山形市にて
スカシバガは何でも撮影したいです。
黄色くてスズメバチにそっくりな種など、色々出あってみたい。。。
この日見つけたのはヒメアトスカシバ。
これは黒っぽくて二本線、オオフタオビドロバチあたりに近いといえるでしょう。
こちらは雌
縁側に座って一息ついていると、目の前の空間に何かゆれながら飛んでいます。よく見るとヒトスジシマカが交尾飛行中なのでした。なんてこった。。。
これは以前、撮らなければならなかったのについに撮れなかった、あの因縁のシーンではないですか!カメラを取って戻ってみると、すでに分かれたあとのようです。やっぱり撮影は難しいのか。。。
しかし、数分後、再び同じ状況が再現されました。
小さいし揺れているので難しかったですが、何とかそれらしきものを1枚撮影。
向かい合って交尾したまま飛んでいます。飛んでいるのは雄だけでしょうか?
そのまま空中で二匹は分かれました。
以前から思っていましたが、彼らは空中でのみ交尾するのではないでしょうか。。。
それで目にしにくい・・・うん、そうに違いない。
それならさっきの不満の残るシーンでも撮れてよかった方かな?
・・・などと思ってたところ、次に交尾したカップルが私の脱いだサンダルに降り立ちました。
私の経験やら勘やらはこの程度のものです。。。
雄は人の近くにいて雌が近づいてくるのを待っているようです。
気をつけて見ていれば、撮影のチャンスはかなりありそうです。
これまではカは小さいので気づきにくかったのと、カがプンプン飛んでいるのを黙って見守る余裕がなかったためでしょう。
今日は地元庄内のNHKカルチャー教室でホタルの観察会。
そろそろこちらのゲンジボタルもいい季節に入ってきました。
講師をやる傍らでの撮影でしたが、なかなかいい具合に写りました。
30秒露光の画像2枚からの合成です。
雨がなんとか持ってくれてよかったです。
ホタルの数も期待以上で、受講生の皆さんにも喜んでいただけました♪
先日、鮭川村でゴイシシジミの卵を撮影しましたが、あとで失敗に気づきました。
真上からしか撮影していなかったので、ゴイシシジミの卵の特徴的な形がわからないのです。
そこで、鶴岡市内のゴイシシジミで探してみました。
ほぼ鮭川村と同じように、ゴイシシジミの季節は流れているようです。
真新しい卵がありました。
円盤型とでもいいましょうか・・・
もっとイイ表現がありそうですが、うまいのが見つかりません。
とにかく、シジミチョウの卵のなかでは特殊な形です。
タケツノアブラムシ、で正しいのか自信がありませんが、このアブラムシ。
群れの中には、前脚の太い、尖った口が大きな兵隊がいて、敵を攻撃する役目をもつのですが、
この写真のアブラムシが何となくそんな動きに見えます。
ただし、すぐに止めてしまいましたのでよくわからなくなりました。
兵隊らしくないようにも見えますし、たまたまこんな形にとまっただけかも知れません。
ついでに記しますと、卵の外側に丸く白いラインが入っているのが気になります。
同じような卵が他にもいくつか見られました。
アブラムシからやや離れたところにゴイシシジミの若齢幼虫が見えます。
上の写真の部分アップ
糸を吐いてテント状の巣を作っているのは1齢〜2齢だそうです。
周りに卵の殻も見えます。
アブラムシのひからびた死骸がありました。
ゴイシシジミの幼虫が食べたあと?
幼虫はアブラムシをバリバリかじるわけではないのでしょうか。
サクラの葉裏に多いセモンジンガサハムシ。
葉っぱにぴったり張りつくようにとまり、アリなどの敵から身を守ります。
胸と前翅の縁が透明なのは、果たしてどんな狙いがあるのか? 色んな想像してみるのも楽しいです。
さて、セモンジンガサハムシは幼虫もサクラの葉を食べて育ちます。
成虫の近くには、小さな幼虫が何匹かついていました。
幼虫の背中にのっているのは脱皮殻(と糞?)です。
4本ある長い尾状突起がそれぞれの脱皮殻にも確認できるのが面白いですね。
まだ3mmほどの小さな幼虫ですが、脱皮殻の数からすでに3齢幼虫であることがわかります。
成虫は葉裏にばかり見られますが、幼虫は表にも裏にも同じように見られます。
卵はないかと探してみました。たぶん、これがそうでしょう。
ヒルガオに見られるジンガサハムシの卵に似ています。
何だか活き活きして見えません、この卵。
すでに幼虫が出ていったあとかも知れません。
川西町にて
これまでウラキンシジミとは縁がありませんでした。
小諸時代はおそらく一度も目にしなかったと思います。
写真に撮るのはホントうまれて初めて。最初の数枚はボケボケ、久しぶりに胸が高鳴りました。
地味な色合いで、どこが「裏金(うらきん)」かと思われるでしょうが、私には金ピカに輝いて見えました。
しか〜し。。。ウラキンに漢字を当ててみたら全然違う読みにも見えてしまう!
ウラキンシジミの命名者も、さすがにそこまで責任持てないよ、というところでしょうけど。
羽化して間もないようです。こんなキレイな個体が、数匹おりました。
近くにオオミドリシジミも一匹。これも羽化して間もないようです。
何しろけんかっ早い連中ですから、こんなキレイな状態は長くは続きません。
表のミドリもすこ〜し見せてくれました。ナイス!
ウラキンときたら次はウラクロも撮りたいところ、ですね
山形で中学時代からよく通った場所。
時間なく山形に寄ったときなどは、迷わずここに来ます。
山頂付近でテリトリー争いしていたコジャノメ。
今年の初めに、庄内のコジャノメについて話題が出て、
見たような気もするけど写真に撮ろうとしたかどうか分からなくなっていました。
それで春から、コジャノメを気にしながら見てまわっております。
その結果ですが、どうも目に入ってきません。縁がないのか、やはり庄内には少ないのか。。。
ヨツボシナガツツハムシ。
小諸の海野さんのアトリエにもたくさんいました。
これも庄内ではまだ見ておりません。
山頂付近で数匹テリトリー争いをやっていたヤンマ。
ブレブレでしたが、写真に撮ってようやくコヤマトンボと分かりました。
中高生の頃にもきっと飛んでいたと思いますが、その頃はトンボにはあまり関心がありませんでした。
少々遅くなってしまいましたが、小国のチョウセンアカシジミの生息地に行ってきました
予想以上に晴れてくれましたが風が強くて、ちょっと手こずりました。
目的は映像撮りなので、風は大敵。。。
去年、一昨年と訪れている場所ですが、チョウの姿が少なく感じました。
数日前に海野さんが同じ場所を訪ねてらっしゃいますが、その時はたくさん見られたようです >>>
翅を開いた雄。少々すれた感じもしますが、こんなものでしょうか。
ところで、写真を確認していて気がついたことがあります。
下のこの写真。口をのばして、トネリコの枝の表面から何かなめとっているようですが・・・
これを拡大表示したところ、枝と接するあたりの口が細かくデコボコしているように見えます。
口の表面はフラットなストローのようなものだと思っていました。
チョウセンアカシジミの生息地付近には、ヒメジョオンやシロツメクサが咲いていますが、見ていてもそこで吸蜜する様子はありません。葉に落ちたアブラムシの甘露をなめているのかなあと思っています。
では写真の枝をなめている行動も食事でしょうか?近くにはアブラムシが着いている様子はありません。
なめていたのはお腹を大きくした雌でしたから、産卵行動の一環だったのかも知れません。
この春、次回 NHK BS-hi 「ワイルドライフ」の山形取材にちんとばしですが関わりました。
6月28日(月)午後8時00分~9時30分
ワイルドライフ 「今森光彦が見つめるニッポンの里山 花と水の絶景」
番組ディレクターのIさんは、バリバリの虫屋さん。
昨年の尾園さん・田中さんの写真展でお会いして以来、お世話になってます。
今森さんとも初めてお会いして、海野さんとの若い頃の楽しい思い出話もお聞かせいただきました。
動くREDも初めて見ることができ、予想以上のでかさにビックリ!
カメラマンさん・VEさんからも撮影のヒントをたくさんいただきましたし、お礼の気持ちでいっぱいであります。
随分遅くなりましたが、この機会にお礼を言わせていただきます。
ありがとうございました
みなさま、次回ワイルドライフ、ぜひ見て下さい!