Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • 霰(あられ)

    初日の出はやはり見ることもなく、ずっと曇り空の元日だった。
    初詣に年賀状書きをすませ、おとその酔いも覚めた夕方近くになって車で郊外に出てみた。
    西の空がちょっと明るい。
    どこかそのあたりで今年初めての撮影をと決め、車を走らせた。

    田んぼ道に車をとめビデオカメラをセット。
    すぐに空は雲におおわれ霰が降りはじめた。

    ↓以下はその時の動画。
    雲の流れは20〜30倍に速度を変えている。


    HDR-FX1

    冬の初めは霰が多く、だんだんぼた雪になっていく印象だけど、
    今年はまだ霰が多い。
    霰はバラバラと大きな音をたてて、何だか情緒がないように思う。
    いっそ降るなら雪のほうが嬉しいところ。
    P1012337
    E-520 マクロ50mm+テレコン

    そんな感じで、昨年の正月と比べるとずっと雪が少ない。
    気温が高いので、雨になったり、降ってもすぐにとけてしまう。

  • クモガタガガンボ

    西川へ向かう途中でクモガタガガンボを見つけた。雌一匹だけだが、手ぶらにならずによかった〜。
    この一匹も気温が高すぎたためか、10分ほどで雪の中に潜ってしまった。クモガタガガンボの最も活動的な温度は-4℃〜0℃だそうだ。この日は第1トンネル付近でも10℃近くまで気温の上がってしまったから、暑くてたまらなかっただろう。もっとも、外気温より雪の表面付近は低いはず。実際には何度くらいになっているのだろう?

    歩く速度は速い。ちょっと画像を確認したりしていると、思いがけず遠くにいっていて見失いそうになる。息を吹きかけたり、かるくさわったりすると、足を縮めて動かなくなる。そんな風にして時間稼ぎしながら撮影した。
    PC212140 PC212169
    E-520 マクロ50mm+テレコン

    ↓こちらは動画
    クモガタガガンボ200812-poster
    HDR-FX1

    目立つのは平均棍だが、前翅も全くないわけではない。
    きっと何の役目もないのだろうけれど。。。
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    EOS KissD X MP-E65mm

    実はクモガタガガンボを見る前に、こんな虫を見つけた。
    からだの特徴を見ると、ガガンボに違いない。体は細いけれど、クモガタガガンボの一種だと思う。
    自然観撮BBSに質問を送ったところ、これはイマニシガガンボダマシと教えていただきました。
    あらためて見るとガガンボらしくないように思えてきたりして、
    いい加減だなあと自分にあきれました。。。
    PC212096 PC212098
    E-520 マクロ50mm+テレコン

    クモガタガガンボについては、海外のサイトを調べて生態などを確認した。
    英名はSnow Flyであるらしい。日本でもユキガガンボとも呼ばれている。
    随分キレイな名前をつけてもらったものだ。

    Snow Scorpionflyもいるらしい。
    それも日本でも北海道と新潟で発見例があると、永幡さんに教えてもらった。
    すごい!私も見てみたい。
    いや・・・見つけてみたい。

  • ユキカワゲラのなかま

    西川町志津にて。
    すでに雪カワゲラのなかまが歩き始めていた。
    この虫は2月くらいから見られるものと思っていた。
    雪国再入学の私、一から勉強しなおします。

    映像はEX-F1による300fpsのもの。
    この速度だと、3本の脚がセットで歩いているのがよくわかる。

  • アオオサムシの越冬

    山形にて、永幡さんと越冬昆虫探し。
    土手のオサムシ掘りについては、さすが永幡さん様々なノウハウを
    持ってらっしゃいます。とっても勉強になりました〜

    案内していただいたのは、私の実家に割と近い場所。
    子供の頃はこんな遊びをやったこともなかった。
    PC181818
    E-520 14-42mm

    アオオサムシにスジアオゴミムシ
    PC181767 PC181815
    E-520 マクロ50mm+テレコン

    オオキバハネカクシの一種とハナバチの一種
    IMG_2212 IMG_2214
    EOS KissD X MP-E65mm

  • モジツノゼミ

    山形市にて永幡さんと越冬昆虫探し

    エゾエノキの大木の根元、オオムラサキの幼虫を探しはじめたところ・・・
    ガサガサやったので、驚いて飛びだしてきたのだろうか?
    気がついたら幹に、一匹のツノゼミがとまっていた。
    見たことのない種類。帰って調べたらモジツノゼミという種だった。
    IMG_2235 IMG_2238
    EOS KissD X MP-E65mm

    オオムラサキの幼虫は、一匹だけ見つかった。
    一匹だけということはあり得ない。
    どうも二人とも調子が出ず、ツボにはまらなかった。。。
    PC181820
    E-520 マクロ50mm+テレコン

    根本付近にいた、メダカチビカワゴミムシ。
    子供の頃、庭の桐の木にたくさんいて、ハンミョウの一種かと思っていた。
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    EOS KissD X MP-E65mm

    落ち葉にひっかかるようについていた、小さなカミキリ。
    ナカジロサビカミキリ。
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    EOS KissD X MP-E65mm

  • ハクセキレイのねぐら

    かがくナビ、今週の自然だより12/19で紹介したハクセキレイ

    長野に住んでいた頃は、上田の24時間営業のガソリンスタンドわきの街路樹に、
    ハクセキレイのねぐらを見ていた。
    確かに、こんな明るくにぎやかな場所にねぐらを見るけれど、
    昔はどんな場所に集まっていたんだろう。
    庄内だったら、それほど明るい場所がないから、そんな旧来のねぐらもありそうだけど、
    真っ暗な中では、どう探したらよいかわからなくなる。
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    鶴岡市 E-520 シグマ150mm

    とまっているこの木はメタセコイアだろうか。

  • 雪上の虫たち

    この日はよく晴れた。
    まだ雪の残っていた温海の関川周辺を歩いてみた。
    気温は10℃。雪は結構深いがどんどんとけていくようだった。

    クロカワゲラの仲間は、2月くらいからでるものかと思っていたが、間違っていた。
    結構、数が多い。これは、雪の上も平気で歩く虫。
    春まで見られるけれど、よほど寿命が長いのか、羽化の時期が春までバラバラと続くのか。
    これまでこの虫を雪の上を歩くところしか見たことがなかったけれど、この日は飛び立つ
    ところを見ることができた。
    ちゃんと飛べる翅だと確認できた。
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    雪の上によく見るガガンボ。気温が高いので、活発に歩き回り、飛んでもいた。
    右のハチは、お尻の感じからみて寄生バチのタイプと思う。
    これは、思いがけず雪の上に出てしまったのだろう。動きが鈍かった。
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    エゾナガウンカ、だろうか。このウンカは、小諸でもよく雪の上に見た。
    右のシャクガの幼虫とともに、不幸にも雪の上に落ちてしまったという感じ。
    低温状態で思うように動けない様子だった。
    PC081582 PC081604

    ヨトウムシタイプのガの幼虫。これは気温が上がったので出てきたものと思うけど、
    雪の上に出てしまったのは、やっぱりマズイだろう。
    テントウムシも、ナナホシなら冬も活動しているけど、ナミテントウは見ない。
    早めに越冬体勢に戻った方がいいだろう。
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    クモも多かった。
    特に右のコモリグモのなかまが多かった。左はオニグモのなかまだろうか。
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    鶴岡市 E-520 14-42mm マクロ50mm+テレコン

  • ミドリシジミの卵

    夏にミドリシジミを見た場所で卵を探してみた。
    ミドリシジミの卵を探すのは初めて。
    事前に調べたところでは、割と若い木の幹に見つけやすいとのこと。
    ずぶずぶぬかるむ湿地に他と離れて生えた若いハンノキ。
    そこにようやく見つけた。

    卵塊は高さ1mほどのところにあった。
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    2008年12月7日 酒田市 E-520 14-42mm

    こんなにたくさん固まっていると、本当にゼフの卵なんだろうかと心配になってくる。
    初めて見るものだし、幼虫を見るまでは安心できなそうだ。

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    2008年12月7日 酒田市 EOS KissD X MP-E65mm

  • 雪の一日

    12月7日の朝。
    前夜から降り出した雪で一面真っ白になった。
    早めに雪囲いをすませたので、大雪になってもひとまず大丈夫。
    PC071140

    庭の花、雪をかぶって寒そう。
    左からキク、ツバキ、ビワ。
    でも気温は0℃以上あって、雪はみるみるとけていった。
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    昼過ぎ、月山方面に走り出す。
    鶴岡でも山ぎわに向かうとまだまだ雪が残っている。
    PC071243

    田麦俣で多層民家を久しぶりに見た。
    今は二軒のみで、前に見たときより寂しくなった。
    前って何年前だった?
    PC071256 PC071272
    以上 鶴岡市 E-520 14-42mm マクロ50mm+テレコン

    結局、志津までいってしまった。
    さすがにこのあたりは雪が深い。
    目当てのクモガタガガンボの姿はなかった。
    PC071302
    山形県西川町 E-520 14-42mm

  • かがくナビ「今週の自然だより」

    logo

    かがくナビの「今週の自然だより
    今週、私はビワの花をテーマにしました。
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    かがくナビは科学技術振興機構(JST)運営の、科学に興味のある小中高生向けの情報サイトです。
    今週の自然だよりでは、湊和雄さんが沖縄のやんばるを、尾園暁さんが湘南を、そして私は庄内中心に東北を紹介します。

  • カシワのタマバチ

    よく晴れた12月らしくない暖かさのなか、カシワの木にゼフィルスの卵をさがした。
    でも、まず目に飛び込んできたのは、冬芽に産卵するタマバチだった。
    体長3mmほどの小さなハチ。
    この大きなお腹には相当な数の卵を持ってそうだ。

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    こちらは別種のタマバチだろうか。
    産卵管の形状がだいぶ違って見える。
    IMG_1761

    小諸で見たように、もう少し季節が進むと無翅のタマバチも出てくるだろうか。
    来春どんな虫こぶを形成するかも確認したい。

    こちらは唯一見つけたゼフィルスの卵。
    以前小諸で見ていたハヤシミドリシジミの卵よりずっと小さく感じた。
    ウラジロミドリシジミの卵だろうか。
    IMG_1766
    2008年12月2日 鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm

  • ハヤブサ

    月曜日に撮影したハヤブサ。
    田んぼの畦にずっととまっていた。
    何だか顔に精悍さが感じられないのだが、幼鳥だろうか。
    PB240770
    2008年11月24日 鶴岡市 フィールドスコープ+E-520

    フィールドスコープにE-520という期待の組み合わせで撮影しているのだが、
    今回はヒジョーに画質が悪い。
    大気のゆらぎの影響はあるが、それにしても・・・だ。
    やっぱり無理があるのかな?

  • 月山・鳥海山とコハクチョウ

    月曜日の庄内の天気は、曇り空。
    でも、遠景の山が美しく光って見えた。
    私はこれぞ冬の庄内の風景と思う。
    月山も鳥海山も神々しい。まさに、神の宿る山という感じがする。

    ついコハクチョウと絡めてしまったが、山と家なみ、田んぼだけでよかったかも。
    こちらは月山方向。
    PB240839

    同じ場所でくるり反対方向を見ると、これまた美しい鳥海山。
    PB240816
    2008年11月24日 酒田市 E-520 14-42mm

    ついで、半月前に撮った、薄暮のコハクチョウ。
    鳥海山をバックに
    PB132950

    こちらは月とハクチョウ。
    遠方の白い建物が残念。。。
    PB132937
    2008年11月13日 鶴岡市 E-520 シグマ150mm

  • オオハクチョウ

    鶴岡ではほとんど見ないオオハクチョウ。
    遊佐に行ったついでに田んぼの群れを撮影。

    こちらはオオハクチョウ。
    くちばしの黄色い模様が大事なんだけど、何かいっぱいついていた。。。
    PB220712

    こちらはコハクチョウ。
    くちばしの黄色い模様が小さく、鼻の穴にまでかからない。
    PB220740
    2008年11月22日 山形県遊佐町 フィールドスコープ+E-520

    遊佐は鳥海山の麓に広がる。
    間近で見る鳥海はやっぱり迫力がある。
    PB220695
    2008年11月22日 山形県遊佐町 E-520 シグマ150mm

    PB220685

  • ヒメカマキリの卵

    ヒメカマキリの卵について、忘れないうちに書いておこう。
    11月に入ってから、偶然、ヒメカマキリの卵を見つけた。
    サクラの幹にできた穴の中。こうした場所に好んで産卵するのだろう。古い卵もいくつか見える。
    PB102355
    10月10日 鶴岡市 E-520 マクロ50mm

    近くで見つけたヒメカマキリの雌。
    さわったらポロリと落ちてしまった。
    (この様子は、かがくナビの「今週の自然だより」に>>>こちら
    PB102390
    10月10日 鶴岡市 E-520 魚露目8号

    このヒメカマキリ、お腹が妙に大きい。この時は産卵前だからと思ったけれど、画像を見返してみると何だか変な感じがする。
    水につけたらハリガネムシが出てきたんじゃないだろうか。あんな目立つところに、これ見よがしにとまっていたのは、寄生虫の戦略だったんじゃないか。。。
    ヒメカマキリが水辺に行くなんてちょっと難しそうだし、丸呑みする鳥にでも食べられたら、水辺に向かうチャンスもちょっとは増えるんじゃないだろうか。あー想像するだけでも気味が悪くて笑っちゃう。ハリガネムシに寄生されていたのかどうかもわからないのに。

    卵はカキの幹にできた穴にもあった。
    PB102419
    10月10日 鶴岡市 E-520 マクロ50mm

  • クロアゲハの蛹

    雪の積もった平清水の庭を見ていて、ふと思い出したクロアゲハの蛹。
    10月26日に寄ったとき、甥っ子に見せてもらったものだ。
    庭のサンショウについていて見つけにくく、よく見つけたねと褒めていたんだけど、
    はて、あれはどうなったろう。。。

    蛹はかろうじてついていた。
    でも小枝に胸の糸をかけていたものだから、小枝が雪の重みではがれて宙ぶらりん。
    初雪の日は落葉が一気に進む。
    先日は気がつかなかったが、いずれこうなる運命だった。
    PB200512
    2008年11月20日 山形市 E-520 マクロ50mm

    このままではまずいので、枝ごと切ってもらっていくことにした。

    こちらは先日撮影したもの。
    PA261850
    2008年10月26日 E-520 マクロ50mm

  • フィールドスコープにE-520

    一週間前のこと。
    ふとフィールドスコープにマクロ50mmつきのE-520という組み合わせはどうだろうと思った。
    その間にアダプターを入れるのだが、つないでみたら倍率もいいし、何より撮影しやすそう。
    いつかは長玉の明るいレンズを欲しいものだが、しばらくは鳥はこれで撮ってみようと思う。

    田んぼでハクチョウとガンをねらってみた。
    コハクチョウ、マガン、下は二枚ともヒシクイ。
    PB150093PB150217PB150236PB150262
    2008年11月15日 鶴岡市 E-520+フィールドスコープ

  • 山形の雪

    鶴岡の初雪となった11/19、山形短期大学の授業にゲストとして呼ばれて、
    写真やビデオを見てもらいながら、自分の今とこれまでの話をした。
    90分という時間は、長いようで短いものですね。
    生徒さん達に何か1つ心に残るものがあったらと思うけど、
    無事終わっただけでもよかったとしよう。

    で、タイトルの雪、20日の未明からが本番だったようだ。
    山形の実家にとまって朝目が覚めると、庭はすっかり雪をかぶっていた。
    積雪は10cmくらいはあっただろう。

    雪をかぶったヤツデ。
    まだつぼみばかりだけど、この先、ちゃんと咲くだろうか。
    PB200494

    山形市で山といえば千歳山。朝の出勤時間も雪は降り続いていた。
    PB200516

    こちらは、私の母校、滝山小を前にどんとそびえる戸神山。
    麓は今はすっかり住宅地だけど、30年前は一面の田んぼだった。
    昔は色々いたんだよ。コオイムシとかタイコウチとか。。。
    戸神山のオオムラサキは、まだ健在だろうか
    PB200515

    鶴岡からの帰路。月山道、湯殿山トンネル近く。
    峠道は、もうすっかり圧雪だ。除雪車も忙しそうに走っている。
    もうすっかり冬の体勢が必要だ。
    タイヤは言うまでもなくスノータイヤでないと走行不能です!
    いつも冬は車の中にスノーブラシや小型スコップ、
    それに毛糸の帽子や手袋を入れているんだけれど、
    今年はまだ用意していなかった。
    小諸では必要なかったけれど、今年はワイパーも雪用のに換えなければ。
    PB200547

    庄内に戻ってきたら、だいぶ穏やかでホッとした。
    母狩から金峰への山並みを一枚。
    PB200579

    11月20日 山形市〜鶴岡市 E-520 14-42mm、マクロ50mm

    今日の庄内は、雪はだいぶとけたけど、雷、雨、風が強く、
    とても外に出る気がしなかった。
    次に晴れ間を見るのは何日後だろう。

  • ミツバチ

    ツバキにやってきたミツバチを1.9mmボードレンズを使った広角システムで撮影。
    空中でホバリングしながら花粉団子を作っている。
    前脚で顔の花粉を集めて、中脚で中継、後ろに送っているようだ。


    11月13日 鶴岡市 EX-F1

    秒300コマでは翅の動きが解像できないのが残念だ。
    だんだん欲が出てきて、EX-F1の画質では物足りなさを感じはじめている。

  • ミツバチ

    秋になってから組んだビデオカメラ用のワイドシステムがなかなかいい具合。
    スチル用にも試してみたら、やはり魚露目には及ばないのだが、まずまずの絵が撮れそうだ。

    庭に咲き始めたキンギョツバキの花にニホンミツバチが来ていたので、早速試し撮り。
    ISO800まで上げて、ようやく撮影しやすい組み合わせができた。
    でも、ライティングにはまだまだ工夫が必要。
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    11月12日 鶴岡市 EOS KissD X MP-E65mm+1.9mm