投稿者: 高嶋 清明

  • ミツカドコオロギ

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    8月19日 山形県酒田市 E-520 14-42mm

    今にも降り出しそうな最上川沿いの土手にミツカドコオロギの声を聞いた。
    果たして本当にミツカドだろうか?オオオカメコオロギという、声のよく似たものもいるらしい。
    声のする辺りに踏み込んで、追い出してみた。

    出てきたのは、確かにミツカドコオロギ。
    ちゃんと頭の左右にとんがりもある。でも。。。
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    どうも左右のとんがりが小さい。
    かつて群馬県安中市で採集したもの(こちら)と、だいぶ違う。
    カドナシミツカドコオロギと呼ばれるタイプは、こんな感じではないだろうか。
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  • ジャコウアゲハ

    ジャコウアゲハというとお盆のチョウ。
    これは長野でうえつけられた感覚だ。
    あちらではあるお墓に大発生していたためで、よけいにお盆の印象が強くなってしまった。
    久しぶりに6月にジャコウアゲハを撮ったポイントの付近をまわると、
    成虫ばかりでなく、幼虫や蛹も含めて色々見ることができた。
    ここはお墓じゃないけれど、また「お盆のチョウ」の印象を強めることになりそうだ。

    ヤブガラシの蜜を吸っていた雌と雄。
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    食草を探して、草間を飛ぶ雌。
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    食草のウマノスズクサは、若い葉が多かった。
    草刈りの後に伸びてきたものだろう。
    右は葉を食べる幼虫
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    クワの木など、草間にちょっと高くつきだした植物には蛹が見られた。
    右写真のような前蛹のものもいくつかあった。
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    8月19日 山形県庄内町 E-520 50mmマクロ シグマ150mmマクロ

  • 飛島のミカドミンミン

    山形の永幡さんと8/16〜17の一泊で飛島に行ってきた。目的はタイトルのミカドミンミンである。
    先にブログに書かれた永幡さんによれば、私に「誘ってもらって」と書かれてるけど、実際は永幡さんに誘ってもらったと思う。前回の飛島行きでミンミンゼミの声に一度も会えなかった直後だったので、誘ってもらってすぐ「行きましょう!」となった(と思います)。。。
    ありがとうございました〜

    前回一度も声を聞かなかったというのに、今回はミンミンゼミの大合唱が迎えてくれた。ちょっと拍子抜けするくらいだったが、私はもう嬉しくてすっかりハイな状態になってしまった。早速、港近くの神社に向かってセミの姿を見てまわったが、5匹目くらいだっただろうか、念願のミカドミンミンを確認することができた。
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    お腹側も色が薄く明るい印象。ヒグラシのような色合いだ。でも、通常のミンミンのお腹側の撮影をするのを忘れてしまった。それじゃ、比較にならないって。。。
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    多くは黒い部分の多い、通常型。この通常型も、何だかいつも見ているミンミンより、黒っぽい印象だった。
    ミカドミンミンと比較してそう思ってしまうのか?
    先日山形で撮影したものと比べてると、中胸が黒いだろうか。もっとも個体差があるので、もっとたくさんで比較してみないと何も言えないところだ。
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    永幡さんによる、ミンミンゼミの比較も要注目!
    こちら

  • 飛島の虫たち

    酒田を出て、ずっと曇り空だったのだが、飛島に近づくと青空が見え、日がさしてきた。
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    あとで聞くと鶴岡では結構雨が降っていたそうだけど、
    飛島に滞在中、結局一度も雨に降られずにすんだ。
    今回はミカドミンミンの撮影がメインだったが、他にもいくつか撮ったので並べてみたい。

    まずはトラフカミキリ。
    ちょっと古くなったクワに何度も見た。
    でも、結構敏感で近づくとポトリと落ちてしまう。
    しょうがないので、捕まえて顔が見えるように撮ってみた。
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    島には今回もアオスジアゲハはそれなりにいたのだが、
    前回たくさん来ていたイヌザンショウにはいなかった。
    ここで見たのは、無数のカミキリモドキ。ほとんどがハイイロカミキリモドキだろうか。
    右写真は、一回り大きなキイロゲンセイ。いたのはこれ一匹だけだった。
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    シオカラトンボが多いけれど、オオシオカラトンボも一度見た。
    それもすぐ近くまで波がきそうな岩場で。
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    前回も何度か撮影しようとして逃げられていたトモエガ。
    日中、道を歩いていると飛び立った。
    ハグルマトモエとオスグロトモエの区別がよくわからないのだが、
    これはハグルマの方だろうか。
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    クロマツの幹にとまっていた、たぶんミヤマキシタバ。
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    ヒメキンイシアブだろうか。
    2mほどの高さの所で、近くを飛ぶ虫を狙ってキョロキョロしていた。
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    ウスバカゲロウの一種。
    タブの幹にとまっているのを2度見かけた。
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    シロテンハナムグリ。
    カシワの若い実の根元をなめているようだ。
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    道路に落ちていたアカズムカデ。
    庄内ではまだこんな大きなムカデは見ていない。
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    クモ図鑑がないので、種名が分からない。
    薄暗い林の中にいたコガネグモの一種。
    コガタコガネグモだろうか。
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  • ウバユリ

    生えている場所も薄暗いところだし、あまりいい印象を持っていないウバユリ。
    けれど山形の帰省中、たくさん固まって咲いているのを見つけて、
    あまりの見事さにカメラを向けてみた。

    朝、ようやく日が射しはじめる時間、次々にやってくるマルハナバチが面白かった。
    改めてよく見ると、ウバユリの雄しべと雌しべは、受粉を助けてくれる虫たちが
    とまれるようにうまくデザインされているように見える。
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    花の中で、マルハナバチは、雄しべや雌しべにぶら下がって、後脚の花粉団子を作っていた。
    花びらの内側は大変滑らかで、ツメはひっかからないだろう。
    足場は雄しべと雌しべだけになる。

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    8月12日 山形市 E-520 50mmマクロ&シグマ150mm

    花の中に留まっている時間は結構長く、花粉の受け渡しには十分すぎるように見えた。
    あたりは花の強い香りで一杯だった。