また標本撮影__ミヤマクワガタの触角です。
▲Canon MP65mmの3倍での撮影より38枚のJPG画像からの深度合成です。
触角の細部をじっくり見たことなどありませんでした。かなり新鮮です。
▲先端の節をさらにアップ。ZUIKO MACRO 20mm F3.5
ぽっかり空いた穴やら、硬そうなトゲ状の毛、なんとも不思議な構造がいっぱいです。
▲最初の画像と反対側から撮影した触角の様子
OLYMPUSの古い20mmマクロにいつもより更に接写リングを80mmプラス。倍率は12倍ってところでしょうか。
画面の横幅は1.5mmほどで、ミズイロオナガシジミの卵も画面一杯になります。
残念なことに、マクロ20mmの性能の限界を超えてしまい、解像感はだいぶ落ちてしまいます。
もしかしたら、見た目は拡大されていても、8倍の時の解像度とさほど変わらないかも知れません。
0.01mmピッチでカメラを前後させフォーカスをずらしながら深度合成用の素材を撮影していきます。
曇り空でしたが雪も降っていないので午後から外に出てみました。
山沿いの道はさすがに雪が深く、そろそろカンジキが必要です。
やや気温が高めで雪の上には小さな虫たちがぽつぽつ見られました。
▲ガガンボダマシの一種。腹端の形状から雌と思います。
イマニシガガンボダマシのように雌が無翅の種もいますが、これはよく飛びます。
▲キノコバエの一種。たまたま雪の上に出てしまったようで、動けなくなっていました。
▲ジョウカイモドキの一種?これも運悪く雪の上に出てしまったようです。
▲これは雪の上でも歩ける冬に出るタマバチの一種。でも、本当は食樹の上を歩きたいはず。
新雪でもないのでハッキリしていませんが、動物たちの足跡も多く見られました。
▲さらに大量の血痕とツメのあと。静かな雪の林に最期の叫びが響いたのでしょうか。。。
▲16:30 冬至の短い一日が暮れていきます。母狩山
シロスジカミキリ(標本)の複眼を88枚!のJPEG画像より深度合成
▲あまり考えなしに撮影したら、ゴミは多いし映り込みは今一つだし、枚数は予想を超えるしで、次に課題が一杯なものになりました。88枚もレイヤーを作ってしまうとファイルサイズは2GBどころか5GBオーバーでもはやPSDファイルで書き出すことは困難です!
しかしお気づきでしょうか。今回の試みに1つ面白い発見がありました。
整然と並んでいる個眼の中に何だかおかしな形のものがあります。
▲上の画像の左側部分アップ。
2個の個眼が繋がってしまったような形のものが2ヶ所に見られます。
Photoshopがエラーをやらかしたのかと思いましたが、オリジナルの画像もこのまんまでした。
自然界によるエラー修正か、特別の働きを持つ個眼なのか、何でしょうこれは??
ちなみに、個眼に黒い四角が見えますが、ディフューザーがそのような形に欠けて、暗闇が映り込んでいるようです。
まさかと思いますが、触角の一部の可能性も?だとしたら厄介です。
鏡のように映り込む被写体はもともと面倒ですが、この超マクロで対策を取るのはさらに大変なことになりそう。。。
でも、こういう追い込みはキライじゃないです。