SSP会員の高橋直暉さん(福島市)を訪ね、越冬昆虫探しを手伝ってもらった。一番の目当てはクビキリギス。彼のご自宅周辺にはごく普通に見られると聞き、いつかお邪魔したいと思っていた。クビキリギスは長野にも山形にも分布していない、自分にとっては縁の少ない虫だ。調べるとススキなど植物の根際に下向きにとまって越冬している情報に当たるが、実は以前一度だけ、群馬で厚く積もった落ち葉に潜り込んで越冬している個体に出会ったことがある。


ツタの落ち葉の下に止まっていたのだが、そうと気づかずに持ち上げたら下に落ちてしまった。ちょっと残念だったが、落ち葉の下で越冬しているのを見つけられたのは大きな収穫だった。実体験なく色々書いたり話したりできないからだ。
合計2時間ちょっと探してクビキリギスは一匹だけだったが、その他、いくつか越冬昆虫が見つかった。








落ち葉をめくっていると、小さなコオロギがたくさん跳ね出てきてコンクリート壁にとまった。幼虫越冬ということはキンヒバリじゃないだろうか?
でも何か印象が違う。キンだったらもっと透明感があるのではないかな。初夏にまた訪ねて、何が鳴いているか確かめるのが楽しみだ。


東北中央道のおかげで鶴岡から福島が2時間半ととても近くなった。以前は米沢に行くのにも3時間と考えていた。同じ東北でも福島市は太平洋側で見られる虫がだいぶ違うので嬉しい。
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