今日はこれから東京に向けて移動。
12/12日(土)は自然科学写真協会の技術講習会、
12/13(日)は埼玉県嵐山町にて行われる、第4回全国チョウ類保全シンポジウム(日本チョウ類保全協会主催)に行ってきます。
チョウ類保全シンポでは海野さんの特別講演があります。嵐山はオオムラサキで有名な土地。当日参加OKですので、お近くの方はぜひ!
今日はこれから東京に向けて移動。
12/12日(土)は自然科学写真協会の技術講習会、
12/13(日)は埼玉県嵐山町にて行われる、第4回全国チョウ類保全シンポジウム(日本チョウ類保全協会主催)に行ってきます。
チョウ類保全シンポでは海野さんの特別講演があります。嵐山はオオムラサキで有名な土地。当日参加OKですので、お近くの方はぜひ!
残りガキに集まるムクドリの撮影に苦戦しているとき見慣れないのが1羽まじっているのに気がつきました。緑や赤紫に輝く羽があります。地味だけど渋い美しさのある鳥でした。
戻って調べてみるとホシムクドリでした。日本には冬鳥として渡ってくる鳥で西日本に割とよく見られるようです。
撮影地は寒河江市。山形では、あまり記録がないのではないかと思います。
このホシムクドリ、Wikiによると国際自然保護連合という団体指定の「世界の侵略的外来種ワースト100」に入っているとか。ブラックバスやウシガエルなんかと同じように、数十年後、この鳥も日本で問題視される事になっているかも知れません。もっとも冬鳥として渡ってこれるくらいですから、今まで問題になっていなかったら大丈夫とも考えられるでしょうか。
ツマグロオオヨコバイの飛翔ポーズは撮るには
もう一工夫が必要のようです。
数cmセンサーにかかるタイミングをずらした程度では
進歩がありません。
でも、時々こんなカワイイ姿も撮れるのでがんばってしまいます。
これは一見OKのようですが
前脚を広げていませんし、後脚はバレリーナ状態。
まだジャンプ姿勢から飛行体勢に移っている途中なのです。これはもう何度も撮れています。この先を撮りたい。。。
ところで、気になったのが後脚の毛
内側に並んだ毛。見るからに固そうです。
この毛の役割は何なのだろう??
でもすぐにその答えが見えました。
葉の汁を吸っていた一匹が体の掃除をはじめたのです。そうかこれか?
ツマグロオオヨコバイはよくこんな風に後脚で体をこするのです。体の掃除ばかりでなく、ロウ物質を全身に塗るときもこうします。このとき後脚のブラシは有効になるでしょう。
何度もトライしているうちに、ツマグロオオヨコバイを飛ばせるコツも何となく分かってきました。ちょっと飛んだのちにセンサーにかかるようにすることも、不可能ではないかも知れない・・・また新たな作戦を練っています。
高速撮影システムを使いやすいように組み直してみました。
テスト撮影は庭のツマグロオオヨコバイ。
まだヒメアオキの葉裏についています。
撮影開始早々、見事に決まりました。
珍しくトリミング無しに使える一枚です。
ところが・・・よくよく見ると、あれれ?ブレているじゃないか!
速度の限界か・・・
おそらく飛び出し時の速度はかなりのものなのでしょう。
こちらは高さいっぱいに縦位置にトリミングしたもの。
すごくカッコよく決まっています。バレリーナみたいに。
ブレがなければなあ。。。
最初のジャンプのあと飛行体勢に入ります。
ピントが外れてしまいましたが、一枚その姿をとらえたものがありました。
前脚を前方に広げてキレイな形です。
この体勢に入ったら、たぶん速度は落ちてブレもないはず。
次はこれを徹底的に狙ってみます。
京大名誉教授 日高敏隆先生が亡くなったと聞き、とても残念です。
昨夜、海野さんに教えていただきました。海野さんは東京農工大時代、日高先生に学ばれました。長く海野さんのお手伝いをした私も、日高先生がどれだけ素晴らしい先生であるか、様々な場面で教えていただきました。
日高先生に直接お会いできたのは3回だけ。3回目は去年の2月、まだちょっと前のことです。群馬で催されたチョウ類保全協会のギフチョウシンポジウムに講演にいらした時に、私も参加しました。そこで日高先生より直接、とても素晴らしいお話を聞くことができました。やさしく穏やかに語られる中にとても熱いものを感じ、じっとしていられない気持ちになったことを思い出します。
日高先生の残された数々の業績について、私はまだまだ知らない事ばかりです。でも、この道を進んでいくなかで、これから様々な機会で接することになるでしょう。
心から先生のご冥福をお祈りいたします。もうお会いすることはできませんが、ずっとずっとお世話になります。よろしくお願いいたします。。。
からからに乾いた田んぼが普通ですが、
ここはうかつに足を踏み入れたら大変です。
長靴で入ったら、最悪、泥にとられてしまうかも知れません。
もちろん自分も泥だらけ。
実はそんな状態になりかけて焦りました。
なぜそんな田んぼに入ろうとしたかというと、
思いがけないものを見たからです。
それはメダカ。
数は相当なものです。夏の間、この田んぼで産まれ育ったものでしょう。
写真のような群れがいくつも波を立てていました。
これだけ水が残った田んぼですから冬越しも可能です。何だかワクワクしてきました。かつて湿田が普通だった日本の田んぼではあたりまえの光景だったはず。メダカは田んぼの魚なんだなあと改めて思いました。
メダカの学名Oryzias latipesは「水田のひれの大きな魚」という意味だそうです。
昨年は見つけることのできなかったカマバエですが、山あいの田んぼに数匹見つけることができました。
さて種類は何でしょう?
ネットではミナミカマバエ(Ochthera circularis)が多く紹介されていて、写真のカマバエもそれかなあと思いますが・・・結局はっきりしたことがわかりません。
調べたついでにメモします。日本ではカマバエは4種報告されています。それぞれの分布を九州大学の日本産昆虫データベースから調べてみました。ちなみに同DBには、いずれについても和名の記載はありません。
◎ミナミカマバエ(Ochthera circularis)分布:本州、四国、九州、宮古島、西表島、台湾、フィリピン、ジャワ、スリランカ
◎ヤマトカマバエ(Ochthera japonica)分布:北海道
◎カマキリバエ(Ochthera mantis)分布:北海道、本州、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、米国
◎和名?(Ochthera pilimana)分布:九州、台湾、インド、イスラエル、pacific area(環太平洋地域?)、オーストラリア、北アフリカ
ちょっと古い情報で怪しいので打消し線を引いときます。今見るとミナミカマバエで間違いないようです。(2023/10/20)
昨年、とある公園のサクラ並木でヒメカマキリを見つけて喜んでおりましたが、今年も結局早い時期に見つけることができず、秋も深まってからの再開となりました。
でも、今年は場所が違います。サクラよりずっと低いシャリンバイの植え込みで日向ぼっこしていました。結構まとまった数です。少なくとも5匹はいました。
あとで確認していて、上のもう一匹に気づきました。もっと引いて撮影しておけばよかったかな?
体長3cmほど。太めですが、バランスのいい可愛いカマキリです。
顔のアップ。小さいのでピントが浅くなってしまう。。。ガでも食べていたのか、細かい毛がついています。
数日前、高館山の動植物についての小冊子「高館山の自然」(昭和56年)を見ていて、ハラビロカマキリの記述がありました。え〜!いるんだ!とにわかに盛り上がり、それでこの時期にいそうな場所はと気にしてまわっています。4年前の今頃、私は香川県にいて、日当たりのよい壁や常緑の葉の上でハラビロカマキリが多く日向ぼっこしていたのを思い出します(楽しかったなあ)。
もちろん誤認の可能性も考えられます。たとえば「高館山の自然」にこのヒメカマキリの記載がなかったあたりで、もしや?と思ったりします。そして30年前の記録ですから、今とはだいぶ違うはずです。
※後日、山形昆虫同好会会誌29号(2000)の岡部光一さんの記事「カマキリ目の採集記録」を見ました。記事によると、岡部さんも「高館山の自然」のハラビロカマキリの記載に注目し、付近を調査されたけれど見つからなかったとのことです。
岡部さんの記事には、庄内地方でのウスバカマキリについてもふれられていました。私はまだ見ていない種ですが、是非見つけてみたいと思っています。