昨年、9月半ばにクマスズムシの声を求めて新潟まで遠出したことがありました。ところが、あまりにアオマツムシの声が賑やかすぎて、他の虫の声が何も聞こえず悔しい思いをしました。探すにはちょっと早かったようです。
今はもう夜のアオマツムシはすっかり下火になり、ようやく念願のクマスズムシとも会うことができました。車を路肩にとめてエンジンを切った瞬間に、初めて聞く、でも音声図鑑でよく知った声が聞こえてきました!キラキラした高めの音で、でもボリュームは小さめの実に美しい鳴き声です(Podcastにアップしました)。
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コオロギの耳は前脚の脛節にあり。 子供の頃に図鑑を読みあさった自分には、すっかり常識な「豆知識」だったのですが、実際にこの目で確認したのは最近のことでした。小さくて見えにくいとはいえ、やはり自分の眼で確かめなくてはいけません。脚の内側と外側と両方に耳が開いていることは、そこで始めて気がつきました。
しかし、実はそれも9年も前の事・・・マツムシの耳を撮影しようとして、すっかり忘れかけていた「発見」をおもいだしました。記憶というものは放っておけば消えてしまうようです。まったく恐ろしいこと。。。
鶴岡でササキリの声を聞いたことがありません。ですから、どこか南国の匂いのするササキリは、県内にはいないもんだと思いこんでいました。ササキリがいればすぐに分かります。何しろあの声は、小諸時代に時々訪れた安中や高崎で何度も撮影しながら、しっかり耳にたたき込んでいますから・・・
ところがです。法事で山形の実家を訪れた時、その自信が吹っ飛ぶような状況が待っていました。車から出て、数歩歩いたところで、なんとササキリの声が聞こえるじゃありませんか。声のする方を確かめると、はい、間違いありません。そこで翅を震わせていたのはササキリでした。
イチジクの根本付近を探すと、幹をかじっている雌を1匹発見しました。
結局、明るい時間に再び雌を探しに新潟に来ました。ところが鶴岡は晴れていたのに、こちらは雨。。。
時々日が射すのを待って探しましたが、ようやく見つかりました。 ▲なんてことない地味な虫ですが、見つかってホッとしました。逃げられる前にまず1枚。。。 (さらに…)