投稿者: 高嶋 清明

  • エンマコオロギ

    エンマコオロギは浅くトンネルを掘ってその中で鳴いている事が多いので、野外で鳴く姿を撮影するのは困難と思っていました。ところが、この夜は、雄も雌も表に出てじっとしているものがいっぱいです。はて、またしても知らなかった事実に出あえたかと喜んだりしたのですが・・・


    ▲野外でエンマの鳴いている姿を撮ったのは実は初めてのこと。 (さらに…)

  • ウスグモスズ

    先日、近所のムシ仲間で一杯やったとき、Aさんから庭で撮影したという1枚の画像を見せられビックリ!確かにクサヒバリに似ていますが、いやいや違う虫だと、その場である虫の名前を画像検索・・・出た!これに違いない。

    ウスグモスズ

    一昨年、JSTのかがくナビ「今週の自然だより」で尾園さんが紹介されているのを見て、初めて知った虫でした。それまで鳴く虫の事を少しずつ調べていたのに全然知らずにいたことを恥じては、印象深く残りました。
    関東ではよく見られるということですが、まさか鶴岡にまでいるとは知りませんでした。何しろこの虫は雄も鳴きませんから、発見されないままなことが多いはずです。Aさん宅に夜にお邪魔して、撮影させてもらいました。


    ▲雄も鳴きません。動きはクサヒバリに似てせわしなく、すばやく歩きまわります。


    ▲こちらは雌です。原産国不明の謎の帰化昆虫、そもそも本当に外来種なのか? Aさんによれば、こんなのずっといたから珍しいなんて全然思わなかった、とのことでした。

    ちなみに私のお庭には、まだ現れたことがありません。と思っているだけで、ある日、ひょっこり出てくる可能性は高いと思います。何しろ、音を頼りに探ることができませんから・・・

  • スズムシ

    今年はスズムシがよく見えます。
    庄内には数は多いのになかなか眼に入ってこないと思っていたのですが、何か思い違いをしていたのかも・・・日中探せばコオロギやキリギリスよりずっと捕まえるのも簡単だし、夜に鳴いている姿もよく見ます。今頃になってようやく、スズムシという虫の正しい見方ができるようになってきたか、なんて思ったりします。


    ▲草ワラの上で鳴いているところ。まるで飼育中の様子を撮影しているようですが、天然ものです。


    ▲今が最盛期という感じで、とっても賑やかです。今晩は21〜22℃くらいで、ひと頃よりだいぶ夜の気温が下がってきました。もう少ししたら半袖ではいられなくなりそうです。


    ▲時々雌の姿も見えます。手前の草が邪魔でしたが、草の葉を食べているところを見ることができました。

  • テングスケバとアカハネナガウンカ

    一週間前、灯火採集で思いがけずテングスケバ数匹がやってきて、初めて見る興味深い姿に私は大喜び。なのに、白布にとまった写真を数枚撮っただけで、後でやっぱり採集してくるんだったと大後悔でした。でも、通常はどんなところにどうしているのか確かめるために、やっぱり明るい時間に見ておかなければなりません。というわけで、行ってきました。

    現地に着くなり、ススキ原をしばらく見てまわりましたが、まるで姿が見えません。あれ、ひょっとして一週間でもう季節が変わってしまったのか?と慌てましたが、ススキを踏みつけたりしながら、ちょっと乱暴に歩きまわったら出ました!


    ▲頭部が異様に長くのびた姿からテング。エメラルドグリーンなラインも美しい、なかなか魅力的な昆虫です。
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  • 高速度カメラの一週間

    昨日まで一週間、高速度ビデオカメラをお借りしてどっぷり撮影していました。というより、この撮影にとりかかると、他の事がほとんど何も手がつけられなくなります。


    ▲Photron社 FASTCAM SA2
    以前にも何度か使っている世界最高レベルの高速度カメラです(>>>過去の紹介記事)。今回はインバーター発電機をフル活用して、水辺のトンボなど今まで届かなかった場所にも積極的に脚を運びました。総重量は更に増えて、自由度がガクンと下がったような気もしますが、いやいや、でも素晴らしかった!

    以下、秒1080コマ〜3000コマのスロー動画からのキャプチャ。だいぶトリミングしています。
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