Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • ヒロバネカンタン

    夜の浜辺にヒロバネカンタンの声を聞く。。。

    なんと贅沢な音空間でしょう。しばし寝転んで、そこにただ浸ってみました。
    何か良好な脳内物質が放出されたようで、ここしばらくで最もハッピーな気持ちになったかも。
    波の音もバランスよく、遠くでロケット花火に興じる少年たちの騒ぎすら耳に心地よく。

    こいつはもったいない。
    しばしサボりまくっている音集めを再開しなければと思った瞬間でした。

    鳴いているヒロバネカンタン。
    なんと美しい虫でしょう。
    繊細なガラス細工のような・・・このうす緑色もたまりません!

    LEDライトを当ててみても、この美しさはわかりません。
    これはもう写真を撮るものだけの楽しみでしょう。

    シロスジコガネに、この日もまたGX200で追いかけてみました。

    夜の闇ゆえに撮りやすいということもありますが、期待以上によく写ってくれます。

  • シロスジコガネ

    先日、昼の砂浜を歩いたとき、ずいぶんたくさんシロスジコガネの死骸が転がっていました。無傷なところをみると、暑さで死んだのではと思われました。
    いずれにしても、そこでたくさん飛びまわっているのは間違いありません。日没後の浜辺を歩いてみました。

    薄暮の中でまず活発に飛びはじめたのはスズメガでした。
    ぼんやりとながら数匹ハマゴウの花に来ているのが見えます。
    花から花へ実にスピーディーに移っていきます。追いかけるのも大変でしたが、何とか1枚。

    コスズメでしょうか。

    まもなくシロスジコガネも現れました。

    うかつにも、いつも携帯しているLEDライトを忘れてきてしまいました。ストロボMR-14のモデリングライトだけが頼りですが、シロスジコガネは歩くのが早い早い。。。

    ちょっとピンぼけ。でも雄の触角が開きぎみで何ともカッコイイ。

    気がつくと、そこら中にカップルができておりました。

    軽い気持ちでGX200で追ってみましたが、結構よく写ります。

    ライトを忘れたのは失敗でした。。。

  • カナブン

    ここに来て樹液がまた出はじめているのでしょうか。
    コナラの根本にカナブン

    カナブンとクロカナブン。ここにアオカナブンもいたらなあ。。。

    いい場所って、よく手の届かないところにあります。ここには3種がそろっているようです。。。

    カエデの仲間のようでしたが、ツタウルシに絡みつかれ傷ついたところから樹液が出ていたようです。

    絵面が似ているので並べてみます。

    これはミミズの死骸に集まるオオヒラタシデムシ。一匹幼虫も混じっています。

    カナブンとシデムシを一緒にするな!という声が聞こえてきそうですが(私もこちら派ですが)、たいして違わないじゃん!という意見も確かにあるだろうなと思いました。

  • アカハネナガウンカ

    何の本だった、たくさん並んでいる写真を見たおぼえがあります。
    でも私が見るときはたいてい一匹。
    他の半翅目のように何か振動で呼び合ったりするんでしょうか。
    そうしたら一ヶ所に固まってみることもあるのでしょう。きっとチャンスは近いはず。。。

  • 飛島の観察会にて

    連日の猛暑に不安を覚えつつ、飛島観察会当日を迎えました。
    本日の受講生21名。朝8時45分酒田港発の定期船で飛島に行ってきました。

    飛島が近づいてきました。天気は最高! 風も少なく体感温度は・・・・

    この写真「とびしま」二階の展望デッキから。
    実は下見の回で、大きな間違いを書き込んでおります。
    というのは、この二階展望デッキの存在にうかつにも気づかなかったのです。
    前の定期船は階段より上は二等室だったかで入っていけない空間だった、その記憶が視野を狭くしておったのです。

    さて、1時間20分の船旅で飛島に到着。ミンミンゼミの大合唱が迎えてくれました。
    まずは港の遠賀見神社でミカドミンミンを探します。

    よかった〜! うまく採集できて、皆さんに見てもらえました。
    ミンミンゼミ自体もキレイですが、黒が抜けたこのミカドミンミンは更に美しい!

    午前中は海水浴場の先、海岸沿いの道を歩きました。

    賽の河原、ローソク岩まで行って折り返し。
    岩陰の涼しい空間があって、皆さんホッと一息。

    ところで飛島の海水浴場は、水のキレイな本当にいいところです。
    しかもこの通り人が少なくて周りに気をつかわなくても良さそうですね。
    小学生の頃、叔母さんに連れてきてもらって、ヤドカリ集めに興じた一日が今も忘れられません。

    予約していた港旅館さんでお昼をいただき、午後は鼻戸崎・巨木の森方面に向かいました。
    先日の下見で見たあの光景を見るのが目的だったのですが、なんと既にイヌザンショウの花は終わっていました。

    見事に一匹もおりません。2年前と比べると、だいぶ進んでいる感じがします。
    やはり連日の猛暑がそうさせたのでしょう。
    もっとも、ヤブガラシやノブドウの花に群れるアオスジアゲハは道中たくさん見ることができましたので、受講生の皆さんには満足していただけました。

    巨木の森を進む一行。
    まだ14時前というのにヒグラシがにぎやかでした。
    森の中は薄暗いとはいえ、ヒグラシの鳴くきっかけがまたよくわからなくなりました。

    巨木の森を抜けた後は、小物忌神社をぬけて中村港に出るコースをとりました。
    13時に港旅館を出発し、予定通り15時に勝浦港に戻ることができました。

    帰りの船では再び二階デッキへ。
    冷房の効いた船内よりも、風にあたっている方が気持ちよく感じられました。

    ありがとう!また来ます。

  • ツクツクボウシ

    山形県内では局所的ですが、いくつか生息地があります。
    どこもかなり以前から生息が報告されているポイントで、生息域が拡大しているわけでも
    減少しているわけでもないように思われます。

    今年はじめてツクツクボウシの声を聞いたのは7月24日。
    同じ場所に再び訪れてみると、ありがたいことに低いヤナギで鳴いているものがいくつかいました。
    庄内に移って3年目にしてようやくまともに撮影できました。

    たいていのセミはストロボをたくと色味が強調されていい感じに写るのですが、
    ツクツクボウシは地味なままです↓

  • ミルンヤンマ

    昨年マダラナニワトンボを撮影した、山あいの湿地にて。
    湿地をかこむ林で、ミルンヤンマにであいました。初めて写真に撮るトンボです。
    小柄なヤンマが目の前の空間に現れたかと思うと、そのまま2mほどの高さの枝にとまりました。
    非常に撮りやすい高さです。そら、撮りなよ〜と挑発されているかのようでした。


    初めて見るミルンヤンマにやや緊張ぎみに撮影をはじめましたが、何だか逃げる様子がありません。
    ストロボの光量や露出を色々変えながら、じっくりと撮影できました。

    マダラナニワトンボも一匹。

    多かったのはアオイトトンボ。
    成熟して白い粉をふいた雄がいっぱいでした

  • カラスアゲハ

    前日に見つけたポイントに朝から出てみました。
    8時というのに既に30℃超え。足下から熱気がむんむんと上がってきます。
    カラスアゲハが活発に出てきたのは8時半くらいからでした。

    ヤブガラシで吸蜜中

    こちらはオニユリで吸蜜

    日陰で休憩中の雄

    よく吸蜜していたのは10時まで。
    その後は昨日の午後見ていたように、花の近くを飛ぶだけで吸蜜にとまらなくなりました。

  • 熱いのはイヤ!

    赤川の河口付近を見てまわりました。
    昨年遂に巣を見つけられなかったハナダカバチのリベンジをと思ってです。
    しかし、やっぱり見つかりませんでした。。。

    途中、あんまり熱くて川に足を浸して休んでいたのですが、ふと周りを見ると
    この暑さに耐えられない思いは、虫たちも同じようで・・・

    砂地によく擬態するヤマトマダラバッタ(ヤマトバッタ)。
    ところが、砂の上は熱すぎてじっとしていられません。

    草に上ったり枯葉の上に乗ったりで、難を逃れます。
    後脚を浮かせば、いくらか熱いのを逃れられるかな?
    ・・・大変です。

    ちょっと湿った砂地が好きなエリザハンミョウ。

    日なたにはいられない様子。日陰をさがしてもぐり込みます。

  • アブラゼミ

    鶴岡でセミといえばアブラゼミです。近所でミンミンゼミの声を聞くことはありません。
    いつのまにか最盛期のにぎやかさです。

    このところ珍しく鶴岡も熱帯夜が続いております(ほぼ熱帯夜もふくめて)。
    夜中でもアブラゼミの合唱がやみませぬ。

  • 海辺のキアゲハ

    泳ぎはしませんが夏はよく砂浜を歩きます。
    虫は少ないですが、時々面白い出会いがあるのです。

    今日の出会いは、咲き始めたハマゴウに吸蜜にやってきたキアゲハ。

    気温は33℃超え。キアゲハは真夏のかんかん照りの中でも元気に飛びまわっています。
    アゲハの仲間でも、とびきり暑さに強いんじゃないでしょうか。
    寒さにも強そうですしタフなアゲハです。

    この翅についたオレンジはオニユリの花粉に違いありません。
    オニユリの花粉は服につくと落ちないですね。

  • オナガアゲハ

    庄内砂丘の防砂林はおもに植林されたクロマツで、広葉樹はポツポツ混じっている程度。
    などと思っていましたが、意外に色々な虫たちが見られます。

    今はアゲハの仲間が旬なようです。
    オナガアゲハが海岸から1km以内で見られるとは驚きました。

    オニユリで吸蜜するクロアゲハ

    実はカラスアゲハがたくさん飛んでいてビックリしたのですが、連中、全然花にとまってくれません。
    雌を探すだけの雄のようでした。
    でも、これは朝早い時間にくれば天国かも。。。

  • アオバセセリ

    土手の上の方にアオバセセリが見えました。
    遠い。。。届かんなあ。

    諦めて下から見ていると、思いがけずおりてきました。
    しかし、パッとやぶに飛び込んで姿が見えなくなってしまいました。
    これは前にも何度か見た行動。。。チャンス到来!
    葉裏で休むアオバセセリです。

    まともにストロボをあてると、こんな不自然な感じになってしまいます。
    青い翅は見た目以上に光りますが、複眼も妙な感じに光ってしまいます。

    光軸をずらし、露出も気をつけて撮影。
    少々地味な感じですが、見た目に近く撮れています。

    一度休むと決めたら、とことん休むつもりのようです。
    ちょっとおどかして飛ばしても、すぐ近くの葉裏に隠れてくれました。
    ありがたいモデルさんに安眠妨害の連続で申し訳なかったですが。。。

  • ヒグラシほか

    ヒグラシは薄暗い中で鳴いているので姿は見えにくいのですが、とってもキレイなセミです。
    夕方の盛んに鳴いている姿を撮影しましたが、暗い林の中、ストロボ無しにはとてもこの鮮やかな姿は写せません。

    こちらは雄。


    こちらが雌です。
    雄の方がお腹が大きいのは、音を共鳴させる管の役割をしているためで、内部はほとんど空洞です。

    T山の尾根道を歩いてヒグラシを探しました。割と低い位置で鳴いて撮影しやすかったです。
    ただし薄暗い林の中で、また無数のヤブカに襲われました。

    他、道中撮影した虫たち。この日は収穫は少なめでした。

    ヒメコガネ

    色んな植物の葉を食べていますが、シダ類まで食っています。

    アシグロツユムシの幼虫

    葉を食べています。

    イチモンジカメノコハムシ

    ムラサキシキブの葉を食べます。

    たぶん、これがイチモンジカメノコハムシの食痕

    ノコギリカミキリ

    今年はじめてみました。

    ホソカッコウムシ

    小さくしか撮れなかったのでトリミングしています。
    すぐに逃げられてしまって残念でした。。。

    アサギマダラ

    この時期にしては珍しく、こんな低山におりました。翅がだいぶ傷んでいます。
    どういう流れでここにいるのでしょう?

  • ヤマトヤブカ

    家の周辺はヒトスジシマカばかりですが、高舘山の尾根道ではヤマトヤブカも少なくありません。やられてばかりでは面白くもないので1枚撮影してからやっつけることに。

    このまま、もう少しお腹が膨れるまで・・・などと粘っているうちに、ヤブカはお腹いっぱいになって飛び去ってしまいました。
    ありゃ、結局逃がしてしまった・・・

    ふと気がつくと、近くにお腹いっぱいに血を吸ってくれた一匹がとまっています。逆光気味に撮ったらキレイそう・・・とたんに大事なモデルさんとなったヤブカを脅かさないように、そっと撮影準備。

    この赤は、私の血の赤です。さっきまで体の中を巡っていた、いわば私の分身・・・

    ここで気がつきました。お尻から数秒おきに一滴ずつおしっこを出しています。

    これはついでに写真にも撮っておこう!と思い立ちましたが、それからが大変でした。タイミングはかなり気まぐれ、しかも相当短い一瞬の出来事です。ヨコバイより難しい!

    40枚くらい切って、ようやく1枚残りました。う〜ん腕が悪い

    おそらく、余分な水分を排出しているものと思います。
    家の中のカでも時々、つぶすと水分の少ないボテッとした血を持ったのがいます。こんな風に積極的に水分を排出した結果なのでしょう。

  • 新定期船の印象

    今年はじめての飛島。
    実は来月はじめに飛島での観察会を企画していて、その下見です。
    ついこの間、定期船が新しくなったばかりで、そちらも期待しながら乗り込みました。

    船内の様子。
    何でかな〜前とほとんど変わりがないように感じてしまいました。

    もっとも前をよくおぼえてもいないんですが・・・

    速度はアップして10分短縮。酒田ー飛島間を80分で結びます。

    この日は6〜7mの風で、それなりに揺れました。
    自分は船酔いしない人のつもりなんですが、一瞬、アレッと思う瞬間がありました。

    ちょっと残念に思ったのは、前のように自由にデッキに出れない雰囲気だったことです。
    でも、気分が悪くなった事もあって、何度か出てみました。


    出られるのは前の半分くらいの広さでした。

    ※上記は全くの勘違いでした。
    新しい定期船には二階展望デッキが整備されています。その様子は>>>

    前前から気になっていたのですが、波間にすれすれに飛んでいるこの鳥はオオミズナギドリでしょうか。
    村上沖の粟島に繁殖地があるということを最近になって知りました。

  • 飛島の昆虫たち

    今日の目的は、次の観察会でのコースを歩いて所要時間の確認をとることです。なので、あまりじっくり見てまわることができませんでしたが、なかなか面白いものを見ることができました。

    まずはトラフカミキリ

    クワの古木にぽつんととまっています。
    ちょっと驚かせると歩きまわりますが、すぐに幹の途中で動かなくなります。
    辺りを見まわしているようなポーズ。テリトリーを見張っているのでしょうか。

    トラフカミキリはアシナガバチにそっくりです。
    これはキアシナガバチに似た色合い。

    こちらはセグロアシナガバチに似た色をしています。

    突然藪から飛びだしてきてビックリさせてくれました。
    オオトモエです。二年前はハグルマトモエ(たぶん)を撮影しています。

    道路に落っこちていたミヤマクワガタの頭。驚きました。
    数日前に永幡さんに「飛島にはミヤマクワガタもいるんです」と聞いて、へ〜意外、なんて言っていたばかりなのに、こんなに早くそれらしきものを見るとは。。。

    もちろん、できれば生きているモノを見たかったです。
    食べたのは何者でしょう? 飛島だからタヌキやイタチってことはないと思います。
    いや、そんなことはないかな。。。

    オオシオカラトンボ

    トンボはこのほか、シオカラトンボ、ウスバキトンボ、ギンヤンマを見ました。
    一度、オニヤンマらしきものが視界の隅を通っていきました。

    ショウリョウバッタはまだ幼虫

    オンブバッタも幼虫

    姿は見ませんでしたがコカマキリも生息しているようです。

    ストロボを使うとこんなになってしまうのですが、普通のクロヒカゲです。

    画像には残せませんでしたが、チョウは他にゴマダラチョウとルリタテハを見ました。

  • 飛島のアオスジアゲハ

    まったく何てこった・・・こんなの見たことありません。

    二年ぶりに訪れた夏の飛島で見たものは、はるかにものすごい光景でした。


    イヌザンショウに群れるアオスジアゲハ。
    前に見たときはいても30匹くらいだったと思いますが、軽く100を超えています。


    飛島は今やアオスジアゲハの島の様相。
    どこを歩いても視界の中に入ってきます。
    ヤブガラシとノブドウの花がメインの吸蜜源のようでした。

    飛島でアオスジアゲハが最初に採集されたのは1970年代と聞きます。
    しかし、食草のタブノキはもともと飛島全体を覆っていました。
    爆発的に発生する要素はあったわけです。

    それにしてもスゴイ状況。。。

    離島という特殊な環境で、アオスジアゲハとタブノキの関係はこれからどう変わっていくのでしょう。
    どうも楽観視できないものを感じます。漠然とながら・・・

  • お知らせ〜山形新聞連載〜

    本日より、山形新聞にて「やまがた昆虫図鑑」スタートしました。第一回はミヤマクワガタ。
    私と永幡さんの二人で連載していきます。
    山形のみなさま、どうぞよろしくお願いします!

  • アカスジキンカメムシ

    アカスジキンカメムシはその後もキブシの実にたくさん見ます。

    赤いタイプもいました。

    もとい!黒いタイプというべきでしょうね。

    この時期にしては卵が見つかりません。
    産卵するのは別の植物なのかも知れません。
    でも、幼虫が3匹だけいたりしました。