Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • 超マクロ用カメラをチェンジ

    これまでE-520で撮影していましたが、今日からE-PL1に切り換えます。
    今まで何故試そうとしなかったのかと思いますが、超マクロの超まっ暗なファインダー像に、E-PL1の方が圧倒的にフォーカスしやすいことに、ようやくようやく気づきました。愚かでした。。。

    メニューをさわっていた時のことです。気になる項目を発見しました。
    LVブースト

    ONにしてびっくりです。超マックロだったファインダー像がパッと明るくなりました。
    これはスゴイ!今までの苦行のような撮影は何だったんだ〜。
    もしかしてLVがこの世に出てから、ずっと実装されていた機能だったのでしょうか?
    だとしたら、ますます恥ですが、まあ気づいてよかったとしましょう。

    (後に、E-520にもしっかりLVブーストがある事に気づきました。。。トホホ)

    これは先日鮭川村で採集したオオミドリシジミの卵

    撮影後に、何だかいつもより倍率が下がったように感じました。
    もっともなこと。フォーサーズと比べてマイクロフォーサーズではフランジバックが短くなるのですから当然です。
    フォーサーズ38.67mmに対して、マイクロフォーサーズ19.3mmとのこと。
    20mmの中間リングを追加すればOKです。

  • オオハクチョウ

    鶴岡に戻ると薄日が差していて、何だか春が来たかのようです。
    明日から再び冬型が強まるそうですから、外を少し回ってみることに。大方ハクチョウを見て終わりました。

    池に来ていたオオハクチョウ。エサをもらえると思ったのか、5Mくらいの所まで近づいてくれました。

    しょっちゅう泥の中に首を突っ込んでいるためか、顔だけ汚れているのが多く見られます。
    こんな所にもコハクチョウとの違いを感じます。

    池には氷が張っています。とけたところに顔を突っ込んで何か食べていますが、時々氷の上も歩きます。
    滑りながら、やけに慎重に歩いているのが可笑しかったです。

  • モルフォの鱗粉

    前日より鮭川村に。これから始まることに胸が躍ります。。。
    永幡さんとも随分久しぶりに会いました。夜に虫の声を聞きに行ったとき以来?

    標本箱を手にプレゼンされる彼の話にいつもながら流石だなあと感心しておりましたが、途中から標本箱の中身に雑念がむくむくと生まれておりました。そこに並んでいたのは10種ほどのモルフォです。
    モルフォの鱗粉!超マクロ撮影にはうってつけの題材です。
    休憩時間にお願いして撮影させてもらいました。

    レテノール・モルフォです。

    流石に美しい。まるで屋根瓦のように整然と並んでいます。

    角度を変えるとこうなります。鱗粉自体には色素がありません。
    美しい青は構造色で、鱗粉の表面に刻まれたミクロの溝が青の光だけを反射します。
    (↑かなり簡単に書きました。もっと複雑な仕組みです)

    横幅2mmの世界ではその微細構造はまるでうかがうことができません。
    もっとうんとミクロな世界です。

    ただ、鱗粉のはがれている辺りに面白い発見がありました。

    ギリギリ鱗粉のソケットが見えます。下はその部分拡大

    ソケットとは別に、乳白な感じの楕円形の物体が鱗粉の両肩を押さえているように見えます。

  • 晴れ

    3日連続でよく晴れてます。
    この滅多にない状況は、関東や長野県中部ではカミユキとなって現れたようで、毎度の事ですが、全国ニュースの騒ぎを見て「何だかなあ・・・」な感覚におちいりました。こちらがいい天気で穏やかに過ごしている様子は、報じてもらうこともないんでしょうねえ。
    こんなに晴れるのは驚くべきことなんですよ!
    そもそも地理の教科書に習ったとおり、鶴岡はどっぷり日本海岸式気候(日本海側気候)。
    冬には、全国的な天気の話題とはだいぶ遠いところにあるようで・・・

    ともかく、雪はだいぶとけました。お日さまは偉大です!

    得意げに軒先にカンジキをかけて写真を撮ったところ、翌日、遠方に出かけたときに持ち出すのを忘れてしまいました。
    我ながらマヌケでありました。

  • 繭の模様

    イラガの繭の模様をアップで撮影して気づきました。

    黒い模様は黒い糸の集まりなこと。
    濃い黒の部分より、黒がかすれたようになったところを見るとよくわかります。

    となると、幼虫は黒くなる糸と白くなる糸を使い分けて模様を作っているのではないでしょうか。
    そして大方決まったところで、白く泡を吹く液体を出して、模様を浮かび上がらせている・・・
    そう思えてなりません。
    あの模様は、偶然できるものではなく、幼虫がこう作ろうと考えて作ったもの・・・何だか楽しくなります。
    ただし・・・・想像ばかりではいけません。もう少し詳しく調べてみたいと思います。

    以前にYouTubeに載せたイラガのマユ作りの映像を、また再び紹介しましょう。

  • イラガ 繭の中

    丸くあいた穴から、中の幼虫を引っ張り出してみました。

     

    まるで生気がありません。
    前蛹とは分かってはいますが、だいたい今まで見ている前蛹って脱皮を前に細かく運動しているものです。
    触ればピクッと緊張したり何か反応してくれます。それがイラガの前蛹は全然。

    ピンセットでつまむと柔らかくつぶれて、そのままダラリと戻ってきません。
    これはもう死んでいるに違いないと、もう一つの繭からも引っ張り出してみましたが同じ状態でした。
    越冬であり、長期に渡る休眠で、代謝を極端に落としているのでしょう。

    お腹側もつるっとしていて、何がどうなっているやら・・・

    よく見れば六本の胸脚がわかります。頭部は肉角(?)に隠れてまるで見えません。

    気門のアップ

    ダランとしたままの幼虫は、またもとの繭に押し戻してみました。
    腹脚は粘着質で引っ張り出すときも苦労しましたが、もどすときも引っかかって困りました。

  • キノカワガ

    キノカワガの撮影に山形市の某所を訪れました。
    そこは前の冬に見つけたポイントで、一本のアベマキの木です。

    嬉しいことに今年も越冬中の姿を見せてくれました。それも1度に5匹です!

    キノカワガがとまっているのは、決まって真横に長くのびた太めの枝です。
    そして、必ず下側の、雪がかからない部分を選んでとまっています。
    雪国でのキノカワガの越冬スタイルはこうでないとダメなんだということなのでしょう。

    ここには2匹並ぶようにとまっていました。

    上の2匹を別カメラで

    小諸や安中、高崎などで見たキノカワガは、まっすぐ真上にのびたケヤキやエノキ、クヌギの太い幹にとまっていましたが、雪国でそのスタイルは問題ありなのでしょう。4回目の冬ですが、幹にとまって越冬するキノカワガをまだ1匹として見つけておりません。

    枝の下にもぐり込んで見た図

    雪どけ水がかすめるように流れていますが、とりあえずOK。

    気温が上がると動くこともできるようです。

    指でそっと触ってみると、意外に機敏にススッと動きましたから。

  • キノカワガの頭部

    無茶を承知で頭部の深度合成にトライ。

    確か4倍で撮影した10枚から深度合成。複眼の、触角の向こう側の部分に破綻が生じております。

    若干の問題ありですが、整然とならぶ鱗粉の様子は本当に美しいです。

  • クスサンの卵 もう一枚

    汚れの少ない卵で再び超接写、更に11枚の画像からの深度合成。

    表面のでこぼこ感がより分かりやすく撮れました!

  • トマトの表面

    冬はトマトの旬なのでしたか。ホント美味しいです、プチトマト。

    この表面をアップで見ると意外な発見!

    細かい凹みが整然と並んでいます。

    倍率8倍の画像24枚を深度合成。
    意外に処理が難しかったようで、今回は有効に使える画面は半分くらいで、大きくトリミングしました。
    横幅約1mmの世界となっています。

  • クスサンの卵

    オニグルミに見つけたクスサンの卵塊

    中の一個をアップで撮影してみました。

    17枚の画像から深度合成しています。

    この倍率でも表面はつるっとしているようですが、よく見るとそうでもないようです。
    以下2枚、上の画像の部分アップです。ピクセル等倍表示

     

  • 雪の上のカワゲラ

    海岸からわずか1kmほどの谷閒。
    こんな場所でも雪が深くてカンジキ無しにはまともに歩けません。
    今年の雪はいつがピークとなるのか、もう今であって欲しいものです。

    まあ、カンジキがあれば割と自由に歩き回れるのですが・・・意外なところに隠れている踏み抜きがちょっと怖いです。

    川沿いを進むと、雪上に、黒い翅のないカワゲラが次々に現れます。大きさは1cmほど。


    中胸と後胸の外側、本来なら翅があるべき場所に、何か名残のようなものが見えます。
    肉眼では全くわかりませんが画像確認していて気がつきました。

    それでは超接写で

  • イラガの繭

    固いイラガの繭には、羽化した成虫が簡単に出てこられるように、すでに切れ込みが入っている・・・そういう話は聞いたことがありますが、確かめたことがありませんでした。

    このあたりだろうと精密ドライバーで突っついてみたら、思いがけずポカッと穴があきました。

    お!どうやら切れ込みも見えてきたようです。

    そっと少しずつ開いてみようとさわっていたのですがダメでした。きっかけができるまでは頑丈な作りでびくともしませんが、外れるときは簡単に外れるようになっているようです。実に不思議です。

    中の前蛹が露出しました。イラガが蛹になるのは春になってからとのことです。
    しかし最初の穴開けがうまくいかなかったのが残念。。。

    蓋の部分の縁を内側よりアップで撮影。

    どうやってこんなにスパッとした切れ込みを入れているんでしょう。いったいどのタイミングで?それと蓋が取れない仕組みは、見たところ糸で繋がっている様子はありません。結構、不思議がいっぱいであります。

  • 白文字の秘密

    直径3cmのCマウントの接写リング

    いつまでも白い文字がくっきりしているなあと思ったら・・・

    アップで見ると、こんな事になっていました。

    なるほどなあ・・・白く塗られていたのではなく、彫ってあったんですね。
    何だか汚れがたまっていて汚く見えますが、グリスが残っているのかも知れません。

  • ヤママユガ卵の表面

    ヤママユガの卵、今度の卵は若い枝についていましたから、今年孵化のものと思います。
    前の撮影で気になっていた表面の構造を、再びのぞいてみました。

    11枚の画像を深度合成

    上の画像の部分アップ、ピクセル等倍表示

    まるでゴルフボールのように、凹みが整然と並んでいます。

  • ゼフィルスの卵

    昨日、雪深い山のふもとの林を、カンジキを履いて歩いてみました。
    苦労して歩いた割に収穫は少なく、このミドリシジミ類の卵くらいしかありませんでした。

    家に持ち帰った卵を拡大撮影、18枚の画像から深度合成しています。

    コナラの割と低いところについていました。オオミドリシジミの卵と思われます。
    だいぶレンズの癖が分かってきました。満足のいく結果が得られました。

     

    左の画像は上の写真の部分アップ、ピクセル等倍で表示。ベストの画像が撮れたといっても、実はこの程度の画質です。普通のレンズと比べると解像度が低く見えると思います。

    しかし、見えないものが見えてくるというのは素晴らしいこと。

    この世に超接写用レンズは様々出ましたが、その本領を発揮する前に消えてしまったものが多数あります。

    調べてみると、深い底なし沼のような、私のようなものには危険な世界が待っているようですが、素晴らしい高画質のレンズが眠ったままというのはあまりにもったいないことです。

    成功率が低くて使いにくいこれらのレンズも、失敗をおそれず撮影できるデジタル写真との組み合わせで、再び息を吹き返すはずです。

     

     

     

     

  • マルトビムシの一種

    雪の上に多かったですが、木にのぼっているものもたくさんいました。
    幹についた菌類や藻類を食べに上がってきているようです。

     

    かなりアップに撮れて喜んでましたが、パソコン上で拡大するとどうも像が甘い感じがします。
    トビムシの体表がつるっとしているためかも知れませんし、ストロボを使っていても高倍率ゆえぶれている可能性もあります。絞り浅めですが、それでもやっぱり回折現象が出ているのかも知れません。そうなると倍率を落とした方が結果良しなのか?その辺りのバランスが結構難しい・・・
     
    脚先はヤリのように尖っています。浮いている脚を見ると、二股になっているようにも見えます。

  • カワゲラの一種


    倍率8倍ともなるとピントは相当に浅いです。
    ほとんど勘でピントを合わせているような撮影になっています。

    このカワゲラはミドリシジミの卵を探しているときに見つけました。
    ハンノキの幹にとまっていて、最初は日光浴かと思ったのですが、口を幹につけてモゴモゴと何か食べている様子が見えました。

    残念ながら写真には残せなかったのですが、藻類でも食べているのでしょうか。

  • ミドリシジミの卵

    ひっさしぶりに暖かい一日・・・と思っていましたら、最高気温は3℃ほどだったと知ってびっくり。
    風もなく青空も出るなんて、しばらくなかったもんですから、感覚がおかしくなっているようです。

    湿地のハンノキでミドリシジミの卵を探しました。

    ↑ ここには卵塊がふたつ見えます。

    穏やかな天気のもと、じっくり探す事ができました。
    足下の雪からの照り返しでとても見やすく、多数の卵塊が見つかりました。

    まっ白にキレイなものもあれば、うすよごれているものもあります。

    もうちょっとアップにすると・・・
     
    緑の藻類が点々と見えます。

    今回、手持ちで撮影した4〜5枚の画像から深度合成をしてみました。
    フレームのズレや傾きもPhotoshopはうまく修正してくれます。
    あまりフレームがずれてしまうと有効な画面がどんどん小さくなってしまいますので、そこは撮影時にうまくやらなくちゃいけません。

  • ヒシクイとコハクチョウ

    いつもは雪深くなる頃に他所へ移動してしまうと思うのですが、今年のヒシクイはまだたくさん見られます。

    ヒシクイは大きなガンで、コハクチョウと並んでもあまり変わらないように見えます。

    畦の雪はすっかりとけていて、表に出た草を食べにやってきました。