前々日とほぼ同じ位置にヒシクイが集まっていました。天気もいいし速いシャッターが切れます。今日は低い位置から決めようと近づいて行くと突然の吹雪。カメラびしょ濡れで焦りました。
しかし・・・吹雪を高速シャッターで撮ってしまっては、何だかのどかに雪が降っているようにしか見えません。
ところで、今年はハクチョウをあまり見ないように思います。雪の中ではご覧のとおり見つけにくいですから、気のせいだと思いますが。。。
おそらく前の冬にも撮影したイマニシガガンボダマシと思います。場所は前が月山山麓でしたが、今回は海辺に近い高館山の山中です。
数日前では高館山もだいぶ雪がとけていましたが、再び厚く雪が積もりました。言うまでもありませんが、ガガンボダマシやクモガタガガンボは雪がなければ見つからない虫です。
こちらは雌。腹端の尖った感じはクモガタガガンボに似ています。
近くを歩いていたこの虫、上の雄と見て間違いないでしょう。不思議な事に、2kmほど歩いた中で見つけたのはこの2匹だけでした。それも、雪や風がやんだ短い時間の事で、まもなく雪にもぐって見えなくなってしまいました。
そうか・・・彼らに会うチャンスというのは、短いわけです。雪にもぐってしまったりもするのだから。
真横に吹く吹雪は、道に大きな吹き溜まりを作ります。
結局は姿を見ることはなかったのですが、ウサギを追いかけた気持ちになれました。それは、ようやくカンジキを買って、雪の上を歩くことができたからです。
カンジキをはくと、やはり少しは沈みますが、ある程度のところまでです。1M以上の積雪があったとしても、これなら歩くことができます。楽しくもなってしばらく歩いてみました。
足跡はいやというほど見ますが、ウサギの姿は目に入ってきません。行動範囲にいるのは間違いないので、何だか残念です。ウサギは夜行性と聞きますから、仕方がないのかも知れません。でも、私は以前、よく晴れた日中に雪の斜面をピョコタン、ピョコタン歩くウサギを見ています。
足跡をたどっていくと、ウサギの休憩あとらしきものを見つけました。
穴というよりくぼみです。そこに向かっている足跡はなく、そこから出てきた足跡だけが残っています。雪の降る中そこでしばらく待機していたのではないでしょうか。
足跡の途中に糞が散らばっていました。
じっと構えてウンコしている様子ではありません。歩きながらボロボロ落としていったように見えました。何かに驚いて慌てたのかも知れません。
久しぶりの青空!でも、なかなか日がさしません。庄内の冬は、お日さまを見る時間が本当に少ないです。
12月の大雪はだいぶとけました。あちこちに地面も見えます。これは鶴岡の街中の様子。
ところが山の方に行くと様子が一変します。
羽黒方面を走ると、車では行けない道ばかり。ちょっと歩きたいけれど、腰まで雪にうまって動けなくなります。ここはカンジキが必要な世界です。
雪の上はウサギなどの獣の足跡がいっぱい。
彼らは雪の上でも沈むことがありません。こんなところを比べても人間は生物としての能力が全くもって低い!雪の中でもがいている姿なんて恥ずかしいったらありません。
おなじみのウサギの足跡。どっちに向かって歩いているかわかりますか?—————————-→奥に向かっています
目的はクモガタガガンボでしたが、今日も一匹も見つかりませんでした。この冬はまだ一度も見ていません。トビムシやユキカワゲラは同じように歩いているのですが・・・。もうしかしたら、クモガタガガンボはもうシーズン終了なのかも知れません。去年も、1月のはじめ以降は全く見ないで終わりました。
昨年の冬に撮り逃したもので、もっとも気になっていたのが「ぶりこ」。ブリの子供じゃありません。ハタハタの卵のことです。冬の海に大群となってやってくるハタハタは相当な数の卵を産み落としていきます。そして時にものすごい数の卵が海岸に打ち上げられるのだそうです。ネット検索すると画像が色々出てきますが、それはもうビックリするような光景です。珍百景に推薦するべきかも。
大しけの後が産卵のタイミングと聞きます。ここ数日続いた大荒れの天気は、きっとハタハタも落ち着いていないに違いありません。
これまでのニュースを検索すると、クリスマス前後の記事が多く見られます。今年は早いうちから庄内の海を気にして見ていましたが、残念ながらまだ見ていません。見るべき場所を間違えているのかも知れません。このままじゃ、また見逃してしまうのでは?にわかに騒ぎはじめました。。。
しかし、何カ所かで海岸を見回った結果は、完全な空振りでした。今日は雪はありませんが風は依然として強く、顔には砂が当たってきます。それがまた痛いの痛くないの・・・ヒドイ状態です。レンズに傷がついてしまいそうで、まともにカメラを向けていられませんでした。
そんな砂浜で、弱っている1羽の鳥を見つけました。さわっても逃げる元気がないようです。何でしょう。見たことのない鳥です。
弱っている姿で判別がつきにくいのですがウトウではないかと思います。
ずぶ濡れで座り込んでいるばかりです。こんな場所では、ただ死ぬのを待っているようなもの・・・何だか可愛そうになってきました。といって持ち帰って手当をすることもできません。せめて・・・と少し離れたテトラポットの陰に移動してきました。そこなら強い風はほぼ完全にさえぎられて、ずっとマシに思えたのです。
ただの気まぐれかも知れません。でも、何もしないではいられませんでした。
2日は車で外に出ました。荒れ模様が続いているので、もしや念願の「俵雪」ができていないかと思ったのです。俵雪は、強い横風が作る天然の雪だるまのようなもの。米俵に似た形でその名がありますが、むしろロールケーキに似ているでしょうか。でも実はワタクシまだ見たことがありません。情報を集めては勝手な想像をふくらませております。
しかし、しばらく走ってみて雪質がよくないことに気づきました。さらさらした雪で、霰も多く降ったようです。俵雪ができるためには、もっと雪玉が簡単にできるような雪質でなければならないはずです。
横風が強く、地吹雪といっていいような状況でした。ところどころ吹きだまりができて、道に10cm以上の山ができていたりします。そうと知らずに普通に走ったら危険です。
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
元日の初詣の道中でのスナップです。
朝から御神酒をいただいたので歩いて鶴岡市内を回ってきました。朝から風の強い荒れ模様の1日でした。
街中でも地吹雪のような状態です。真横に飛んでくる霰が目や顔にあたって、そりゃもう痛いの痛くないのって・・・。ポケットに入れたカメラを取り出すのも躊躇しました。
とある神社にて。上から何か落ちてきてビックリ!見るとスズメバチの古巣でした。コガタスズメバチだと思います。これは、今年はハチをがんばれという神様のお告げでしょうか。何にしても元旦から縁起がいいです。
同じ神社でのこと。灯籠が倒れてました。先日の大雪の影響に違いありません。
大雪の影響と言えば、鶴岡公園の立派なマツが何本も折れたのはニュースにもなりました。もう片付けが済んでいましたが痛々しい光景です。実は我が家の庭のウメも一本折れまして、これにはガッカリしました。
古い映画館の建物が雪の重みで崩壊したとニュースでは聞いていましたが、初めて近くから見ました。スカラ座という映画館です。もう何10年も前に閉めたそうですが、自分も知っている古い映画館のにおいを感じました。全国にこんな建物はたくさんあるはず。ちょっとさびしいですね。それにしても近所の人はさぞ驚かれたことでしょう。
あるお宅の玄関先が吹雪に吹かれて何だかすごい感じになっていました。
吹雪のため重装備で出てきましたので保温はバッチリですが、ほっぺただけは吹きさらしで霜焼けになりそうでした。
マガンの飛来地として有名な宮城県の伊豆沼に行ってきました。なぜか急に思い立って、夜中に出発。途中で仮眠をとりながら着いたのは朝4時。朝の飛び立ちには十分間に合いましたが、真っ暗でどこで朝を待てばよいのか分かりません。やはり思いつきというのは問題です。
明るくなってみると、まずまずの場所に待機していたと知ってホッとしました。写真は6時半。気の早いグループはそろそろ飛びはじめています。
勝手な予想では、この画面いっぱいにマガンの群れが埋めつくされるはずでした。実際には、低いラインを十数羽くらいのグループが次々に太陽の方に向かって飛んでいきます。
150mmで撮影。撮りたかったイメージに近いものはこんな感じでしたが、水面が全く入らないものになってしまいました。まあ、初めてでうまく行くのも面白くありません。次はもっとうまくやりましょう。
確かにすごい数が飛んでいきました。この白い山々は栗駒でしょうか。
今年の撮り納め。虫ではありませんでしたが、面白いものを狙うことが出来ました。やっぱり初めてのものが楽しいし、やりがいがありますね。2010年は新しいものに積極的に挑戦していく、そんな年にしたいと思います。
2009年、ありがとうございました。
夏に撮った写真をのせているわけじゃありません。これは天童市で「超」促成栽培で育てられているサクランボです。取材許可をいただいて撮影中ですが、ようやく出荷を待つ状態となりました。毎年、初競りに合わせて作られているものですので、全国的に有名なものです。サクランボの実りをじっくり見たのは、実はこれが初めてでした。色々と勉強になりました。
仕事をいただいての撮影ですのでブログでは紹介していませんでしたが、ほぼ撮影終了となりました記念に少し紹介しましょう。こんなに鈴なりになるものなんですね。
初競りでの価格は1箱ウン万円だそうです。もちろん、それだけの価値があります。暖房費だけを考えても、どれだけかかっているか想像するだけでも恐ろしくなりますね。
えらい雪でまいりました。鶴岡ってこんなに雪深い土地だったのかと驚いていたのですが、12月としては観測史上最大級と聞いて納得です。みんな面食らっているのでした。
これは昨日の段階ですが、現在も似たようなものです。
今朝の雪かき後、玄関前の道を写真に撮りました。これだけ降っているのに、片付けるので頭がいっぱい。仕事もなぜか忙しく、記録写真も撮れていませんでした。
積雪は確かに90cmくらいになるでしょう。
分かりにくいので自分も入れてと思いましたが、下手だなあ・・・ヒドイ写真だ。。。
そろそろどこに雪をのせたらいいか分からなくなってきました。
特に一昨日16日がひどかったです。1日に何回も雪かきしました。おかげでナマっていた体が、動いたおかげでいい調子です。
こんな事を言っていられるのは今のうちかもしれません。いよいよ屋根の雪下ろしを考えているところです。
大雪の峠は去ったものの、交通機関への影響はまだまだ続きます。コンデジで撮影したものを少し紹介しましょう。
除雪が追いつかなかった影響は、まだまだ住宅地の細い路地に残っています。アスファルトが見えてくるのはいつのことか。しかし、この数日で私もだいぶ度胸がつきました。雪道走行は最初はこわいものですから。
駐車場におかれたままの車。16日の降り始めから積もり続けるとこんなことになってしまうのか。。。オーナーもさぞ落ち着かないことでしょう。
冷え込んで雪がガチガチに凍ってきました。除雪が追いつかなかった道ではノロノロ運転が続きます。雪で道が狭くなって、通り抜けが難しかったり、横滑りして対向車に当たりそうになったり、とても普通には走れない状況でした。
酒田のAさんにご協力をいただいてシミを撮影しました。この時期シミも活動を停止していて、畳をあけるとたいてい下に隠れているとのこと。はたして・・・
シミ確かにいました!体長は1cmほどです。実は私、シミをちゃんと見たのはこれがはじめて。でも、ちゃんと見ようとしなかっただけで身近にたくさんいるはずです。シミというと古本を食っているイメージが強いのですが、古本だけさがして「いないのかなあ」なんて言っていたとは、我ながら愚かでした。。。
腹端の第10節が長いところからセイヨウシミと判断しました。頭部、前胸、中胸、後胸、そして腹部とわかりやすい構造です。シミは無変態で成長する昆虫ですので、幼虫も成虫も形は同じ。
全身、鱗粉におおわれて綺麗に輝きます。うろこにおおわれて素速く走る姿が魚を連想させたのか、シミは漢字でかくと紙魚。英語だとなんとsilver fish。book wormともいいます。
埼玉県嵐山町で行われた第4回全国チョウ類保全シンポジウム(日本チョウ類保全協会主催)に行ってきました。そこで出会ったアケビコノハ。灯りの下の植え込みにとまっていました。
落ち葉が引っかかっているようです。
アップで見ても落ち葉的な質感は増すばかり。カキの葉に近いでしょうか。
このアケビコノハは当日シンポジウムに集まったみなさんの人気者になっていました。夜になって「翅を開いていましたよ〜」との情報をいただいて飛んでいくと・・・
山折りに翅をたたんでいたものが、こんな感じに。後翅の黄色い模様も見えていてこれは滅多にないチャンス!
(しかし、本当のシャッターチャンスはさらに10分後のこと。残念ながら逃してしまいました。。。)
アケビコノハは成虫越冬。12月に入っても夜は活動するのです。勉強になりました。
現在、東京に向けて車で移動中です。
国道7号線の道の駅「豊栄」の駐車場にて、Freespotでネット接続しています。こんな便利なサービスがあったとは、実は今日まで気づかずにいました。今までずいぶん損をしていたかも知れません。。。
情報ターミナル自体は19時までで閉まってしまいましたが、無線LANは引き続き動作していてくれます。車の中で無線LANに接続できるって、なんて便利なんだろう!
繋がることの感激をずいぶん久しぶりに味わっています。