Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • ミズイロオナガシジミの卵

    再びミズイロオナガシジミの卵を深度合成。今回は3枚だけの合成です。
    手持ちで撮影しているとピンぼけ写真をたくさん作ってしまうのですが、そのなかに深度合成の素材に使えるものがありそうだと考えたのです。結果は・・・OKじゃないでしょうか。

    微動装置を野外で使うのは面倒ですから、ダメ元で試してみてもいいかも知れません。
    ところで・・・

    突起というか翼というか、見れば見るほどおもしろい構造です。

    すりガラス状に丸く薄そうな部分を中心として、突起は3〜4本突きだしています。
    隣り合った突起の股には決まって薄い板のような構造が見えます。

    全て何か機能的な意味のあるものだと思います。
    呼吸や温度調整に関わってくる構造なのでしょうか。

  • クサギカメムシ再撮

    レンズを換えて、再びクサギカメムシのアップを撮影。

    単眼と複眼

    前の顕微鏡レンズでの撮影では、点刻に見える色がレンズの収差によるものかどうか怪しかったですが、今度は安心して公開できます。

    気門もふたたび

  • ゴマダラチョウ幼虫の腹脚

    エノキの葉裏で越冬中のゴマダラチョウの幼虫。
    落ち葉に足場糸をはきつけて、そこをしっかりつかんで静止しています。
    そのために腹脚の役目は重要。絶対外れない仕組みになっています。

    ところが、保管中の1匹の場合、足場糸が落ち葉からぺろりとはがれてしまっていました。
    居心地悪そうにしているところ何ですが、こちらはチャンスです。
    糸越しに腹脚をアップで撮影して、その絶対外れない仕組みをのぞいていみました。

    おもしろい!腹脚にたくさんあるカギ爪は、外側に向いています。

    こちらは足場糸から外れた状態の腹脚。手前が頭側になっています。

  • クロウリハムシの顔

    楽しみに待っていたレンズが今日届きました。
    Zuiko macro 20mm f3.5。倍率は10×の対物レンズに近いようです。
    早速、これまで顕微鏡レンズで撮ったモデルたちを撮り直してみました。

    クロウリハムシ。水滴を目の前に落として大人しくなったところを撮影。

    期待通り!色収差はほとんどなく、周辺部まで歪みのない自然なボケ方をしてくれます。
    さすがは写真用レンズ。30年前のレンズですが、まだまだ実用品です。コレクターに渡すにはもったいない!

    もっとも、20mmマクロを試して、顕微鏡対物レンズがコントラストが高く発色のよい素晴らしいレンズであることもよくわかりました。OLYMPUSのMD Planというタイプで、それなりに良いモノなはずですから。
    20mmはどうも内面反射の影響が出やすいようです。
    時々あれ?と思うようなヒドイ絵になることがあります。レンズに曇りがあるのかもしれません。
    うまく決まれば、ここに紹介しているようなハッとするような鮮やかな描写を見せてくれます。

    タマムシの複眼

    これは死んだタマムシです。
    生きているものの眼は違った輝きがあるのではないかと思います。

    カブトムシ幼虫の気門

    カブトムシ幼虫の触角

    先端に感覚毛らしきものが見えます。

  • タマバチの一種

    真冬に活動する無翅のタマバチ。種名はいまだわからないままです。

    この1匹、実は昨日のうちに野外から家に連れてきたものです。
    外は猛吹雪で撮影どころじゃありません。窓辺でコナラの枝にとめてみたら、早速産卵を始めました。

    産卵管のアップ。長い毛が気になります。

    お腹に気門を探しましたが、腹端近くに1つそれらしいものを見つけただけです。
    陰になって見えなかったのでしょうか?

    もし一対しか気門がないとしたら・・・
    翅を失ったのと同じように、気門も必要最小限の数にして代謝を減らしている、と考えられるかも知れません。

  • ゼフィルスの卵

    コナラの枝先に見つけたミズイロオナガシジミの卵

    約9×で撮影した10枚の画像から深度合成

    同じく、コナラで見つけたこちらは?

    こちらは8×ほどで撮影した15枚から深度合成しました。

  • ウスタビガの卵

    コナラの枝についていたガの卵。
    ウスタビガと思いますが、ヒメヤママユとの違いは何だったか・・・

    倍率約7×で撮影した20枚の画像から深度合成

    細かい凹みが無数に並んでいます。
    黒い粒は卵についた菌類でしょうか。

  • ツマキチョウの蛹

    以前、庭で偶然見つけたツマキチョウの蛹
    これをアップで撮影してみました。

    眼のあたり

    ちゃんと生きているのかどうか、厚い表皮に隠されて中の様子はまるでわかりません。

    気門

    何となくですが、ここは生きていることを感じさせてくれます。
    まるで動きがないので、本当に何となくですが・・・

  • カブトムシ幼虫の触角

    触角の先端ちかくに丸く薄そうな部分がいくつも見られます

  • 2012年の夜明け


    いいスタートです。
    今年最初の夜明けは、庄内には珍しく、よく晴れました!

  • ツバキの花粉

    顕微鏡の対物レンズでの撮影を面白がって続けていますが、慣れてくると画質の甘さがどんどん気になってきます。
    中心部はまずまず画質がいいのですが、特に周辺部の収差がイヤな感じです。
    撮影は面白いのだけど、きっとこのまま続けていくことはできないと分かってきました。

    ツバキの花粉。画質の限界を強く感じる1枚となってしまいました。

    そこで、年末ギリギリのタイミングで、あるレンズを物色しはじめました。
    古いレンズです。絞り内蔵の顕微鏡対物レンズ的な、超接写専用のレンズ。
    もちろん、今の世にもニーズはしっかりあるはずなのに、現行のラインナップから消えてしまっている・・・

    手元に届くのは、年明けしばらくしてからと思います。
    それまでは、またこうして顕微鏡対物レンズで様々試してみます。
    何しろ、撮るのが楽しい・・・何か、新しい発見があるような期待しながらの撮影が楽しいのです。

    思えば、今年の初めもゼフィルスの卵を撮影していて、超接写の世界に足を突っ込んだのですが、ずっととまったままでした。
    年末になって、再燃できてよかったと思います。年明け後もしばらくは新鮮な気持ちで撮影できますから。

    昆虫写真は奥が深い・・・底など見えっこありません。
    来年もまた様々に「チャレンジ」する一年になるでしょう。

  • カブトムシの幼虫

    カブトムシの幼虫の気門です

    あまり気にしていませんでしたが、何とも不思議な形です。
    考えてみれば、地中で呼吸するって、どういう感じなのでしょう。
    気門のこの形が、その秘密を語っているのかも知れませんが・・・私には想像もできません。

    モデルの幼虫です。
    すでに雪におおわれた鶴岡では、自然状態でカブトの幼虫の採集は春まで待たなければならないでしょう。
    この幼虫は、夏に飼育していた成虫が残していった卵から成長したものです。

  • ミクロ湯たんぽ

    ミクロ湯たんぽと名づけたくなったこの物体、植物の種です。

    白バック影ありでの深度合成は難しそう。影部分の合成に失敗しております。

    ↓外皮がやぶれて、今にも中の種をはじきだそうな状態

    ↓こちらは外皮がまだやぶれていません。

    ミクロ湯たんぽの正体は・・・カタバミの種です。

    フォーサーズマウントで撮影範囲は長辺2〜3mmほどの画面になっています。
    撮影倍率は6×から9×あたりのところでウロウロしている模様。

  • ヤママユガの卵

    寄生バチのものらしい、小さな脱出口が見えます。
    8〜9月に産みつけられるヤママユの卵。
    寄生バチももう出ているのかも知れませんが、1つ前のシーズンのものということも考えられます。

    表面を拡大、実に面白いパターンが見えます。

  • ゴマダラチョウの幼虫

    あらためて気づきました。
    正面から見ると、ものすごい大アゴがのぞいている。ごっつい剪定ばさみのようです。

    こちらは脚先のツメ。
    落ち葉にはきつけた足場糸をつかんでいます。

  • クサギカメムシ

    複眼と単眼

    単眼は二個でルビーのような赤です。

    おなかの気門

    はっきりとした穴です。

  • テントウムシの顔

    テントウムシ

    クロウリハムシ

    プラスチックケースのすきまにはまっていたところを正面から。

    ツマジロカメムシ

    クサギカメムシ同様、赤い単眼が二個あります。

  • ゴマダラチョウの幼虫

    今日も顕微鏡の対物レンズ(10×)を使った写真です。

    単眼

    気門

    各節に左右1つずつある空気の出入り口です。

    これが全身像

    エノキの落ち葉の下で越冬中のゴマダラチョウの幼虫です。

  • ワカバグモ

    エノキの落ち葉をめくっていると、よく出ます。

    落ち葉の中でも緑色は変えられません。

    これも眼を拡大撮影

    このハサミで切ったような毛は何なんでしょう?
    ただの毛じゃないように見えます。

  • 超接写で見えてくる

    タマムシの複眼

    夏の虫ですから、もちろん生きているものではありません。
    細かくよく写っているのを見ていたら、生きている状態も確認しないといけないと思いました。

    タマムシの前翅の一部

    ボコボコとたくさん穴があいているのに驚きました。
    さらに細かい粒状の表面構造も面白いですね。

    カシワに見つけたウラジロミドリシジミの卵

    顕微鏡の対物レンズ(10×)を工夫して撮影。
    Photoshopによる深度合成。