Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • マガン

    ハクチョウたちは多く移動してしまったようで、田んぼにも少なくなり、寂しくなってきました。

    そんな田んぼに、今日めずらしくマガンの一団がおりました。もっと南で越冬していたのが、移動途中で休んでいるのでしょう。車でそっと近づきますが、かなり警戒されて、50mほどにも近づけません。すぐに飛んでしまいます。

    日がかげると相当に暗くなってきましたので、OM-Dの感度を1600にあげてみました↓

    おやおや? コントラストが強く、何だか像が荒れている感じがします。
    これまでより高感度性能が上がったとはいえ、やっぱり豊かな階調の絵というわけにはいかないのかなあ・・・
    ちょっぴり消極的な気持ちになりましたが、いやいや、OM-Dの実力についてはまだまだ探り始めたばかり。
    底が見えないうちは、積極的に高感度を試していくつもりです。

  • ナナホシテントウ

    顔のアップ

    ティッシュに含ませた水を飲んでいるところを撮影。

    前脚

    脚を縮めて死んだふりしているところを撮影。細かい毛束のようなものに注目しましたが、このサイズでは残念ながらガラスを歩ける仕組みを見ることができません。

    前翅の表面

    あんなにツルツルして見えるナナホシテントウの表面も、アップすると細かいボコボコや穴のようなものが見えます。

  • OM-Dで超マクロテスト

    OLYMPUSから新しく発売されたOM-DことE-M5。珍しく予約までして、今日の発売日を心待ちにしてました。
    届いてすぐに悪いけど、即戦力に加わってもらいますよ。まずは超マクロ撮影用にセッティングしてテスト。
    期待の高感度性能は?30年前のレンズとできたてホヤホヤの新型ボディの相性は?
    使い慣れているRAW現像ソフトSILKYPIXの対応がまだですので、今一つ実力が分かりませんが、感度1600も実用レベルと感じました。

    マクロでの画質をチェックする時に、私はよくこれを撮ってみます。

    千円札の野口英世の肖像 左目のアップ

    ついでに一万円札のホログラム部分も撮ってみました。

    印刷技術のことはよく分かりませんが、Japaneseテクノロジーおそるべしです。

    そしてOLYMPUSの古いレンズもスゴイ!
    内面反射対策を取ったら、ますますコントラストがあがったように感じます。

  • 胞子と花粉

    先日、撮影に使ったツクシのビンざしがそのままになっていました。
    青白い胞子をいっぱいたくわえていて、手に取っただけで案の定、ゴソッと落ちてしまったのですが、見ると何だか綿埃のようにかたまって妙な感じです。
    あれっと思ってアップしてみたら、こんな感じになっていて驚きました。

    ツクシの胞子は弾糸というものが4本はえていて、湿度に応じてまっすぐに伸びたり、クルッと丸く縮んだりする・・・今さらですが驚きました。こんな身近の面白ネタを知らずにいたとはマズイなあ。もしかしたら子供の頃に何かで読んだかも知れませんが、自分の眼で確かめずに意識に残らなかったのかも知れません。
    乾燥して弾糸が広がる動きが胞子嚢から胞子をはき出す力になっているとか説明を見ましたが、空中を飛んで拡散する際の「翼」になっているようにも見えますね。

    ついでに、同じようにほったらかしにしていたスギの雄花もアップしてみました。9枚の画像から深度合成しています。

    雄花の表面にはたくさんの花粉が見えます。ネットでスギの花粉画像を検索すると、表面が大きく凹んで中に突起がある構造のようですが、横幅2mmのマクロでは何となくへこみがわかる程度にしか分かりませんでした。

    ところで、部屋の中にかなりの花粉を飛散させてしまいましたが何事も起きません。今年もまだ発症しないで済んだようです。

    も1つおまけに、ようやく咲いた鉢植えのウメの花から、雄しべの葯

    雌しべの柱頭

  • 越冬あけのチョウ

    そこは毎年春一番にチョウを見るポイント。
    日なたで風があまり吹かない場所で、いかにも暖かそうなところです。

    3匹ほどでテリトリー争いをしているテングチョウが、まず元気な姿を見せてくれました。

    コンパクトで可愛いチョウです。

    そしてスジボソヤマキチョウ。地面におりるとパタッと横倒しになり、そのまま日光浴します。

    お昼近くになると数が増えてきて、3匹が追いかけっこしているなんて珍しい状況もありました。

  • ミツバチ!!

    先週末に開通した高速道路を使って、温海方面に向かってみました。
    水沢のインターから大岩川までは20分ほどです。
    期待したほどの時間短縮とはなりませんが、無料区間なので使わない手はないでしょう。
    大岩川を出てすぐの交差点は、4方向一時停止で非常に危険です。ご注意下さい。
    以上、地元向けの情報でした。。

    さて、ついに最高気温10℃オーバー!今年初だと思います。
    久しぶりに感じる土や何かの匂いが強烈なくらいです。春が来たんですねえ・・・今年は本当に遠かったけど。

    田んぼの土手を歩いていましたら、ミツバチの羽音がかすかに聞こえてきました。
    みると1匹のミツバチが5個ほど固まって咲くフキノトウを物色中です。
    久しぶりのエモノに焦ってしまったのか、下手に近づいて逃げられてしまいましたが、すぐに別の羽音が聞こえてきました。
    ハチはどうやら1〜2匹ずつ入れ替わりでやってくるようです。膝やおしりがぬれてしまうけど、座り込んでしばらく狙ってみることにしました。

    来るのはセイヨウミツバチばかりでした。

    ハチにはやっぱりリコーが撮りやすいです。

    ストロボ全速同調が効いています。一眼デジカメではこうは行きません。

    鶴岡に戻り、赤川のヤナギをみると、そこにもミツバチ!
    こちらはニホンミツバチばかりでした。

  • イチゴのハウスにて

    酒田でイチゴのハウス栽培をされている方を訪ねました。
    目的はイチゴではなく、ハウスで飼われているミツバチの方でしたが、撮影のチャンスはものすごく短く、かなり厳しかったです。ミツバチの何を撮ったかはナイショですが、だいたいの目的は果たすことができました。ありがとうございました!

    酒田は冬イチゴより夏・秋出荷のものに力を入れているそうで、5月ころから出荷が始まるとのこと。
    ちょうど花が咲いているところにお邪魔することができました。


    花が散ったあと

    子房がちょっと膨らんでイチゴっぽくなっている?

    だいぶ大きくなってきました

    ミツバチの「写真」はあまり撮る時間がありませんでした。まともに撮れていたのはこの1枚くらい。

    ハウスの中といっても、日がかげるとハチたちは巣箱に帰って休んでしまうことを、この日はじめて知りました。

  • クヌギカメムシの卵

    仙台市郊外で見つけたクヌギカメムシの卵。

    山形県ではクヌギが非常に少なく、クヌギがあればどこでもいるように思われたクヌギカメムシも滅多に見ません。
    こんな卵塊を見るのは久しぶり!しかも普通にそこら中にべたべたついています。
    ・・・実は1月に伊丹に行ったときも撮影したのですが、やはり近い所で見ると嬉しいものです。
    カメムシの卵に何を熱く語るかと思われるでしょう。何だかヌルヌルしてそうで気持ち悪いと思われるでしょうか?

    まれにゼリー物質にくるまれていない卵があります。

    これを見ると、卵には3本の突起のようなものがついているのがわかります。

    通常は、この3本の突起だけがゼリー物質から外に出ています。

    先の方は太くなっていて、先端はくぼんでいて、穴があいているようにも見えます。
    普通に考えられるのは呼吸のための器官ですが、それ以外に何か秘密が隠されてないでしょうか。

  • アオバアリガタハネカクシ

    仙台市の広瀬川河川敷に虫さがし。目標のナナホシテントウは1匹だけ見つかりました。
    石の裏に卵もありましたから、普通にたくさんいるんだと思います。
    雨の降りそうな薄暗い天気だったので、まあ仕方がありませんでした。
    あとは気になっていたコブハサミムシを探して気になる石をひっくり返してみましたが、こちらはまるでダメ。
    どうも環境が違うようです。唯一の収穫はアオバアリガタハネカクシ1匹でした。

    あとで撮った写真を見ながら、つかまえてこれば良かったと思いました。
    青く輝く小さな前翅の下に後翅がたたまれる様子はかなり面白いはずです。。。1つ課題に

    こいつはちゃんと飛べますが、よく似たエゾアリガタハネカクシというヤツは後翅が退化して飛べないとのこと。
    それと、5〜6月によく見る、ちょっと大型のコアリガタハネカクシも飛べないようですので、要注意です。

  • アオサギ

    赤川に流れ込む小川に、アオサギとダイサギが点々と陣どって魚を狙っておりました。
    下は、ちょうどいい距離でハンティングしてくれた2羽のアオサギです。

    そんな彼らを私も遠くから30分ほど狙ってみましたが、たいした獲物は捕れていないようでした。

    えらく小さな魚ばかり。。。獲物をくわえているのかどうか分かりにくいサイズです。

  • ネコヤナギ

    赤川の川べりのネコヤナギを見てきました。
    赤い鱗芽がとれて、ふさふさした毛におおわれた花穂が成長中です。

    早いものでは、中から黄色い雄しべが出ているものもありました。

    ようやく虫が集まりそうな花が咲きはじめました。

    もっとも、もう彼岸の入りをむかえようとしているのにこの感じ。春の進みはだいぶ遅れております。

  • ヤマアカガエルの卵

    雪解けが遅れているからと油断しておりました!毎年一番にヤマアカガエルの卵を確認する田んぼに行ってみたところ、すっかり祭りの後のような状況に。

    最後に確認したのはもう10日前の3月4日のこと。
    その時はまだ一面厚い雪におおわれていたのですが、もうすっかりなくなっていました。

    ・・・祭りはいつの晩だったのでしょう?

  • 雪の上のトビムシ

    今日は天気がよく気温も6℃以上にあがったというのに、結局野外に出ることができず、諸々が終わって家に戻った頃には西日が差しはじめておりました。庭の雪もだいぶかさが減りましたが、吹き溜まったあたりはまだ腰の高さくらいまで積もっています。

    見ていたら何だか無性に雪かきしたくなってきました。1時間程度では大したことができませんでしたが、いくらか雪解けが進んでくれるでしょう。西の方じゃ最高気温10℃以上の予想がバンバン出ているというのに、こっちはまだ今年になって10℃以上なんて一度もありません。季節の差がどんどん開くばかりに思えて、妙に焦ってきます。一発、どっと暖かくなって一気に雪を消し去ってほしいものです。

    少しだけ春らしいものを見ました。雪の上のトビムシです。大きさは2mmほど。普段は地表付近にいて小さすぎて気がつかない連中ですが、雪の上ではさすがよく見えます。それでも、こうして目でよく確認できるのは、今頃だけでしょう。すごい数がいるものです。

    それにしても、気温が上がったからといって、なんでわざわざ雪の層を登ってくるんでしょう。わずかにゴミのようなものがあると集まって食べていますが、地上の方がよっぽどエサは多いでしょうし・・・理由がよくわかりません。

  • 東北自然史博物館 一部公開

    現在制作中のサイト 東北自然史博物館
    本日より、その一部を公開しております。

    東日本大震災の記録
    ここでは、東日本大震災の津波に大きく破壊された太平洋岸の自然環境の変化を、これから長期に渡って記録を集めていきます。まずはぜひ永幡義之さんからのメッセージをお読みいただき、昨年に撮影された膨大な画像集をご覧下さい。

    東北自然史博物館は山形県鮭川村を拠点に、展示資料の多くをウェブ上に公開する大変ユニークな博物館です。
    私もささやかですが、お手伝いさせていただいてます。
    個人的には「東北昆虫図鑑」が充実したものに発展し、たくさんの人々、特に東北の昆虫の情報の少なさに不満を感じている人々、特に子供たちに利用してもらえるような場所作りを目指します。

    5月の正式公開を目指して、鋭意制作に励んでおります。

  • ヤマシロヒメヨコバイ

    雪に押しつぶされていた庭のヤツデがそろそろ息を吹き返してきました。
    伊丹ではヤツデの葉裏に印象的なクロスジホソサジヨコバイを見ましたが、鶴岡では何もいないよな・・・と思いながらも念のためめくってみると、あれ?何かとまっています。クロスジ・・・よりも更に小さなヨコバイ。

    ヤマシロヒメヨコバイ。体長3mmほど。

    ずっとここで越冬していたものか、今のこの姿からは判別できません。

  • ヤマトクサカゲロウ

    日中、茶の間に1匹のクサカゲロウが現れました。茶箪笥の裏とか天井付近ででも越冬していたのでしょうか。
    ひらひら降りてきて障子の雪見窓にとまりました。

    あらためてその正体を調べてみて驚きました。

    どうやらこれはヤマトクサカゲロウの越冬型。通常は緑色のヤマトクサカゲロウが、越冬時はこんな風に黄色というか、肌色というか、全く印象の違う姿になっているのだそうです。今までこんなクサカゲロウを何度となく見ていましたが、別種かと思っていました。種類数が多くて同定の難しいクサカゲロウですが、越冬時に色変化があるのはヤマトクサカゲロウだけとのことです。

  • チャタテムシの一種

    落ち葉めくりで見つけた小さな虫の集まり。
    一見するとショウジョウバエのようでしたが、よくよく見ればチャタテムシでした。

    越冬時もこのように集団を作るとは・・・初めて見ました。
    脅かしたらすぐにもバラけてしまうかと思いましたが、落ち葉を持ち上げても・・・大丈夫、ねばっています。

    固まっているあたりで写真を撮ってみると、周囲にあらく糸が張られていることに気づきました。
    クモの巣を利用しているのかなと思ったのですが、何だかちょっと違う気がします。

    ネットで調べてみると、チャタテムシの仲間にも絹糸を吐く能力があるようです。
    どんな時に、どこから糸を出すのかはわからなかったのですが、興味深い話です。

  • 謎のサシガメ幼虫

    エノキの根元の落ち葉をめくっていて、変わったカメムシの幼虫を見つけました。

    だいぶ前にも、同じエノキの根元で、この幼虫を見つけています>>>こちら

    サシガメそれともマキバサシガメ?体形から、肉食のカメムシの幼虫に違いないと思いますが、さて何でしょう?
    大きさは5mmほどで細かい所がよく見えません。白い粉がふいたような、または細かい白い毛がはえたような表面の感じが気になります。

    倍率を上げればはっきりするかと思ったのですが、ますます謎めいた感じに見えただけでした。
    粉でも、毛でもなさそうです。いったいなんでしょう?
    ロウ物質をつけているようにも、カビを植えつけているかのようにも見えます。
    何枚か撮影して、拡大して正体を見極めようと思ったのですが、やはり見た目だけでは分かりませんでした。

    ひとまずケースに落ち葉ごと入れて持ち帰りました。
    うまく飼育できるか怪しいものですが、正体を見届けようとするなら、このまま生育を見続けるのが一番なはずですから。

  • 雪上のユスリカ

    まさか雪がそんなに積もっているとは思わず、宮城県遠征を決行してしまいました。
    日中は晴れるというから、きっと見る見るとけるだろうと期待したのですが甘かった!

    何しろ一番の目的は地表のナナホシテントウ探しだったりするものですから、これではわざわざ遠出した意味がありません。早々にあきらめて移動。お昼はホッキ丼を食べ、イチゴも買い、ひとまずサブの目標だけは達成しました。。。

    それでも収穫ゼロもいやだなと、ふと寄った公園。そこでは、雪の上に交尾中のユスリカがいくつもとまっておりました。

    一見つまらない虫ですが、私の場合、そうでもありません。子供の頃、今日のように雪の上にたくさんユスリカが出たときに、「これはユキムシだ。これが出るともう春が近いということだ」と、誰か大人に教えてもらった記憶があります。雪虫と呼ばれる虫は様々ですが、その時以来、私にとっては、この一見ツマラナイ小さなユスリカが雪虫です。この「春の使者」というところが嬉しい。

    そしてこの時期の大雪もまた、春の名物。
    そう、春は近い!

  • ウロコアリ

    石をひっくりかえしたら、裏側にとっても小さなアリが10匹ほど固まっていました。

    肉眼ではよく分からないサイズなので、とりあえずカメラで覗いてみたところ、写真でしか見たことがなかったウロコアリで驚きました。体長2mmくらい。アズマオオズアリの小さい働きアリより、更に小さく、これでは今までもチャンスがあっても見落としていただろうと思います。

    頭の形も風変わりですが、大アゴがまたアリらしくないかっこよさ。

    トビムシを狩るそうですが、跳躍器で暴れ回る連中を、この大アゴでがっちり摑んで離さないというわけか・・・複眼の位置もかなり変わっていますし、今さらですがファンになりそうです。