Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • ノコギリクワガタの触角

    一週間、鶴岡を離れていました。洗浄したままになっていたノコギリクワガタの標本があったのを思いだし、その触角を拡大撮影しました。

    Zuiko macro38mm/f3.5で撮影、137枚から深度合成
    Zuiko macro38mm/f3.5で撮影、137枚から深度合成

    標本といっても飼育していて死んだものを冷凍庫に保管していたものです。洗浄によって大分汚れが取れたものの、やっぱり生きている時の輝きは失われてますね。

  • アブラゼミの抜け殻

    抜け殻をアップで撮影しようと思うと、結構汚れがひどくて、途中で「や〜めた」となってしまいます。半年も経ってしまった今となっては尚更です。最近はじめた洗浄はタンパク質汚れに特に効くらしいのですが、セミの抜け殻がすこぶる綺麗になりました。

    E-M5Ⅱとマクロ60mmで等倍からのフォーカススタック。ステップは一番細かい「1」で撮影してみました。

    ▲150枚から深度合成


    ▲100枚枚から深度合成

    気がつくと抜け殻の所々に水が残っているようです。まあ気にせずOKなレベルでしょう。

  • キノカワガ

    実は越冬中のキノカワガを庄内で初めて見ました。それもなんと自宅の庭のカキの木。
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    ▲横にのびた枝の下側です。雪のある土地での越冬ポイントはこうなのだと、まさに納得な場所です。ここなら雪が降ろうと雨になろうと大丈夫そう。西から吹く強い風もうまく避けています。


    ▲雪どけ水の通り道は黒く濡れていますが、キノカワガのとまっているあたりは乾いています。ちゃんと濡れない場所を選んでいるんです。


    ▲フォーカスブラケットで撮影してみました。

  • ハンミョウの翅も洗浄してみた

    たぶん洗っていいものとダメなものがあると思います。
    想像通りですがチョウの翅はNGでした。
    ハンミョウの翅はOKです。

    ▲ホコリまみれになっていたハンミョウの翅ですが白い部分は割と綺麗でした。洗浄後はほぼ完全復活です。ただし、翅から生えた毛は寝たままで立ち上がりません。38mmマクロを使用、70枚から深度合成 (さらに…)

  • 標本を洗う!?

    タマムシやハンミョウの翅のアップを、それこそバカみたいに撮っておりますが、それはやっぱり満足できていないからです。もっと綺麗に写っていいはずなのに、何故かうまくいかない。これはきっとレンズの組み合わせが悪いんだろうとか、ライティングに問題があるんだとか、その都度理由付けしております。

    そしてまた撮りました!今回の改良点は標本の虫の洗浄ですが、これはいいかも・・・

    ▲タマムシの前胸背。顕微鏡用10×対物レンズ使用。


    ▲同じくタマムシ。上の写真のちょうど左隣りを撮影。顕微鏡用10×対物レンズ使用。 (さらに…)

  • クロヒカゲの鱗粉

    一見地味なクロヒカゲの翅ですが、ストロボを使うとびっくりするくらい青く光る部分があります。
    IMG_0695

    青く光る鱗粉に迫ってみました。

    ▲Zuikoマクロ38mm/3.5


    ▲顕微鏡用対物レンズ10倍


    ▲顕微鏡用対物レンズ40倍

    今日はフォーカスブラケットを使わず、微動装置で被写体を細かく移動させて撮影しました。

  • ミズイロオナガシジミの卵

    1/14から1週間ほど鶴岡を離れておりました。それまでほとんど雪のない穏やかな冬だったのに、帰ってみたらすっかりいつもの冬に。ふう〜

    ミズイロオナガシジミの卵ひとつ見つからないとぼやき始めて一月半。やっと見つかりました。。。
    レンズを45-200mmに換えて、顕微鏡対物レンズでの超マクロ撮影を


    ▲顕微鏡対物レンズ10倍使用。フォーカスブラケット100枚からの深度合成。
    細かく正確にステップが切れるようになって解像度は上がっているはずですが、やっぱりどこか像が悪い。1枚1枚の画像は像の流れが気になります。もっともっといい絵になりそうに思います。


    ▲顕微鏡対物レンズ40倍使用。フォーカスブラケット56枚からの深度合成。
    40倍対物レンズは格段によくなったように思います。合成していて楽しくなります。

  • ハンミョウの翅__高画質化を確認

    OLYMPUS E-M5Ⅱのフォーカスブラケットを使っての深度合成。パナソニック100-300mmレンズのフロントにユニオン光学40倍対物レンズ(PL LWD M40X、プランアクロマート、無限遠補正型長作動距離対物レンズ)をセットして撮影しています。
    前にSSPの撮影技術で紹介した方法で撮影したものと同じ被写体で撮り比べてみると、ハンミョウの翅の表面では、六角形マスはより明確になり、穴の有無もクリアになりました。全体としての深度の幅は限定されてしまいますが、40倍のレンズを使った場合はフォーカスブラケットを使った撮影が遙かにいい結果が得られます。

    2016-01-12-09.09.55 ZS retouched
    ▲ハンミョウの鞘翅表面。62枚から深度合成。

    300mmより200mm付近を使った方が画質が良さそうです。写る範囲もやや広くなって撮影しやすくなります。四隅のケラレはトリミングでカットしています。

    ブログの画像サイズでは違いが分かりにくいですが参考までに前の方式での画像です。
    こちら

    2016-01-12-09.44.18 ZS PMax
    ▲こちらはモンシロチョウの鱗粉で同じく40倍対物レンズを使った画像、前翅表面の黒い点の模様付近です。以前の方式での画像

  • ミドリヒョウモンの鱗粉

    ミドリヒョウモンの後翅裏面の鱗粉です。


    ▲顕微鏡対物レンズ40倍を使用。100枚から深度合成。

    昨年、ご近所のSさんから、三角紙に入ったままになっている標本をいくつかいただきました。かなり古いものらしく、もう展翅することもないとのことで、確かに傷んだものが多かったのですが、鱗粉撮影には問題ないと思い、お願いしたのでした。

    このミドリヒョウモンは見た目もきれいなものですが、鱗粉の劣化はあるのでしょうか?

  • ミドリシジミの卵

    今年はゼフィルスの卵が見つからず困っています。眼が悪くなった?いやいや、乱視がつらかった頃よりはずっとよく見えているはずですが、確かに近い所は厳しくなってますか。。。

    ▲ハンノキ林で高い所から折れた枝を見つけ、そこでやっとミドリシジミの卵を見つけました。肉眼にも汚れた感じがわかるほどで、純白にはほど遠い卵ですが、深度合成のモデルになってもらいました。 (さらに…)

  • ミヤマカラスアゲハの鱗粉

    後翅表面の赤い模様の鱗粉です。


    ▲顕微鏡用対物レンズ10倍で撮影。94枚からの深度合成 (さらに…)

  • タマムシの前翅 超マクロ深度合成

    新たな試みのたびに前よりよくなったと書いてしまうのですが、今回は果たしてどうでしょう?

    2016-01-06-10.57.11 ZS retouched
    ▲これまで何度も撮影しているタマムシの前翅表面。金属顕微鏡用対物レンズ40倍とGH4+100-300mmレンズで撮影。98枚から深度合成

    画質はあまりよくなった気がしませんが、これまでになく細かいピッチで深度合成の素材作りができるようになったのは大きな改良点です。しかし使う望遠レンズの最短から無限遠に深度の幅を限定され、その幅は意外に狭い。これはデメリットともなりそうです。 (さらに…)

  • ヤママユガの卵の表面

    深度合成をはじめた頃、これはオモシロイ!と心底思ったヤママユガの卵
    こまかいデコボコがびっしり見えて、そのデコボコも五角形、六角形、七角形と様々あったり・・・よくよく見ると、頂点のあたりに決まって何かポッチがあって、なんだろうと思っていました。でも、手持ちのレンズの性能の限界・・・というよりその性能を引き出す私の力不足のため、よく見えていませんでした。

    無限補正系の対物レンズを超マクロレンズとして使うには、200mmクラスの望遠レンズの前に配置する方法があります。もっとも簡単なこの方法を、実は自分はやっていませんでした。最初にBORGの36EDを試していい結果が出たので、すぐそっちの方向に行ってしまったからです。BORGの欠点はオートフォーカスが使えないことです。そしてリモートコントロールでフォーカス調整ができません。
    今の最新のカメラはリモートコントロールが進んでいます。パソコンやスマホからフォーカス調整を可能な機種は結構あります。これは全て深度合成に応用可能です。

    そして今日の結果ですが、なかなか素晴らしいです。特に深度が浅すぎてうまく扱えなかった40倍の対物レンズによかった!
    一枚一枚は色収差がひどく、フォーカスがズレると青や紫にフリンジが目立つのですが、フリンジはあとで深度合成すると見事に消えてくれました。使ったのはパナの100-300mm。200mmクラスでOKとの説明を見ていたので余裕かと思ったのですが、意外にも300mmでも四隅がけられます。下の画像はトリミングでけられ部分をカットしています。

    2016-01-05-12.39.26 ZS PMax
    ▲ユニオン光学40×顕微鏡対物レンズを100-300mmズームの先につけました。GH4をiPhoneアプリのImage Appでリモート撮影。スマホをタップしてフォーカス送り・シャッター操作で約150枚を撮影し、Zerene Stackerで深度合成しました。本当はOLYMPUSのE-M5 Ⅱでフォーカスブラケットを使いたかったのですが、何故か対物レンズを先につけるとうまく動きません。一方、パナのImage Appはフォーカス送りが細かすぎ。細かいステップの他に、やや大雑把なステップも欲しいと思いました。でもね〜、贅沢言っちゃいけません。この倍率で、ここまで細かくピントをずらした撮影ができるとはびっくりです。

    2016-01-05-10.29.30 ZS PMax***
    ▲上の画像の部分アップです

    さて、見えるようになったポッチですが、いったいなんでしょう?
    機能的なことで考えると呼吸孔? あはは結局わかりません。。。

  • アブラゼミのスロー動画 音つき

    超スローペースでアップを続けている鳴く虫スロー音つきムービー。アブラゼミの素材が意外にも揃っていたことに気づいて繋いでみた。8月初めに撮影した映像だ。
    アブラゼミの音って単調でスローにしたところで大した発見もないだろうと思ったのだが、実際にやってみたら面白かった。肉眼で見ている以上にお腹がよく動いて見えるし、それに伴って音がうねっている感じもわかる。


    ▲スロー音は、冒頭の通常速の動画から音だけを書出し、Audacityで速度を落としている。同じ個体の声ではあるが、同録ではないので、ご注意を。

  • ミンミンゼミのスロー動画 音つき

    夏に撮影していたミンミンゼミのスロー動画に音を合わせてみた。
    OLYMPUS DIGITAL CAMERA


    ▲スロー音は、冒頭の通常速の動画から音だけを書出し、Audacityで速度を落としている。同じ個体の声ではあるが、同録ではないので、ご注意を。再生してみると、うまく合っているように見えるかも知れない。でも、合わせた本人は、音と絵のタイミングがこれでいいのかどうか、全く自信がない。

    4×スローで音色が変わったら、何だか人の声に近くなったように感じた。浪曲の何と言ったか「旅ゆけば〜〜」というのを思い出した。いや・・・スミマセン、全然違うのですが。。。
    この音を口で真似ようとすると、自然とよく口が動く。その姿、絶対に人に見せられないものだが、そんな事をしていると、セミの発音の秘密が直感的にわかりやすくなる。セミは空洞なお腹を共鳴室にして音を鳴らしている。お腹を伸び縮みして音の調子を変えているということだが、スロー動画+スロー音で見ると一目瞭然・・・とは言い過ぎかな?

  • ハマスズ

    ようやく庄内でハマスズを見ることができた。昨年、石川で初めて見て以来、庄内にいないわけがないと時々探していた。きっかけは、やっぱり鳴き声だった。
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    ▲砂地にそっくりな姿、5mmほどの小ささ、そして擬態の名手にしては隠れたがる性格・・・探しにくい。 (さらに…)

  • マツムシの鳴き声 スロー音

    マツムシの鳴き声のスロー化は、予想通りで発見の乏しいつまらないものになりそうだったのだが、ちょっと妙な感じに引っかかってしまった・・・
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    ▲9月16日撮影。新潟県村上市 (さらに…)

  • ハヤシノウマオイとキリギリスは・・・

    ハヤシノウマオイの鳴く様子を4倍スローにしたところ、なんとキリギリスそっくりな声になってしまった!
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    (さらに…)

  • カワラスズ


    ZOOM H6, Sennheiser MKH8060
    2015年9月19日 山形県

    以前、カワラバッタを撮影したポイントで、カワラスズの声を聞いた。初めて聞く声だが、すぐにそれとわかった。

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    kawarasuz
    ピリリピリリ・・・と耳に心地よい響き。スペクトログラム表時させてみると、見事なまでに倍音が並んでいる。

  • ナキイナゴ鳴く スロー音つき動画

    7月にYouTubeにアップしていたナキイナゴの素材を利用して、再度音つきスロー動画を作ってみた。前にアップした時にも、左右の後脚の動きに微妙なずれがあるのがわかって面白いと思った。けれど、この時はまだ音をスローにして同期させようなどと考えてもみなかった。

    nakiinago
    ▲一回分の鳴き声 通常速度の波形・スペクトログラム。意外なくらい高い音が含まれている。

    (さらに…)