時の解像度とさほど変わらないかも知れません。
0.01mmピッチでカメラを前後させフォーカスをずらしながら深度合成用の素材を撮影していきます。
曇り空でしたが雪も降っていないので午後から外に出てみました。
山沿いの道はさすがに雪が深く、そろそろカンジキが必要です。
やや気温が高めで雪の上には小さな虫たちがぽつぽつ見られました。
▲ガガンボダマシの一種。腹端の形状から雌と思います。
イマニシガガンボダマシのように雌が無翅の種もいますが、これはよく飛びます。
▲キノコバエの一種。たまたま雪の上に出てしまったようで、動けなくなっていました。
▲ジョウカイモドキの一種?これも運悪く雪の上に出てしまったようです。
▲これは雪の上でも歩ける冬に出るタマバチの一種。でも、本当は食樹の上を歩きたいはず。
新雪でもないのでハッキリしていませんが、動物たちの足跡も多く見られました。
▲さらに大量の血痕とツメのあと。静かな雪の林に最期の叫びが響いたのでしょうか。。。
▲16:30 冬至の短い一日が暮れていきます。母狩山
シロスジカミキリ(標本)の複眼を88枚!のJPEG画像より深度合成
▲あまり考えなしに撮影したら、ゴミは多いし映り込みは今一つだし、枚数は予想を超えるしで、次に課題が一杯なものになりました。88枚もレイヤーを作ってしまうとファイルサイズは2GBどころか5GBオーバーでもはやPSDファイルで書き出すことは困難です!
しかしお気づきでしょうか。今回の試みに1つ面白い発見がありました。
整然と並んでいる個眼の中に何だかおかしな形のものがあります。
▲上の画像の左側部分アップ。
2個の個眼が繋がってしまったような形のものが2ヶ所に見られます。
Photoshopがエラーをやらかしたのかと思いましたが、オリジナルの画像もこのまんまでした。
自然界によるエラー修正か、特別の働きを持つ個眼なのか、何でしょうこれは??
ちなみに、個眼に黒い四角が見えますが、ディフューザーがそのような形に欠けて、暗闇が映り込んでいるようです。
まさかと思いますが、触角の一部の可能性も?だとしたら厄介です。
鏡のように映り込む被写体はもともと面倒ですが、この超マクロで対策を取るのはさらに大変なことになりそう。。。
でも、こういう追い込みはキライじゃないです。
一昨日、山形で雪で折れたらしいクヌギかアベマキの枝を拾ってきました。
何かゼフィルスの卵があるかも知れないと思ってのことです。
あっさり見つかったのはミズイロオナガシジミの卵。
もう何度もブログに載せていますが、綺麗なので、毎年それも何度も撮影してしまいます。
▲直径1mmほどの小さな卵。17枚のJPEG画像から深度合成しています。
昨日から外は再び雪が本格的になっていて外に出ても収穫の少ない状態に入りました。
こうしたモデルさんを用意しておかないとストレスがたまります。。。
ところで、 (さらに…)
目的は別だったのですが、出かけた先で思いがけずフユシャクの大乱舞を見ることができました。
その様子は、後日映像と共に別サイトに公開予定ですが、まあすごい数でした。
視界の中に軽く100匹を超えたクロスジフユエダシャクがチラチラ飛んでいました・・・と、ここではメモ程度に記しておきます。
▲クロスジフユエダシャクの雄。雌を探して昼間に飛びまわります。
▲落ち葉の下に潜んでいた雌。
ちょっとの震動で脚を縮めて落ちてしまうようで、なかなか見つかりません。 (さらに…)
鶴岡でササキリの声を聞いたことがありません。ですから、どこか南国の匂いのするササキリは、県内にはいないもんだと思いこんでいました。ササキリがいればすぐに分かります。何しろあの声は、小諸時代に時々訪れた安中や高崎で何度も撮影しながら、しっかり耳にたたき込んでいますから・・・
ところがです。法事で山形の実家を訪れた時、その自信が吹っ飛ぶような状況が待っていました。車から出て、数歩歩いたところで、なんとササキリの声が聞こえるじゃありませんか。声のする方を確かめると、はい、間違いありません。そこで翅を震わせていたのはササキリでした。
▲名前のとおりに笹藪で鳴いていた雄。でも笹藪にしかいないわけじゃありません。
▲ハギにとまって鳴く雄。この後、くるりと向きを変えて花を食べました。
昨年、宮城県山元町の海岸近くで思いがけずササキリの声にであって、場所が場所だけに喜んだのですが、実は東北の広範囲に分布しているのではないでしょうか。しかし、何より生まれ育った土地にササキリがいたことを知らずにいたというのは相当にショックです(笑)。鳴く虫を本格的に調べ始めたのが長野に移ってからのこと。それ以前に、関心がなかった自分に聞こえるものも聞こえなかった可能性は高いです。
更に近所を歩いて、クサヒバリもカネタタキも鳴いていることに気づきました。これらも昔はいなかったはず。みな、アオマツムシのように最近になって移入してきたものと思いたいのですが、でも自信が持てません。子供の頃の記憶など、何かもうあてになりませんわ。。。
10/1夜、山形の永幡さんと電話したとき、このササキリの話にもなりました。そこでやっぱり、ササキリも最近になって何か庭木や草花(土を含む)と共に一時的に入ってきたものだろうということに落ち着きました。これは全くもって可能性の高いことで、実家の周辺はこの数年で新しい家がどっと増え、すっかり様変わりしています。
しかし、困ったことに、私は先のショックはよほど大きかったようです。自分の子供の頃の、今より笹藪がもっと深かった時の様子が蘇ってきて(これは事実)、そこにシリシリ・・・と寂しく鳴いているササキリの姿がリアルに浮かんでくる妙な感覚が取れずにいます。
イチジクの根本付近を探すと、幹をかじっている雌を1匹発見しました。