周りに田んぼの広がるスーパーの灯りに、数匹、ケラを見た。
梅雨の頃から、しばらくケラの声を聞いていない。
姿を見るのは、ずいぶん久しぶりである。
ケラの前脚は穴を掘るために特殊な形状をしている。
手の中に入れていると、指の間に潜り込もうと前脚でぐいぐいとやられる。
力強いので結構痛い。
8月29日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
お庭のウメとカキが、気がついたらずいぶんアメシロにやられていた。もう終齢らしい大きな幼虫もいるから、だいぶ前から出ていたようだ。ここ最近お庭の手入れをさぼっていたなと反省。。。
8月29日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
放っておいたら丸坊主にされてしまうから、今いる幼虫は枝ごと切って退治。翌日もう一度見回ると、まだまだアメシロがついていた。カキの枝をかき分け駆除作業をしていたところ、気がつくと、腕の柔らかいところがピリピリ痛む。
やられたな〜と見回すと、思った通り、そこら中にイラガの幼虫もついていた。正確にはヒメクロイラガの幼虫。半袖で作業してはいけませんね。。。
8月30日 山形県鶴岡市 E-520 50mmマクロ
そういえば、山形の私の父は、これを「つばむし」と呼んでいた。名前の由来はわからないが、小さい頃から聞いていたためか、私もつばむしがしっくりくる。ついでに思い出したのだが、同じく父は、ノブドウのことを「どすぶんど」と呼んでいた。私にはヒジョーにぴったりとくるのだが、他の地域の人にはどう感じるだろう?
夜になっても気温の高い状態が続く。何だか落ち着かない。
ふと思い立って、先日果たせなかったマツムシの音集めにでかけることにした。
先日は県境付近にカヤキリの声を聞いて引き返したが、もっと先へ、
マツムシの声を聞くまで行ってみよう。
新潟に向かって、海岸線を走るルートをとった。
国道7号線でしばらく行き、途中から345号線「笹川流れ」へ。
ところで、前回気がつかず、カヤキリの撮影地を山北町としてしまった。
山北町は、今年の4月から村上市になっていたのだ。
荒川町、上林村、朝日村も村上に。何だかちょっと寂しいような。。。
結局、瀬波温泉まで行ってしまったが、そこではもうマツムシは普通に鳴いていた。
他にヒロバネカンタン、カンタン、スズムシ、カネタタキ、ミツカド・エンマなどのコオロギと、
賑やかな合唱を響かせていた(昨夜の星空はまた格別綺麗だった)。
枯れ草によく似た色合いで、ちょっと見つけにくい。
一匹目を見つけるまでは時間がかかった。
マツムシはどんどん場所を変えながら鳴いていた。
8月28日 新潟県村上市 E-520 50mmマクロ+1.4xテレコン
瀬波温泉は、越後平野の北端に位置する。
マツムシの分布、やはり越後平野どまりなのだろうか。
帰りもつい笹川経由のルートをとってしまったが、7号線で戻ればよかった。
葡萄峠までのマツムシの状況を確認するチャンスだったのに。。。
先日カワラバッタのいる場所を永幡さんからおおよそのところを聞いていたので、割と簡単に見つけることができた。このバッタは山形県のレッドデータにリストアップされている。そして特に保護されているわけではないから、撮影地は公開しないでおこう。
カワラバッタは擬態の見事さで著名な種。川原の石がごろごろしている所にとまっていると、見つけるのはかなり難しい。コンクリートやアスファルトの上にいても結構まわりにとけ込んでいる。
上が雌、下が雄。
雄は後ろ足を翅にこすりつけて鳴く。
雌も同じような動きをちょっと見せるのだが、小さな音なのか、聞き取れなかった。
8月27日 山形県某所 E-520 シグマ150mmマクロ
※最初にお断りします。
下記の修理カ所は、一週間後にまた故障に見舞われました。
もはやこれまでと、結局R-09HRの購入に踏み切りました。
やはり、素人のにわか修理は悲しい結果に終わりました。。。。
クサヒバリの声を録音中、突然、左チャンネルの音が途切れた。
怪しい怪しいと思っていたマイク端子に、致命的なトラブルが起きたのは明らかだった。
もう、がっかりである。こんな時期にやめてくれ〜とちょっとの間パニック状態に陥った。
ネットの情報によると、その辺りのプリント基板がマイクのたびたびの抜き差しで
断裂してしまうことがあるらしい。
確かに、私のR-09も基盤が一部切れていた。
細かいところなので恐ろしかったが、ハンダ付けを決行した。
修理に費やす費用や時間がもったいないし、新品を買うのも、今はちょっと。。。
結果うまくいったのでよかったが、決して人にお勧めできるものではない。
ハンダ付けはお粗末なもので、失敗を覚悟に元に戻して、電源投入。幸いノイズが乗ることもなく、OKなようだ。
画像にしてみて改めて思ったが、ヒドイはんだ付け。つながったのは奇跡的に思える。
もし誰かの参考になればと思い、画像をアップします。
でも、壊れたらまず修理に出しましょう。バラしたら、もう保証が効きません。
分解の経過も、ハンダ付けのポイントも、責任を負えませんので、詳細は書きません。
すべて、ご自身の責任で。
R-09は私のお気に入りの録音機。
もう2年も使ったので、そろそろガタがきてもおかしくない。
これでまた寿命が延びてくれると嬉しい。
池の水草に産卵にきたルリボシヤンマ。
時々場所を変えながら、30分以上産卵を続けていた。
今にも降り出しそうな最上川沿いの土手にミツカドコオロギの声を聞いた。
果たして本当にミツカドだろうか?オオオカメコオロギという、声のよく似たものもいるらしい。
声のする辺りに踏み込んで、追い出してみた。
出てきたのは、確かにミツカドコオロギ。
ちゃんと頭の左右にとんがりもある。でも。。。
どうも左右のとんがりが小さい。
かつて群馬県安中市で採集したもの(こちら)と、だいぶ違う。
カドナシミツカドコオロギと呼ばれるタイプは、こんな感じではないだろうか。
ジャコウアゲハというとお盆のチョウ。
これは長野でうえつけられた感覚だ。
あちらではあるお墓に大発生していたためで、よけいにお盆の印象が強くなってしまった。
久しぶりに6月にジャコウアゲハを撮ったポイントの付近をまわると、
成虫ばかりでなく、幼虫や蛹も含めて色々見ることができた。
ここはお墓じゃないけれど、また「お盆のチョウ」の印象を強めることになりそうだ。
食草のウマノスズクサは、若い葉が多かった。
草刈りの後に伸びてきたものだろう。
右は葉を食べる幼虫
クワの木など、草間にちょっと高くつきだした植物には蛹が見られた。
右写真のような前蛹のものもいくつかあった。
8月19日 山形県庄内町 E-520 50mmマクロ シグマ150mmマクロ
山形の永幡さんと8/16〜17の一泊で飛島に行ってきた。目的はタイトルのミカドミンミンである。
先にブログに書かれた永幡さんによれば、私に「誘ってもらって」と書かれてるけど、実際は永幡さんに誘ってもらったと思う。前回の飛島行きでミンミンゼミの声に一度も会えなかった直後だったので、誘ってもらってすぐ「行きましょう!」となった(と思います)。。。
ありがとうございました〜
前回一度も声を聞かなかったというのに、今回はミンミンゼミの大合唱が迎えてくれた。ちょっと拍子抜けするくらいだったが、私はもう嬉しくてすっかりハイな状態になってしまった。早速、港近くの神社に向かってセミの姿を見てまわったが、5匹目くらいだっただろうか、念願のミカドミンミンを確認することができた。
お腹側も色が薄く明るい印象。ヒグラシのような色合いだ。でも、通常のミンミンのお腹側の撮影をするのを忘れてしまった。それじゃ、比較にならないって。。。
多くは黒い部分の多い、通常型。この通常型も、何だかいつも見ているミンミンより、黒っぽい印象だった。
ミカドミンミンと比較してそう思ってしまうのか?
先日山形で撮影したものと比べてると、中胸が黒いだろうか。もっとも個体差があるので、もっとたくさんで比較してみないと何も言えないところだ。
永幡さんによる、ミンミンゼミの比較も要注目!
→こちら
酒田を出て、ずっと曇り空だったのだが、飛島に近づくと青空が見え、日がさしてきた。
あとで聞くと鶴岡では結構雨が降っていたそうだけど、
飛島に滞在中、結局一度も雨に降られずにすんだ。
今回はミカドミンミンの撮影がメインだったが、他にもいくつか撮ったので並べてみたい。
まずはトラフカミキリ。
ちょっと古くなったクワに何度も見た。
でも、結構敏感で近づくとポトリと落ちてしまう。
しょうがないので、捕まえて顔が見えるように撮ってみた。
島には今回もアオスジアゲハはそれなりにいたのだが、
前回たくさん来ていたイヌザンショウにはいなかった。
ここで見たのは、無数のカミキリモドキ。ほとんどがハイイロカミキリモドキだろうか。
右写真は、一回り大きなキイロゲンセイ。いたのはこれ一匹だけだった。
シオカラトンボが多いけれど、オオシオカラトンボも一度見た。
それもすぐ近くまで波がきそうな岩場で。
前回も何度か撮影しようとして逃げられていたトモエガ。
日中、道を歩いていると飛び立った。
ハグルマトモエとオスグロトモエの区別がよくわからないのだが、
これはハグルマの方だろうか。
ヒメキンイシアブだろうか。
2mほどの高さの所で、近くを飛ぶ虫を狙ってキョロキョロしていた。
ウスバカゲロウの一種。
タブの幹にとまっているのを2度見かけた。
シロテンハナムグリ。
カシワの若い実の根元をなめているようだ。
生えている場所も薄暗いところだし、あまりいい印象を持っていないウバユリ。
けれど山形の帰省中、たくさん固まって咲いているのを見つけて、
あまりの見事さにカメラを向けてみた。
朝、ようやく日が射しはじめる時間、次々にやってくるマルハナバチが面白かった。
改めてよく見ると、ウバユリの雄しべと雌しべは、受粉を助けてくれる虫たちが
とまれるようにうまくデザインされているように見える。
花の中で、マルハナバチは、雄しべや雌しべにぶら下がって、後脚の花粉団子を作っていた。
花びらの内側は大変滑らかで、ツメはひっかからないだろう。
足場は雄しべと雌しべだけになる。
8月12日 山形市 E-520 50mmマクロ&シグマ150mm
花の中に留まっている時間は結構長く、花粉の受け渡しには十分すぎるように見えた。
あたりは花の強い香りで一杯だった。
数日、山形の実家にお盆のお墓参りに行っていた。
その帰り、月山によってベニヒカゲを探してみた。
ベニヒカゲは山形でみられる唯一の高山蝶。
20年前、学生の頃に夏の月山で見た。その記憶を確かめたくなったのだ。
志津から入り姥沢駐車場に車をとめて、リフトで一気に森林限界まで。
少し登ると姥ガ岳山頂に出る。標高1670m。
山頂に立って辺りを見渡すと、ポツリポツリとベニヒカゲが飛びたつのが見られた。
登山道途中より、月山山頂方向。
まだあちこちに雪渓が残っている。
リフトを降りた後の登山道は木道が敷かれ、
ロープが張ってあり歩く範囲は限られている。
ここは磐梯朝日国立公園の中なので、動植物の採集は一切禁止だ。
マナーを守って楽しく撮影。。。
だが、もうちょっとのところで近づけないと正直ちょっと不満が残る。
でも、久しぶりに山形のベニヒカゲを確認できて嬉しかった。
1時間ほど粘って、近くに寄ってきたベニヒカゲを撮影した。
8月13日 山形県西川町 E-520 シグマ150mm(トリミング)
でも、20年前の記憶では、姥が岳山頂まで登った覚えがない。
リフトを降りてすぐに飛んでいたような気がするのだが、
今回は姥が岳山頂以外では一度も見なかった。
姥沢の駐車場付近にイケマの花を見た。
そこに高地性のキオビホオナガスズメバチが吸蜜に。
数日前、海野さんも小諸日記でこのハチの事を書かれていた。