投稿者: 高嶋 清明

  • Sony α9 III がグローバルシャッターを採用!

    https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-9M3/

    嬉しいニュースです!SONYからグローバルシャッター採用カメラが発表されました!これはストロボの同調速度の上限が大幅に広がるということを意味します。長いカメラの歴史の中で大きな快挙です。

    対応するソニー製フラッシュを装着した際」ということですが、それでも、「シャッタースピード1/80000秒(連続撮影時は1/16000秒)までの全速でフラッシュを同調して撮影することが可能になり、表現の幅が格段に広がります。
    とのことで全くもって素晴らしいスペック!決して失望させられるものではありません。

    私はSonyのカメラは使っていませんが、長く実現していなかったグローバルシャッターカメラの登場に心より拍手を送りたいです。
    88万円とのことで、私のところに降りてくるまではしばらくかかりそうですが(笑)今後が楽しみになってきました!

     

    (2023/11/28補足)現物を手にできないので本当の凄さがわからず今のところ想像だけですが・・・(でも想像するだけでも凄さは明白)
    一眼デジカメについて、従来ストロボを使えるシャッター速度は多くは1/250秒まで、早くて1/500までだと思います。もっと速いシャッターでストロボを使うと、幕切れして画面全部をストロボ光で照らすことができません。その制限がグローバルシャッターではなくなるのです。これが全速同調です。


    ↑ 虫の眼レンズを使った私のシステムでは上限1/400秒ですが、全然足りないのです。野外でストロボを使って飛ぶ昆虫の動きを止めたい時に、1/400秒では定常光で写る像とストロボの閃光が作る像と2つの像が重なって二重写しのようになりました。上の写真のキアゲハは、翅の一部に青空が透けて見える部分があったり、脚がぶれているように見えます。輪郭がカチッと写っていません。これでもいい方です。ブログでは影響の少なかった写真ばかり出していますが、きれいに決まった絵は少なく、とても見られない絵が多いのです。一眼デジカメでないコンデジ・・・かつて愛用したRICOHのGX200は機械シャッター全速(1/2000秒まで)使えて、かなりよかったのですが故障してしまい、後継機種もないまま。
    もしGX200が正常進化していってくれたら、虫の眼レンズを自作なんてやらなかったでしょう。

    SONYの1/80000秒のストロボ同調は小型ストロボの閃光時間1/20000秒さえ超えています。だからストロボなしでも昆虫の飛翔は止められると思います。でも、昆虫を明るく照明して、いくらかF値をかせいで、なおかつ瞬間を止められる、それを野外でスナップ感覚に実現できるのは、やっぱりストロボでしょう。

  • 虫の眼レンズから魚露目8号へ?

    長いこと自作虫の眼レンズに拘ってきましたが、最近、魚露目8号を見直し中です。
    自作虫の眼レンズに絞りを追加する工夫を、そのまま魚露目に当てはめたらどうなるか・・・今まで何故か思い及ばなかったのですが、これがなかなかいい感じです。
    テスト初めは古いMicro Nikkor 55mmを使っていましたが、以前、自分の手持ちレンズでは最も好成績だった、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZを使ってみたら、気になる色収差が一気に晴れた感じがします。

    動画は庭のホトトギスにやってきたホシホウジャク。雨の降りそうな薄暗い中、魚露目8号を使ったGH6 240P撮影にトライしてみました。

    絞ってはいますが、12-50mmの絞りではありません。絞りは魚露目とカメラレンズの間にあります。 編集で速度25%の4倍スローに。

  • HDR動画作成について

    もうずっと長いことHDR編集に悩みを抱えていました。YouTubeでHDR動画に感激して、自分もそうしたものを作りたいと始めたのはもう3年以上前です。
    RAWやLOG撮影していて素材も揃っています。Final Cut ProでHLGもPQもHDR動画を作成できYouTubeで公開できます。それで、もうかなりの動画を作成してきました。しかし!大抵の場合、思うように色も明るさも出せていないのがずっと悩みでした。

    HDR動画は、HDR環境で見ればダイナミックレンジの広い、本来の美しさを引き出す素晴らしい映像を体験できます。一方、HDR環境でなくとも、それなりに綺麗に見ることができます。パソコンでもTVでもスマホでも、環境を変えて、それぞれ大体同じ様に見える素晴らしい技術なのです。ところが、私がアップしたHDR動画は、環境を変えるとハイキーで白飛びしまくりな絵になったり、全然期待通りの色でなかったりすることが多々ありました。

    それが最近ふとした事から一気に悩み解消となりました。画面はFinal Cut Proのプロジェクト設定です。情報インスペクタの方ではなく、共有インスペクタの方です。
    ずっと以前からカギはここだと感じていましたが、その割に深掘りしていませんでした。。。
    この設定画面は「ディスプレイ原色」を開いたところです。私はずっとRec.2020を選んでいました。HDR動画を作るんだからRec.2020以外の選択はないと思いこんでいたのです。でもこれは編集しているモニターの設定です。Rec.709の選択があることで、自分の思い込みがおかしいことに気づくべきでした。HDR動画はSDR環境でも編集できる!

    この事に気づくことができたきっかけは、以下のサイトでした。ここではP3を選んでいます。あれ?と思い、そこから一気に進みました。
    https://www.dpreview.com/articles/5788095691/make-stunning-hdr10-compatible-videos-or-photo-slideshows-using-final-cut-pro
    ここでMaxFALLの値がわからない場合はとりあえず100にしておくとあったので真似てみます。

    また、昨年買った4KモニターはDELL U2723QX。このモニターの最大輝度は400として、最小輝度を知りたかったのですが、スペックを調べてもよくわからないままでした。今回ネット検索していたら、こちらの記事が眼にとまりました。
    https://chimolog.co/bto-gaming-monitor-u2723qx/
    ここに、U2723QXはRec.709の表示が良好であること、そしてずっと知りたかった最大輝度と最小輝度の測定値が出ていました。感謝!黒色最小輝度の「0.04」の方を入れてみました。まあ、実はこの入力値は分からなければ空欄でよいという話もあります*。だから重要なのは「ディスプレイの原色」「ディスプレイのホワイトポイント」だけなのかもしれません。

    U2723QXのカラー設定をRec.709にしてFinal Cutで編集し、YouTubeにアップした動画がこちら。HDRだと青空がすごく濃いし、セイタカアワダチソウの色も濃すぎるくらい。編集では、カーブでわずかに明るさを調整しただけで、サチュレーションは全くいじってません。

    私のYouTube視聴環境で「HDR」が出せるのは2018年のiMac、2020年のM1 Macbook Air、iPhone13、それ以外のHDRではない環境のそれぞれで期待通りの結果となりました。随分長く道に迷ってしまいましたが、ようやく解決したようです。
    でも、これまでアップした満足のいかない動画はどうしたものか。コメントを入れてくださった方も多いし簡単には消せません。

    *https://support.apple.com/ja-jp/guide/final-cut-pro/ver504d31dd2/mac

  • ホシヒメホウジャク

    今日もホシヒメホウジャクが来てくれました。
    昨日とよく似たような写真になってしまいましたが、カワイイのでアップします。

    時刻は昨日もそうでしたが17時過ぎた頃。ホシホウジャク一匹と、ホシヒメホウジャク2匹が一遍にやってきて、どっちを撮ろうか迷ってしまいました。
    いや、結局はホシホウジャクにはやっぱり近づけず、逃げずに吸蜜してくれるホシヒメホウジャクばかりが撮れてしまいました。

  • 黄昏時のホウジャク

    庭のホトトギスがようやく咲きそろってきました。
    ここの常連、ホウジャクたちがやってくるのは決まって夕方です。

    魚露目8号のテストにもってこいのモデルさん。
    いや、もうテストではなく本気の撮影です。ストロボ2灯でがんばりました。

    ホシホウジャクはなかなか近づかせてくれません。レンズ先端から5センチ以下に近づきたいので、なかなかシャッターが切れません。

    ホシホウジャク
    ホシホウジャク

    一方、ホシヒメホウジャクの方は結構楽に撮影できます。急な動きはやっぱりNGですが、ホシホウジャクほど敏感ではありません。

    ホシヒメホウジャク
    ホシヒメホウジャク