Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • 羽化直後のカたち

    カの羽化の時間は決まっていないようだ。うちの庭ではだいたい午前中によくヒトスジシマカの羽化を見るのだが、飼育中に撮影したものは夕方だったし、こちらのお宅の庭ではいつでも何か羽化している。数の多いところで見ていると色んな事が短時間で見えてありがたい。
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    ▲ヒトスジシマカ。昼行性で夜は不活発のカが昼に羽化しているのは普通か?

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    ▲アカイエカ。夜行性のカだが、昼に普通に羽化している。

  • 蛹化

    ちょっとつまずくと、連鎖的に上手く行かなくなるときがある。逆に弾みがつくと、それまでダメだったものが急にうまく進み出す。ここしばらくそう続くよう願いたいところだ。ヤブカの蛹化の撮影は半月前に失敗をくり返したのだが、もう大丈夫。よかった!
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    ▲ヒトスジシマカの蛹化前の幼虫
    通常は体の中心を通る消化管に内容物が見えるのだが、蛹化が近づくと、脱糞して空っぽになるようだ。蛹のうちは何も食べないはずだけど、空っぽになって大丈夫なんだろうか?

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    ▲蛹化の過程は、無事撮影完了。表面張力との闘いのような撮影だった。
    数回撮影をくり返して、前に撮影したヤマトヤブカとは若干違いがあることは間違いないようだ。

  • 鶴岡でのイベントお知らせ

    今週末の小さなイベントです。お近くの方、ぜひどうぞ!
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  • ヒトスジシマカの吸蜜

    自宅の庭でも撮れるはずだと無駄に時間と労力を費やしてしまったようだ。
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    ▲ヒトスジシマカの吸蜜。ヤブガラシの蜜をなめる雌

    とあるお宅の庭は、広さも数倍、ヤブカの数はたぶん10倍以上。撮れなくて困っていたシーンもすぐ目の前に!ヤブカごときにと笑われるかも知れないけど、大興奮の私だった。ホント、実は泣きそうになった。

  • ヒトスジシマカの空中交尾

    ヒトスジシマカが一回の交尾に費やす時間は1分ほどでヒジョーに短い。空中で雌雄が出あい、空中を飛びながら交尾、そして多くはそのまま空中で分かれる。

    センサーを使って高速ストロボでバッチリとめたいところだが、これが意外に苦戦する。交尾時間が短いがために、センサーつきのカメラを振りまわす余裕をくれないのだ。いっそのことセンサーなしに狙った方が上手く行く・・・悪戦苦闘の末の私の結論だ。ただし、OM-Dのようなビデオ像のファインダーでは、かなり困難、というより無理。ノーファインダー撮影は別として、飛んでいる虫をファインダーを覗いて撮影する場合は、空中像のファインダーが断然有利だ。

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    ▲雄と雌は互いに向き合った姿勢でつながっている。上が雌で下が雄

    何枚撮ってもこう写る。どうやら飛んでいるのは雌だけのようだ。

  • ヤブカの翅

    いやいや驚いた。飛んでいるヒトスジシマカを撮影していて、虹色に輝く翅がすごく気になったのだけれど、微細構造のなんと美しいことか。
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    ▲雌のヒトスジシマカの左翅 背面より
    13枚の画像を深度合成している。

  • ヒトスジシマカ雌の飛翔

    自分の手によってくる雌を、センサーに誘導して撮影を試みるも、結構難儀した。
    雌の飛行機道は読みにくい。

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    ▲カの形は最高だが、位置が残念。手の下を飛んでいては、血を吸いに来たという感じがでない。
    (さらに…)

  • ヒトスジシマカ雄の飛翔

    壊れてしまった電源部を取り寄せ、光電管センサーでの撮影が復活。早速、ヤブカに向けてセットしてみたのだが、なかなか引っかからない。試行錯誤の末、ようやく引っかかりだした頃には、また1日が終わろうとしていた。

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    ▲雌に比べ実は雄の方が撮影しやすい

  • 日本実験力学会で講演

    8月20日〜22日秋田県由利本荘市で行われた日本実験力学会2013年度年次講演会で、特別講演に呼んでいただきました。
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    ▲会場は由利本荘市文化交流館「カダーレ」

    「昆虫たちの飛翔映像」高速度映像を使った40分の講演でした。
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    ▲大学の先生方を前に、かなり緊張している私
    (秋田県立大学 矢野哲也先生より写真ご提供いただきました)

    もちろん本来教えていただく側の私ですが、動画から気がついた様々な事柄について、自分の意見を述べさせていただきました。色々間違った事もあったのではないでしょうか。そして、常日頃感じている色んな疑問に、秋田県立大学須藤誠一教授をはじめ、たくさんの先生方からヒントを頂戴してきました。皆様、本当にありがとうございました!

  • モンキゴミムシダマシ

    サクラの古木にびっしりついたサルノコシカケ・・・

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    ▲黒地の赤紋の目立つ甲虫が何匹もついていた。 (さらに…)

  • ハグロトンボの高速度映像

    今回の高速度カメラの撮影で、ハグロトンボは楽勝で撮影できると思っていた。それは、目星のポイントがいくつかあったからだったが、実際に回ってみたら、なんとその全てが、先月来の大雨で川岸が削られて全く様子が変わっていた。今がいい時期なのは間違いないから、とにかく思いつく場所を探していった。ようやく見つけたポイントは、田んぼのなかの用水路。

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    ▲こんな小川にコウホネが群生していて、ハグロトンボの産卵場所になっていた。
    時々産卵にくる雌を待って、雄が20匹ほど集結。互いに牽制し合っていた。


    ▲Photron FASTCAMによる高速度映像
    秒1000コマで撮影、秒24コマで再生、約40倍に時間をのばしている。

     

  • シロスジコガネ

    真夏の砂浜にシロスジコガネの死骸が転がっていたりする。
    それではと付近を探しても、まず生きているものは見つからない・・・昼間は。

    ところが、日没を過ぎ、水平線から赤みが消えそうな時間になると、どこからともなく
    「ぶ〜〜〜」とコガネムシの羽音が響いてくる。
    灯りを点けて確認するとシロスジコガネ
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    ▲ハマニンニクだろうか?
    いまだ種名がよくわからないのだが、丈の高い単子葉植物が群生するなかに多い。
    砂地から直接飛び立てないのか、滑りやすそうな草を必死にのぼってくる。

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    ▲飛び方はゆっくりめで、コンデジでも飛翔中を撮影できる。

    波の音が響いているなかでも、羽音はブンブンよく聞こえる。
    波の静かな日は怖いくらいだろう。

  • エゾハサミムシ

    高速度カメラで撮影する昆虫を集めるため、灯火採集を行った。
    気温が高すぎるためか、日中の虫集めはすこぶる効率悪い。

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    ▲私の灯火採集セット。
    発電機・安定器・300W水銀灯、電球ホルダーは脚立に固定

    (さらに…)
  • コロギス

    先日、灯りの虫を探すなら水銀灯の下を探しましょう、と話してきたばかりなのに・・・

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    ▲目当ての虫は思いがけないところにいた! (さらに…)

  • ヤブカの雄

    庭で草むしりをしていると、何十匹もヤブカがやってきてうんざり。でも、気がつくと、ただ止まっていたり目の前を飛び続けるだけで、一向に血を吸いにこないものがいる。それが雄だ。雄は血を吸わないが、血を吸いにやってくる雌を待ちかまえている。
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    ▲ヒトスジシマカの雄。触角は長い毛がふさふさしている。 (さらに…)

  • シラホシカミキリ

    小さなシラホシカミキリの撮影にはセンサーを使いました。

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    ▲サイズにちいさくなってピントがシビアになってくると、勘ではもう対応できなくなってきます。
    さすが赤外線センサーの効果は大きい!と改めて感じました。 (さらに…)

  • アカアシクワガタ

    よく飛んでくれましたが、写真の方がダメダメでした。
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    ▲飛びたつ場所もコース撮りも、なかなか読めません。
    飛びたった直後より、もう少しだけ後の絵が欲しいところでした。。。

  • アゲハ

    今年は特にアゲハの多いうちの庭です。
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    ▲アゲハの求愛ダンスもよく見ます。 (さらに…)

  • ノコギリクワガタ

    数も多いので、モデルには事欠かないノコギリクワガタです。
    飛ばすのもだいぶ上手くなってきたかな?

    P7282400 (さらに…)

  • ヒトスジシマカ

    まさかセンサー無しでは撮れないだろうと思った、ヤブカの飛び立ちの瞬間。
    あっさり撮れてしまって、いや驚きました。

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    私の血をたらふく吸ったヒトスジシマカ (さらに…)