2021年3月24日撮影の素材を再現像・アップスケール
撮影:2142fps 再生:30fps
ミツバチがホバリングしながら花粉をまとめていく様子をスローモーションで見ると、時々、口から蜜らしき液体を出し前脚に取って後脚に送っている様子を確認できます。花粉団子が不思議なくらい固く締まっているのは、蜜を混ぜ込んでいるからなのでしょう。
2021年3月24日撮影の素材を再現像・アップスケール
ミツバチがホバリングしながら花粉をまとめていく様子をスローモーションで見ると、時々、口から蜜らしき液体を出し前脚に取って後脚に送っている様子を確認できます。花粉団子が不思議なくらい固く締まっているのは、蜜を混ぜ込んでいるからなのでしょう。
2021年2月撮影です。DNGをLightroomで再現像、Topaz Video AIでアップスケールし、再編集しました。
雪が不思議にスローモーションに見えません。実際には雪も雨のように速く落ちてきます。頭の中のイメージが、雪をスローモーションにしているのかも
今年6月に撮影した動画を再編集しました。
アカトンボのヤゴは、獲物を捕らえる時にのばす下唇の先が、とんでもなく面白いことになっていました。おそらくアキアカネの幼虫と思います。2つに分かれる下唇の先は、内側に向かって長い毛が生えていて、まるで網のようにミジンコが捕らえます。この網のすごいところは、獲物に向けて繰り出す時に、ほとんど水流が発生しないこと。ミジンコは少しも流されることなく網の中に捕らえられます。
今年、高速度カメラChronos2.1で撮影した中で、一番面白かったものです。これまでずっと下唇の先は、獲物を挟むものとばかり思っていました。剛毛が網のようになる仕組み、夏に発表した時点では、まだ誰も気づいていない大発見ではないかと思ったのですが、YouTubeにアップして半年が経っても特に何の反応もありません。
なんだか悔しいので、もっとアピールしたいと思っています。
NHK WORLD サイエンスビューにて、Sawflyハバチの産卵動画を使用いただきました。
本放送の視聴方法は私もわかりませんでしたが、WEBで番組を視聴可能となっています。
以下にリンクを貼ります
The Ferocious Hornet: Unveiling Its Incredible Strength
Science View
Broadcast on December 24, 2024 / Available until December 24, 2025
しばらく視聴可能です。ぜひ御覧ください。
2021年6月撮影のナミハンミョウ幼虫の巣穴掘り。
すっかり忘れていた未公開動画です。
ハンミョウの幼虫は地中数10cmのトンネルを掘ります。奥はすこし曲がっていますが、地表近くは地面に直角なトンネルになっています。
幼虫は、土くれをくわえて地表に出てくると勢いよく外に弾き飛ばします。
巣穴周辺にはそうして飛ばされた土くれが転がっています。
2021年6月撮影のナミハンミョウ幼虫のハンティングシーン。同じ日に撮影した動画はいくつか世に出ていますが、未公開のものにいい動画が残っていました。
巣穴の入口から顔を出し、近づいてきたヒシバッタに狙い定めて飛びかかります。大アゴを閉じる瞬間は、3358fpsの2フレームほどの出来事。1/1000〜1/2000秒の早業です。
2021年1月6日撮影のスズメ。くちばしでパチンとやられたら、かなり痛そうです。やられた相手も黙っていられません。
↓撮影当時にアップした動画はかなりトリミングしていました。
今回はトリミング無しです。
2021年1月撮影。撮影当時にアップしたものが色が悪いので再編集しました。
0:00 撮影2142fps再生30fps
1:13 撮影1000fps 再生30fps
↓こちらが古い動画。Finalcutのプロジェクトを残しているので、「ファイルを再接続」を使って、新たに現像しなおしたファイルと簡単に入れ替えることができます。
2021年1月撮影。レンズはおそらくBorg71FLです。
撮影した記憶もなく、当時のHDDを確認して発見したものです。
羽毛を膨らませて温かい空気を溜め込む様子が伝わってきます。
↓同じ時に撮影した動画をもう一つ
ひだまりでテリトリーを見張るハグロトンボ。飛び立ってもすぐに同じ場所に戻ってきます。 0:04からは33.3倍スローモーション(撮影1000fps再生30fps)
古い動画を見返しながら、トンボの飛行の秘密をあれこれ考えています。トンボでもなんでもそうですけど、前に進む時には、翅を使って後方に空気の流れを作っているはず・・・私のレベルはそんな初歩的なところです(笑)
最初の羽ばたきでは、アップストローク(後方への翅の送り)で前に進む空気の流れを作っていて、その瞬間、加速度的にピューッと前進するのが分かります。一度加速がついたらしばらく持続するようで、無駄に翅を動かしません。それから前方に空気を送ることでブレーキをかけたり後退したり、着地直前には4枚の翅を上手に使って急旋回したり姿勢を変える様子も興味深い。スローモーション動画を見ているだけでも色々ヒントを得られそうに思いました。
2021年8月撮影。ヌマトラノオに訪花するモンキチョウです。 黄色い翅の雄が白い翅の雌に求愛します。
撮影直後にアップした動画はあまり納得できるクオリティではありませんでした。
DNG RAWデータを再度現像し直し、アップスケール処理しました。
↓こちらは3年前の撮影直後にアップした動画です。
2024年9月4日のブログ記事および関連YouTube動画に種名の誤記載がありました。
訂正のお知らせとおわびをさせていただきます。
当初セスジスズメとしておりましたが、正しくはコスズメとセスジスズメの二種です。
3ヶ月間、気づかないままでした。申し訳ありません。
2022年6月撮影。ひだまりでテリトリーを見張るのはニホンカワトンボです。
飛び立ってもまた同じ場所に戻ってきます。茶色い翅のほうが雄。
まだ成熟途中の、この時だけの美しい色合いです。
最後のシーン着地の直前に、前に行き過ぎてホバリングしながら、なんと後退します。
前進とは違う翅の動きが確認できます。 面白かったので、少しアップにして繰り返しました。
タヌキの溜糞に集まるキチョウ。一度飛び立っても、直ぐに元の場所に戻ってきます。狭い空間で方向転換を繰り返しているので、チョウの翅の使い方をじっくり観察できます。
スローモーションでキチョウの羽ばたきを見ていたら、船を漕ぐオールの動作が重なって見えました。翅や身体に受ける抵抗感・・・空気の粘性は、空を飛ぶ小さな生き物にとって、我々にとっての水のような感じでしょうか。
映像を見ているだけで飛翔の秘密は到底わかりません。もし昆虫のサイズになって実際に飛ぶことができれば、ああ、こういうことなのね、と一発で理解できるのでしょうけど。
Chronos 2.1でDNGを撮影しLightroomで現像処理している人に限定。
超有用情報を公開します!
Chronos 2.1で撮影したDNGは、そのままでは無茶苦茶な色です。普通のカメラなら当たり前に乗っているはずのメーカー標準のカメラプロファイルがありません。Lightroomの色温度と色かぶり調整では、とても補正できません。全くありえない!
Chronos2.1を購入して一年くらいたった2021年9月。カラーチャートを使ってカメラプロファイルを作成する方法を知りました。
↓こちら、お高いカラーチャートを購入するきっかけとなった動画です。
エックスライト・カラーチェッカーパスポート簡単使い方ビデオ!(PhotoshopやLightroomの画像の色編集作業を時短)
ColorChecker Passport Photo 2 ただの色見本なのに2万円もするの?散々迷いましたが購入して良かった・・・それからは正しい色を簡単にゲットできるようになりました。
高速度カメラChronos2.1で撮影する時、私はいつもDNGで記録しています。そして、パソコンに取り込んだ後に現像処理して動画を作成しています。その様子を動画にしてみました。手間のかかる作業ですが、Chronos2.1の潜在能力を最大限に引き出せて大変満足しています。作業手順は字幕で説明を入れました。興味のある方は、字幕表示して視聴してください。 2021年9月以降は、ずっと同じ手順で動画作成しています。
一回の撮影でFHD1000fpsだと少ない時でも500〜600枚。1500枚前後が多いようです。ちなみに私のChronosは16GBモデルなので、メモリーいっぱいに撮影すると、実時間で5.5秒間、5516枚です。ついでによく使うフレームレートと解像度、撮影枚数をリストにしてみました。
解像度 | フレームレート | 撮影可能枚数 |
1920×1080 | 1000fps | 5516枚 |
1280×720 | 2142fps | 12413枚 |
1024×576 | 3358fps | 19396枚 |
800×600 | 4352fps | 23805枚 |
800×480 | 5406fps | 29714枚 |
640×240 | 10486fps | 74154枚 |
Chronos2.1、日本国内に何台入ってきているのでしょう。10はあると思いますが、50もないのでは?そんな特殊機器の情報、必要とする方はないかと思いますが、思う所ありまして動画を作成してみました。
ピンボケでYouTube公開を見送っていましたが、久しぶりに見たところ、やっぱり面白いのでアップしました。液体ガスが広範囲に放出され気化していく、その様子はピンが来ているところにも見えます。もったいないので、普通ならNG動画ですが公開します。
ピンボケの原因は単に間に合わなかったためです。1カットめはピントの微調整中にガス噴射してしまい、2カットめはピンセットにはさんだゴミムシを画面中央に運ぶ途中でガス噴射してしまいました。ゴミムシにピントが合ってからは、わずかに残ったガスが出る様子が撮れていますが残念な量です。
ちなみに、この動画は今年4月の撮影です。ギリギリ越冬中のミイデラゴミムシを採集したものでした。この冬、再びトライします。
コハクチョウの水浴びとともに、Chronos2.1で撮影を始めた頃の思い出深い撮影。DNGで収録していたものを、 現在の設定で現像しなおしFHDから4Kにスケールアップし再編集しました。
Chronos2.1で撮影を始めてもう4年になります。最初の頃は、カメラの真価を引き出すことができずに一喜一憂していました。ものすごい瞬間が撮れたと喜ぶ反面、思うように色が出せずにこれでよいかどうか悶々としながらでした。
Chronosで撮影したDNGはそのままでは無茶苦茶な色です。あとになって気づくのですが、普通のカメラなら当たり前に乗っているはずのメーカー標準のプロファイルがありません。全くありえない話。
そうとは気づかずに、最初の1年くらいは、毎回、色を出すのに苦労していました。Lightroomで色温度とTint調整で自然な色に近づけようと頑張っていました。よくできたと思ったときにはプリセットに保存しますが、ほかに適用すると変な色に感じてしまう。無理なレベルの色のズレ方でした。
ChronosにBORG71FLをセットして、最上川河口のスワンパークまで出かけました。日没後にねぐらに帰ってきたハクチョウが水浴びするシーンを狙おうと思ったのです。水しぶきが逆光でキラキラ光る綺麗な映像が期待して・・・
ところが完全な空振りでした。白鳥たちのお帰りが遅すぎて、日没後の暗さのなか、ゲインアップしたり、フレームレートを落としても、暗すぎて話になりませんでした。以前撮影した時の良い記憶が蘇ります。
というわけで、4年前、Chronos2.1で撮影を始めた初期の頃の撮影データを引っ張り出してきました。日付は2020年11月14日です。当時は始めたばかりで色をはじめ現像処理を模索中でした。現在の設定で現像しなおしFHDから4Kにスケールアップし再編集しました。
↓こちらが撮影直後にアップした動画。う〜ん当時も頑張っています。
新しく編集したほうが見劣りしないか心配になってきました。
Chronos2.1を購入したのは2020年10月。早いもので5年目に突入しました。自分でも意外でしたが、ツリフネソウの撮影は今回が始めて。カタバミの実が弾ける速度が爆速でしたので、ツリフネソウの実もきっとそのレベルに違いないと、はなから秒5000コマで撮影を始めましたが・・・
予想以上にハイスピードでした。
ツリフネソウの実は、皮にくるっと巻く力が備わっていて、縦に裂ける一瞬で開放されて爆発的に弾けます。きっと実が熟す過程で外側と内側に何か密度の差が広がっていって、力を溜め込むのでしょう。