2017年撮影のニイニイゼミ。タラノキ(?)にまきつく枯れ枝に産卵しています。
産卵管は先端にギザギザがあり、左右に分かれ交互に動くことで、固い枯れ枝に穴をあけます。
気がついたら、この雌、左後脚の跗節より先が欠損してます。
それなのに、どこも不自由な感じがなく産卵に集中しています。たくましいものです。
ニイニイゼミは卵の時期は短く秋には孵化します。
Panasonic GH5
OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro
2017年7月27日、鶴岡市にて撮影
2017年撮影のニイニイゼミ。タラノキ(?)にまきつく枯れ枝に産卵しています。
産卵管は先端にギザギザがあり、左右に分かれ交互に動くことで、固い枯れ枝に穴をあけます。
気がついたら、この雌、左後脚の跗節より先が欠損してます。
それなのに、どこも不自由な感じがなく産卵に集中しています。たくましいものです。
ニイニイゼミは卵の時期は短く秋には孵化します。
Panasonic GH5
OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro
2017年7月27日、鶴岡市にて撮影
ブログを始めて、もう15年になりますが、最初は「音集め」と称したPodcastのスタイルでした。音のみのコンテンツは今もたまにアップしていますが、新たな試みとして、ちょっとだけ動きを加えた静止画と音声を合わせてYouTubeにアップしました。どんなスタイルがいいのか、色々試してみたいと思います。
モリアオガエル(Rhacophorus arboreus)とキンヒバリ(Anaxipha pallidula)の鳴き声が耳に心地よく響く湿地の音風景。やさしい音色に癒やされます。
Recorder: ZOOM F6
Mic: Sennheiser MKH 8020 (pair) + JecklinDisk
2021年6月19日 鶴岡市
10000fps超えの撮影にトライしました!でも、コメツキムシのジャンプやカタバミの種と同じく、全然速度が足りないと感じました。どうも5000fpsで見えないものは10000fpsでもあまり変わりないようです。
面白かったのは1:15からの最後のカット。ジャンプの直前に例の腹管を左右ともに伸ばしているのが見えます。この行動にはどんな意味があるのでしょう?
野外から持ち帰ったマルトビムシの一種。簡単な飼育セットを作ってカメラを向けると、すぐに脚を使って体の掃除を始めました。口から粘っこそうな液玉を出して、脚先につけて体中をペタペタやっています。それだけでも十分面白かったのですが、突然、例の長い腹管をのばして、背中のあたりもペタペタ始めたのには驚きました。脚では無理な所にも届いて便利そうですが、動きがじゃじゃ馬な感じがします。まるで別の生き物が暴れているようで、コントロールが難しそうに見えました。
GH5にアダプターを介してCanon Macro180mm+2倍テレコンを装着。EXテレコンでもまだ足りないので、4Kはあきらめ、FHDで撮影しました。初めて4:2:2 10bit ALL-Intra を使ってみましたが、もともとギリギリな画質なので、ただ重いだけで意味はなかったかも。
ガラス越しにマルトビムシの腹管の動きを撮影しました。前脚か中脚の基部のあたりから伸び縮みする透明な管が出てくるように見えます。
この管は、体の掃除に使ったり、水などの液体を吸収できるとのこと。すると、この動画のマルトビムシは、結露したガラス面の水滴を集めているのかも知れません。あまり吸っている感じがしませんが、納得しました。最初にこの行動に気づいたときは、時々こうして管をガラスに付着させて体を休めているのかなと思ったのですが、それにしては短すぎるので、正しい理由を探していました。
以下のサイトを参考させていただきました。ありがとうございます!
https://collemboles.fr/en/morphology-and-physiology/65-collophorus-ventral-tube-of-springtails.html
https://collemboles.fr/en/morphology-and-physiology/101-ventral-tube-structure-and-functions.html
だいぶ雪解けが進んできましたが、地面が出ているところはわずかです。でも雪の上の落ち葉にはマルトビムシの一種が集まっていました。軽く驚かして、一斉にジャンプする様子を高速度カメラChronos 2.1で撮影しました。
トビムシは腹端の跳躍器で地面をたたいてジャンプ!バックスピンに回転しながら相当な距離を跳ぶことができます。
撮影:1000fpsまたは2142fps
再生:24fps
2009年撮影のヤマトマダラバッタの幼虫。HDVテープからHDDに取り込んだ後、ずっと眠ったままでした。
砂地にとけこむ見事な擬態で、カメラでとらえるとわかりやすくなってしまいますが、実際は本当に見つけにくいです。撮影した幼虫は、体長1cmに満たない小さなもので、ちょっと眼を離すとすぐにわからなくなってしまいます。
撮影場所は赤川の河口近くの浜辺。ヤマトマダラバッタは自然度の高い砂浜の草地にすむバッタで全国的に激減しているそうですが、庄内の砂丘では割と普通に見られます。
昨年6月の撮影。アゲハの4齢幼虫が5齢に脱皮します。早回しはありません。
ノーマルスピードでじっくり観察できます。
カメラはPanasonic GH5S、4K固定フレームで撮影の動画からFHD編集。
2008年撮影のカワラバッタ。言わずと知れた日本では代表的な擬態昆虫です。なんとか姿を見つけたとしても、ちょっと気を抜くと、どこにいるか見失いそうになります。
撮影場所は山形県庄内地方の某所。数年後には、このポイントから姿を消してしまいました。いつか復活するだろうと毎年訪れていますが、まだありません。
2010年6月撮影のコムラサキ。フキの葉上に落ちた鳥の糞に朝露が乗って、二匹で仲良く吸っていました。タテハチョウがほぼ四本脚であることをじっくり観察できる、なかなかいい映像と思います。 HDVカメラのFX1000で撮影、テープからHDDに取り込んだまま、ずっと眠ったままでした。
タテハチョウのなかまは、前脚が羽化の時から胸にぴったりついたままで、全く動きません。中脚と後脚の四本脚で歩きます。
ハイスピードカメラ Chronos 2.1で撮影した春のチョウたち。
0:00 スジグロシロチョウ 撮影2142fps/再生60fps(35.7×スロー)
0:44 ベニシジミ 撮影2142fps/再生30fps(71.4×スロー)
1:04 ベニシジミ 撮影3358fps/再生30fps(約112×スロー)
2021年4月30日撮影の↓こちらの再編集です
ヒメオドリコソウの花など、色が全然出ていません。
2021年8月以前アップのChronos動画はみな色が悪く、再アップして入れ替え中です。
ハーフパイプの平野歩夢選手の滑りは本当に感動的でした!こちら、道端の雪上では、体長2〜3mmの小さなトビムシが異次元ジャンプを繰り返しています。
Chronos 2.1(0.7.2)
Nikon Micro Nikkor 105mmF2.8
撮影:2142fps, 5406fps
再生:30fps
腹端の跳躍器で雪面を叩いてジャンプ!バックスピンに回転しながら一気に10cm以上進むことができます。雪上での行動を観察すると、すぐにわかりますが、トビムシは明らかに移動手段として跳躍器のジャンプを使っています。トビムシのジャンプは、よく言われているような危険回避だけじゃありません。
HDDの奥に眠っていた2009年5月撮影の動画です。
ヨモギの葉を食べに上がってきたヒメシジミの幼虫。まわりにはたくさんのケアリを従えていて、これでは外敵は近づけないでしょう。
ヒメシジミの幼虫は、腹端背面には蜜腺と左右一対の伸縮突起があり、伸縮突起が一瞬飛び出すと、アリがびっくりしたように走り回ります。いったい何が起きているのでしょう?
2013年2月撮影のコロギス幼虫です。エノキの落ち葉を綴って作られた越冬巣を見つけました。幼虫の吐く糸で落ち葉を綴って作られています。
かつてJSTのかがくナビで公開した動画ですが、残念ながら同サイトがクローズされてしまいましたので、YouTube用に再編集しました。以下「かがくナビ」での記事を・・・
コロギス(幼虫)
糸を吐く昆虫というと、まず思い浮かぶのはカイコでしょうか。その他のチョウやガの幼虫はもちろん、ハチやアリ、クサカゲロウ、ウスバカゲロウ、トビケラなど様々な種類で、幼虫が糸を吐いて巣やマユを作ります。ガムシは腹端から糸を出して卵をつつむ袋を作り、シロアリモドキは前脚から糸を吐いて巣を作ります。糸を作る昆虫は、実はかなり多くの種類に見られます。コロギスのようなバッタ目の昆虫が糸を使って巣を作るのも、そう不思議な事ではないのかも知れません。
コロギスは、幼虫も成虫も休む時は樹上の葉を糸でつづって袋状の巣を作ります。越冬態は幼虫で、晩秋に木を降りて根ぎわの落ち葉で巣を作り、春になるまで巣の中で過ごします。巣は雪のたまらない強い風をさけたような場所に多く見つかりますが、それはきっと、冬を前に安全な場所をしっかり吟味するからでしょう。気温が下がると全く動けなくなりますから、場所選びを間違えると暖かい春をむかえることができなくなります。
2月はじめ、エノキの根元にコロギスの巣を見つけました。クモやガの幼虫にも似たような巣を作るものがいますが、コロギスの巣には葉にかみ傷がついているので区別できます。そっと巣を開いてみると、確かに鮮やかな緑色の幼虫が潜んでいました。真冬の東北は、日中でもめったに5℃以上にあがりません。巣を壊したまま、そのまま元の場所に戻すわけに行きませんので、いったん持ち帰りました。
暖かい室内に入れると、幼虫はすぐに巣の修繕を始めました。アップで撮影してみると、口から糸を吐く様子が詳しく観察できます。チョウやガの幼虫に見るような吐糸管はなく、口から出る液が固まって糸になっているようです。小アゴを腕のように器用に使い糸をたぐって落ち葉に付着させる動きも、盛んに動く口ひげの動きも興味深いところです。
30分ほどで仮留め程度の修繕がすみ、一日経った頃には元の状態に戻りました。
HDDに眠ったままだったファイルを発掘。
2013年撮影のハンミョウの捕食シーンです。
0:00 ケアリを捕食
0:48 クロヤマアリを捕食
1:45 ムネアカオオアリに襲いかかりますが反撃されます
ハンミョウはアリが好んで食べますが、実はアリが怖いんじゃないでしょうか。小さなケアリを何度も噛んで弱らせようとしている様はすごく臆病なやつに見えます。獲物に襲いかかる時、ハンミョウはいつも触角を妙な感じに立てますが、触角を噛まれ傷を負うのを恐れての行動じゃないかと思います。大きなムネアカオオアリに反撃されたときに慌てっぷりには、ちょっと笑ってしまいました。
前日より更に気温があがって、ちょっとだけサザンカで撮影。やや虫の眼レンズの構成を変えてテスト。
久しぶりの写真投稿(^^;)
鶴岡も12度まで気温があがって、冬を前に咲き乱れるサザンカにはミツバチやアブがたくさん集まっていました。いつもの虫の眼レンズで撮影。
今回の再編集の際に、ネット検索していたところ、
「すれちがいの生態学 キオビベッコウと小道の虫たち (月刊たくさんのふしぎ2017年7月号)」の本の存在を知りました。内容が見る前でも、自分にはすごく興味深いタイトルです。2017年の本なのに、全く気づかないままで、ひどい勉強不足でした。早速注文して、先程届いて一気に読みました。そこには、キオビベッコウの労働寄生の行動が詳しく書かれていました。正直びっくりしてます。12年前の数回の観察だけで、それ以来再び撮影しようともしなかった自分が恥ずかしくなりました。
でも、ようやく自分の映像の謎がとけました。すごく興味深い世界を覗き込んでいたことを改めて知りました。ハチの種類もキオビベッコウで間違いなかったようです。遠藤さんも、キオビクモバチとは書いていませんね。私も未だクモバチはしっくりきません。
遠藤さんの本には、闇の中の巣穴掘りの理由やダミーの穴掘りについては触れられていませんでした。ダミー穴の方は労働寄生対策であることは間違いないでしょう。
すると、最近よく見ているクロアナバチの3つの穴のことも気になってきます。3つの穴のうち真ん中が本物で、両脇の穴はダミーと習ったものですが、自分で確認したわけではありません。また、日中穴を掘っているハチをよく見ますが、その穴の主が掘っているのか、横取り目的で穴を掘っているのか、ただ見ているだけでは到底わかりません。
古いテープ素材を探していると、自分でも忘れかけていた眠ったままの動画が色々出てきます。もったいないので時間のある時にYouTubeにアップしていきます。
2009年8月撮影の動画です。キオビクモバチ(キオビベッコウ)が、真っ暗な闇の中で巣穴を掘り、獲物のナガコガネグモを埋める行動を、赤外線ライトとナイトショットのビデオカメラで撮影しました。
かつてJSTのかがくナビで公開した動画ですが、同サイトがクローズされてしまって久しく、当時の自分としては力作で、今見ても貴重な動画と思います。YouTube用に再編集しました。 字幕入りです。さらに詳しい情報はブログの過去記事を御覧ください。
https://neptis.xsrv.jp/?p=3381
https://neptis.xsrv.jp/?p=1867
コメツキムシのジャンプを高速度カメラChronos2.1で狙ってみました。シャッター約1/10000秒を入れた5000fpsで撮影。再生30fpsのスロー映像を、更に編集ラインで速度を調整していくと、8倍速にしたとき(つまり240fps相当)に、コメツキムシの胸の突起がひっかかり、突起の下の部分が変形しエネルギーをためて、一気にリリースする様子がすごくわかり易く見えました。
とすると、おそらく2000fpsあたりで撮影しても十分な結果が出そうです。その方がずっと高画質ですし・・・また狙ってみましょう。