よく晴れたが、どうも気温が上がらない。
最高気温は7、8℃くらい。こんな日が続いている。
今年はまだ、モンシロチョウもモンキチョウも見ていない。
ユキツバキが多い林。
ヤブツバキは見上げるような高さになるが、ユキツバキは低い。
積雪のある土地に合った樹形なのだ。
キクザキイチゲは半開きだが、ショウジョウバカマは寒くても開いている。
まだ茎がのびず、花は低いところで咲いている。
右はビロウドツリアブ。日なたぼっこしているアブをよく見る。
急に思い立って、飛島の様子を見に行くことにした。
この時期は一日一往復のみで、島に滞在できる時間は2時間ちょっと。
それでも日帰りすることにした。
酒田港では小雨が降り出し、カッパを入れてこなかったことを悔やんだが、
沖に出ると青空が広がっていて、何だ大丈夫じゃないかとちょっと安心したのだが、
飛島に近づくにつれ雲が張り出してきて、到着時は雪が本降り。
何というか最大級の歓迎を受けてしまった。
でも、時間は限られているから、とにかく思っていた方角に歩き始める。
毛糸の帽子を持ってきたのは大正解だった。
嬉しいことに、雪はすぐにやんで、晴れ間が出てきた。
雪もあっというまに消えた。
海岸近くだけしか見ていないが、ツバキはヤブツバキばかりであった。
右の写真はスズランだろうか。スズランは有毒だから要注意だ。
最初、ギョウジャニンニクと思ってしまったのだが、どうも違う。
バイケイソウやシュロソウにも似ているように思う。
いずれにしても、食べたら具合が悪くなるのは間違いない。
危ない危ない
歩いた先で見た春の林床の植物で、すごかったのはキクザキイチゲくらい。
カタクリは一輪も見なかった。
本当はもっと色んなものに出会えるつもりだったので、見事に空振りだ。
でも、キクザキイチゲの数はなかなかのものだった。
鶴岡あたりと同様、白と青が見られる。
でも、気温が低く、晴れても花が閉じたままだったのはやはり残念。
夏の日帰りと比べて、やっぱり時間がなさ過ぎる。
ハイキングなら適度のものかも知れないけれど、
写真撮りには倍は時間が欲しかった。やはり一泊の予定で来るべき。
28日は、NPO法人ネイチャーアカデミーもがみ設立総会に参加し、鮭川村に一泊。
いつもお世話になっている矢口さん、高橋さん、永幡さん、沢さん。
この日、講演をされた山大農学部の林田先生、鮭川に引っ越した当日という腰高直樹さん、
そして新庄の自然写真家、今井正さんたちと楽しく飲みました。。
今井さんには様々な体験談をうかがえて、とても貴重な時間をすごした。
今井さんは、イヌワシ、クマタカをライフワークとされている。
自分はいまだ見たことすらないので大変興味深いお話しだった。(ありがとうございました!)
しかし、私はまたしても早々に沈没してしまった。。。
翌朝、目を覚まして外の光景にびっくり!
あらーこんなに積もっちゃったのか。
でも、さすがは雪国。早朝から除雪作業がしっかりされている。
E-520 マクロ50mm
帰り途中、鮭川を渡る橋の上にて、再び雪景色を撮影。
最初は雪降る中で撮影、上空に青空がちらっと見えていた。
それから見る見る雲が晴れて、気がついたらピーカン。
この間、10分もなかったように思う。こういう事は割とよくある。
最上川沿いの国道47号線で、鶴岡に戻る。
電話で聞いたところ鶴岡でも結構なつもり方という。
じゃあ、また行きますか・・・
E-520 9-18mm
ウメ同様、雪と共に撮りたかったのが地表の植物たち。
特に、雪割草とも呼ばれるミスミソウだ。
雪の中から雪を割って出てくるわけではないことは、最近見ていてよくわかった。
では、どうしてこんな名前がつけられたかというと、
この時期はまだ雪が降るから、花が咲いたところに降った様子が
印象的だったのではないかと思う。
それで、すごくキレイなんじゃないだろうかと、密かに期待していたのだ。
梅林公園のウメを撮り終え、一路、ミスミソウの咲く林に向かった。
まずはキクザキイチゲにフキノトウ。
一見キクザキイチゲは寒さでしおれたようになっているが、ちゃんと復活するはず。
E-520 シグマ150mm
そしてミスミソウ。
雪が少なくて、ちょっと中途半端な感じになってしまった。
花は閉じることはないようだが、こちらは何だか寒さに負けているような印象もある。
雪の中でも凛として咲いているようには、残念ながらうまく撮れなかった。
4枚目はオウレン。
オリンパスより4月発売のツインフラッシュブラケット「FL-BKM03」の試作機をお借りして、
テスト撮影をしてみた。純正ストロボFL-36Rも2台、つけていただいた。
FL-BKM03はアームの形状や角度を調整し2台のストロボを自在に配置させて、立体的な照明をするシステムだ。
カメラはRCモードにして、ワイヤレスで2台のストロボでTTLオート調光ができる。
内蔵フラッシュは信号光を送るのみだ。
2灯それぞれに+−の補正を加えて強弱をつけることができ、設定はストロボではなく、カメラから行う。
下がその設定画面だ。
野外でいつもこのスタイルで被写体を探していくのは、現実的ではないだろう。
でも、こうした照明をしてみたいと頭に描くものがあった場合、とても重宝する道具である。
3月半ばで虫もいくらか期待できると思ってお借りしてみたのだが、まだちょっと早かった。
植物にストロボを使うというのはちょっとと思うけれど、
ちょっといつもと方向をかえて、春の植物たちを撮影してみた。
コシノコバイモ。
バックが真っ暗で夜のようになってしまった。
でもアップでみるとわかるが、ただ一灯で照明したものとは全然違う。
E-520 マクロ50mm
こちらはネコヤナギの花。
自然光だけではうまく写らない雄しべの細部がよくわかる。
もちろん、多灯照明の効果によるところが大きい。
E-520 マクロ50mm
正直に告白すると、このうちの何枚かは、ブラケットから一灯ストロボを外し、
手をのばしてより離れたところから照明している。
でも、それでも手持ちでそんな芸当ができてしまうのは、ブラケットさまさまなのだ。
こちらは9-18mmでの撮影。
超広角レンズにかるくストロボをあてるとメリハリが効いていい。
最近9-18mmで撮影したものは、そうして撮ったものが多い。
E-520 9-18mm
このツインブラケットを使って、細かいところだが非常に感心したところがあった。
それは、何カ所かにある締めつけのリングだ。
たとえばストロボの取りつけ部分でいうと、リングを適度にしめたあとも、
ストロボを無理なく左右に振ることができる。
出来の悪いものだと、そんなふうに回すと締めつけも緩んでしまい、結構イライラさせられる
ところだが、このブラケットは大丈夫だ。
間に入っているゴムのリングに秘密があるのか、とてもいい具合である。
このようなアクセサリーは、ちょっと使っただけではそのよさがわからない。
思いがけないところで、すごく役に立つものだ。
小さくたためるので、鞄の隅にいつも入れておくとよいだろう。
私自身は、まだオリンパスの純正ストロボを持っていないので、ストロボ自体への興味もあった。
ワイヤレスで使えるオートストロボ、やっぱりいいですね!
曇り空のもと、よく目立っていた花。
まだ咲き始めだろうか。
カバノキ科の植物だが、自分はあまり見たことがないものだ。
ヒメヤシャブシではないかと思う。
E-520 マクロ50mm+1.4×テレコン
山道にさしかかったところで、小さなサクラが咲いていた。
このあたりで咲いているものといえば、オクチョウジザクラで間違いないだろう。
一瞬、視界のどこかで何ものかの気配を感じた。
ゆっくり辺りを見渡してみたら、いたいた、あんなところからこちらを見ている。
ギリギリ気がつくことができたが、本当のギリギリ。
視界のすみで動いていたのだろう。
昨年は一度も見なかったカモシカだが、今月に入ってこれで2度目だ。
もっと近づいて撮影してみたい。
E-520 シグマ150mm
ちょっと、友人の自慢を。。。
私の高校時代の同窓に、際だって活躍している有名人がいる。
大王こと、後藤ひろひと氏。
テレビはそこそこ見ているけど、情報には遅れがちな私は、彼がある世界で
どえらい活躍をしているのを知らなかった。
2005年だったのかなあ、ある晩、BSをつけっぱなしで雑魚寝していた私は、夢うつつに
彼の名が聞こえて飛び起きたんだった。
画面に映っていたのは、ダリのようなヒゲをはやしているけど、
確かに生徒会長をやっていた彼に違いなかった。。。
後藤くんは高校時代から、すでにエンターテイナーだった。
彼が壇上に出てくると、今日は何をやってくれるんだと、皆で注目したものだった。
そして、彼はそんな聴衆を裏切らなかった。
そうか、彼はやり続けて、ここまで来たんだ。
そのまま放映された彼の「ダブリンの鐘つきカビ人間」という舞台を見た。
舞台という世界にちょっとだけ違和感を覚えたが、それは一瞬で、えらく感激したのだった。
しかし薄情な私は、彼の最近の活躍をうかつにもまた見落としそうになっていた。
昨年、彼の舞台がもとになった映画(!!)が作られ、更にすごいことになっていたのだ。
山形でも色々報道されたようだが、ちょうど私が一ヶ月日本を離れた頃だったこともあって、
気づかないままだった。ごめん。。。
そこに、つい最近、このブログにいただいたコメントがきっかけで、後藤くんに
高校卒業以来はじめて連絡をとることができた。
(虹の木さん、ありがとうございました!)
驚いたことに、後藤くんは私のことをよく覚えていてくれて、
ブログを通じて私を探していたのだ。
更に驚いたことに、後藤くんは昆虫マニアでもあったと知る。
彼がブログの中で書いていた、アングレカム・セキスペダレとキサントパンスズメガの関係
の発見についての考察、あまりに鋭くびっくりしてしまった。
注文していたDVDが届いて、さっそく見た。
パコと魔法の絵本
何とも優しい世界が描かれていた。
これだよ!こういう感覚オレも好きだ!
素直に感動しました。
すごい!彼はこんな素晴らしい仕事をすでにやっている。
自分は大器晩成型でいいや、なんて呑気なことを言っていられない。
私には、こんな素晴らしい刺激的な友人がおります。
昨年初めて見て時に、春のお気に入り植物でいきなり上位に位置してしまった
コシノコバイモ。
昨年は4/2に見たのだが、その時と同じ場所で、今年はこんなに早く咲きそろっていた。
図鑑を見ていて知ったのだが、クロユリも同じユリ科バイモ属だった。
確かに、どこか似た雰囲気がある。コシノコバイモの方がずっとかわいいけれど。
永幡さんも書いていたけれど、畑を縮小して下草刈りをしなくなってしまって、
このまま放っておいたらマズそうな状況だ。
私も何とかしたいと思う。
こちらはカタクリの種からの芽吹き。
6月くらいに種はアリに運ばれ地中に入る。
その種が芽吹くのは春になってからだ。
最高気温は20℃をこえ、とっても暖かい一日だった。
時々温風が吹いてくる。虫たちも活動的だった。