Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • ニホンセセリモドキ

    一瞬、ミヤマセセリかと思ったら、ニホンセセリモドキというガであった。ミヤマセセリは庄内では非常に少ない。私はまだ見ていない。

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    地面で日光浴する姿も見られるが、雄はちょっと高いところにとまって、ヘアペンシルを出す。雌を惹きつける匂いを、より遠くに流そうというのだろう。
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    E-520 シグマ150mm

  • ケブカハチモドキハナアブ

    山の頂にて、ケヤキの幹に日光浴中のけハチモドキハナアブケブカハチモドキハナアブ※がいた。
    一匹だけでなく、交尾中のものまでいた。
    残念ながら逃げられてしまったのだが。

    ※宮崎の昆虫写真家 新開孝さんより情報をいただきました。
    ありがとうございました!
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    言うまでもないと思うけど、このアブは、ハチに姿を似せている。
    たまに下のように翅を閉じることがあるけど、ほとんどは上のように開いている。
    こうした方が、よりハチっぽくなるということをちゃんと知っているようだ。

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    E-520 マクロ50mm+1.4×テレコン

  • カタクリ

    高館山のカタクリは、もうピークを過ぎてしまっているようだ。
    5日あたりが見頃だっただろうか。綺麗なシーンを探して見てまわるが、アップに耐えられるものが少ない。場所を移した方がよさそうだ。

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    淡いピンクで綺麗だ、と思ってアップでのぞくと、結構傷んだ花だったりする。広く花が咲き乱れる様子を撮影しようと思うが、雑然としていて何とも絵にならない、ように思えてしまう。
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    ギフチョウの雌が日光浴中
    カタクリの吸蜜シーンはまだ撮れない。。。
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    E-520 9-18mm シグマ150mm

  • ギフチョウ

    ようやく、今年はじめてギフチョウに会えた。
    上着を着ていられないくらいの温かさ。今日は一気に羽化が進んだだろう。

    最初に撮影した一枚、尾根道で占有行動&日光浴の雄。
    P4088301

    偶然入った山中で、なぜこうなるのか笑っちゃったのだが、山形の永幡さんと会った。その彼が、雄の行動に注目していった結果、目的の交尾シーンをものにした!
    何も苦労しないでと気が咎めたのだが、隣で私も撮影。
    永幡さんのHPを見て、更に気が咎めたが、やはり載せることにしよう。
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    E-520 シグマ150mm

    私は虫について、シロートな部分がいまだ多い。
    ギフチョウの雌雄についても、こんな明確な違いがあることに、昨年まで本当に知らないままだった。標本箱に並べた経験がないのは、もしかしたら相当な弱点なのかも知れない。この写真を撮りながら、また再確認。「えりまき」が雄は黄色、雌はオレンジ。

  • スミレとハネカクシ

    いつのまにか、スミレがすっかり出そろっている。
    目立つのはスミレサイシンにナガハシスミレ。
    オオバキスミレはまだ見ていない。

    スミレサイシンの花に、たくさんの小さなハネカクシが集まっていた。
    どうしてこんなになるのだろう?
    P4088402 P4088413

    こちらはナガハシスミレ
    P4088443
    E-520 マクロ50mm+1.4×テレコン

  • カワゲラの一種

    日没後、ふと手をかけたサクラの幹に、たくさんのカワゲラがとまっているのに気づいた。
    オナシカワゲラの一種だろうか、冬に雪の上で見た種ではないようだ。
    かなりの数。そして、そのほとんどが交尾中だった。
    一画面におさめられないが、50以上のカップルがいたと思う。
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    E-520 9-18mm マクロ50mm+1.4×テレコン

  • アカタテハとルリタテハ

    しばらくぶりに気温が上がった。
    最高気温は12℃ほどだったが、今日はこれまでとはっきり違ったことがある。
    それは、やたらたくさんチョウを見たことだった。

    まずお昼近くに見たアカタテハ。
    後翅が半分くらいなくなってしまっているが、鳥にでも突かれたのだろうか。
    翅を閉じた状態でダメージを食らった様子が想像できる。
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    夕方飛翔性の強いルリタテハ。
    3時頃に訪れた谷ぞいの道で、3匹ほどがテリトリー争いをしていた。
    この一匹も、閉じた状態でダメージを受けたような翅の傷がある。
    静止時に強風でゆれる枝にでも叩かれたろうか?
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    写真に撮ったのはアカタテハとルリタテハだけだが、
    他にヒオドシチョウとテングチョウも見た。
    たぶん、虫たちも本格的な春の到来と判断したのではないだろうか。

    キブシの花も、この小さなハチも、この暖かさを心待ちにしていただろう。
    P4038024

    E-520 9-18mm シグマ150mm

    今日、鶴岡市某所でお会いした方によると、今日はまだギフチョウを見なかったとのこと。
    この暖かさが続けば、すぐにも出そうだ。

    実は、今日から4日間、テレビの取材が入っている(詳細はまた後日)。
    それがなかったら、またギフチョウをおいかけて無駄に走り回りそうなので、
    よかったと思う。

  • 晴れても寒い一日

    よく晴れたが、どうも気温が上がらない。
    最高気温は7、8℃くらい。こんな日が続いている。
    今年はまだ、モンシロチョウもモンキチョウも見ていない。

    ユキツバキが多い林。
    ヤブツバキは見上げるような高さになるが、ユキツバキは低い。
    積雪のある土地に合った樹形なのだ。
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    キクザキイチゲは半開きだが、ショウジョウバカマは寒くても開いている。
    まだ茎がのびず、花は低いところで咲いている。
    右はビロウドツリアブ。日なたぼっこしているアブをよく見る。
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  • トゲヒシバッタ

    谷間の湿った落ち葉を歩いていて、バッタが一匹飛び出した。
    長い翅をもつ、トゲヒシバッタだった。
    胸の左右に一対のトゲが出ている。
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    E-520 マクロ50mm+テレコン

    ファインダーをのぞいていて、バッタに飛ばれるとどこにいったか探すのは困難。
    幸い2回までは見つけることができたが、その後は完全に行方不明となった。

  • スジボソヤマキチョウ

    日当たりのよい斜面を黄色いチョウが下りてきて、そのまま地面にとまった。
    スジボソヤマキチョウ。成虫越冬するシロチョウ科のチョウだ。

    どこに降りたかよく見ていたはずなのに、レンズを換えるためにちょっと目を下ろしたら、
    もうわからない。
    毎年くり返してしまうのだけど、そうしたもたつきも楽しい。
    本格的に春がやってきたんだ。

    うまく撮影できていないが、このチョウは太陽光線を翅に直角にあてるような姿勢で地面にとまる。
    ふと思ったのだが、片側温めたら次はもう片側を温める必要はないのだろうか。
    次見つけたら、ちょっと気長に観察してみたい。
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    フキノトウには、ニホンミツバチやアブが吸蜜に集まってきていた。
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    E-520 シグマ150mm

  • 雪カワゲラのなかま

    年末以来ずいぶんご無沙汰してしまった志津。
    山形ー鶴岡を移動する途中にあるので、ちょっと寄ることができるはずなのに。。。
    今日、改めて思ったが、冬のここはおもしろい連中が待っている。
    もう少し、マメに来てもよかったなあと反省。

    この日は鶴岡では雨。なんと西川でも雨だった。
    第1トンネル付近の温度計が5℃といっていたのには驚いた。

    しかし、いくら暖冬といっても、さすがに月山の麓。
    道路脇の雪の壁が3m以上ありそうなところもある。
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    E-520 14-42mm

    さて、そんな道路沿いの雪の上に目をやると、いたいた。。。
    お目当ての雪カワゲラ。
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    E-520 魚露目8号

    12月より遥かに数が増えている。おかげで色んなシーンに出会える。ほとんど歩いているものばかりだが、たまにジッとしているものを見るとだいたい食事中。この日見かけたのは、仲間の死骸を食べているものばかりだった。
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    交尾しようと雌にせまっているものも見ることができた。
    雄の交尾器がよく見えているが、これで交尾が成立しているのだろうか?数分後、2匹は離れた。
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    圧倒的に羽のない雪カワゲラが目立つが、
    大型で羽のあるクロカワゲラのなかまも数匹見ることができた。
    P2222511
    E-520 マクロ50mm+テレコン

    確か、ここは沢があったはず。今は全く見えない。
    こんなところを知らずに歩いてしまったら。。。怖いです。
    P2222494
    E-520 14-42mm

  • カシワのゼフィルスの卵

    カシワの木が切られていた。
    これはゼフィルスの卵を探すのにいい。。。
    P1220006
    E-520 14-42mm

    生きている枝をハサミで切るのは抵抗があるけど、こうして切られてしまったものなら問題ない。
    卵のついていなそうな枝をパチパチ切りながら卵を探した。
    卵は、頂芽には見つからず、枝の途中のしわのようになった部分に見つかった。
    ハヤシミドリシジミかウラジロミドリシジミの卵に違いないと思うのだが、そのどちらなのかは
    全く自信が持てない。
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    数日後(25日)持ち帰った卵をアップで撮影
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    EOS KissD X MP-E65mm

    もともと、そのまま放っておいたら孵化した幼虫も餓死してしまうところ。
    せっかく彼らが生き残るチャンスを開いたのだから、これも縁である
    羽化までの成長を記録しながら、種を確認してみるのもいいだろう。

  • ケヤキ樹皮下のゾウムシ

    ケヤキのはがれかけた樹皮には、虫がよく潜り込んで越冬している。
    以前はよくそうした越冬昆虫探しをやっていたのだが、虫にもケヤキにも
    可愛そうだとの指摘があってから、やらなくなってしまった。
    確かにその通りだと思ったのだ。

    朽ち木や土手を崩しての越冬昆虫探しだって、可愛そうな事をするわけだ。
    でも、そんな風を気にしていたら発見も何もなくなってしまう。
    自分の中のモラルを信じよう。
    とにかく、何でもやり過ぎはよくない。
    ランダムに数枚ずつとか、自分にルールを作ってみたいと思う。

    庄内に来てからはまだ一度も試していない。
    試しに一枚だけ、5cm 角ほどの樹皮をはがしてみた。

    何だ何もいないや・・・と思ったのだが、あれあれ一匹すごいのが隠れている。。
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    5mmほどの小さなゾウムシ。
    種名はわからないままだが、いずれ機会をみて調べよう。
    あいかわらず、まだまともな図鑑がないままである

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    EOS KissD X MP-E65mm

    やはり、こうした発見は面白い。
    やめるわけにはいかないな。。。

  • タマバチの一種

    うっかり時期を逃してしまったらしい。
    こならの冬芽についているのは、冬によく見る翅のないタマバチの一種。
    すでに産卵はすんでしまった後で、お腹は小さくしぼんでしまった。
    う〜ん残念。
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    下は近くの枝についていた、ヤママユガの卵。
    近くに空繭があったので、もしやと思ったのだ。
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    EOS KissD X MP-E65mm

  • クモガタガガンボ

    羽黒山への道の途中、車をとめ道脇の雪上に虫を探した。
    ここもトビムシや翅のあるユスリカ、ガガンボなど少なからず虫がいる。

    トビムシは二種類いた。
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    EOS KissD X MP-E65mm

    10分ほど経った頃、めあての虫が歩いてきた。

    昨年12/21に西川で撮影したのは雌だったが今日は雄。
    雄と雌では尾端の形状ははっきり違う。
    それから、後脚の腿節が雌よりずっと太く発達している。
    雄は探すほうだから、より健脚でなければならないのだ。
    今日は気温低めで、ややゆったりと歩いていた。
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    E-520 マクロ50mm+テレコン

    羽黒山から立谷沢へ下る途中に見た山並み
    今年はまだそれほど積もっていないように感じる。
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    E-520 14-42mm

  • 山形市盃山にて

    山形の実家に年始の挨拶に行った。
    ついでに一時間だけ、兄と盃山に。
    オオムラサキの幼虫を探してみたいのが一番の希望だったが、雪が深くて断念。
    エゾエノキは何本か確認できたので、また時期を見て探してみよう。

    この山は中学生の頃よく通ったところ。
    昨年春に山形に引っ越してからは初めて訪れた。
    山裾まで市民プールや公園がだいぶのびたけど、ちょっと登ってみた感じは
    あまり変わっていないように見えた。
    P1022364
    E-520 14-42mm

    道脇の雪に見た虫。
    詳しい種名はわからないが、左より、ウンカ、キノコバエ、タマバチ。
    そうだ・・・翅のないタマバチ、庄内ではまだ探していなかったなあ。
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    E-520 マクロ50mm+テレコン

    馬見ヶ崎川の川原。
    天気がいい日だったが、月山は厚い雲におおわれて全く見えない。雲の向こうは庄内だ。
    この雲のかぶさり方は、佐久平から見る北アルプスの景色にちょっと似ていた。
    P1022367
    E-520 14-42mm

  • クモガタガガンボ

    西川へ向かう途中でクモガタガガンボを見つけた。雌一匹だけだが、手ぶらにならずによかった〜。
    この一匹も気温が高すぎたためか、10分ほどで雪の中に潜ってしまった。クモガタガガンボの最も活動的な温度は-4℃〜0℃だそうだ。この日は第1トンネル付近でも10℃近くまで気温の上がってしまったから、暑くてたまらなかっただろう。もっとも、外気温より雪の表面付近は低いはず。実際には何度くらいになっているのだろう?

    歩く速度は速い。ちょっと画像を確認したりしていると、思いがけず遠くにいっていて見失いそうになる。息を吹きかけたり、かるくさわったりすると、足を縮めて動かなくなる。そんな風にして時間稼ぎしながら撮影した。
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    E-520 マクロ50mm+テレコン

    ↓こちらは動画
    クモガタガガンボ200812-poster
    HDR-FX1

    目立つのは平均棍だが、前翅も全くないわけではない。
    きっと何の役目もないのだろうけれど。。。
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    EOS KissD X MP-E65mm

    実はクモガタガガンボを見る前に、こんな虫を見つけた。
    からだの特徴を見ると、ガガンボに違いない。体は細いけれど、クモガタガガンボの一種だと思う。
    自然観撮BBSに質問を送ったところ、これはイマニシガガンボダマシと教えていただきました。
    あらためて見るとガガンボらしくないように思えてきたりして、
    いい加減だなあと自分にあきれました。。。
    PC212096 PC212098
    E-520 マクロ50mm+テレコン

    クモガタガガンボについては、海外のサイトを調べて生態などを確認した。
    英名はSnow Flyであるらしい。日本でもユキガガンボとも呼ばれている。
    随分キレイな名前をつけてもらったものだ。

    Snow Scorpionflyもいるらしい。
    それも日本でも北海道と新潟で発見例があると、永幡さんに教えてもらった。
    すごい!私も見てみたい。
    いや・・・見つけてみたい。

  • ユキカワゲラのなかま

    西川町志津にて。
    すでに雪カワゲラのなかまが歩き始めていた。
    この虫は2月くらいから見られるものと思っていた。
    雪国再入学の私、一から勉強しなおします。

    映像はEX-F1による300fpsのもの。
    この速度だと、3本の脚がセットで歩いているのがよくわかる。

  • アオオサムシの越冬

    山形にて、永幡さんと越冬昆虫探し。
    土手のオサムシ掘りについては、さすが永幡さん様々なノウハウを
    持ってらっしゃいます。とっても勉強になりました〜

    案内していただいたのは、私の実家に割と近い場所。
    子供の頃はこんな遊びをやったこともなかった。
    PC181818
    E-520 14-42mm

    アオオサムシにスジアオゴミムシ
    PC181767 PC181815
    E-520 マクロ50mm+テレコン

    オオキバハネカクシの一種とハナバチの一種
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    EOS KissD X MP-E65mm

  • モジツノゼミ

    山形市にて永幡さんと越冬昆虫探し

    エゾエノキの大木の根元、オオムラサキの幼虫を探しはじめたところ・・・
    ガサガサやったので、驚いて飛びだしてきたのだろうか?
    気がついたら幹に、一匹のツノゼミがとまっていた。
    見たことのない種類。帰って調べたらモジツノゼミという種だった。
    IMG_2235 IMG_2238
    EOS KissD X MP-E65mm

    オオムラサキの幼虫は、一匹だけ見つかった。
    一匹だけということはあり得ない。
    どうも二人とも調子が出ず、ツボにはまらなかった。。。
    PC181820
    E-520 マクロ50mm+テレコン

    根本付近にいた、メダカチビカワゴミムシ。
    子供の頃、庭の桐の木にたくさんいて、ハンミョウの一種かと思っていた。
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    EOS KissD X MP-E65mm

    落ち葉にひっかかるようについていた、小さなカミキリ。
    ナカジロサビカミキリ。
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    EOS KissD X MP-E65mm