Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • アブラゼミの羽化

    アブラゼミの羽化はとっても時間がかかる!
    子供の観察にいいとは言われるが、いきなり相当な辛抱を強いられて、
    子供のやる気がそがれはしないかと心配になったりする。
    最初のステップからして大変だから。

    18時半ともなると幼虫は地面を歩いたり、木を登り始めている。
    意外に早い。
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    気に入った場所にとまるとジッとして動かなくなる。
    でも、いよいよ羽化のスタートだ・・・なんてわけにはいかない。
    大変なのはここからだ。

    左の写真から、右のわずかに背中に割れ目が入る瞬間までは約1時間!
    あまり数の少ない観察の中でのことだが(20回もないと思う)、
    必ずこれくらい待たされているように思う。
    羽化が近づくと、お腹が波打つような運動が始まる。
    すると、お腹の節間が広がってきて、全体の形も変わってくる。
    これが始まったら5分と経たずに羽化が始まるのだが、その後も長い
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    でも背中が割れて翅が伸びきるまでも1時間だ。
    最初の何の変化もない1時間にくらべれば、ぶら下がって休止する20分など大したことはないだろう。
    abura_uka

    頑張って観察をやり遂げた子供は、よく褒めてあげてください。
    観察はもう懲り懲りなんて思ってしまわないように。

  • 日食

    庄内は最大で60%ほどの部分食と聞いて、それじゃいくらか暗くもなるのだろうと
    にわかに楽しみになってきていた。
    でも、朝からあいにくの曇り空で、太陽は何分に一度か見えるくらいで、これはダメかなと
    思いかけていたのだが・・・

    11時20分あたりで、雲の切れ目からチラッと見えた。
    一番欠けた状態から何分か経ったものだとは、後で分かった。
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    辺りは暗くなっているように思ったのだが、雲も多いのでわからないまま。
    ヒグラシも鳴いたが、日食の影響とは、ちょっと思えなかった。
    右の写真は30分後の状態。午後になると鶴岡はよく晴れてきた。

    P7222944 P7222960

    夜になってニュースを見て、今さら無性に皆既日食を体験してみたくなった。
    次は2012年に金環食が見られるそうだ。

  • ヒメハルゼミ

    ちょっと遠出して、能生のヒメハルゼミの生息地を訪れた。
    能生のヒメハルゼミの生息地は白山神社の裏山。
    ここは日本海側の北限とされ国指定天然記念物に指定されている。
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    実は、ヒメハルゼミの声はまだこの耳に聞いたことがない。
    蝉時雨と表現されるいっせいに合唱する様子を、録音されたものを聞いた事があるが、何だかよくわからなった。
    森に入ってすぐに聞こえてきたのはニイニイゼミ。
    日が差してくると明らかに別の声が聞こえてきて、やがてものすごいボリュームの大合唱となった。
    (鳴き声は音集めで)
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    高い木の上で鳴いているのでセミの姿が見えない。
    一度だけ、ビデオを撮るチャンスに恵まれたが、写真の方は満足のいくものが撮れなかった。
    ↓こちらはビデオ映像

    ちょっと見ただけでも抜け殻の数は相当なものだ。
    抜け殻の大きさはチッチゼミくらいだろうか、とっても小さい。
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  • トホシオサゾウ

    ヤブガラシの花にトホシオサゾウが蜜をなめに来ていた。
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    5mmほどの小さなゾウムシだが、確かにオサゾウムシ!
    マレーシアで見たタイショウオサゾウムシなど巨大のものと
    そう変わりはない。
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  • アオバハゴロモ幼虫

    庭のムクゲに気がついたらアオバハゴロモの幼虫がたくさんついていて、
    枝がところどころ真っ白くなっている。
    白い毛のようなものは、幼虫の出すロウ物質・・・(→かがくナビにも記事を書きました)

    この画像にいる2匹の幼虫は、分かりやすいだろう。
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    それぞれのアップ画像
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    ムクゲに接して生えているハギには、ベッコウハゴロモの幼虫がいた。
    こちらも、お腹の先から毛束のようなロウ物質を出して、何とも怪しげな姿をしている。
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    ロウ物質の束は、傘のようにすぼめたり開いたりできる。
    指を近づけたりしておどかすと、毛束をクジャクの羽のように大きく開いて、
    その下に身を隠そうとする。

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    タンポポなどの綿毛の種か、カビなのか、いったい何に似せているつもりなのだろう。
    いずれにしても、正体が虫だとはなかなか気づきにくいだろう。

  • ゴイシシジミの幼虫

    先日ゴイシシジミを見た場所を通りかかった。
    ついでに幼虫も見られないか少しササの葉裏のアブラムシを探してみた。
    すると一際高いところの葉裏にあっさり一匹見つかった。
    終齢幼虫だと思う。
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    アブラムシを食べる様子が撮れないか、しばらく見ていたがダメだった。
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    途中みかけたゼフ二種。
    ミズイロオナガシジミにジョウザンミドリシジミだろうか。
    翅の模様はすっかりかすれてしまっている。
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  • ウマノスズクサの花

    ウマノスズクサの花に、小さなハエがたくさん集まっていた。
    何か特別の匂いを発して、ハエに受粉を手伝ってもらっているのだろう。
    その過程を調べたら面白そうだ。
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  • コナラシギゾウムシ

    カシワの葉にコナラシギゾウムシを見つけた。
    昨年、コナラのドングリに探したけれど、結局見つからなかった虫だ。
    今年はカシワのドングリに産卵するところを探してみよう。
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    林のちょっと薄暗いところにはキマダラセセリがたくさんとまっていた。
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  • ノコギリクワガタ

    川原のヤナギを探すとノコギリクワガタがたくさん見つかる。
    今週に入って一気に数が増えたようだ。
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    P7122343

    樹液の虫と言えば、森上信夫さんの新刊
    「樹液に集まる昆虫ハンドブック」がスゴイ!
    これ以上のものはないと思える決定版だ。
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  • ココノホシテントウ

    ナナホシテントウ・・・いや何か変?
    星を数えてみると9つ。ココノツボシテントウ??

    正解はココノホシテントウ。
    この日、川原で少なからず見られた。
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    こちらがナナホシテントウ。
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  • ヤマトマダラバッタの幼虫

    昨日の撮影では物足りないような気がして、再び砂浜を訪れた。
    ところが、今日は朝から気温が上がって砂が熱いらしい。
    ヤマトマダラバッタ(ヤマトバッタ)の幼虫は砂地を嫌がって、葉の上などに避難しようとする。
    時々日がかげったところを狙って、いくつか追加撮影。

    この幼虫は、もっとも成長しているもので、1cmを超えていた。
    茶色い背中で擬態は今ひとつかと思ったのだが、写真に撮ったらナカナカよく
    周りにとけ込んでくれた。
    P7072112

    こちらは、やや若い幼虫。
    彼らはやや突きだした複眼でもって自分の姿を見ることができるのだろうか。
    自分の姿を客観視できなければ、砂地でジッと動かない事のメリットにも気がつけない
    と思うのだが、どうだろう。
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  • ミドリシジミ

    7/6〜7/7にかけて撮影したミドリシジミ。
    撮影時間は17時くらい。16時くらいまではほとんど飛ぶものもなく、いないんじゃないかと思われた。
    やがてキレイな前翅を見せる雄が姿を見せ始め、しだいになわばり争いがはげしくなっていく。17時半頃には、とまっているものを撮影するのはほとんど困難になっていった。

    最後にB型の雌が映っているが、スコープの調整が悪く、ゴミだらけの映像になってしまった。

  • 砂浜にて

    昨年、庄内浜で初めてヤマトマダラバッタ(ヤマトバッタ)を見たとき、これは砂浜にぴったりなバッタと思ったが、
    幼虫はさらに見事な姿をしていた。
    写真に撮るとわかりやすくなってしまうけど、実際は本当に見つけにくい。
    体長1cmに満たない小さな幼虫だから、それも見つけにくい一因になっているだろう。
    P7061951 P7061970

    ハマボウフウをはじめ多くの海浜植物が見られる砂浜。
    ヤマトマダラバッタが棲める環境は年々減っているそうだけど、庄内砂丘はまだ大丈夫そうだ。
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    10キロほど南の海岸付近にて、ウスバカゲロウの一種。
    砂浜にすり鉢の巣を作っているものの親だろうか。
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    庄内ではコガネグモも見られる。
    P7061927

  • ミドリシジミ FX1000スロー

    2匹の雄が争っている。
    ものすごく高速に追いかけているシーンは目でも追いつかないくらいだが、こんな風にグルグル回るような飛び方で争っている時は、カメラでもとらえることができる。

    これは、ビデオカメラFX1000の「なめらかスロー」映像。
    EX-F1が300fpsで、こちらは240fps。

  • カブト・クワガタ

    少し前から川原のヤナギのチェックを始めたが、いよいよ「連中」も活動開始のようだ。
    ノコギリクワガタにカブトムシ。
    今年また、しばらくお相手してもらおう。
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    ヤナギの樹液にはコムラサキの姿もあった。
    シロテンハナムグリも多い。
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    ヒメジョオンにやってきたシジミチョウはどちらも夏型。
    左はベニシジミ、右はトラフシジミ
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  • ギフチョウの幼虫

    5月の連休にギフチョウが飛んでいた場所にて、多数の幼虫を見た。ほとんどが終齢幼虫。
    カンアオイの葉はだいぶ固くなってきている。
    幼虫は枝にかみ傷をつけ、あるいは完全に切り落として、葉をしおらせてから食べるようだ。

    しおらせた葉一枚をほとんど食べきって、それから次の葉に移るらしい。
    右の写真の状況から、そんな様子が想像できる。
    糞がこれだけたまっているというと、長時間ほとんど移動していないようだ。

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    途中見かけたギボウシの花畑。いやいや、ウルイの畑と呼ぶべきか。
    P6301504 P6301507

  • 盃山にて

    山形市滝山小学校4年生のPTA行事に呼ばれ、28年ぶりに母校に入った。父兄の1人が、幼稚園から大学まで一緒という、ものすごく長い付き合いの友達なのだ。夜は仲間数人で楽しく飲んだ。

    記憶というものは、思いがけない所で突然スイッチが入るんですね。懐かしいものが一気に蘇ってきてホント驚いた。引き出しの奥のものも、たまには出してやんないといけませんな。

    さて、午後の1時間ほど、盃山をまわってみた。中学〜高校時代に歩いたコースそのままに。20年前に見ていたほぼ同じ場所で、メスアカミドリシジミやオオムラサキに出会った。

    メスアカミドリシジミは、むかし同様、3mほどの高さに陣取ってなわばりを張っていた。届かないなあ〜と眺めていたら、久しぶりなんでサービスしてくれたか、目線ぐらいの高さに降りてきてくれた。
    右はアカシジミ。日没の時間はとても届かない高さを飛び交っているが、日中は低いところで休んでいるものもいる。
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    山頂付近、アベマキにとまってテリトリーを張っているオオムラサキ。
    P6271196 P6271189

    先月寄ったときアオバセセリがテリトリーを張っていた場所には、スミナガシがいた。
    右はオオチャバネセセリ。
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    コロギスの幼虫。羽化が近そうだ。
    そうか、やっぱり山形にはいたんだなあと再確認。
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  • ミドリシジミ

    こちらはムービー。
    時々近づくミツバチにビクッとしながらも熱心に蜜を吸っている。
    ところでこの植物、手持ちの図鑑を調べたところでは「イソノキ」が最も近いように思う

  • ゲンジボタル

    今晩は、やや早い時間から撮影をはじめた。
    7時50分くらい飛びはじめた。

    昨夜と同じ20秒露光で連写した画像をPhotoshopで合成
    hotaru0625

  • ミドリシジミ

    庄内砂丘に沿って平野側には広く湿地が広がっている。
    そこにはハンノキも多く、ハンノキを食草とするミドリシジミも多い。

    もう少し早い時間に行った方がよかったのだが、10時くらいにハンノキ林に入った。
    朝から日差しが強く、気温も上がってきた。
    湿地にいると暑さがよけい感じられる。

    最初に見つけた一匹は、何の木か花から蜜を吸っていた。
    この花にはミツバチやクマバチをはじめたくさんの虫が集まっていた。
    種名を調べてみたい。
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    うっそうとしたハンノキやクルミの林。中は薄暗いがところどころ日だまりがある。
    イチモンジチョウが多かった。
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