Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • コミミズクの幼虫

    コミミズクといっても昆虫の方です。
    体をピッタリ枝に貼りつけて越冬する幼虫は、今では子供向けの本にも紹介されていて結構有名です。
    でも、自分の子供の頃は知らないままで、探すこともありませんでした。
    山形で見るとは思いませんでした。


    二匹います。わかりますか?

    正解はこちら!

    take1さんのご指摘>>>にもありますように、二枚目の写真を見ても、きっと初めてこの昆虫を知った方はわからないでしょう。本当の答となる写真とはなっていません。ゴメンなさい。
    もっと寄った写真が必要です。しばらく後になりますが、あらためて答をアップすることを約束します。

    >>>かがくナビの「コミミズク(幼虫)」の記事を、ぜひご覧下さい!

  • キノカワガ

    ようやく見つけたキノカワガは、小諸や関東平野で見ていたものと、ちょっと違う場所にとまっていました。

    横にのびた太めの枝の下側です。
    小諸時代は、まっすぐ上にのびたケヤキやクヌギの幹にとまっていましたから、かなり意外な感じ。

    やっぱり雪対策なんでしょうか。庄内でもこんな場所を探したら見つかるかも知れません。
    ちなみに、ここは山形市。

    同じ枝に、少なくとも3匹が同じように下側にとまっていました。
    このような場所を好む傾向があるとみていいのではないでしょうか。

  • オオムラサキの幼虫

    山形市でのこと

    前日は思いがけず小学生時代のプチ同窓会に誘われ、なんと担任の先生にもお会いして、
    やっぱり奥の方に眠っていた記憶が次々に引き出されました。
    すごく楽しい飲み会でした。

    その余韻があってか、朝は何だか懐かしい夢から目覚め、その勢いで実家の近所を散歩に出ました。
    そこで見つけたのがオオムラサキの幼虫です。
    場所は、実家のすぐ近く。
    もう30年以上も前、私が生まれて初めて見つけたのと同じエゾエノキの根本でした。

    まだちゃんと見つかります。やはり嬉しいものです。

    次に、中〜高校生の頃によく通った山に向かい、着くなりまず幼虫探しをしてみました。
    運よく5分とたたずに幼虫がボロボロ見つかりました。
     
    結構いるじゃないか! たまたまかも知れませんが・・・
    今年の7月はじめは別の場所を探してしまったけれど、今思えば、どうしてこっちにこなかったかな〜

    さて、山形市のオオムラサキはだいぶ減ったと聞きます。もちろんそのはずです。
    でも、こうして幼虫を見ているうちに、自分の目でもよく確かめなければと思いました。

    考えてみれば、30年前でもオオムラサキはそれほど多かったわけではありません。
    当時、私の小学校に新しく赴任された校長先生が、「ここにはオオムラサキが残っているんですね、素晴らしい」
    とおっしゃっていたのを、今もよくおぼえています。
    樹液にたくさん群がるオオムラサキの図は、子供の頃から見たことがなかったですし、
    だいたい梢の高いところにテリトリー争いをしているのを見上げてばかりだった記憶です。

  • HD高速度映像 ホシホウジャク

    高速度HDカメラ Photron社 FASTCAM SA2で撮影した動画です。撮影日は10月8日。
    SA2の基本性能は、最大解像度2048×2048ー1080fpsですが、解像度を落として更に撮影速度を上げることもできます。1920×1080で2000fps!1024×1024でも3200fps!
    また、解像度が高いので、広い画面で撮影し、そこからトリミングしても高画質を維持しているのが嬉しいところ。

    ホシホウジャクがツリフネソウの蜜を吸っています。
    花の奥の渦巻きに蜜があるようで、長い口がそこまで達しているのが、シルエットで確認できます。
    秒500コマでの撮影ですから、この22秒の映像は、実時間では約1.3秒を記録したものとなります。

    最近、一部で話題になっているAppleTV。自分も買ってみました。
    そこでYouTubeで自分の映像を見たところ、あまりに高画質に表示されるので焦っております。
    パソコンで見ているより遙かにキレイ。。。通常速度の映像は60Pで表示できないので滑らかさはありませんが、
    高速度映像については30Pでも全く問題ありません。

    これはもっと画質を落とさないといけないかも知れません。

  • オオスズメバチの威嚇ポーズ

    天気が悪く、今にも雨が降り出しそうな勤労感謝の日。
    不活発ではありますが、オオスズメバチはまだ樹液に来ていました。
    動きは鈍く威嚇の動作もゆったり。前脚を大きく広げて大きく見せようとし、お腹を曲げてきます。
    夏場だと迫力に負けて踏ん張れないところですが、今なら飛んできてもたたき落とす事ができそうです。
    ようし、がんばろう!と思ったのですが・・・
     

    威嚇はハチにとってもしんどいようです。すぐに立ち上がらなくなってしまいました。
    エネルギーを相当使うのでしょう。

  • クロスズメバチのハンティング

    オオスズメバチが秋遅くまで活動できるのは、巣が地中に作られているためです。
    「地蜂」の別名をもつクロスズメバチも同じ。


    11月後半のこの時期に働きバチがヤツデの花にくる虫を狩ったりしているのですから驚きます。
    まだ巣内に幼虫がいるんじゃないでしょうか。


    ヒラタアブをつかまえたのはヤツデの花の上。
    ポトンと落ちて、葉の縁にぶら下がるようにとまったのを見ると、もうすでにアブの翅をかみ切っています。
    逃げられないようにでしょうか、最初は前脚と中脚で獲物をしっかり押さえています。

    やがて姿勢を変えて、肉団子にまとめていきます。

    ↑これでほぼ完成です。
    この直後、巣に向かって飛び去っていきました。

    ちなみに、場所は海岸近くの日当たりのよい神社。
    県内で、もっとも最後まで秋が残っている場所と思います。

  • クヌギカメムシ

    本日の遠出の目的の一つは、クヌギカメムシでした。
    長野時代は毎年の恒例行事のように写真に撮っていたこのカメムシ。果たして山形の生息状況はどうなのか?
    まず、クヌギがほとんどない山形県。庄内では、鳥海山の麓の公園に植えられている若木を見ただけで、
    巨木が並ぶ雑木林は見たことがありません。
    内陸では数カ所見ていますが、それでも少なめ。かわりにアベマキは山形市周辺に多く見られます。
    クヌギカメムシはアベマキにもつくのでしょうか?知りたいことはたくさんあります。

    山形に戻って3年目で、ようやくその確認に出てみました。

    結果は何だかすっきりしないものでした。
    いることはいますが、数は非常に少ないと思われます。
    アベマキの若木に、今日はトータル5匹ほど見ました。

    小諸では、たいてい一本の木に数十匹集まって産卵していましたから、寂しいばかり。
    卵塊も、2本ほど見つけただけでした。

    ちょっと少なすぎ。
    だんだん、これは本当にクヌギカメムシなのか、自信がなくなってきました。

    一匹、尾の長い寄生バチが、アベマキの幹のすき間に産卵管をさしこんでおりました。

    カミキリの幼虫に産卵でしょうか?

  • クリオオアブラムシ

    この日一番目にした昆虫は、何と言ってもヤツらでした。
     

    テントウムシについて、チョットしたことがありまして、まだ間もないこともあって
    「嫌悪感」が妙に気になってしまう今日この頃(笑)。
    でも、晩秋の雑木林では、どうしても目に入ってくるこの「数」はやはりムシできません。

    かがくナビでも記事を書いてみました。こちらもぜひ、ご覧下さい。

  • オオスズメバチ

    夏の間どうも縁がなかったオオスズメバチ。今頃にらめっこしています。
    もっとも、こんな秋が深まった今だからこそ、落ち着いて撮影できるというもの。
    我々の身近にもっとも危険な野生生物といえば、クマなんぞではなく間違いなくスズメバチです。
    巣を攻撃しないかぎり大丈夫などと、私は思いません。

    まだまだ働きバチが活動中、コナラの樹液を熱心になめていました。さすが鶴岡は温暖。
    なにしろ、まだ氷点下の朝がありません。

    後で撮影した画像を確認していて、大アゴの間からのびる口が気になりました。特に左の画像。
    こんな形をしていたとは知らなかった。。。

     

  • フクラスズメ

    山形より鶴岡に戻り、ちょっと夜の雑木林の散策に行ってみることにしました。
    夜になっても気温は10℃を下らず、生暖かい感じがします。
    昼間、山形ではクロスジフユエダシャクが飛んでいるのを見ましたが、鶴岡はどうなっているのだろう。。。

    残念ながらフユシャクは一匹も見ませんでしたが、かわりに樹液にやってきたフクラスズメを見ることができました。オオスズメバチも来ていて、ドキッとしましたが、よく見れば雄でした。

     

  • ナミテントウ

    人によってはかなりの嫌悪感をいだくこんなカットも、私のようなものにとっては楽しくなるばかり。ナミテントウの集団越冬の図は、撮りたくてもなかなかお目にかかれないものです。


    一匹、カメノコテントウもまじっていますが、他は全部ナミテントウ。

    でも、こんなのはホンのごく一部です。おびただしい数のナミテントウが集まった、ある谷間の小屋で、どう撮影したら「数」を写せるのかともがいた末に、ちょっとまとまっていた所を撮っただけのもの。このおそらく数百倍のテントウムシが、小さな小屋に集結した、ビックリ仰天な光景でした。

     


    ツマジロカメムシとスコットカメムシも外壁をたくさん歩いていました。
    しかし、ナミテントウと一緒に固まったりはしないようでした。

  • ツマジロカメムシ

    なかなかいい谷間を発見しました。
    ナミテントウをはじめ、カメムシがたくさん集まっているようです。

    多かったのがツマジロカメムシ。黄色く色づいたヤマノイモの葉が暖かそうです。

    スコットカメムシと並んでいるところを欲張って探してみますが、結構難しかったです。
    双方たくさんいることはいるのですが、できれば紅葉した葉の上でばったりという所で行きたいところ。
    ササの葉の上じゃ今ひとつ、だなあ。

    注意していましたが、車の中には、テントウムシやカメムシがたくさん入ってしまいました。
    避けられるものじゃありません。彼らは越冬場所を探してすき間にもぐり込もうとするわけですから。
    そして後日、おかしな事がありました。

    前日の飲み残しのペットボトルのお茶など飲まなきゃいいのに、何も考えずに口にした私。
    瞬間、ブーーっと思いっきりインパネめがけてぶちまけてしまいました。
    お茶と一緒にはき出したのは一匹のカメムシ。たぶん車の中にずっと潜んでいたツマジロです。
    まるでドリフのコントみたいに、人って本当に吹き出してしまうものと知りました。
    40年生きてきて、たぶん初めての体験。あれは「反射」なんですね。
    誰かと向かい合ってのことだったとしても、たぶん抑えられません。

    バナナの皮に滑って半回転したり、ミツバチに鼻の頭を指されて涙が止まらなかったり、
    「ホントにあるんだこんな事」体験を結構やっている私ですが、また一つ追加です。

  • コカマキリの産卵

    寒くはないのですが、天気は悪く、時々小雨が降ります。
    1日、室内での作業をすることになってしまいましたが、いいこともありました。

    昨日に続いて、コカマキリの産卵です。
    自宅の玄関に続く板塀で産んでくれていました。

    まだまっ白な卵鞘の中に、黄色い卵が見えています。
     

  • ヒメアカタテハ

    どういうわけか、ヒメアカタテハが非常に少なく苦労しました。
    いても翅がぼろかったりで、思うように行きません。

    この日14時過ぎになって、ようやく一匹撮影。
    もうすっかり秋が深まって、日の傾く時間が相当早まってきました。

    ウラナミシジミはやたらよく見ます。
    ヤマトシジミより一回り大きく飛ぶのが速い、一目見てすぐにわかるシジミチョウです。

    おやおや、下の方にハナグモがおります。
    ファインダーを覗いているうちは気がつきませんでした。

  • カキの実に集まる虫たち

    昨年、11月はじめに落ちガキに集まるキタテハを撮影しました>>>
    本当は木に残ったカキに集まるキタテハを撮りたかったので、今年は少し早めに訪れてみました。
    しかし、キタテハややっぱり落ちたカキを好むのでしょうか?下に集まっていました。

    枝に残ったカキに多かったのはアシナガバチです。
    左はセグロアシナガバチの雄バチ3匹、右はキアシナガバチ。
     

    越冬前のシロテンハナムグリまで来ていました。

  • オオミズスマシ

    ため池の直下に作られた1m四方くらいのコンクリートの水ため。
    どういう役目なのか知らないのですが、ここによく池から流されてきた生きものがたまっていることがあります。
    この日見たのは大量のオオミズスマシ。
    画面に収まるだけでこのくらいいましたから、全体では相当の数が留まっていました。

    近づいて撮影できる滅多に無いチャンスでした。

  • 秋のチョウたち

    なかなかいい場所を見つけました。
    ミゾソバやアザミのなかまがたくさん咲いていて、たくさんのチョウが吸蜜に来ていました。

    テングチョウにスジボソヤマキチョウ
     

    アカタテハ、キタテハ
     

    キチョウもこの時期たくさん見られます。

    かなりの数が越冬に入ると思いますが、春に見られるのはごくわずかです。
    越冬中に相当数が命を落とすということでしょう。

  • シータテハ

    急にカキの実が熟してきました。
    先週まではちょっと色づいたくらいだったのですが、朝晩冷え込んできたのが効いているんでしょうか。

    熟して破れたところで一匹のシータテハが汁を吸っていました。

    後翅裏にアルファベット「C」の模様があってシータテハなのですが、
    この一匹はC模様がはっきりしないヤツでした。

    キタテハにもC模様があって両種は間違われることが多いようです。
    見慣れると表の模様で一目でわかるのですが、後翅の突起を比較するとより区別しやすいです。
    シータテハは一ヶ所大きく尖っている部分がありますが、キタテハはわずかに尖っている程度です。

  • オオアオイトトンボ

    水辺の虫さがしにまわっていると、いたるところこのイトトンボが群れております。

    いよいよ秋が深まってきたのを感じます。

  • HD高速度映像 甲虫編

    7月末の一週間、幸運にも高速度HDカメラを使うことができました。>>>
    オオシオカラトンボに続いて、甲虫の飛び立ちのサンプル映像です。
    フォトロン社製 FASTCAM SA1.1 最大解像度1024×1024ピクセルで最大秒5400コマまで撮影が可能です。

    今日まで、さらに高解像度撮影が可能なSA2を試用中です。