Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • 赤いソバの花畑で

    数日ぶりによく晴れて、SA2を車に積み込み、予定していた場所を色々回ってみました。
    しかし、全てがNG。アキアカネの産卵すら撮れないとはショックです。

    そして、またカメラの届かないところに赤い花のソバ畑がひろがっていました。
    そこには、アカタテハやキタテハが群れています。しかし、機材が重いだけに大胆な動きができません。
    私1人で無理をやってはカメラの事故をおこしてしまいそうです。
    ここは諦めて、ちょっとだけ写真のみを撮影。

    小諸では少なかったアカタテハ。でも庄内に来てからはかなり頻繁に見ます。

    後になってこんな画像を見ていると、やっぱり無理でも高速度カメラを引っ張り回すべきだったかとも思います。
    でも、そこは現場では無理と判断した自分を信じるとしましょう。。。

    キタテハは実に多く、それこそイヤというほどおりました。

    しかしモンキチョウやモンシロチョウ、ヒョウモンは少なめでした。
    好みの違いでしょうか。

  • フォトロン FASTCAM SA2

    現在、高速度ビデオカメラ「フォトロン FASTCAM SA2」で撮影中です。

    11日まで試用し返却するのですが、明日からまた天気が悪くなりそう。
    何しろ高速度映像を撮るためには十分な明るさが必要です。これは写真と同じ事。
    薄曇りともなれば、絞り2.8で500fpsがせいぜい。ISO感度は400以下かも?
    SA2は2048×2048の高解像度で撮影できますが、そのぶん感度が低くなります。
    SA1.1は500以上あったと思います。

    残り少なくなってきたチャンス、とにかく望みは「もっと明かりを!」

    本体重量はSA1.1よりさらに1kg重く、6.9kg。
    電源は基本AC。映像のダウンロードは1シーン撮影ごとにパソコンにダウンロード。
    何とか1人でも撮影できますが、手持ちでの撮影はまず不可能です。

  • ヤマクダマキモドキ

    先日、「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」をようやく入手しました(9月28日)。
    海野さんのアトリエではいつもそばにあって心強い図鑑でしたが、離れて2年半、日に日にその重要さを感じる一方。
    やはりこれは私にはなくてはならない図鑑です。安心感が違います♪

    早速役に立ったのが写真の虫の同定でした。

    どうやらヤマクダマキモドキで間違いないようです。前脚腿節が赤いのもそうですが、産卵管の形状が決定的。
    サトクダマキモドキ、ヤマクダマキモドキ、ヘリグロツユムシの三種は、図鑑で見比べてみるとあらためてそっくり。このうちヤマクダマキモドキだけ、庄内ではまだ撮影していませんでした。

    場所は鶴岡の海岸近くの山中。新潟県境から30kmは離れています。

  • うっかりコカマキリ

    危うく轢いちゃいそうになったオオカマキリ。
    何だか気になって車から降りて見ると、ますます何だか妙な感じが強まります。。

    !?

    何とコカマキリがオオカマキリにはりついています。。。

    真横から見るとよくわかります。

    周りに大きさを比較するものがないから錯覚しちゃったのでしょうか?
    コカマキリは離れるタイミングを計ったまま固まっているようです。なんとおバカなヤツ。。。

    そこに、新たな車が近づいてきました。
    このままじゃ轢かれちゃうなあと捕まえようとしたのですが、そこで二匹は離れてしまいました。

    う・・・? 最後に間抜けなのは私だったか。
    この後に何かおこることに期待していたのに。。。

  • ホシホウジャク

    ツリフネソウに吸蜜にくるマルハナバチを撮ろうと思ったのですが、いたのはホシホウジャクでした。

    色んな花に集まるホシホウジャクですが、ツリフネソウとの組み合わせはなかなか興味深いと思いました。

    ツリフネソウの蜜は、奥のくるっと巻かれた部分に入っています。
    トラマルハナバチは花の中にすっぱり入って奥の蜜に辿り着くことができますが、
    ホシホウジャクは長い口を差し込んで、奥の蜜を吸うことができます。

    この様子は、映像を撮影して確認しました。
    後ほど公開したいと思っています。

  • ハクチョウの季節

    再びハクチョウの季節が巡ってきました。今のところ、まだ1割に満たない数と思います。
    山形新聞は最上川スワンパークへの初飛来は昨年より2日遅れの10月3日と報じておりました。

    田んぼに落ち穂を食べに来ている群れにも出あいました。コハクチョウです。

  • ヘリグロツユムシ

    おっと、今道路を横切ったのは何だ?
    車をとめて確認に行くと、何とも判別に迷う虫がおりました。
    山の中だからクダマキモドキだったらヤマクダマキの可能性があるけど、
    前胸の縁が黒っぽいからヘリグロツユムシか?

    確か産卵管に特徴があるはずだからと、捕まえてアップで撮影。

    図鑑で確認しすぐに閉じてしまいました。やはりヤマクダマキではなかったか。。。
    上の写真、ヘリグロツユムシの産卵管の特徴がイヤと言うほどよく写っております。

  • ヒラアシキバチ

    一見して弱ったエノキの木に、ヒラアシキバチが集まって産卵中。

    産卵中を撮影できたのは初めてのことでした。
    産卵管だけ残った少々気味の悪い状況は何度か見ていましたが・・・

    かがくナビにも記事を書いていますので、どうぞご覧下さい。

    手前に見えているのが、産卵したまま死んだ雌の産卵管です。

  • ハイスピードカメラ「E2」

    6月に平岡商会さまよりお借りしたハイスピードビデオカメラ「E2」
    512pixel×512pixelのSDサイズにて最高2000fpsでの撮影が可能です。
    通常のビデオカメラが基本的に30fpsですから、66倍時間をのばして見ることができます。
    300fpsのカシオのEX-F1と比べても、まるで別次元の映像です。

  • カワラバッタ

    同じ県内でも場所によってはシーズン終わりのカワラバッタ。
    上山に出てきたついでに、も少し先まで足をのばして撮影してきました。

    気温が下がってきたためか、じっとしているものが結構多く見られました。特に雌。
    近くを通っても飛ばないカワラバッタは・・・そうとうに手強い!

    うっすらと青みがかった、実はとっても綺麗なバッタです。

  • シュレーゲルアオガエル

    ちょっと標高の高いところに行くと、すっかり秋が深まって焦りました。
    色を失った世界がすぐそこまで来てます。東北の秋はこんなに短いものだったか・・・
    小諸にいた頃、秋は群馬によく出ました。小春日和の気持ちよい秋は、確かに長かった。

    すると、口を尖らしたくなるような、この私の気持ちを代弁するようなヤツがいました。

     

    やめようやめよう。笑おうゼ。
    あ、それともなんだ君は笑わそうとしていたか?

  • キチョウ

    時々小雨の降るパッとしない1日。しばらくこんな感じが続いています。
    気温は高めなので(それでも26℃)色々見てまわったけれど、収穫が少なくちょっとガッカリ。

    唯一よかったのがキチョウ。非常に敏感なチョウですが、悪天候が幸いして撮りやすかったです。


    少々くたびれた感じのミソハギで吸蜜。
    この直後、手前の小さなアリに追い出されました。

  • イラガの幼虫

    時折雨が降るなか、イラガの幼虫のマユ作りをビデオ撮影しておりました。

    その時のこと。

    ふと近くにいた別の終齢幼虫を見ていて、あれっと思いました。

    おしりのあたりに何とも面白い模様・・・(頭を下にしてとまっています)

    ちょっとお間抜けな犬の顔が、どうでしょう、見えてきませんか?

    ※この虫はトゲに強い毒を持っています。さわると非常に痛い思いをしますので、ご注意を!

  • コナラシギゾウムシ

    ハイイロチョッキリとほぼ同時期に出るコナラシギゾウムシ。
    同じように見つからないかと、しばらくコナラのドングリを見てまわっていますが一向に見つかりません。そういえば前にカシワの葉上にとまっているのを見たことがあったのを思い出しました。


    カシワのドングリ。もうすっかり大きく実っています。
    コナラと比べて2倍以上大きなものです。

    しばらく探してみたら、いましたいました。
    ドングリのはかまに長い口を突きたてて、カリカリやっています。
    産卵行動なのか、ただ食べているだけなのか、この姿だけではわかりません。

    でも、ちょっと高くて、また枝をたぐり寄せないと撮影できません。
    ハイイロチョッキリといい、このコナラシギゾウムシといい、じっくり撮影するためには、
    やはり採集して低いところで撮影する工夫が必要です。

  • ハイイロチョッキリ

    ようやく見ることができました。ハイイロチョッキリ。

    高さ3mほどの所で、枝を切っている途中のものを見つけました。
    左手で枝をたぐり寄せ、なおかつストロボ2灯を手持ちでという離れ技!
    ・・・なんて偉そうな事でもありません。あまり動じない一匹に出会えたことに感謝です。

    残念なことに、産卵シーンを撮影する余裕がありませんでした。
    見つけたのは夕方日没近くで、真っ暗になってもしばらく撮影を続けたのですが、
    気力が続かずギブアップ。。。かつてやったように、飼育下での撮影も検討してみたいと思っています。

    しばらく続いた雨のためか、急にヤブカが多くなってきました。
    正直、ヤブカが苦手な私です。気力負けした理由のほとんどは彼らのためかも。
    ヤブカ対策を本気で考えなければならなくなってきました。

  • スミナガシの終齢幼虫

    一週間経って、スミナガシの幼虫は立派な終齢幼虫に成長していました。
    同じ幼虫とは思えないほどの大変身。
    色は緑の葉に似た変わり、頭部の角は長く湾曲した立派なものに・・・

    葉を食べる幼虫を正面から見てみます。

    終齢幼虫の顔はインパクトがあります。例えるなら、絵でしか見たことのない西洋の道化のような。
    シノリガモの名前の由来を調べたときに出てきたアルレッキーノやら、トランプのジョーカーやら
    何だかそんな連中が頭に浮かびます。

    も少しアップで

  • Photron FASTCAM HD高速度カメラの実力

    7月末の一週間、幸運にも高速度HDカメラを使うことができました。>>>
    フォトロン社製 FASTCAM SA1.1 最大解像度1024×1024ピクセルで最大秒5400コマまで撮影が可能です。

    解像度1024ピクセル正方形とは、HDといっても画素数が足りないように思われるかも知れません。
    でも全然そんなことはありません。ハイスピードカメラとしては驚くべき高画質です。
    静止画を1枚取りだしてみましょう。

    ちなみにトンボの飛翔は1/3000秒でも止められません。このようにぶれてしまうのは当然の結果です。
    でもおわかりでしょう。大型の画像素子を使っているため絵に余裕があります。
    ボケ味もなかなかです。

    では、今回作成したサンプルBlu-rayから一部、紹介しましょう。
    カメラはトンボをフォローしているように見えますが、さすがにそれは人間業では無理なこと。
    これは編集上のワザです。
    驚くべきは、こんな無理なトリミングも可能なくらい高画質なことでしょう。

    不正使用防止のため、邪魔な文字をいっぱい入れました。悪しからず。

    このFASTCAMのテスト撮影は、横浜の平岡商会さまよりお世話いただきました。
    ありがとうございました!

  • クツワムシ

    ふと思い立って、クツワムシに会いに遠出しました。

    代表的な鳴く虫の一つとして必ず紹介されるクツワムシですが、私には縁の少ない虫です。まともに接したのはもう15年も前のこと。1996年の埼玉で撮影して以来ごぶさたしています。事前にネットで調べたところでは、新潟ではしばらく記録がなく、富山でも希少種とされている様子でも、更にお隣の石川県の方は、そう珍しくない昆虫として紹介されているように見ました。それでは、私も石川県周辺にアタリをつけてみることにしました。

    夜7時頃に小松I.C.で高速をおり、あてもなくしばらく走っていると、一時間ほど経った頃、ようやく「ガチャガチャ・・・」の声が聞こえてきました。ヨカッタ!ここまで遠出して空振りするわけにはいきませんから、まずはホッと一安心。

    それから写真・ビデオ撮影、声の録音と、人目につかないよう深夜まで怪しい取材を続けたのでした。

    緑色の雄。最初、褐色型の雄ばかり目に入ってきて、緑のものはいないんじゃないかと心配になりましたが、そんなことはありませんでした。

    濃い茶色の雄。声がたくさん聞こえる場所には様々なタイプが見られました。

    雄は鳴いているので見つけやすいわけですが、鳴かない雌も結構目に入ってきました。それだけ数が多いということでしょう。
    下はカナムグラの若葉をかじる雌。

    現在、日本海側のクツワムシの北限はどのあたりなんでしょう戻ってから調べ直すと、一昨年、上越で採集されたような情報もチラッと見えてきます。今回は確実にとらえたかったので、ずっと西を目指しましたが、新潟で撮影できるのなら余裕もって取材できるのでありがたいところです。

  • ヒメオオクワガタ

    ヒメオオクワガタなんて、小さいのか大きいのかどっちなんだ!
    そう言われて、なるほどと笑ってしまいました。いやいや気がつかなかったな。。。
    虫の名前にはこうしたものが非常に多いわけですが、私ら虫好きがほとんど気にならないのは、
    子供の頃から少しずつ慣らされてきたからでしょう。

    本日、標高1000m地点でようやく見つけたヒメオオクワガタは、さらに頭にもう一つ
    「ヒメ」を加えたいようなヤツでした。

    コクワガタとの違いは前胸部の形状。
    後ろの角がカクッと斜めにえぐれています。

    正直ちょっと微妙ですが、ヒメオオクワと判断しました。

    次はもっと大型の誰が見てもヒメオオクワガタというヤツに会ってみたいです。

  • セスジスカシバ

    8/28に一度目にしながら、ろくに撮影できなかったスカシバに再び遭遇!
    産卵植物を探し飛び続けていて全然とまってくれません。
    先日はそのまま見送ってしまったので、今日はダメ元でとにかくシャッターを切ってみました。
    トリミングしてますが、ピントのあったブレの少ない写真が1枚だけ撮れました。


    おかしい。。。もっとハチにそっくりだったはずなんですが・・・
    写真にすると明らかにガですね、これは。