Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • シロスジカミキリ

    のちに梅雨明けは18日とされましたが、この16日の午後を境に夏が来たと感じたのは私だけではないでしょう。この日の画像を見直して、あらためて確信しました。

    これは夏の雲です!

    低いヤナギに立派なシロスジカミキリがいました。

    枝をかじっていたようです。

    そのまま待ってみましたが、枝かじりを再開してはくれませんでした。。。

  • アカスジキンカメムシなど

    明日の観察会を前にコースを下見。その途中で見つけた虫たちです。

    まずはアカスジキンカメムシ!この虫しばらく探していました。
    小諸ではミズキ、クマノミズキ、ヤマボウシ、キハダなど様々な植物に見ていましたが、
    庄内に移ってから何故か縁がありませんでした。ミズキを探しても全然見つかりません。

    思いがけず見つけたのは、キブシの実でした。
    あとで調べてみると、全農教のカメムシ図鑑にもちゃんとキブシも寄生植物に含まれていました。

    どうでしょう?大きさといい形といい、まるでキブシの実に擬態しているかのようです。
    金緑色に光るアカスジキンカメムシが見事にとけこんで、これが意外にも気づきにくいんです。

    マダラウスバカゲロウ

    この虫は小諸の海野さんのアトリエで毎年見られる虫でした。
    日中、気がつくと室内にいて窓辺にとまっているんです。
    ひょっとして室内で発生しているんじゃないかと、海野さんと二人冗談交じりに話していたのを思い出します。
    懐かしい〜


    ノコギリカメムシ


    モンシロナガカメムシは植物の種を含む何者かの糞に集まっていました。

  • ヤマトマダラバッタの幼虫

    庄内の砂浜に生息するヤマトマダラバッタ(ヤマトバッタ)。
    これはその幼虫です。

    うまく砂にとけ込んだ模様。1センチにも満たない大きさ。
    見つけるのにまず一回飛んでもらうのですが、着地点を確認して近づいても
    見つけられない事があります。
    このバッタの擬態、なかなかのものと思います。

    近くにはショウリョウバッタの幼虫。
    これも見事な擬態です。

    そしてクルマバッタモドキの幼虫。

    こんな様子を見ていると、彼ら擬態の名手たちは自分を客観視する能力を持っているに違いないと思えてきます。
    少しだけ飛びだした複眼が、視界を相当広くしているのかも知れません。

  • トホシテントウ

    カラスウリの葉を食べるトホシテントウ。

    葉の食べ方は、食痕から想像するに、まず丸く線を描くように食べ進み、それからその内側を食べていくようです。

    少し離れてみると分かります。

    左側の円内は、何かわけあって食べるのをやめてしまったのでしょう。

  • ウラジロミドリシジミ

    庄内の海辺近くにはカシワが多くハヤシミドリシジミとウラジロミドリシジミが生息しております。
    夕方、高いところで群飛しているのが見えるのですが、遠くてなかなかチャンスに恵まれません。

    たまたま低いところに下りてきた一匹。
    風が強く、明るさも足りず条件が悪かったのですが、何とか1枚撮影できました。

  • カラスアゲハの幼虫

    ミヤマカラスかカラスか迷うところですが、ミヤマの方だと思います。 カラスアゲハと思います。
    道路沿いのサンショウに見つけました。

    同じサンショウには立派なクロアゲハの幼虫もいました。

  • ミヤマクワガタ

    標高300mほどの高原でミヤマクワガタを探しました。
    道路に頭が落っこちていましたから、その辺りにいるのは間違いないと見て、
    怪しいミズナラやヤナギを片っ端から見てまわりました。

    ようやく見つけた雄。なかなかいい型!
    枝のつけねから染み出た樹液を吸っているようです。

    どうやら雌を抱えているようなのですが、土手から張り出したミズナラでいい角度が取れません。
    ここはGX200でもって、手をいっぱいに伸ばしてノーファインダーで撮影するしかなさそうです。

    クワガタのとまっている木にも手をかけながら、もう片方の手にカメラを持っての撮影。
    二匹は今にも落っこちそうな状況です。
    落ちるなよ〜落ちるなよ〜と祈りながら一枚目を撮影。

    ここで二匹は落下です。とどめをさしたのはストロボの光?
    二枚目はありませんでした。。。

  • アマゴイルリトンボ

    山形のトンボのなかで、アマゴイルリトンボには早いうちにあってみたいと思っていました。新潟・福島・長野、そして山形の4県でのみ確認されているモノサシトンボの仲間。
    私は、前に海野さんに福島の生息地を教えてもらって以来、見ておりませんでした。この日たまたま入り込んだ山中の水たまりで、思いがけず出あうことができました。


    雄のこのブルー・・・いやーなんと美しいトンボだろう。


    特に複眼の青。何というか吸い込まれるような妖しい青です。

    水辺に産卵に訪れるものもいました。

    アマゴイルリトンボは薄暗い環境を好みます。
    感度を上げて撮影していますが、水辺の足場の悪い環境ゆえにブレ画像を量産してしまいました。
    また近いうちにリベンジをと思います。

  • ヒメボタル

    山形からの戻り途中で見つけたヒメボタル。
    ゲンジボタル・ヘイケボタルは有名ですが、「第三のホタル」とも言うべきヒメボタルが
    あまりに忘れられているように思います。
    すぐに飛んでいってしまうので、光っているところは断念し、まずはその姿のみを撮影しました。
    ちなみに体長5mmほどでヘイケボタルほどの大きさです。

    ヒメボタルの光は光量は小さいけれど強い光です。矛盾しているように思うでしょうか?
    光り方は0.5秒間隔でフラッシュを連続発光させたかのような。
    ゲンジ・ヘイケとは明らかに違うパターンで、すぐにそれとわかります。

  • ミドリシジミ

    ハンノキ林のミドリシジミ。
    庄内の平地でもたくさん見られます。

    夕方4時くらいでは、まだ活動的ではありません。
    5時半すぎくらいから、雄たちの占有飛翔で大変な騒ぎに。

    角度によっては翅の輝きも地味。構造色の翅の特徴です。

    そして角度によっては、さまざまな輝きが見られます。

    感度800では足りず、1600まであげての撮影にもトライしてみました。さすがにノイズ(特にラインノイズ)が気になりますが、なあに、フィルム時代の感度1600と比べれば、素晴らしい進歩だと思います。

  • 山形市で見た昆虫たち

    山形市にて撮影した昆虫たち。まとめて

    30℃超えの真夏の暑さの中、ヒメギスの声がにぎやかでした

    セマダラコガネ

    ヨツボシナガツツハムシ。やはり内陸には多いようです。

    カッコウムシの一種

    トラフシジミの幼虫。リョウブのつぼみを食べています。

    色違いですが、これもトラフシジミの幼虫

    気がついてゾッとしました。チャタテムシの集団。ほとんど幼虫でしょうか。

    触角の長い奴らがこんなにかたまっちゃって・・・隣同士邪魔じゃないんでしょうか。

    モンキクロメクラガメ・・・じゃなかった、モンキクロカスミカメ(あぁややこしい)
    今が旬なカメムシといった感じ。至るところに見ます。

    メスグロヒョウモンの雌。オカトラノオにはチョウが集まります。

    ミドリヒョウモン

    キチョウ。羽化失敗でしょうか?ちょっと翅の先端がいびつ。。。

    オオチャバネセセリ。雌に求愛する雄

    近くにいたクジャクチョウ

    ヒメスジコガネ・・・でしょうか? コガネムシもちゃんと勉強しなければ。

    アカシジミ。近づけませんでした。。。

    コアシナガバチ。熱心に肉団子作り中です。

    ヒメジンガサハムシ。ヨモギの葉上に見られます。

    最後に、一番の目標だった、山頂でのオオムラサキ。
    一度だけチャンスが訪れましたが、遠くて満足のいく結果とはなりませんでした。

    この画像はトリミングしています。

  • ヒメアトスカシバ

    山形市にて

    スカシバガは何でも撮影したいです。
    黄色くてスズメバチにそっくりな種など、色々出あってみたい。。。

    この日見つけたのはヒメアトスカシバ。
    これは黒っぽくて二本線、オオフタオビドロバチあたりに近いといえるでしょう。

    こちらは雌

    すぐ近くには雄もいました。

  • 夜の灯りに見た虫たち

    山形からの帰り道、山の中の灯りを見てまわりました。

    オオミズアオが結構いますが、もったいないことに、灯りへ激突をくり返していて
    翅がボロボロです。おそらく、数時間でこの有様でしょう。

  • サムライアリ 奴隷狩りを期待したけど・・・

    山形市にて


    突然現れたサムライアリの集団。期待しました。
    これは奴隷狩りに向かう集団に違いないと。

    クロヤマアリの巣かどうか、地中に集団で入っていったサムライアリたちは、
    手ぶらで出てきました。マユはどうした!?

    奴隷狩りは空振りだったようです。
    こんな事もあるのかと見送りましたが、かなり残念なおもいが残りました。


    上から見てもクロヤマアリとの形状の違いがわかります。
    腹部は先端に向かって細まり、頭の形もちょっと違う。触角も白っぽく感じます。

  • 水辺のトンボ

    これも山形市にて

    コシアキトンボ。池でテリトリーをパトロール中。

    クロイトトンボ

    モノサシトンボの雌がいました。雄もきっと近くにいたのでしょう。

  • ヒメカマキリの幼虫?

    メマツヨイグサの茎にとまった小さなカマキリ。
    これは見られそうで見られないでいた、ヒメカマキリの幼虫ではないでしょうか。

    そうでなければコカマキリの幼虫ですが、彼らは地表近くにいるんじゃないかと思います。
    それに触角が細かくふるえているところは、やっぱりヒメカマキリ。

    さらに大きく撮ろうと近づいたところで、ピョ〜ンと落下。
    そうだった。。。ヒメカマキリは成虫も落下目くらましの達人だったのを忘れてました。

  • ヒトスジシマカの交尾

    縁側に座って一息ついていると、目の前の空間に何かゆれながら飛んでいます。よく見るとヒトスジシマカが交尾飛行中なのでした。なんてこった。。。
    これは以前、撮らなければならなかったのについに撮れなかった、あの因縁のシーンではないですか!カメラを取って戻ってみると、すでに分かれたあとのようです。やっぱり撮影は難しいのか。。。

    しかし、数分後、再び同じ状況が再現されました。
    小さいし揺れているので難しかったですが、何とかそれらしきものを1枚撮影。

    向かい合って交尾したまま飛んでいます。飛んでいるのは雄だけでしょうか?

    そのまま空中で二匹は分かれました。
    以前から思っていましたが、彼らは空中でのみ交尾するのではないでしょうか。。。
    それで目にしにくい・・・うん、そうに違いない。
    それならさっきの不満の残るシーンでも撮れてよかった方かな?
    ・・・などと思ってたところ、次に交尾したカップルが私の脱いだサンダルに降り立ちました。
    私の経験やら勘やらはこの程度のものです。。。

    雄は人の近くにいて雌が近づいてくるのを待っているようです。
    気をつけて見ていれば、撮影のチャンスはかなりありそうです。
    これまではカは小さいので気づきにくかったのと、カがプンプン飛んでいるのを黙って見守る余裕がなかったためでしょう。

  • ゲンジボタルの光

    鶴岡市内のホタルのポイントもまた新しく何カ所か見つけたところですが、
    先日、鮭川村のYさんから教えていただいた最上郡某所の様子も気になります。
    現地の状況は読めないものの、夕方から移動して様子を見てきました。

    結果、Yさんより聞いたポイントでは、思っていたほどの数が出ていませんでした。
    21時過ぎまで撮影を試みましたが、場所を変えてみることに。
    その川の下流へ下流へと向かっていくと数が増えていくように感じました。

    ここならという場所でいつものように軌跡を撮影。
    鶴岡ではまだこれほど密度の高い場所に出あっていません。

  • クワキジラミ


    クワの葉に真っ白な毛のようなものが見えます。
    これはクワキジラミの幼虫が出すロウ物質。


    葉裏には、終齢幼虫がたくさんついていました。
    お腹の先についている長い紐状のロウ物質は、さわったりすると簡単に落ちてしまいます。

    終齢幼虫と書けたのは、別の葉に羽化した成虫がいたからです。

    まだ羽化してあまり経っていないので明るい色をしていますが、しばらくすると茶色っぽく変わっていきます。