成虫はなかなか見ることができませんが幼虫はよく見ます。
私のいつものコースでも、少なくとも食痕だけは必ず見られるアワブキが何本かあります。
さて、ここにいる幼虫がわかりますか?
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庄内のオオスカシバ
実は、家の庭に昨年に1回、今年にも2回、オオスカシバはやってきました。
どちらも1枚もシャッターを切ることなく逃げられて、非常に悔しい思いをしています。今年の二回目というのが本日だったのですが、どうも産卵植物を探しているいるように見えました。
そうか、庭に来てくれるよう植物を植えればいいんじゃないか!
基本的なことが抜けていたなあと、近くの園芸屋さんに早速クチナシを探しに行きました。店員さんに聞くと鉢植えがあるとのこと。
では2つ、とお願いして出してもらったものに、すでに怪しい食痕が見えます。
店員さんもすぐに気づいた様子で、あわててお願いしました。
「あ、虫食いはかまいません。ぜひそのままで!」まだ小さな幼虫くん。鉢植えの葉を食べ尽くす勢いで成長することになるのでしょうか。
今はとっても珍しい存在なのですが。。。
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ハイイロチョッキリのどんぐり
半月前に、山形に来てからハイイロチョッキリのどんぐりを見ない、などと書いていますが、
とんでもありません。普通に多いことがその後わかってきました。
要するに、ちゃんと見ていなかったということです。
小諸にいる頃は、毎日の通勤で林の道を行き来していましたから、苦もなく目に入ってきたわけですが、
それにしてもヒドイなあと思いました。
注意して見ていると、いたるところに落ちています。特に山あいには多く、海岸近くの林にも普通に見られます。
ハイイロチョッキリのどんぐり とは私の造語です。
ハイイロチョッキリは、ドングリに卵を産み、枝ごと切り落とす習性があります。
この枝ごと切り落とされたドングリをしめす言葉は特にないようですので、仮にハイイロチョッキリのドングリと呼んでみます。
お盆頃からの産卵期には、コナラやクヌギなどの木の下を探すと、こんなハイイロチョッキリのドングリがたくさん落ちています。
ただし、虫は木の高いところで作業していることが多いので、滅多に見ることはありません。 -
アオイトトンボ
アオイトトンボは普通種で、山の水辺を見てまわるとどこにでもいる感じです。でも、毎年、このトンボの美しさにはハッとさせられて同じような写真を撮ってしまいます。
希少種のコバネアオイトトンボじゃないか、などと思ってしまうこともあるのですが、どういうわけか前年に感激した記憶がリセットされ、特別なものを見たような気になってしまうのです。
今年もまたやってしまいました。
白い粉を吹くのはアオイトトンボの雄の特徴。
複眼の青は何度見ても綺麗です。近くに多かったキイトトンボ。これも真夏によく見る普通種です。
クロイトトンボ。これも普通種で、かなり地味なイトトンボです。
そう思っているためか、ろくな写真が撮れていません。いざという時に困るはず。
アオイトトンボと争うように目の前にとまってくれました。
いい機会をもらいました。。。 -
ハグロトンボ
一昨年だったか、荘内日報で鶴岡市街地にハグロトンボが50年ぶりに帰ってきたという記事を見て、
非常に驚いたことを思い出します。
ハグロトンボは小諸では全くの普通種でしたから「50年ぶり」の復活なんて・・・
すぐには信じられませんでした。
でも、何人か虫に詳しい地元の方たちに聞いてみると、どうも事実のようです。今は、私も確かにそうだったのだろうと思えるようになってきました。
庄内は日本一だった時代もある米どころ。新しい農業技術は積極的に取り入れてきた土地です。
早くからコンクリート堰が発達し、農薬の使用も積極的だったでしょう。
現在、水生昆虫を求めて庄内平野を見てまわると、それはもう寂しいばかりです。
ハグロトンボが一時消えたとしても、当然だったかもしれません。 -
クロアナバチ
朝から例の公園にクロアナバチの撮影に出ました。
この日は何となくポンポン進む予感がして、ビデオ撮影をもやってしまおうと計画しました。これがクロアナバチの巣穴の盛り土。
公園なので土を敷かれていますが砂地がすぐ下にあるようです。
ここは庄内砂丘のど真ん中。ちょっと掘れば深い砂の層にぶつかります。
クロアナバチの巣穴。
左右に掘られた偽穴の間に本穴があります。
狩りにでかけている間は、かるく土を被せられ本穴の入り口は隠されています。
そしてようやく撮れた、獲物を運ぶクロアナバチ。
獲物はヒメクサキリです。
こんなに大きな獲物を抱えているのですから、きっとジガバチのように獲物をよたよた引きずって
長く地面を歩きまわるんだろうと、間違った予想をしておりました(←ちゃんと予習しましょう!)。
ところが、彼らは上空からスッと巣穴の前に飛び降りてくるのでした。それがすごくカッコイイのです!
でも、この瞬間はあまりに突然のこと。
この日何度か目にしたものの、結局、写真もビデオも撮れず終いでした。さて、続いては獲物を埋める連続写真を。獲物はセスジツユムシです。
獲物を地面に置くと、すぐに本穴の入り口を掘り始めました。
10時21分45秒穴は1分ほどで通って、その後何度か出たり入ったり。
巣部屋の掃除でしょうか?
10時23分20秒でも、すぐに獲物を引き込みにかかります。
10時23分26秒獲物を引き込むと、今度は穴の入り口をふさぎます。
まずは前脚で土をかき集めて後方に送り・・・
10時26分05秒向きを変えて、前脚を今度は土を押し込むのに使います。
よいしょよいしょと、とっても愛らしい後ろ姿。
10時26分06秒穴を埋め終えると、すぐに飛び去っていきました。
新たな狩りに出かけたのでしょう。
獲物を持って巣穴の前に降り立ってから5分ほどで全ての作業を終了。
この5分という作業の短さがクロアナバチを見えにくくしています。まとまった数がいると、とても撮影しやすいカリバチと思います。
午前中の数時間で、随分色んなシーンが撮れました。こちらは引き込むシーンだけ撮れたものです。獲物はヒメクサキリ。
ところで、この公園にはすごく気になる鳥の姿がありました。
ハクセキレイでしょうか。私が撮影を続けていた3時間の間、ずっと公園から離れませんでした。
どうもクロアナバチの獲物をくすねようとウロウロしているように思えてなりません。
実は一度、スズメだったのですが、何か緑色の虫をくわえて地面から飛び去ったのを見ました。
あっと思い近づいたら、そこにはどこか落ち着きを失ったようなクロアナバチの姿が。
これはやられたに違いないと思いました。動画追加 (2010年9月23日)
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クロアナバチとの出会い
ようやく、私もクロアナバチを撮影!
永幡さんは既に狩りの場面も撮影済みです(>>>)。色々情報をわけてもらいながら、でも、私も新規のポイントを開拓しようと、ちょっと離れたところを探してまわりました。
結果、なかなか良いポイントを発見できました。
普通に住宅地の中にある公園です。どういう流れの中なのか、熱心に穴掘り作業中。
前脚と口で砂のかたまりをホールドして、巣穴から後ずさりで出てきたところです。
ハチと巣穴をセットで見てようやく確信を持ちましたが、これまで見ていた「らしき穴」はやはりクロアナバチのものでした。
今日は午後でしたが、雨上がりを探したのがよかったようです。
少なくとも5匹、穴を掘っているものを見ることができました。ただし、獲物のツユムシを運んでくるところを見ることはできませんでした。
次は午前中に訪れてみようと思います。 -
クジャクチョウ
山形の実家にお盆のお墓参りに行ってきました。
長野に住んでいたときは帰省に片道400キロで車で7時間の距離でしたが、
いやいや近くなりました。今や帰省とは大げさに感じてしまう距離です。ついでに、蔵王を少しまわってきました。
目当てはアサギマダラにクジャクチョウ。話に聞いてはいましたが、確かに多かったです。
小諸にいた頃の湯の丸高原を思い出す密度でした。
ヨツバヒヨドリもクジャクチョウもピークは過ぎた感があります。
来年は、8月の始めに訪れてみようと思います。
アサギマダラは少々翅が傷んでいても、あまりボロ感がありません。実に清々しいチョウです。
清々しいといえば、下界は酷暑の中というのにここは何と涼しいこと!
まるで別世界でした。おっと、この子は!
「AYA16」とくっきり読めます。
前翅には「ZAO」の文字・・・どうやらマーキングされて間もないようですね。
どこか遠くで再発見されるのを私も祈りましょう。 -
ハイイロチョッキリか?
コナラかナラガシワか判別できないままですが、そこに実に面白いものを見つけました。
ところどころ枯れたようになっている部分です。
何気なく見ていてドキンとしました。これはもしやハイイロチョッキリの仕業じゃないでしょうか?
1つアップにします。
コナラやクヌギの実に卵を産み、その実のついた枝ごと切り落とすハイイロチョッキリの習性は、
今やあまりに有名です。私も小諸時代は毎年、お盆前あたりから道路にたくさん落ちているのを見ていました。
しかし山形に戻ってきてから、道路におちたものを見ていません。
(追記)
とんでもない間違いです。ただちゃんと見ていなかっただけでした。
ハイイロチョッキリのドングリは、その後、方々で多数見かけることになりました。。。庄内にはいないんだろうと思いかけていましたが、これを見ると・・・
小諸ではオトシブミはほとんど切り落としていましたが、庄内ではサワグルミで巻くものはほとんど切り落としません。理由はわかりませんが、ハイイロチョッキリにも共通の理由があるのかも知れません。
でも、まずは虫自体を確認できないことには始まりません。
数日中に同じ場所をまた探してみたいと思います。