Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • ミドリシジミ

    今日は朝から秋田へと決めていたのですが、県境を越える頃には激しい雨に絶望的な感じになってきました。
    天気の回復を待っても、虫たちが動きを回復するには2〜3時間かかりそうな気がして、これはダメだと昼飯を食って一旦引き上げ。

    庄内はそう降ってもいなかったようで、道路は乾いているところも多いし、薄日まで射してきたので
    いつものミドリシジミのポイントに寄ってみました。

     

    ▲口をのばして何をなめているんでしょう。歩きまわっています。

     

    ▲そんなのが、ハンノキの根元にたくさん!

     

    ▲見上げれば、まるで樹液を吸っているようなものも。

     

    ▲しばらく探し回って、翅を開いている雌をみることもできました。

     

  • ヒメボタルとコケオニグモ

    今日は午後から山形市で、「山形の音」について話をしてきました。
    山形の実家で夕食をいただいて、でも今晩は泊まらずに鶴岡に戻ることにしました。
    目標は、一昨年の夏に見たヒメボタルです。

    前も数が少なかったのですが、今日はさらに見つかりません。
    時期が違うのか、21時という時間がダメなのか・・・
    1匹も見つからないでいると、闇の中にヒメボタルの光をようやく確認!

    同じ場所でピカピカ光っているので、念願の光っている写真が撮れるかと思ったのですが
    LEDライトで照らしてガッカリ

    ▲なんだ、クモの巣にひっかかっていたのでした。
    しかし!よくよく見ればそのクモ、なんとコケオニグモではないですか!

    ▲前に昼間に休んでいるところを撮影していますが、夜に網をはっているところは初めて。
    でも、そこは妙に湿っぽくて、コケで滑りそうな足場の悪い、下で水音が轟いている崖っぷちでした。
    どうしてそんな場所にこんな面白そうなものが・・・
    何だか闇の向こうに魔物が控えているような気がして、深追いはやめました。

    コケオニグモを撮影していると、ライトの光に誘われてか、数匹のヒメボタルが近づいてきました。

    ▲ブナの葉上を歩くヒメボタル。

    ▲しかし、じっと止まって光ってくれません。
    今日も残念ながら、光のないヒメボタルを撮影して終わりました。。。

  • 太平洋岸のアシ原で

    昨年、何度か訪れた太平洋岸の地。
    今年は3月に一度訪れただけですが、ヒヌマイトトンボの発生時期の今、やはり見ないわけにいきません。
    昨年は、結局一度も見つけることができなかったのですが、広いアシ原に1匹も残っていないとは信じられなかったのです。
    昨年の生き残りがいれば、今年は・・・

    ▲昨年はアブラムシの大量発生で色が悪かったアシですが、今年は活き活きして見えます。

    ▲かつて探した時のように、アシ原に入ってみます。
    2005年に撮影して回ったときの感じによく似ています。
    アブラムシは、やはりほとんどいないようです。

    アシ原の中を40分ほどさまよったでしょうか。
    見ようと思っていたところは、だいたい歩きました。残念ながら、1匹も見つかりませんでした。

    ▲アシ原の中で見たトンボはこのアオイトトンボのみ

    ▲昨年より数が減ったように感じました。

    ▲アシにひっかけるように作られたオオヨシキリの巣。
    散策の過程で3つ巣を見ました。

    ▲そっと中をのぞくと卵が3つ。
    きっと付近で親鳥が心配しているでしょう。まず、その場を離れました。

    ▲近くのハス池にはセスジイトトンボが多く見られました。

  • アサマイチモンジ

    秋田県にて

    だいたい、いつも目にするのはイチモンジチョウで、アサマの方には縁がない私です。
    でも、今日の見たのは2匹ともアサマイチモンジでした。

    ▲???の花で吸蜜。地表付近のこの花が結構お好みのようでした。

    ▲表面だけでは微妙ですが、裏面を見るとやっぱりアサマで安心しました。

    ▲こちらはマダラガ科の小さなガ、ヤホシホソマダラ。

    ▲咲き始めのオカトラノオにウラギンヒョウモンが2匹。

  • トノサマバッタの幼虫

    確かクルマバッタモドキは幼虫も胸にはX模様があったと思うのです。
    だからこれはトノサマの幼虫に違いないと、これはチャンスとばかりに色々撮影してきました。
    (ちゃんと確認しなくては・・・)

    ▲緑色の幼虫は草間にはやはり見つけにくいものです。まず踏み込んで飛んでもらわないと見つかりません。

    ▲これは翅芽も発達していましたが、終齢だとすれば雄、というくらいの大きさでした。

    ▲片方の褐色型の幼虫だって、やっぱり見つけにくいです。

  • ナキイナゴ

    近場にナキイナゴはいないものかと最上川にそって庄内から所々見ていましたら、最上町まで来てました。。。
    特に雨に降られたわけでもないので、いてもよさそうでしたが・・・

    ▲ナキイナゴは名前の通り、バッタにしてはよく鳴きます。
    後ろ足を前翅にこすりつけて音を出します。

    ▲それほど本気になって探したわけではないのですが、どうも庄内でナキイナゴの声を聞いた記憶がありません。
    ごく普通種と思っていますから、近場の分布状況が気になります。

    先日、秋田のにかほ高原では確認していますから、鶴岡近辺にもいてよさそうです。

  • 樹液レストランの主(ヌシ)

    昼間の樹液レストランではとにかく争いが絶えません。その中でも一番の強者、ヌシはオオスズメバチ。
    彼がいるうちは、他の連中はまるで樹液にありつけません。

    ▲じわりじわりと近づいてくるカナブンどもを、時々、キッと威嚇して追い払わなければなりません。
    いっつもイライラしながら樹液をなめている感じ。虫といえどストレスもたまるんじゃないでしょうか。

    コンニャロ!!なめんじゃないわよ!!

    きーっ!こうしてやるわ!・・・・カナブンたまらず飛んでいきましたが、脚がもげてしまったかも知れません。

    ▲この時はどうやらカメラか、カメラ越しに見えるワタクシを威嚇していたようです。
    直後、恐ろしい羽音を耳元で聞き、慌てて10mほど逃げました。

    以上、山形市にて

  • オオムラサキ

    昨年まではオオムラサキのポイント探しに迷いに迷いましたが、もう今年は迷いません。
    急に思い立って鶴岡から1時間半車を走らせれば、絶好のポイントが開けております。

    ▲エノキの周りにテリトリーを張っている雄。羽化直後の雌狙いでしょうか?

    ▲2匹でなかよく樹液を吸っています。触角が触れあっても、いらつくこともなさそうでした。

    ▲しばらくオオスズメバチが陣どっていた樹液ポイント。ヌシが飛び去って、コガタスズメバチだけになったら、オオムラサキもさっと中心部に近づいてきました。翅の表側を撮影するチャンス!

    ▲通常は翅を閉じていますから、カナブンと争ったりして時々開く瞬間を狙って撮影。一瞬なのでストロボで動きを停めますが、肉眼と違う色味に転んでしまいます。まあ、自分はストロボが作る色も嫌いじゃありません。

     

  • ウラジロミドリシジミ

    また今年も裏面だけの撮影に終わってしまうのか?のウラジロミドリシジミ。

    ▲まだ羽化して間もないようです。雌でしょうか?

    いつものハンノキ林では、ミドリシジミが順調に増えてきているようです。
    昼過ぎ、ちょっと寄ってみました。

    ▲今年はOM-Dの高感度のおかげで、ノンストロボの写真が楽しいです。

    ▲クリの花で吸蜜するカラスシジミ!!

  • クロナガアリの結婚飛行

    日はかげっているけど、今日は何だか蒸しました。そして気がつくと、足下の地面に結婚飛行に出るクロナガアリ!
    関東では4月末から5月始めくらいと聞いていましたから、こちらは5月半ば過ぎかとマークしていたのに、まるで巣が開いていない日が続き、これはもう完全に見逃したんだと、通うのをやめてしまったのですが・・・・

    ▲新女王が次々に出てきます。

    ▲草に登ったりとか必要無いようで、直接地面から飛び立っていきました。

    ▲クロナガアリの、こんなに賑わっている状況見たことありません!久しぶりにドキドキしました。
    しかし、どうしたわけでしょう?今日は雄アリを1匹も見ませんでした。

    ▲何度か、働きアリが新女王のそばに駆け寄るようなシーンを見ました。・・・いや、わかります。
    私も自然の事象を、昆虫の生態を、感情をこめて見たり語ったりするのは、いかがなものかと思うのですが、このクロナガアリの動きは、長く一緒に暮らした仲間との別れを惜しんでいるように見えてなりませんでした。
    上の1枚では、そんな様子がよく写りました。
    特に左の働きアリの触角!やさしく女王をなでています。

  • ニッポンハナダカバチ

    去年の8月にもうシーズン終わりのコロニーらしきものを見つけ、次の夏には必ず!と誓ったニッポンハナダカバチの庄内での撮影作戦がいよいよスタート!?

    ▲ビンビンと高く大きな羽音は間違いようがありません。地面に降り立ったところを見ると間違いなく彼でした。

    今日は2匹。2匹とも雄のように見えました。
    昨年7月25日に柏崎で見たような状況をここでも見られるのか?それとも空振りに終わるか?
    答はもうすぐにわかることでしょう。

  • 飼育中のクロオオアリ

    ▲孵化が始まっていました。抜け殻をつけた幼虫も見えます。
    この女王は、6月3日に採集したもの。

  • オオルリハムシ

    にかほ高原にて、ノハナショウブの花が咲いたちょっと湿地ぽくなっているあたりに見つけました。
    うすぐらい雨雲の下、緑と藍色の入り交じった妖しい輝きが素晴らしかった!

    太平洋岸では赤く輝く別種のような甲虫になるとのことですが、悔しいかな、私はまだ見たことがありません。

  • イラガ

    ▲冬に集めたマユから羽化した成虫。
    早いものでは半月も前から羽化しておりますが、家の中で暴れて翅が傷んでしまうの連続。
    ようやく綺麗な成虫を得て、庭に持ち出して撮影しました。

    ▲こんな風に体を立てぎみにとまる性質があるようです。
    長めの下唇鬚が面白い。

  • キマダラルリツバメ

    先週、海野さんが会津のキマダラルリツバメを撮影されていたのを見て、以来、気持ちが落ち着かなくていけません。2005年に私も海野さんの東北行きに同行して、自分の知らない東北を色々見せていただいたのですが、その1つがこのキマダラルリツバメでした。
    鶴岡に移ってから、行きたい、行かなければと思っていながら随分月日が経ってしまいましたが、このまま今年も過ぎてしまっていいのか?否!ダメダメ、今年は絶対行くんだ!
    新潟回りで高速を使えば鶴岡からは3時間ほどでした。

    午前中、まずは2005年に見た場所を、記憶を頼りに探しましたが、特定できたのは13時を過ぎていました。
    しばらくそこらを探して見つからず、夕方4時過ぎに再び訪れたもののやっぱり見つからず、谷閒のその場所はすでに日がかげって、これはダメかも知れないと正直くじけそうになりました。

    でも、別の場所に移動して、日没前の占有行動の雄たちに、何とか出あうことができました。
    さっきまでのガタガタな気持ちはすっかり吹っ飛んで、17時過ぎからの1時間弱、慌ただしくも楽しい撮影ができました。

    ▲先週海野さんが撮影されたときは出始めのピカピカだったそうですが、だいぶすれてきた感じです。
    こんなに激しく毎日争ってたら数日でダメになるなあと納得の状況でした。

    ▲翅を開いてばかりで、裏面の方が撮りにくかったです。

    ▲一度、傷のない綺麗な1匹を捕らえましたが、チャンスは一度きりです。すぐに別の個体が近づいてきてハイお終い。
    これのアップを撮りたかった!

    ▲発生源であるキリの古木

  • フジミドリシジミ

    庄内に移ってブナが身近になり、このチョウともいつか出あうことができるだろうと思っていました。が、待っているだけでは決して会うことはできず、4年もかかってしまいました。こちらから積極的に近づいて行かないと見られるチョウではありません。

    ▲フジミドリシジミ。幼虫はブナやイヌブナの葉を食べるブナ林のゼフィルスです。
    実は生まれて初めて見ることができたのは一昨日の事。そして、今朝、何とか撮影することができました。
    ここは、昨年ある方に教えていただいたポイント。ありがとうございました!

    ▲朝日を受けて、翅を開いてくれました。

  • アカシジミ

    フジミドリシジミの撮影後、林縁の道を移動中、何カ所かでアカシジミに出あいました。
    日差しがガンガンあたるイタドリの葉上にとまっているのが、何匹かいました。

    ▲熱心に葉上の何かをなめています。アブラムシの甘露ではなさそう。

  • ミドリシジミ

    感度1600でもノイズは少なく、以前より高画質で撮影できそうと張り切りましたが、風が強く葉っぱが派手に踊って、画面に入れるだけで一苦労。ピントはもう勘です。。。

    BORGの400mm相当レンズに1.4倍テレコンの組み合わせ。
    1/2000秒でもぶれた画像が多く、OM−Dの手ぶれ補正ががんばってくれているのですが、補正しきれないような感じで今一つ不鮮明。自宅に戻って画像を開いて少々がっかりしてます。

    ▲夕方5時半。雄たちのテリトリー争いは最高潮の時間です。まだ数が少ないので撮影のチャンスがありますが、この先数が増えていくと、絶え間なく争うようになり、とまっている時間がどんどん短くなるでしょう。

    早朝が撮りやすいという話も聞きます。自分はまだその様子を見たことがありませんが、雄も雌も低いところで翅を全開しているとか・・・

    ▲まだ、乱舞というほどではありませんが、ピーク時には画面に相当数おさまるくらい飛ぶようになります。

  • カブトムシ

    ▲今年初めて見るカブトムシ!
    多くなるのは7月中旬以降ですから、ちょっとフライングぎみに早い登場です。

    ▲一方、ノコギリクワガタはそろそろシーズンインのようです。
    今日はずいぶんたくさん見ました。

  • カラカネトンボ

    やや標高の高い場所で、池をパトロールするタカネトンボカラカネトンボ。
    エゾトンボとの区別がまだよくできない私。
    尾園さんたちの新しい図鑑「ネイチャーガイド 日本のトンボ」(文一総合出版)は必携の図鑑になるでしょう。

    カラカネトンボに修正(7/2)
    発生時期、生息環境、腹端の形状・・・「日本のトンボ」で勉強中です