Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • 再びナミテントウ

    雪で入れなくなる前にと、一月前に見にいったテントウムシの越冬ポイントに向かいました。この間、広場周辺の片付けがあったようで、テントウムシが集結していたトイレは、入り口は板でとめられて虫も侵入できないような有様でした。そしてなんと、南側の壁に立てかけられていた板までも片付けられていました。隙間で越冬していたテントウムシたちどうなっちゃった?
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  • テントウムシの越冬集団

    今年もまた、いつもの谷でナミテントウの越冬集団を確認。
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    ▲色んな模様のテントウムシが見えますが、すべてナミテントウという一種類のテントウムシです。あいや、ひとまわり大きなカメノコテントウも混じっていますが、ツマジロカメムシ、スコットカメムシも見えますが・・・
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  • 浜離宮にて

    日曜はオリンパスギャラリーもお休み。土曜の夜にご一緒したMさんより浜離宮がオススメと教えてもらい、朝からでかけました。確かにいい場所でした!
    庄内には咲かないツワブキがすごくて、花に虫がたくさんです。天気は悪いのに、風は生暖かく、上着を着ていられません。庄内とはえらい違いです。

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    ▲ハラビロカマキリ

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    ▲ホシホウジャクかクロホウジャク。確か成虫越冬です。

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    ▲アサギマダラもいました!

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    ▲虫が多いのも意外でビックリでしたが、広大な日本庭園が高層ビルの中にあるという、この異様な光景もまた強く印象に残りました。

  • ホシササキリの声

    ホシササキリの声をようやく確認できた。鳴く虫に力を入れている身として今さらという所だが、ともかく、これで気持ちも落ち着いた。
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    ▲目立つところにのぼって鳴く雄。写真が撮れるほど近づくと、なんとか鳴いている音も聞こえる。 (さらに…)

  • ウスイロササキリの声

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    ▲草地に多いウスイロササキリ。鳴き声は高くチーンと鋭く響く。

    ウスイロササキリの鳴き声をPodcastにアップした。 (さらに…)

  • ホシササキリ

    ようやくまともにホシササキリを見た。図鑑で草地に普通などと見るたびに、自分の場合は当てはまらないのが不思議だったが、その理由もなんとなくわかった。

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    ▲草陰に潜む雄。残念ながら鳴いている姿も鳴き声も未確認。季節がもう遅いからだろうか? (さらに…)

  • ショウリョウバッタモドキ

    ショウリョウバッタでもないオンブバッタでもない、このバッタはショウリョウバッタモドキ。
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    ▲草に体を密着させて見事に姿を隠す。後脚を体にぴったり密着させるのが特徴。
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  • コバネササキリ

    コバネササキリの鳴き声は私の耳には聞こえにくい。はじめて気がついたのは二年前に秋田の高原でのこと。足下からたくさんササキリが飛び出すのに鳴き声が聞こえないと思ったら、よく見ると、翅を細かく震わせていて驚いた。自分の耳に聞こえない高い音で鳴いているのではと、ショックだった。うんと耳をすませるとかすかにカサカサが聞こえてくる。調べてすぐコバネササキリとわかった。
    その虫が、どうも近所にもいるらしいと気がついたのは昨年の晩秋。雄が細々と生き残っているのを見たのだが、ようやく確認してきた。

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    ▲コバネササキリの雄。名前の通り、翅が短い (さらに…)

  • オオルリボシヤンマ

    長靴履いて水辺に踏み込んだら、バリバリ・・・と大きな羽音を立ててオオルリボシヤンマが飛びだしてきた。産卵に雌が集まっているらしい。そういえば、昨年は、ちょうど今頃オオルリボシヤンマを高速度カメラで追いかけていた。

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    ▲産卵中のオオルリボシヤンマ。なかなかいい場所が見つからない様子

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    ▲前翅のねじれ具合が面白い。これは翅を前方に駆動している途中の動きと思う。翅の前縁部の根元に近い方は硬く、中ほどから先端に向かっては柔軟な動きをするため、こんな形にしなるのだろう。

    産卵場所を探す雌は飛翔撮影が撮りやすい。あの、高速度カメラで迫ることができたくらいだから・・・といってもあの時は相当時間をかけた。あれに比べれば、写真におさめるのはずいぶん楽なものだと思う。

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    ▲キイトトンボも産卵個体が多く見られた

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    ▲アオイトトンボは水上のずいぶん高いポイントに産卵していた。しゃがまなくとも、楽に真横から撮影できた。

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    ▲オオイトトンボも産卵中のものが多かった。

     

  • ヤマトヒバリ

    家の庭にもいるけど、ここは何でも顔を出してくるお庭。ヤマトヒバリまでひょいひょい姿をみせてくれた。
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    ▲雌を見たことがあっただろうか。翅は透明で角度によってはないように見えてしまう。 (さらに…)

  • 羽化直後のカたち

    カの羽化の時間は決まっていないようだ。うちの庭ではだいたい午前中によくヒトスジシマカの羽化を見るのだが、飼育中に撮影したものは夕方だったし、こちらのお宅の庭ではいつでも何か羽化している。数の多いところで見ていると色んな事が短時間で見えてありがたい。
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    ▲ヒトスジシマカ。昼行性で夜は不活発のカが昼に羽化しているのは普通か?

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    ▲アカイエカ。夜行性のカだが、昼に普通に羽化している。

  • 蛹化

    ちょっとつまずくと、連鎖的に上手く行かなくなるときがある。逆に弾みがつくと、それまでダメだったものが急にうまく進み出す。ここしばらくそう続くよう願いたいところだ。ヤブカの蛹化の撮影は半月前に失敗をくり返したのだが、もう大丈夫。よかった!
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    ▲ヒトスジシマカの蛹化前の幼虫
    通常は体の中心を通る消化管に内容物が見えるのだが、蛹化が近づくと、脱糞して空っぽになるようだ。蛹のうちは何も食べないはずだけど、空っぽになって大丈夫なんだろうか?

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    ▲蛹化の過程は、無事撮影完了。表面張力との闘いのような撮影だった。
    数回撮影をくり返して、前に撮影したヤマトヤブカとは若干違いがあることは間違いないようだ。

  • ヒトスジシマカの吸蜜

    自宅の庭でも撮れるはずだと無駄に時間と労力を費やしてしまったようだ。
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    ▲ヒトスジシマカの吸蜜。ヤブガラシの蜜をなめる雌

    とあるお宅の庭は、広さも数倍、ヤブカの数はたぶん10倍以上。撮れなくて困っていたシーンもすぐ目の前に!ヤブカごときにと笑われるかも知れないけど、大興奮の私だった。ホント、実は泣きそうになった。

  • ヒトスジシマカの空中交尾

    ヒトスジシマカが一回の交尾に費やす時間は1分ほどでヒジョーに短い。空中で雌雄が出あい、空中を飛びながら交尾、そして多くはそのまま空中で分かれる。

    センサーを使って高速ストロボでバッチリとめたいところだが、これが意外に苦戦する。交尾時間が短いがために、センサーつきのカメラを振りまわす余裕をくれないのだ。いっそのことセンサーなしに狙った方が上手く行く・・・悪戦苦闘の末の私の結論だ。ただし、OM-Dのようなビデオ像のファインダーでは、かなり困難、というより無理。ノーファインダー撮影は別として、飛んでいる虫をファインダーを覗いて撮影する場合は、空中像のファインダーが断然有利だ。

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    ▲雄と雌は互いに向き合った姿勢でつながっている。上が雌で下が雄

    何枚撮ってもこう写る。どうやら飛んでいるのは雌だけのようだ。

  • ヤブカの翅

    いやいや驚いた。飛んでいるヒトスジシマカを撮影していて、虹色に輝く翅がすごく気になったのだけれど、微細構造のなんと美しいことか。
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    ▲雌のヒトスジシマカの左翅 背面より
    13枚の画像を深度合成している。

  • ヒトスジシマカ雌の飛翔

    自分の手によってくる雌を、センサーに誘導して撮影を試みるも、結構難儀した。
    雌の飛行機道は読みにくい。

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    ▲カの形は最高だが、位置が残念。手の下を飛んでいては、血を吸いに来たという感じがでない。
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  • ヒトスジシマカ雄の飛翔

    壊れてしまった電源部を取り寄せ、光電管センサーでの撮影が復活。早速、ヤブカに向けてセットしてみたのだが、なかなか引っかからない。試行錯誤の末、ようやく引っかかりだした頃には、また1日が終わろうとしていた。

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    ▲雌に比べ実は雄の方が撮影しやすい

  • モンキゴミムシダマシ

    サクラの古木にびっしりついたサルノコシカケ・・・

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    ▲黒地の赤紋の目立つ甲虫が何匹もついていた。 (さらに…)

  • ハグロトンボの高速度映像

    今回の高速度カメラの撮影で、ハグロトンボは楽勝で撮影できると思っていた。それは、目星のポイントがいくつかあったからだったが、実際に回ってみたら、なんとその全てが、先月来の大雨で川岸が削られて全く様子が変わっていた。今がいい時期なのは間違いないから、とにかく思いつく場所を探していった。ようやく見つけたポイントは、田んぼのなかの用水路。

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    ▲こんな小川にコウホネが群生していて、ハグロトンボの産卵場所になっていた。
    時々産卵にくる雌を待って、雄が20匹ほど集結。互いに牽制し合っていた。


    ▲Photron FASTCAMによる高速度映像
    秒1000コマで撮影、秒24コマで再生、約40倍に時間をのばしている。

     

  • シロスジコガネ

    真夏の砂浜にシロスジコガネの死骸が転がっていたりする。
    それではと付近を探しても、まず生きているものは見つからない・・・昼間は。

    ところが、日没を過ぎ、水平線から赤みが消えそうな時間になると、どこからともなく
    「ぶ〜〜〜」とコガネムシの羽音が響いてくる。
    灯りを点けて確認するとシロスジコガネ
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    ▲ハマニンニクだろうか?
    いまだ種名がよくわからないのだが、丈の高い単子葉植物が群生するなかに多い。
    砂地から直接飛び立てないのか、滑りやすそうな草を必死にのぼってくる。

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    ▲飛び方はゆっくりめで、コンデジでも飛翔中を撮影できる。

    波の音が響いているなかでも、羽音はブンブンよく聞こえる。
    波の静かな日は怖いくらいだろう。