カテゴリー: 機材

  • 補正レンズ

    久しぶりの投稿は小さなレンズのこと。

    実はよく使っているBORGの36ED。近距離ばかりなので特に感じていなかったのだが、遠景を撮影すると周辺像がかなり流れることに先月初めに気がついた。もう1年半使っているというのに・・・スリムフラットナーという補正レンズの存在を知ったのもそれからだった。なんとうかつな!

    もちろん、自己流の顕微鏡対物レンズを使った撮影にも影響してくるはず。よく撮影しているハンミョウでテストしてみた。
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    ▲金属顕微鏡用対物レンズ10倍。ちょっとコントラストが上がっただろうか。21枚から深度合成

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    ▲40倍対物レンズはだいぶ画質がアップしたように思う。色のにじみが減った。35枚から深度合成。

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    ▲同じく40倍。36枚から深度合成。
    Photoshopで強めにシャープをかけても問題ない。以前は加工するとさらに色のにじみが酷くなって、あまり表に出せない感じだったのだけど、これでやっとOKかな?

  • Jecklinディスクを試作

    無指向性マイク2本を使っての集音に可能性を感じている。先日録音した波の音では、今まで感じたことのない太い低音に感激した。しかし、音がこもっているような、ウネっているような妙な感じがあって、ステレオ感に満足できなかった。2本のマイクを離しただけではダメとなれば、2本の間にセパレーターを入れればよいのか?・・・いよいよJecklinディスクを試す時がやってきたようだ。
    JecklinもSchneiderも海外から取り寄せることはできるはずだが、Wikipediaの情報などを見ては自作できるんじゃないかとずっと思っていた。とりあえず近くのホームセンターで考えられる部材を集めてみた。吸音材には前から目をつけていたカーステレオ用の商品に決めた。必要な量を1日で集めることができたからだ。

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  • 昆虫撮影術33ページ補足

    今年の3月半ばに発刊された、アストロアーツ「デジタルカメラ昆虫撮影術」 この33ページは私の機材紹介になっているのだが、そこに写っているZUIKO マクロ20mmについて、少し補足してみたい。
    雑誌に出すならちゃんと情報を入れなければならないと思っていたのだが、文字数が限られ、そこにギュッと凝縮したのだけれど、やはり全然たりなかった。以来、ずっと気になっている。無責任な仕事だったと思うからだ。
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    ▲ZUIKO マクロ20mm f3.5 (さらに…)

  • コハクチョウ FS700

    12月はじめに注文していたビデオカメラが年末ぎりぎりに届きました。SonyのビデオカメラNEX FS700です。Sonyのカメラは2009年のHDVカメラFX1000以来で、ほぼ5年ぶり・・・・しばらく一眼ムービーの情報ばかり追いかけている内に波に乗り遅れてしまった感があります。FS700は1年以上前に入手していなければならないカメラでした。
     田んぼのコハクチョウで撮り初めです。今年初であり、FS700を本格的に回すのも初めて。このカメラの目玉は、フルHDで秒240コマのスーパースロー映像を撮影できることで、早速そこから入ってみました。
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  • Telinga Pro8 MK2 Handle

    愛用のTelingaのマイクのハンドルを、最近新しく出たPro8 MK2モデルに替えました。
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    ▲ステレオマイクもパラボラディッシュも古いままですが、明らかに性能アップしています。これまで使っていたハンドルは型番に「W」が付くタイプで、ステレオミニジャックのマイク端子が出ているものでした。「W」が付くタイプは、マイクへの給電はハンドル内に内蔵されたバッテリーから行われ、その内蔵バッテリーに時々9Vの電池を繋いで充電しなければなりません。年々、電池能力が落ちていくし、いざという時にはバッテリー切れで、使っているうちに不満一杯になります。一方、新しいPro8 MK2は、2チャンネルのXLRケーブルを繋ぎ、ファンタム電源を持つレコーダーから直接48V給電できるようになります。気をつけるのはレコーダーのバッテリーだけ。これだけでもう俄然使いやすくなります。

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    ▲近所のハクチョウの声でテスト録音しました。久しぶりにPodcastをアップしましたので、聞いてみて下さい。今までのハンドルでもノイズの少ない音でしたが、S/N性能がさらにアップ、音の定位もよくなりステレオ感もアップした印象です。TelingaのHPにも改良点がいろいろ上げられています。

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    ▲ハンドル下から出るのがXLRケーブル。途中で2チャンネルに分かれます。

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    ▲この新しいTelingaのハンドルを使うため、10月はじめにZoom H6を買いました。レコーダーとハンドルとほぼ同時期に発注したのですが、ハンドルの方はずいぶん待たされました。10月7日にTelingaのHPにて注文し届いたのは12月17日。私も辛抱強く待ちましたが、メールでの催促にTelingaもしっかり返してくれましたので、それほど心配はしませんでした。

    Telingaでしばらく新しいセットのセールス中でしたが12月20日までだったようです。まあ、おそらくこの辺りは融通が利くんでしょう・・・(Photoshop CCのように?)
    Telinga
    このページをよく見ると、Please note packages will be shipped between 25 Jan – 20 Feb 2014 と書かれてあります。Telingaとのおつき合いは、気を長く持って接しなければなりません。確かな製品を送り出すため、十分に時間をかけているのです・・・私は、そう思う事にしました。

    Telingaのパラボラマイクとの出会いは、もう10年以上前になります。当時、私はステレオでパラボラマイクが使えたらという思いに取り憑かれ、自作してみたり、様々に試しておりました。そんなある日、まだ覚えたてのネット検索でスウェーデン製のまさにドンピシャな製品を見つけました。それがTelingaのマイクでした。録音サンプルを聞いては、もう何が何でも手に入れなければと思いました。それだけの金額を用意できるのならゼンハイザーMKH416を買った方がいいんじゃないかと大いに迷ったものですが、結果、Telingaを選んで大正解でした。遠くの音をピックアップするためにはガンマイクがいいと思われがちですが、違います。その用途に応えてくれるのは今も昔もパラボラです。