海辺の山で水銀灯をたいてみました。
自宅から30分もかからない場所ですし、いつも山奥の方にいってばかりでしたので、何か違う虫がきてくれることを期待したのですが・・・結果は惨敗。気温はやや低めだったかも知れません。風が強かったのもわるかったか・・・
どれだけ少なかったか写真に撮っておけばよかったですが、ほとんど白布だけという状態で撮る気にもなれませんでした。
そんな中で、カマキリモドキ2種がきてくれたのは嬉しかったです。
▲キカマキリモドキ
▲ヒメカマキリモドキ
ヒメギスの声は大分前から聞きますが、今年はまだキリギリスの声を聞いていません。
昨日、国道沿いに車を走らせている時に、ちょっとそれらしいのを聴いたような気もするのですが・・・
▲終齢幼虫と思いますが、翅芽が小さいような気もします。
夕方の光を受けようとして、独特のポーズをとりました。
日光浴の時は、決まってこんな姿勢になるようです。
先日より人工巣に入れていたクロオオアリの成長が今一つよくありません。
石膏の湿り具合に問題があったのでしょう。水分が多いとガラスも曇ってしまうので見えなくなる・・・そのバランスが難しいです。
湿気ぬき用の穴の数をたくさん開けてみることにしました。
ガラスの曇りはこれで大分改善されたかも知れません。色々試してみます。
ついでに別の女王と交換
▲こちらは子供たちが順調に育っています。
左下はマユを作っている途中。中の幼虫がすけて見えています。
女王はよく幼虫やマユに脚をかけています。時には卵にも。
普通に乗ったら潰してしまいそうですが、決してそんなことにはなりません。
優しく触って、中の様子を確かめているようです。
今日は午後から山形市で、「山形の音」について話をしてきました。
山形の実家で夕食をいただいて、でも今晩は泊まらずに鶴岡に戻ることにしました。
目標は、一昨年の夏に見たヒメボタルです。
前も数が少なかったのですが、今日はさらに見つかりません。
時期が違うのか、21時という時間がダメなのか・・・
1匹も見つからないでいると、闇の中にヒメボタルの光をようやく確認!
同じ場所でピカピカ光っているので、念願の光っている写真が撮れるかと思ったのですが
LEDライトで照らしてガッカリ
▲なんだ、クモの巣にひっかかっていたのでした。
しかし!よくよく見ればそのクモ、なんとコケオニグモではないですか!
▲前に昼間に休んでいるところを撮影していますが、夜に網をはっているところは初めて。
でも、そこは妙に湿っぽくて、コケで滑りそうな足場の悪い、下で水音が轟いている崖っぷちでした。
どうしてそんな場所にこんな面白そうなものが・・・
何だか闇の向こうに魔物が控えているような気がして、深追いはやめました。
コケオニグモを撮影していると、ライトの光に誘われてか、数匹のヒメボタルが近づいてきました。
▲ブナの葉上を歩くヒメボタル。
▲しかし、じっと止まって光ってくれません。
今日も残念ながら、光のないヒメボタルを撮影して終わりました。。。
昨年、何度か訪れた太平洋岸の地。
今年は3月に一度訪れただけですが、ヒヌマイトトンボの発生時期の今、やはり見ないわけにいきません。
昨年は、結局一度も見つけることができなかったのですが、広いアシ原に1匹も残っていないとは信じられなかったのです。
昨年の生き残りがいれば、今年は・・・
▲昨年はアブラムシの大量発生で色が悪かったアシですが、今年は活き活きして見えます。
▲かつて探した時のように、アシ原に入ってみます。
2005年に撮影して回ったときの感じによく似ています。
アブラムシは、やはりほとんどいないようです。
アシ原の中を40分ほどさまよったでしょうか。
見ようと思っていたところは、だいたい歩きました。残念ながら、1匹も見つかりませんでした。
▲アシ原の中で見たトンボはこのアオイトトンボのみ
▲昨年より数が減ったように感じました。
▲アシにひっかけるように作られたオオヨシキリの巣。
散策の過程で3つ巣を見ました。
▲そっと中をのぞくと卵が3つ。
きっと付近で親鳥が心配しているでしょう。まず、その場を離れました。
▲近くのハス池にはセスジイトトンボが多く見られました。
秋田県にて
だいたい、いつも目にするのはイチモンジチョウで、アサマの方には縁がない私です。
でも、今日の見たのは2匹ともアサマイチモンジでした。
▲???の花で吸蜜。地表付近のこの花が結構お好みのようでした。
▲表面だけでは微妙ですが、裏面を見るとやっぱりアサマで安心しました。
▲こちらはマダラガ科の小さなガ、ヤホシホソマダラ。
▲咲き始めのオカトラノオにウラギンヒョウモンが2匹。
確かクルマバッタモドキは幼虫も胸にはX模様があったと思うのです。
だからこれはトノサマの幼虫に違いないと、これはチャンスとばかりに色々撮影してきました。
(ちゃんと確認しなくては・・・)
▲緑色の幼虫は草間にはやはり見つけにくいものです。まず踏み込んで飛んでもらわないと見つかりません。
▲これは翅芽も発達していましたが、終齢だとすれば雄、というくらいの大きさでした。
▲片方の褐色型の幼虫だって、やっぱり見つけにくいです。
昼間の樹液レストランではとにかく争いが絶えません。その中でも一番の強者、ヌシはオオスズメバチ。
彼がいるうちは、他の連中はまるで樹液にありつけません。
▲じわりじわりと近づいてくるカナブンどもを、時々、キッと威嚇して追い払わなければなりません。
いっつもイライラしながら樹液をなめている感じ。虫といえどストレスもたまるんじゃないでしょうか。
▲コンニャロ!!なめんじゃないわよ!!
▲きーっ!こうしてやるわ!・・・・カナブンたまらず飛んでいきましたが、脚がもげてしまったかも知れません。
▲この時はどうやらカメラか、カメラ越しに見えるワタクシを威嚇していたようです。
直後、恐ろしい羽音を耳元で聞き、慌てて10mほど逃げました。
以上、山形市にて
昨年まではオオムラサキのポイント探しに迷いに迷いましたが、もう今年は迷いません。
急に思い立って鶴岡から1時間半車を走らせれば、絶好のポイントが開けております。
▲エノキの周りにテリトリーを張っている雄。羽化直後の雌狙いでしょうか?
▲2匹でなかよく樹液を吸っています。触角が触れあっても、いらつくこともなさそうでした。
▲しばらくオオスズメバチが陣どっていた樹液ポイント。ヌシが飛び去って、コガタスズメバチだけになったら、オオムラサキもさっと中心部に近づいてきました。翅の表側を撮影するチャンス!
▲通常は翅を閉じていますから、カナブンと争ったりして時々開く瞬間を狙って撮影。一瞬なのでストロボで動きを停めますが、肉眼と違う色味に転んでしまいます。まあ、自分はストロボが作る色も嫌いじゃありません。
また今年も裏面だけの撮影に終わってしまうのか?のウラジロミドリシジミ。
▲まだ羽化して間もないようです。雌でしょうか?
いつものハンノキ林では、ミドリシジミが順調に増えてきているようです。
昼過ぎ、ちょっと寄ってみました。
▲今年はOM-Dの高感度のおかげで、ノンストロボの写真が楽しいです。
▲クリの花で吸蜜するカラスシジミ!!
日はかげっているけど、今日は何だか蒸しました。そして気がつくと、足下の地面に結婚飛行に出るクロナガアリ!
関東では4月末から5月始めくらいと聞いていましたから、こちらは5月半ば過ぎかとマークしていたのに、まるで巣が開いていない日が続き、これはもう完全に見逃したんだと、通うのをやめてしまったのですが・・・・
▲新女王が次々に出てきます。
▲草に登ったりとか必要無いようで、直接地面から飛び立っていきました。
▲クロナガアリの、こんなに賑わっている状況見たことありません!久しぶりにドキドキしました。
しかし、どうしたわけでしょう?今日は雄アリを1匹も見ませんでした。
▲何度か、働きアリが新女王のそばに駆け寄るようなシーンを見ました。・・・いや、わかります。
私も自然の事象を、昆虫の生態を、感情をこめて見たり語ったりするのは、いかがなものかと思うのですが、このクロナガアリの動きは、長く一緒に暮らした仲間との別れを惜しんでいるように見えてなりませんでした。
上の1枚では、そんな様子がよく写りました。
特に左の働きアリの触角!やさしく女王をなでています。
去年の8月にもうシーズン終わりのコロニーらしきものを見つけ、次の夏には必ず!と誓ったニッポンハナダカバチの庄内での撮影作戦がいよいよスタート!?
▲ビンビンと高く大きな羽音は間違いようがありません。地面に降り立ったところを見ると間違いなく彼でした。
今日は2匹。2匹とも雄のように見えました。
昨年7月25日に柏崎で見たような状況をここでも見られるのか?それとも空振りに終わるか?
答はもうすぐにわかることでしょう。
▲孵化が始まっていました。抜け殻をつけた幼虫も見えます。
この女王は、6月3日に採集したもの。
にかほ高原にて、ノハナショウブの花が咲いたちょっと湿地ぽくなっているあたりに見つけました。
うすぐらい雨雲の下、緑と藍色の入り交じった妖しい輝きが素晴らしかった!
太平洋岸では赤く輝く別種のような甲虫になるとのことですが、悔しいかな、私はまだ見たことがありません。