ブナ林に咲くとっても美しいツツジです。
今年は開花が一週間くらい遅れているように思います。おかげでじっくり撮影する機会を持てました。
小さな虫たちが吸蜜に訪れています。
本日よりSSP展「自然を楽しむ科学の眼2010-2011」のスタートです。
東京展を皮切りに全国12ヶ所で開催されます。
お近くの方、ぜひ会場に足をお運び下さい!
この日は、今年担当することになった講座の第一回目。
10人ほどを引率して熊野長峰にのぼってきました。
講師としてはちょっと遠慮していたかなあと、あとになって反省することもありましたが、
好天に恵まれ事故もなく無事終了。まずは一安心です。
道中、とっても気になる昆虫に出あいました。
早春、芽吹いたばかりのオオカメノキに見つけた半翅目の幼虫。
その後を確認しないまま季節が過ぎてしまっていたのですが、ここでその正体を目にすることに。。。
もちろん別種の可能性も否定できませんが、同じ虫の成虫と見ていいと思います。
成虫になっても体長は3mmほど。非常に小さな昆虫です。
観察会の主役(?)はギフチョウです。
登山口の池から山頂まで、ほぼ全域に姿を見ることができました。
今日という日は実にタイミング良かったようです。
昔懐かし山形市周辺のヒメギフチョウには出会えないまま。
今年は一匹も見ることなく終わってしまうかと思われましたが、
何とか撮影する機会に恵まれました。場所は最上地方。
ヒメギフは小諸の生息地での経験が長かったため、ついそれを当てはめてみたくなります。
しかし所変われば色々と違ってくるもの。
林を出て、日当たりのいい場所で吸蜜したり、産卵行動をとったり、かなり意外な感じがします。
でも、それはカタクリやウスバサイシンが林の外に広がっているためなのでしょう。
小諸は乾燥気味な土地でしたから、食草が林を出て日当たりのよい斜面に繁茂している
状況なんて考えられませんでした。
本日は、再びヒメギフチョウ狙いで、やはり20年ぶりに上山市の生息地を訪れました。
中〜大学生まで毎年国道13号線をエッチラオッチラ自転車をこいで通ったのでした。
おかえり〜と迎えてくれることを期待しましたが、
ここでもやっぱり一匹もヒメギフチョウを見ることはありませんでした。
撮影できなくとも、せめて飛んでいる姿を一目見ることができればという気持ちも虚しく。。。
時期については全く問題ありません。まさか・・・
しかし、他のチョウたちは健在でした。
春のチョウといえばミヤマセセリにコツバメ。
この二種は見ようと思って見ないと気づかずにいてしまう存在です。
チョウの名前をおぼえはじめた頃を思い出します。
まだ翅のキレイな雄。何だか羽化して間もないような弱々しい飛び方でした。
ミヤマセセリは庄内にもいるはずですが、実はまだ目にしていません。
数が少ないようです。小諸以来、ずいぶんひさしぶりに見ました。
コツバメはどこもたくさんいます。
今、ちょっと気になっているのが、彼らこのあたりで何を食草にしているかということ。
ツツジやアセビの他にも、コツバメの食草としてガマズミやオオカメノキほか様々な植物が報告されているようです。