Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • ビロードツリアブ

    ホバリングしながらテリトリーを見張っている雄、と思います。
    クマバチやシマハナアブで見る行動と同じに見えます。
    フキノトウが咲く枯れ草の原に、こんなビロードツリアブがたくさん見られました。

    画像を確認すると、みな複眼がくっついているので雄であることは間違いありません。

    シャッタースピードは1/5000秒。これでなんとか翅の動きは止まっているようです。

    1/4000秒では、少しぶれています。
    花曇りの天気でこのシャッターを稼ぐために、ISO640に設定しています。

  • 羽化直後のギフチョウ

    羽化直後、といっても室内での撮影です。
    昨年幼虫を採集して蛹を保管していたものが、羽化してきました。
    数日前に雄が、今日は雌ばかりです。
    蛹は庭先に置いていますが、自然状態と割と近いタイミングで羽化したように思います。
    目的のビデオ撮影はあまりうまく行きませんでしたが、まずは撮影終了。

    翅がのびきった様子を写真にもと撮影したのですが、あまりに鱗粉の並びがキレイで感激しました。
    部分アップも標本を撮影するのとは美しさが全然違います。

  • 越冬から覚めたチョウたち

    最高気温は16℃。薄曇りではありますが、暖かい一日でした。
    越冬から覚めた昆虫たちが本格的に活動を始めています。

    シータテハがフキノトウで熱心に吸蜜しておりました

    地面におりて日光浴中のスジボソヤマキチョウ

    翅を傾けて太陽光を垂直にあてようとするポーズ。よくよく見ると頭は傾けていないような。。。

    さらに近づいて見ると、確かに、傾けているのは翅だけのようです。

    これって毎度のことでしょうか。たまたまこの一匹がこの時だけとった姿勢なのかも知れません。
    今後に出あうものたちで確認してみましょう。

    山の上ではヒオドシチョウがテリトリー内を監視中

  • ギフチョウ

    カタクリという花はあまりにたくさん咲くものだから、どの花にギフチョウがやってくるか予想は不可能に思われます。でも落ち着いて見ていると、丘の上に咲いたのとか、群落を離れてポツンと咲いたのとか、チョウがよく訪れる花があります。写真の花には、吸蜜しなくとも、すぐ側を通り過ぎたりで、チャンスは結構ありました。
    2010年の今日という日に、そんな花と出会えたことを感謝します。

    しか〜し!1/4000秒でも微妙にぶれるんだなあ。。。

    おまけの一枚。
    T山のカタクリはこのとおり最盛期を迎えております。

  • カンスゲの花とミツバチ

    林の道沿いにカンスゲの花が咲いています。
    靴がぶつかるとわっと花粉が舞って何だかイヤな感じです。鼻がムズムズしてきそう。

    風媒花に違いないのですが、何故かミツバチがよく集まっているのです。

    風媒花のなかにも虫を利用しようとするものがいたりするのでしょうか>>>

  • テングチョウ

    林の日だまりにずらっと並んだフキノトウ。
    そこにテングチョウが吸蜜に来ていました。

    お昼近くはまだ暖かい日差しがあって、
    他にも春のチョウをいろいろ見ることができました。

    シータテハ 越冬個体ですが翅は綺麗です

    ルリタテハ これも越冬個体の割に翅が綺麗です

    ルリシジミ これだけ春羽化のチョウです

  • ギフチョウ

    今日まで3日連続、最高気温は15℃オーバー。
    そして、いよいよギフチョウの登場です!

    羽化したのはいつのことでしょう?
    まだ翅に傷のないキレイな雄ばかり。同時に3匹視界に入ることもありました。

    9時くらいに現地に入りましたが、もう活発に飛び交っていました。
    カタクリへの吸蜜は一度だけチャンスあり、何とか撮影できました。

    このカタクリには、その後何度も雄がやってきました。
    花にアタックして雌がいないかチェックします。
    飛翔写真をねらってみました。

    1/2000秒でも翅を止めることはできません。。。

    明日は天気が悪くなるようです。彼ら、どこで雨宿りするでしょうか。

  • ツマグロオオヨコバイ

    今日は晴れませんでしたが、気温が上がりました。
    風も少なく、庭では越冬あけのツマグロオオヨコバイがたくさん見られました。

    咲きそろったヒュウガミズキにとまりました。
    一枚撮影したところで飛んでいってしまいました。

  • スギタニルリシジミ

    今年初めてスギタニルリシジミを見ました。
    春に羽化するチョウを見たのもこれがはじめて。まだモンシロチョウもモンキチョウも見ていません。
    今年の春は進みが遅いように感じています。

    スギタニルリシジミは、このように吸水しているところをよく見ます。
    こんな時はあまり逃げる心配もなく、一度飛んでもすぐ水辺に戻ってきます。

    最高気温は15℃ちかくまであがって、ギフチョウも期待したのですが、一匹も見ることはありませんでした。T山のカタクリは最盛期といっていい感じです。

    場所によってはだいぶくたびれたものが目立ちます。
    いつもそうですが、キレイなカタクリとギフチョウの組み合わせは望めないかも。。。

    エゾエンゴサクもキレイに咲いていました。

  • ウメの花

    3月の半ばくらいからウメの開花がとまっていました。
    そこまで順調につぼみをふくらませてきたものも、再び寒波がやってきて、すっかり傷んでしまったり。
    写真に撮ろうと近づいては寂しい思いをしていましたが、ようやく本格的な開花が始まりました。

    ウメの花を待っていたのは虫たちも同じ

    小さなハナバチの一種です。はやくも花粉集めでしょうか。


    ニホンミツバチも集まってきていました。

  • かがくナビ ムービー「キオビベッコウ」

    かがくナビの動画コーナー「科学ムービー」にキオビベッコウがアップされました。

    昨年撮影したうち特に印象的だったものです。どうぞご覧下さい!

    ここで正直に告白しますと、自分のキオビベッコウの同定にやや自信を持てないでいます。もしかしたら別種ではないかとずっと気になっています。詳しい方、どうかご意見をお聞かせ下さい。
    岩田久二雄さんの『自然観察者の手記』の中にそれらしい記述がありますが(どうも岩田さんご自身の観察記録ではないようです)、キオビベッコウが夜にクモを埋めるという生態を記したものは他に見ていません。

  • アミメアリ

    枯木を押したら、もろく崩れました。その中には・・・

    アミメアリの大集団がありました。数万匹クラスのおびただしい数です。

    幾重にも重なっているようです。気がついて何だかゾッとしました。

    アミメアリは夏に長い行列を作って移動しているのがよく見られます。決まった巣を持たず、移動のたびに新しく営巣します。といっても私は営巣地を見るのはこれが初めて。

    同居人がいました。アリツカコオロギです。

    こちらはワラジムシの一種。黒っぽいのは菌類と思います。

  • スジボソヤマキチョウ

    14日、撮り逃したスジボソヤマキチョウに再挑戦。

    早速撮れましたが、もっと近づこうと思ったところで逃げられてしまいました。何か読まれている?
    スジボソヤマキは敏感だし、飛んでしまうとまたすぐにとまってはくれません。
    斜面を登っていくのをただ見送りました。

    いつもなら、あきらめて別の場所に移るところですが、その場で昼飯を食うことにしました。それがよかった。
    複数の雄がほぼ同じようなコースで飛んできてくれました。

    翅に垂直に太陽光を受けようと、少々バランスの悪いとまり方をします。

  • キジラミの幼虫?

    一週間たってようやくオオカメノキの幼虫を確認しました。
    あらためて、たくさんの幼虫に驚いています。いったいなんでしょう。

    大きさは1mmくらい。とっても小さな幼虫です。

    何となくですが、キジラミの一種かなあと見ています。

  • オオカメノキの冬芽

    久しぶりにT山を散歩。気温は3℃ほどで決して高くはないのですが、空気が温かく感じます。
    嬉しいですね。

    この時期に微妙だなと思いながら、オオカメノキ(ムシカリ)の冬芽を撮影しました。


    顔のように見える葉痕がかわいいです

    次の写真で、丸いのは花芽でしょう。4月のはじめには咲きますから、そろそろふくらみはじめと思います。

    この画像を見ていて、あれ?と思いました。虫らしいものが見えます。

    ピクセル等倍に拡大するとよくわかります。

    ヨコバイでしょうか。半翅目の幼虫なのは確かです。これはまた探してアップで撮影したくなりました。

    画像を見ていて初めて気づくとは、つくづく視力の低下を感じます。

    ここにも一匹見えます。

  • キタテハ

    今年初めて見たチョウはキタテハということになりました。
    動きが鈍かったので、余裕で撮影できました。

    画像を見ていて中学生の自分を思い出しました。生意気にも本格的に昆虫写真に取り組む決意をし、リバーサルフィルムを使いはじめた時のこと。越冬後のチョウたちを撮って初めて現像結果を見たときは、あまりの細かさに仰天しました。当時、最も微細な描写をするフィルムといわれたコダクローム。それを顕微鏡で拡大して見ながら「毛が一本一本描写されている!」と興奮して見ていていました。あれからもう四半世紀。


    ピクセル等倍で部分表示。今じゃ感度400で撮影しても明らかにコダクロームより細かい。

    写真を撮りはじめた頃は一枚一枚宝物のように扱っていました。
    そんな感覚久しぶりに思い出しました。

  • ニホンミツバチ

    日中の最高気温は鶴岡10℃ごえ!
    風もなく、お日さまの光がとっても温かく感じます。

    ヤブツバキの花にニホンミツバチが訪れていました。

    全開でも開き方はおちょぼ口程度のヤブツバキの花です。

    ヤブツバキは海岸に沿うように分布が伸びています。
    日本海側の北限は秋田。

  • ヒメアカボシテントウ

    サクラの幹に見つけたヒメアカボシテントウ。気がつくと、点々と同じようにとまっているものがいます。ここで越冬中なのか、動き出したところで冷え込んできて動けなくなってしまったのか。

  • ユキカワゲラの一種


    高館山のふもと、下池の遊歩道で見つけた一匹のカワゲラ。
    これは、昨年2月13日に金峯山で見つけたものと同じ種類のようです。

  • エノキの根際に

    天気は悪かったのですが、気温が上がりました。日中の最高気温は11℃!
    これは何か歩きだしているものもいるに違いありません。。。
    しかし強い雨が降っていて、落ち着いて外を歩いてはいられませんでした。

    雨の合間をみて車をとめたそばのエノキの落ち葉の下をさぐってみました。
    見つかったのはゴマダラチョウの幼虫。

    エノキの落ち葉ではなく、クズの葉に見つかりました。


    場所は雪がほとんど消えている海岸近く。庄内でも海岸沿いはエノキが多くゴマダラチョウは普通に見られます。

    雨の中でこちらも調子がでません。他に何も見つかりません。
    あきらめかけたところで妙な虫が出てきました。

    カメムシの幼虫ですが種類がちょっと分かりません。サシガメの仲間だと思います。

    越冬昆虫はなかなか見つからないものの、トビムシはやたら目につきます。

    種名はなんでしょう。ムラサキトビムシに似てますが、ずっと太くて大きい。3mmくらいあります。


    気がついたら、岩場にもっとたくさん這い回っていました。岩についた藻類を食べているようです。

    落ち葉のすき間にジッとしていたヒメフナムシ。

    夏には動きが速すぎて撮影が難しい生物ですが、今なら楽勝です。