Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • スミナガシの幼虫

    成虫はなかなか見ることができませんが幼虫はよく見ます。
    私のいつものコースでも、少なくとも食痕だけは必ず見られるアワブキが何本かあります。
    さて、ここにいる幼虫がわかりますか?


    かがくナビ 「今週の自然だより」に記事を書きました。ぜひご覧下さい。

  • アカスジキンカメムシの幼虫

    成虫の姿はもう見られず、早くも幼虫は終齢にまで成長していました。

    7月半ばには、成虫をたくさん見たキブシの実。
    まだ緑色のままですが、熟しても色はあまり変わらないようです。


    幼虫は実の汁を吸って成長します。

    この幼虫たちは、このまま羽化することになく冬を迎え、来年の5月くらいに羽化することになります。
    終齢幼虫のままずいぶん長く居続けるものです。

  • 庄内のオオスカシバ

    実は、家の庭に昨年に1回、今年にも2回、オオスカシバはやってきました。
    どちらも1枚もシャッターを切ることなく逃げられて、非常に悔しい思いをしています。

    今年の二回目というのが本日だったのですが、どうも産卵植物を探しているいるように見えました。
    そうか、庭に来てくれるよう植物を植えればいいんじゃないか!
    基本的なことが抜けていたなあと、近くの園芸屋さんに早速クチナシを探しに行きました。

    店員さんに聞くと鉢植えがあるとのこと。
    では2つ、とお願いして出してもらったものに、すでに怪しい食痕が見えます。

    店員さんもすぐに気づいた様子で、あわててお願いしました。
    「あ、虫食いはかまいません。ぜひそのままで!」

    まだ小さな幼虫くん。鉢植えの葉を食べ尽くす勢いで成長することになるのでしょうか。
    今はとっても珍しい存在なのですが。。。

  • コカマキリ


    庭に多いコカマキリが普段気づきにくいのは、地表付近の低いところにくらしているからですが、
    加えて、やはり地味な姿が周りの環境によくとけ込むからなのでしょう。

    実際こんな風にとまっていると、かなり気づきにくいものです。

  • サボテンの花

    もう10年くらいになるでしょうか。長いつきあいのサボテンです。
    でっかくなりすぎてバランスが悪くなり、そろそろ株分けしようかと方法を調べたりしていたのですが、
    数日前よりつぼみを出しはじめ、昨夜ついに花を咲かせました。
    一夜明けて、そういえば写真にも撮ってないやと気がついて1枚。。。


    何だか、お花をどうぞと差し出しているように見えました。

    さて、彼は我々に何か伝えたかったのか・・・
    その後予定通りに、大きくカットして新たな鉢に移したのでありました。
    今のところ順調そうですし、なんとなく喜んでいるようにも見えます(^_^;)

  • 日没後の入道雲

    赤川にかかる羽黒橋にさしかかったところで月山方向にすごい雲を見ました。
    真夏の熱気のかたまりのような熱そうな雲。雲が熱持つわけはないんですが・・・。
    橋を渡った先に車をとめカメラを持って橋の中央に向かいました。

    日が沈んでも、周囲の熱気は抜けません。
    こんな雲が出ていても、夕立が降ってくれるわけでもなく。
    拭いても拭いても顔中が汗でべとついていて不快な毎日です。全くキツイですねえ。。

    この入道雲のスケール感、私は大好きです。
    飛行機に乗って、うんと側によってみたい。近くで見ると相当でっかいんでしょう。。。

  • アオマツムシ

    鶴岡市内にも本格的に進出してきました。アオマツムシ、年々数を増やしています。
    昨年より明らかに鳴き声を聞くポイントが増えてきました。
    庭木でも発生しますから住宅地にも増えています。


    かがくナビ自然だよりに記事を書きました。
    どうぞご覧下さい。

  • ハイイロチョッキリのどんぐり

    半月前に、山形に来てからハイイロチョッキリのどんぐりを見ない、などと書いていますが、
    とんでもありません。普通に多いことがその後わかってきました。
    要するに、ちゃんと見ていなかったということです。
    小諸にいる頃は、毎日の通勤で林の道を行き来していましたから、苦もなく目に入ってきたわけですが、
    それにしてもヒドイなあと思いました。
    注意して見ていると、いたるところに落ちています。特に山あいには多く、海岸近くの林にも普通に見られます。


    ハイイロチョッキリのどんぐり とは私の造語です。
    ハイイロチョッキリは、ドングリに卵を産み、枝ごと切り落とす習性があります。
    この枝ごと切り落とされたドングリをしめす言葉は特にないようですので、仮にハイイロチョッキリのドングリと呼んでみます。
    お盆頃からの産卵期には、コナラやクヌギなどの木の下を探すと、こんなハイイロチョッキリのドングリがたくさん落ちています。
    ただし、虫は木の高いところで作業していることが多いので、滅多に見ることはありません。

  • オオルリボシヤンマの産卵

    山の湿地でオオルリボシヤンマの産卵を見てきました。

    近くの林道にはオニヤンマ。

    このところよく見るマユタテアカネ。直射日光の当たらない林の道によく見ます。

    再び登場、マダラナニワトンボ。
    山形県内では数カ所しか生息が確認されていない貴重なトンボです。

    ノシメトンボから翅の黒をとったような地味なヤツですが・・・

  • キリギリス

    撮影には結構苦労させられます、キリギリス。

    鳴いているんだから音のする場所を探せばいいわけですが、
    彼らは草むらの根際を鳴きながら移動しているので、なかなか難しいのです。
    もちろん、草にぶつかってしまったり、パキッと音を立てれば、すぐに鳴きやんで気配を消してしまいます。


    比較的見通しのよい海辺の草地で格闘すること2時間・・・それぐらいやった気がします。
    ようやく何枚か撮影できましたが、鳴いている姿はついにとらえることができませんでした。
    庄内のキリギリスは信州のものより手強い感じがします。

  • アオイトトンボ

    アオイトトンボは普通種で、山の水辺を見てまわるとどこにでもいる感じです。でも、毎年、このトンボの美しさにはハッとさせられて同じような写真を撮ってしまいます。
    希少種のコバネアオイトトンボじゃないか、などと思ってしまうこともあるのですが、どういうわけか前年に感激した記憶がリセットされ、特別なものを見たような気になってしまうのです。
    今年もまたやってしまいました。


    白い粉を吹くのはアオイトトンボの雄の特徴。
    複眼の青は何度見ても綺麗です。

    こちらは雌雄のおつながり。

    近くに多かったキイトトンボ。これも真夏によく見る普通種です。

    クロイトトンボ。これも普通種で、かなり地味なイトトンボです。
    そう思っているためか、ろくな写真が撮れていません。いざという時に困るはず。

    アオイトトンボと争うように目の前にとまってくれました。
    いい機会をもらいました。。。

  • ハグロトンボ

    一昨年だったか、荘内日報で鶴岡市街地にハグロトンボが50年ぶりに帰ってきたという記事を見て、
    非常に驚いたことを思い出します。
    ハグロトンボは小諸では全くの普通種でしたから「50年ぶり」の復活なんて・・・
    すぐには信じられませんでした。
    でも、何人か虫に詳しい地元の方たちに聞いてみると、どうも事実のようです。

    今は、私も確かにそうだったのだろうと思えるようになってきました。
    庄内は日本一だった時代もある米どころ。新しい農業技術は積極的に取り入れてきた土地です。
    早くからコンクリート堰が発達し、農薬の使用も積極的だったでしょう。
    現在、水生昆虫を求めて庄内平野を見てまわると、それはもう寂しいばかりです。
    ハグロトンボが一時消えたとしても、当然だったかもしれません。


    ようやく本来の姿に回復しつつあるハグロトンボ。今年はどこも数が多いようです。

  • マメハンミョウ

    日没近く、最上川沿いの草地を歩いていて、マメハンミョウの集団に出あいました。この虫は必ず集団でくらしていて、おいしそうな葉を選んで黙々と食べています。

    黙々と

    もぐもぐ・・・

    でかいお腹の雌です。
    「雌のお腹にはたくさんの卵が入っているので・・・」とでも解説すべきところと思いますが、食べた葉っぱがつまっている部分もかなりのものと思われます。

  • シャチホコガの幼虫

    ガの幼虫のなかでもダントツのモンスターと思います。

    チョウやガの幼虫、いわゆるイモムシの胸脚は短いものです、普通。
    しかし、シャチホコガの幼虫は違います。

    おどかすと胸脚を広げユラユラと揺らして威嚇してきます。
    な、長い!

    脱皮直前で、中に控えている新しい大きな頭がさらに不気味さを強調しているようです。

    以前撮った写真もなかなかおぞましいものです。
    >>>>

    こちらはオニグルミの葉を食べているところ

    邪魔じゃないかと思える長い胸脚。
    先の方はかぎ爪のようになっていますし、何というか、こんなのガの幼虫じゃない!

    ・・・いや、嫌いじゃないんですよ。私は。

  • クロアナバチ

    朝から例の公園にクロアナバチの撮影に出ました。
    この日は何となくポンポン進む予感がして、ビデオ撮影をもやってしまおうと計画しました。

    これがクロアナバチの巣穴の盛り土。
    公園なので土を敷かれていますが砂地がすぐ下にあるようです。
    ここは庄内砂丘のど真ん中。ちょっと掘れば深い砂の層にぶつかります。

    クロアナバチの巣穴。
    左右に掘られた偽穴の間に本穴があります。
    狩りにでかけている間は、かるく土を被せられ本穴の入り口は隠されています。

    そしてようやく撮れた、獲物を運ぶクロアナバチ。

    獲物はヒメクサキリです。
    こんなに大きな獲物を抱えているのですから、きっとジガバチのように獲物をよたよた引きずって
    長く地面を歩きまわるんだろうと、間違った予想をしておりました(←ちゃんと予習しましょう!)。
    ところが、彼らは上空からスッと巣穴の前に飛び降りてくるのでした。それがすごくカッコイイのです!
    でも、この瞬間はあまりに突然のこと。
    この日何度か目にしたものの、結局、写真もビデオも撮れず終いでした。

    さて、続いては獲物を埋める連続写真を。獲物はセスジツユムシです。
    獲物を地面に置くと、すぐに本穴の入り口を掘り始めました。

    10時21分45秒

    穴は1分ほどで通って、その後何度か出たり入ったり。
    巣部屋の掃除でしょうか?

    10時23分20秒

    でも、すぐに獲物を引き込みにかかります。

    10時23分26秒


    10時23分27秒

    獲物を引き込むと、今度は穴の入り口をふさぎます。
    まずは前脚で土をかき集めて後方に送り・・・

    10時26分05秒

    向きを変えて、前脚を今度は土を押し込むのに使います。
    よいしょよいしょと、とっても愛らしい後ろ姿。

    10時26分06秒

    穴を埋め終えると、すぐに飛び去っていきました。
    新たな狩りに出かけたのでしょう。
    獲物を持って巣穴の前に降り立ってから5分ほどで全ての作業を終了。
    この5分という作業の短さがクロアナバチを見えにくくしています。

    まとまった数がいると、とても撮影しやすいカリバチと思います。

    午前中の数時間で、随分色んなシーンが撮れました。

    こちらは引き込むシーンだけ撮れたものです。獲物はヒメクサキリ。

    ところで、この公園にはすごく気になる鳥の姿がありました。
    ハクセキレイでしょうか。私が撮影を続けていた3時間の間、ずっと公園から離れませんでした。
    どうもクロアナバチの獲物をくすねようとウロウロしているように思えてなりません。

    実は一度、スズメだったのですが、何か緑色の虫をくわえて地面から飛び去ったのを見ました。
    あっと思い近づいたら、そこにはどこか落ち着きを失ったようなクロアナバチの姿が。
    これはやられたに違いないと思いました。

    動画追加 (2010年9月23日)

  • クロアナバチとの出会い

    ようやく、私もクロアナバチを撮影!
    永幡さんは既に狩りの場面も撮影済みです(>>>)。色々情報をわけてもらいながら、でも、私も新規のポイントを開拓しようと、ちょっと離れたところを探してまわりました。


    結果、なかなか良いポイントを発見できました。
    普通に住宅地の中にある公園です。

    どういう流れの中なのか、熱心に穴掘り作業中。
    前脚と口で砂のかたまりをホールドして、巣穴から後ずさりで出てきたところです。

    ハチと巣穴をセットで見てようやく確信を持ちましたが、これまで見ていた「らしき穴」はやはりクロアナバチのものでした。
    今日は午後でしたが、雨上がりを探したのがよかったようです。
    少なくとも5匹、穴を掘っているものを見ることができました。

    ただし、獲物のツユムシを運んでくるところを見ることはできませんでした。
    次は午前中に訪れてみようと思います。

  • クジャクチョウ

    山形の実家にお盆のお墓参りに行ってきました。
    長野に住んでいたときは帰省に片道400キロで車で7時間の距離でしたが、
    いやいや近くなりました。今や帰省とは大げさに感じてしまう距離です。

    ついでに、蔵王を少しまわってきました。
    目当てはアサギマダラにクジャクチョウ。話に聞いてはいましたが、確かに多かったです。
    小諸にいた頃の湯の丸高原を思い出す密度でした。


    ヨツバヒヨドリもクジャクチョウもピークは過ぎた感があります。
    来年は、8月の始めに訪れてみようと思います。


    アサギマダラは少々翅が傷んでいても、あまりボロ感がありません。実に清々しいチョウです。
    清々しいといえば、下界は酷暑の中というのにここは何と涼しいこと!
    まるで別世界でした。

    おっと、この子は!

    「AYA16」とくっきり読めます。
    前翅には「ZAO」の文字・・・どうやらマーキングされて間もないようですね。
    どこか遠くで再発見されるのを私も祈りましょう。

  • ムラサキシャチホコの幼虫


    オニグルミの葉裏に見つけたこのイモムシ。
    確かコレは・・・と期待に胸をふくらませ家に帰りました。
    調べた結果は予想通り、どうやらムラサキシャチホコの幼虫のようです。

    面白いのは何と言っても成虫です。
    今年も6月には山あいのオニグルミの辺りを見てまわりましたが、まったくダメでした。
    まさかこんなところで幼虫に出あうことになるとはね・・・

  • アゲハ

    先週は喜々としてカラスアゲハの撮影にまわりましたが、アゲハは少なめに感じていました。
    ところが今日はアゲハが大当たり。次々に目の前に現れます。
    夏のアゲハ類は8月のはじめに固め打ちできそう。。。今年得た収穫でした。


    ヤブガラシに吸蜜する雌。


    のばした口に花粉がついているのが見えます。
    ヤブガラシの受粉の媒介者はハチがメインと思いますが、アゲハもちゃんと役に立ってそうですね。

    こちらは8/8撮影のオニユリでの吸蜜シーン。翅にしっかり花粉がついています。

    こちらは雄。夏型の雄は、後翅の丸いオレンジの模様が白く抜けているのが特徴です。

  • ハイイロチョッキリか?

    コナラかナラガシワか判別できないままですが、そこに実に面白いものを見つけました。
    ところどころ枯れたようになっている部分です。

    何気なく見ていてドキンとしました。これはもしやハイイロチョッキリの仕業じゃないでしょうか?
    1つアップにします。

    コナラやクヌギの実に卵を産み、その実のついた枝ごと切り落とすハイイロチョッキリの習性は、
    今やあまりに有名です。私も小諸時代は毎年、お盆前あたりから道路にたくさん落ちているのを見ていました。
    しかし山形に戻ってきてから、道路におちたものを見ていません。
    (追記)
    とんでもない間違いです。ただちゃんと見ていなかっただけでした。
    ハイイロチョッキリのドングリは、その後、方々で多数見かけることになりました。。。

    庄内にはいないんだろうと思いかけていましたが、これを見ると・・・

    枝の切り口

    ドングリの表面には産卵痕らしきものも

    小諸ではオトシブミはほとんど切り落としていましたが、庄内ではサワグルミで巻くものはほとんど切り落としません。理由はわかりませんが、ハイイロチョッキリにも共通の理由があるのかも知れません。

    でも、まずは虫自体を確認できないことには始まりません。
    数日中に同じ場所をまた探してみたいと思います。