トノサマバッタの産卵を撮影していると、最後の穴埋めの動作がえらくオモシロイ!
先日の動画を編集して、これはワイドでも撮ってみたいと思いました。
わざわざ80kmも離れた場所に何度も行くなんて、我ながら無駄が多いと思いますが、
野外でこうもトノサマバッタの産卵シーンに出あえる場所も少ないですから・・・
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トノサマバッタ産卵後の穴埋め
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ショウリョウバッタモドキ
彼らはよくこちらの動きを見ています。
こちらに隙があると、その間にどんどん遠くに移動しようとします。そして特に雄がアクティブな感じです。
座ってじっと見てると、あちらからもこちらからもポンと飛びたって、遠ざかっていきます。
翅を使って飛ぶ様子は、オンブバッタとは明らかに違います。いる場所にいけば、見逃すことはなさそうな、特徴的な昆虫と思いました。
おまけに、葉に止まっても、向こう側の見えない方に回り込んで、
楽には撮らせてくれない。そんなショウリョウバッタモドキでした。左の写真は雌。
雌は低いところでじっとしていることが多いようで、これもまた見つけにくかったです。下二枚は雄。背中を向けられていると、より見つけにくくなります。
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ショウリョウバッタモドキ
秋田県側の鳥海山のふもとに、ショウリョウバッタモドキを見にいきました。
以前にも何度か訪れた事のある場所なのですが、いつもタイミングが悪く、まともに撮影できていません。先週くらいからだいぶ涼しくなってきました。
晴れてはいても長袖シャツをまくっていてちょうどいいくらい。
ちょっと出遅れた感じがしますが、まだ今のうちに気がついてよかったようです。道沿いの草にちょっと踏み込むと、すぐに何匹か飛び出しました。
ススキの原っぱが延々広がっている、そんな場所です。
ショウリョウバッタ、カヤコオロギのまともな写真がやっと撮れてホッとしておりますと、目に入ったアオイトトンボが何だか気になります。
一応撮影して後で調べてみると、やっぱり・・・コバネアオイトトンボでした。この場所、ちょっと不思議です。あまり見たことのない虫が次々に現れます。
もう1つ、これまで写真に撮ったことのないコバネササキリがいました。この虫、鳴き声が相当に小さいようです。
実は、翅をこすっている様子をファインダーで確認しながら、音が聞こえていませんでした。
もしや高い音が多くて自分の耳が捉えられないのでは?と焦ります。
これまでもそばにいながら気づいていなかっただけかも知れません。 -
ファームウェアの改造について
8月22日に書いたファームウェアの改造について、疑問を感じた方も多かったと思います。
正直に告白しますと、私は特に違法性を感じずに実行し、記事にしました。
改めて様々調べてみますと、やはり微妙な行為であると認めざるを得ません。まことに申し訳ありませんでした。
ひとまず該当する情報をすべて削除しました。
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キボシカミキリ
昨年、10月はじめにカキの実に群がるキタテハを探しに訪れた場所で、
だいぶ弱っているキボシカミキリを見ました。もう少し早ければ色々撮れたかもしれないと残念だったのですが、
今年も同じ失敗をやってしまうところでした。
昨年のイチジクを見てようやく思い出しました。遠目には全くわからなかったのですが、覗き込んでみると、いましたいました。
夏の盛りを過ぎた今も、まだまだ健在のようです。庄内砂丘には、ところどころイチジク畑がありますが、きっとキボシカミキリの食害も多いでしょう。
小学生の頃、山形の実家にもイチジクがありました。
その後、当時は珍しかったキボシカミキリがやってきて一気にやられてしまったという記憶です。 -
トホシテントウの幼虫
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連続写真ではありませんが、ぐるりと丸く傷をつけ
おそらく有害物質と断ち切り、それから円の内側を食べます。成虫も同じように食べます。
これも動画むきかと思うのですが、もし最初から最後まで
撮ろうと思ったら、相当時間がかかるはず。。。
室内に持ち込んでもいいですが、カラスウリって水揚げは
どうかなあ。まあ、試してみましょう。こちらはクロウリハムシ。あとで同じような食痕をつけるはずだったと思い出しました。
いいチャンスだったのに失敗!でも、 たくさんいる虫ですからチャンスはまだまだあります。
次は忘れずに。。。 -
ウスバカマキリ
結局、先日の場所をもう一度歩いてみることにしました。
少なくとも、周辺に兄弟はいるはずです。あれ?兄弟なら、やっぱり褐色型になってしまうのでしょうか。
他のカマキリについてもそうですが、体色って遺伝?先天的なものだったでしょうか。
気がついたら、そんなことも知らないまま過ごしてきてしまいました。。。
↑まったくお恥ずかしい。何、書いているんでしょう?
カマキリの体色が遺伝によるものなら、尚のこと、1つの卵のうから茶色と緑の両方がでてきて当たり前ではないですか!暑さで頭がやられていたとしか思えません。。。で、今日見つかったのは、結局は褐色型が2匹でした。
1匹は雄、もう1匹は雌。
雌のほうは、先日見つけたのと同じ個体のようでした。 -
チョウセンカマキリ
そこでは、以前、キリギリスを撮影していた時、ちょっと変わったカマキリの幼虫を
見たことがありました。
キリギリスに集中していたときで、後で撮ろうと思ったのが見つからず、写真も残せませんでした。直後、あれはウスバだったに違いないと残念がったのですが、
今となっては、どこがどう変わっていたかも思い出せません。やっぱり顔つきだったかなあ・・・でも結局今日もダメでした。
昨日の続きで、何だか見つかるような気がしたのですが残念!かわりによく見たのはこのカマキリ。
一見するとオオカマキリと区別がつきくいチョウセンカマキリです。オオカマキリより細めとされていますが、お腹の大きな雌を見て、細身かどうかなんて区別がつきにくいところ。
分かりやすいのは、胸の前脚のつけねの色と、後ろばねの色合いです。捕まえてみると、よくわかります。
オオカマキリでも同じ事をやって比較しなければならなりませんが、胸の模様はオレンジが強く、後ろばねは黒が少なく、明るい感じがします。
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ウスバカマキリ
日没近く、K君と浜辺を歩いていると、彼いわく「このカマキリちょっと変?」
その瞬間にわかりました。
自分が見つけたいと思っていたカマキリを、彼はあっさり見つけてしまったのです。ウスバカマキリ!
コカマキリにそっくりですが、前脚の内側の模様がちょっと違います。いることが分かって嬉しかったのですが、ちょっと複雑な心境。
毎年、海辺の草地を何度探しても見つからないまま・・・
今年も数日前に探したばかりでした。でも、本当に見たかったのは、緑色の個体です。
自分はまだ見たことがないのですが、写真で見るところ、
ハラビロカマキリに似た美しいカマキリです。これが見つかれば、今日の悔しさも忘れられるでしょう。
全国的に少なくなっているとのことですが、
もともと見つけにくい種類のように思います。広い庄内平野に、どんなふうに分布しているものか、
把握できるまでには、相当な年月がかかりそうです。 -
エゴヒゲナガゾウムシ
先日山形市で撮影したエゴヒゲナガゾウムシについて、鶴岡のMさんと電話で話していたときのこと。
「鶴岡にもいるはずでねが、エゴはたくさんあるし・・・」そうなんです。いないのがおかしいくらいです。
以前に高崎で撮影した経験から、8月初旬に集中して探していたのですが、時期を間違っていただけだったりして・・・
永幡さんより情報をもらったときから、そんな気がしていたのですが、まさにその通りでした!前に探した場所を再び訪れてみると、今日は拍子抜けするくらいにあっさり見つかりました。
エゴの実にとまった、5mmほどの小さい体ながらすぐにそれと分かる異様な体形の虫。
ウシヅラヒゲナガゾウムシの異名どおりに、奇妙な顔つきの雄でした。シュモクバエのように(それほどでもないかな?)左右に大きく離れた複眼。
どういうわけなのか、正面から顔を見ると、その複眼はほとんど見えません。正面の視覚はかなりカットされているはずです。
この目の付きどころには何かメリットがあるものでしょうか?
後方の視界を重視したとして、その理由が想像できません。 -
アゲハの羽化
8月27日に蛹になったアゲハは、8日と15時間後、無事に成虫に羽化しました。
前の日の夕方より翅の模様がうっすらと見え始め、翌朝4時頃から撮影の準備を開始。
羽化が始まったのは7時12分、10分後にはすっかり翅がのびました。この写真は、動画を撮影したGH2で、設定を切り換えて撮影したもの。照明はLEDライトです。
動画も写真も最高画質でとらえようとすると、切り換えには結構時間がかかります。写真は羽化前の蛹とこの1枚しか撮影できませんでした。
ダイヤルのカスタムあたりを利用すればもっとうまくできるのでしょうか?
室内の風のない状態で撮影しましたので、細かい動きも見えます。
羽化のスタート時も、蛹化の時と同じような蠕動運動が見られる事がよくわかりました。
それと、脱出前に濁ったおしっこを一気に排出する、その勢いにも驚きました。翅がのびるシーンはさすがにそのままでは長すぎるので、短くカットしています。
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夜の鳴く虫〜津波被災地にて〜
8月は結局一度もボランティア活動に参加しないまま、31日をむかえてしまいました。
空いた時間とボランティアのニーズがかみ合わず、といっても、このままでは気になるいつものポイントの環境の変化も見ないまま。。。これではいけない!特に気になるのが秋の鳴く虫です。
被災前にどんな虫たちが鳴いていたのかも知りません。
でも、少なくとも、津波をかぶった頃は卵だった直翅類が成虫にまで育った様子を確認したいと思いました。トンボは見落としてしまえばそれまでですが、鳴く虫なら耳をすませてその場に立っていれば、生き残っている種類がわかります。調査しやすい対象と思います。
日没の時間に合わせて現地に向かいました。
そこで山形の永幡さんと合流。いまだ幹線道路沿いの外灯も復帰しない闇の中、降るような星空のもとで虫さがしを開始しました。
1ヶ所目に聞いた鳴く虫の声
カンタン、ハヤシノウマオイ、ヒメクサキリ、セスジツユムシ、エンマコオロギ、(ハラ?)オカメコオロギ、ツヅレサセコオロギ、ミツカドコオロギ、オナガササキリ、ウスイロササキリ、マダラスズ、シバスズ?写真はカンタンとセスジツユムシ
録音した音は、ずいぶん久しぶりにPodcastにアップしました。>>>http://itunes.apple.com/podcast/id202445955
(1)の方です。
種類数は十分と思いますが、やっぱり絶対数は少なく感じました。
夜空の満点の星のように、圧倒されるようなボリューム感を期待したのですが、私の予想はかなり甘かった。。。
7月にカマキリやヒメギス、イナゴなどの幼虫を次々に見つけていたので、卵越冬のもの達は案外強いんだと早合点してしまったようです。
あれだけの津波被害を見ていて、どうかしていました。ところで、スズムシもいてもいいはずだけど・・・すると永幡さんが、先程までいた場所でそれらしき声を聞いていたとのことで、そちらに向かうことにしました。
その移動中にもスズムシの声は聞こえ始め、目的のポイントも美しい鳴き声につつまれていました。LEDライトで鳴き声のする方を照らしてハッとしました。
そこには鉄筋コンクリートのがれきが山のように積まれていたのです。
スズムシはよく伐採木を積んだような場所にまとまっていたりしますから、確かに好みそうな環境ですが、夜の闇に突然現れたがれきの山に衝撃を受けました。海岸がすぐ側のこの土地では建物は全て流され、多くの人命も奪われたとのこと。
何も残っていない真っ平らな地面を前に、かつての様子を想像することもできません。もし自分が無念な気持ちを残して死んでしまったとしたら、私の魂は夜の虫の音を聞くことができるだろうか。
スズムシのやさしい音色は、どう耳に響くだろう。
悔しさがこみ上げてくるだろうか、美しい音色に心を委ねるだろうか。
どうせなら、うるさいくらいに賑やかな声でやって欲しいのではないか。。。鳴いてはいるものの、数は少なめでやっぱりちょっと寂しく思いました。8月末は、もっとも数の多くなる時期と思います。エサ不足で成長が遅れている可能性もあるでしょうか?
スズムシの声はリンク先の(2)の方です。>>>http://itunes.apple.com/podcast/id202445955
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昆虫スロー映像カタログ作成中!
まだ今月新規撮影分だけですが、順次アップしていきます。 -
アゲハの蛹化
ミカンの枝で蛹になってくれました。その様子をムービー一眼、パナソニックGH2で撮影。レンズはシグマ マクロ150mmです。
ただカメラを回しただけの映像でも、見れば見るほど面白い!気になるところは、ぜひ何度でもくり返して見て下さい。これまで少なくとも5回は撮影している私ですが、皮がどんどん後方に送られていく動き、気管の脱皮、尾端の再接着のシーンなど、面白くって毎度見入ってしまいます。今回、あらためて気になったのは、幼虫の皮の下に時々現れる気泡です。3:25あたりがわかりやすいでしょうか。自然に気泡ができてしまうのか、自発的に空気を送りこんでいるのか・・・いや、そうか!ちょっと閃きました。
気管の脱皮が終わり、皮の下の気門から呼気が出はじめた、ということではないでしょうか。考えてみれば、脱皮の最中は、呼吸も満足にできない苦しい時間なのかも知れませんね。
抜け殻を落とすまでは、ほとんどノーカット。
速度も通常のままです。蛹化や羽化の映像はよく時間を縮めた映像で紹介されがち。速度を変えたならそのように伝えてほしいものですが、忘れてしまうのか意図的なのか、全く注釈ないままテレビで放送されてしまうこともしばしば。とんでもない誤解がうまれるんじゃないかと、私はテレビを見ていて心配になります。
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FASTCAM SA2のデータより
SA2では、AVIやQuicktimeといった動画をはじめ、JPEGやTIFFなどの画像でも記録できます。ですが、私は毎回RAW形式で記録しています。RAWだからといって、普通デジカメでできるような幅広い露出調整はできませんが、記録形式の選択に迷うことなくまず撮って、あとでFASTCAM専用ソフトPhtron Fastcam Viewer(PFV)で様々な形式に書き出すことができるのがありがたいところ。
RAWから動画へ書き出す過程でJPEGに書きだしたものをリサイズして並べてみました。トノサマバッタのジャンプです。秒3000コマでの撮影のものを10コマごと抜き出しています(画像にカーソルをかさねると、ファイル名が表示されます)。実際にはもっと細かく撮れているというわけで、おそるべし秒3000コマ!
しかし、1枚の写真としてどうかというと、トノサマバッタは全コマブレブレです。サムネイルからもブレ具合がわかると思います。1/3000秒で写真を撮っては、全くとまらないことがイヤというほど分かる結果ですね。
そもそもオリジナルサイズが1080×1080ピクセル(約100万画素)ですから、単写真としては残念ながらNG。こんなふうに、連続写真で並べることでようやく価値が生まれます。
ちょうどこんな画像を見ていたところでしたので、先日の海野さんの小諸日記、クルマバッタモドキのジャンプには、えらく驚きました。先生、さりげなく載せておられますが、私はこれまで見たことのないタイプの写真に本当にビックリ!!いったいどうやって撮られたのでしょう???
ご本人に電話で伺って、なるほどと納得しました。スチルカメラもおそるべし!
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オトシブミ二種のウルトラスロー映像
ナミオトシブミとヒゲナガオトシブミの飛びたちの瞬間です。
今年6月にPhotron社 FASTCAM SA2で撮影した映像より、YouTubeにアップしました。現在のハイスピードカメラは従来より感度性能も格段にアップしています。この映像は、96球の小型LEDライト2灯使用し室内で撮影。ハイスピードカメラ用の光源としては貧弱なものですが、なんと3000fpsで撮影できました。小さな昆虫なので、ライトをかなり近づけることができたこともよかったようです。
いうまでもありませんが、ハイスピード用の光源にはフリッカーが発生するものは使えません。水泳競技など屋内スポーツのスロー映像が盛大にちらついているのも、照明のせいです。その点、LEDはフリッカーの心配は皆無です。
ただし、電球型LEDライトはNGのようです。何故でしょう?840ルーメンのものを1つ試してみたのですが、明るさがちらついてダメでした。