Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • イチモンジチョウの幼虫

    タニウツギの葉の上に、何やらイモムシの糞。
    気がつくと、すぐそばにイチモンジチョウの幼虫が葉を食べていた。
    トゲトゲの派手な幼虫だが、意外にまわりにとけ込んで気づきにくい。
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    よく晴れた翌日、幼虫は陽の当たらない枝に移って休んでいた。
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  • キエダシャクの幼虫

    もちろん、いないわけはないと思っていた。
    ただ、冬にキノカワガが全く見つからなかったことから、
    キエダシャクもまさかと、探しながら少々不安にはなってきていた。
    見つからない。。。

    でも、冷静になって糞や食痕などわかりやすいサインを探してまわったら、
    不安は一気に去った。
    そりゃ、擬態の名手、キエダシャクの幼虫だもの。単に見えなかっただけなのだ。
    一匹見つかったら、これが不思議なもので、次々に見つかる。
    何だたくさんいるじゃないか。。。
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  • ウワミズザクラ

    ウワミズザクラの花盛りは一気に山に移ってしまった。
    土曜日はまだ高館山でも見頃だったのに、もう茶色く変わってしまっている。
    月山の麓近くまで行って、ようやく綺麗な花ばかりとなった。

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  • ウスバシロチョウ

    今年初めて見たウスバシロチョウは、赤川沿いのやぶであった。
    キエダシャクの幼虫を探して入り込んだら、日没近くで休んでいたものが数匹
    弱々しく飛び上がって、すぐに近くの葉に降りた。

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    今は藪に咲く花も綺麗だ。
    左はヒョウタンボク、右はタニウツギ。
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    ヒョウタンボクにキンギンボクという別名がある。
    これは花の色についてつけられた名で、花ははじめ白く、やがて黄色く変わる。

  • フタスジカタビロハナカミキリ

    ヤマシャクヤクも共に生きるこのカミキリも、ここでは大変な希少種だ。
    案内していただいた永幡さんに感謝!
    この地に、いつまでも残っていてくれることを祈りたい。
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  • 無事に羽化したクロアゲハ

    昨年、山形の実家でかわいそうになっていたクロアゲハの蛹。
    2008年11月 (11月22日の記事)
    何故か鶴岡に持ってきて保管していたのだが、うっかり忘れかけていた。
    見るともう羽化が近そう。
    慌てて、何かで見たヒートンで固定する方法で羽化に備えることにした。
    それが昨日のこと。

    下の写真、撮影は今朝8時ころ。
    まだ羽化していなかった。
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    何だか座りが悪そうなので、ティッシュを下に敷いてみた。
    午前11時頃。
    P5104825

    12時ころ見ると、すでに羽化が終わっていた。
    ヒートンを固定した板の方に歩くかと思ったが結局柱をのぼっていた。
    とにかく直進しようとするようだ。
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    実は、今晩ある人と飲む約束があってこれから山形に行く。
    このクロアゲハ、まるでそれをねらって今日の羽化したようじゃないか。。。
    これも運命だ。山形に連れて行って放してやろう。

    う〜ん、お話がキレイすぎる。
    滅多にこんなにキレイな終わりかたするチャンスはない。

  • アゲハの産卵

    庭にアゲハが現れた。
    とまったところを見るとお腹の大きな雌。
    どうやら庭のユズに産卵にきたらしい。

    まだ芽吹いたばかりの小さな芽に小さな卵をいくつもつけていった。
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    E-520 マクロ50mm+テレコン シグマ150mm

  • セモンジンガサハムシ

    この時期サクラの葉裏を探すとたくさん見つかるセモンジンガサハムシ。
    前胸背と前翅の外側が透明なハムシである。
    葉にぴったり張りつくようにとまると、
    外敵の攻撃を防ぎつつ中から外の様子も見れるという、とても優れたシールドとなる。
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    下の一枚。
    撮影中は、何だか汚れているなあくらいにしか見えなかったのだが、
    家に帰って拡大してみて、同じ形の粒状のものがたくさんついていると気づいた。
    黄色いのは何かの花粉。気になったのは茶色い物のほうだ。
    何かの卵のようにも見える。外側にも内側にもついているようだ。
    もっと拡大しないとわからないが、残念ながらこのサイズでしか撮っていなかった。
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  • クルマバソウ

    高さ10〜15cmのところに白い花がたくさん咲いていた。
    昨年は気がつかなかったが、すごく多い。
    クルマバソウという植物で、砂地によく生えるものらしい。
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    アマドコロも咲き始めた。
    辺りにはいい花の香りで一杯だったが、アマドコロだろうか。
    よくわからないままだった。
    P5074639
    E-520 マクロ50mm+テレコン シグマ150mm

  • キエダシャクの幼虫

    キエダシャクの幼虫をようやく見つけた。
    なかなか見つからなかったが、これでいることはハッキリわかった。
    いないのを探しているんじゃないかと不安になる必要がなくなっただけでもよかった。

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    こちらはドクガの幼虫。
    名前の通り毒虫なので注意。幼虫は背トゲに毒がある。
    ここで集団をつくり脱皮中のようだ。
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    E-520 マクロ50mm+テレコン

  • ミドリシジミの幼虫

    冬、ミドリシジミの卵を撮影した場所にて。
    すでに幼虫は5mm近くまで成長していた。
    P5074541

    幼虫は葉をつづった巣の中に潜んでいる。
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    この一匹は少し大きめ。
    こわれた巣を作り直しているのか、ポンと葉の上にとまっていた。
    IMG_4050
    E-520 9-18mm マクロ50mm
    EOS KissD X MP-E65mm

  • キアゲハ

    庭に現れたキアゲハ。
    しおれたラッパスイセンにとまったのを見ると、すごくキレイ。
    傷や擦れが少しも見えない。
    まだ羽化して間もないようだ。

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    E-520 シグマ150mm

    キアゲハは小諸あたりだと4月の初めくらいに、高い丘の上で占有しているのを見るが、
    庄内ではまだそうした姿を見ていない。
    そのかわり、広い田んぼのあぜ道で、なわばり争いをしているのをよく見る。

  • スギタニルリシジミの卵

    急速に花穂が育つトチノキ。つぼみもイイ感じに膨らんできている。
    川べりに生えた木に手の届くところに花穂がいくつかあるのを見て、
    ふと長野時代にやったスギタニルリシジミの卵さがしを思い出した。
    5つの花穂を探して1個見つかった。
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    E-520 シグマ150mm
    EOS KissD X MP-E65mm

    幼虫はつぼみや花を食べて育つ。
    産卵の時期としては今がベストなのだろう。

  • 摩耶山にのぼる

    永幡さんに誘われ庄内で初めてまともに山に登った。
    標高1019mの摩耶山。

    登山の目的は、永幡さんもブログには詳しく書いていないので伏せておこう。
    私も大変興味のあるところだったので、春山はちょっと・・・と少々の迷いはあったけど、
    同行させてもらった。

    新緑のブナ林を登る。
    途中の雪は踏み抜きに注意しながらルートを外れないよう歩いていく。
    ここは怖いなあと思う場所は確かに1カ所あった。
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    山頂が近づく頃には、道脇のカタクリも新鮮なものばかりになった。
    鳥海山は霞んでいたが、月山、朝日連峰はとてもクリアだった。
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    山頂に到着。天気はサイコー!
    滅多にセルフポートレートしないのだが、手をのばしてパチリ。
    嬉しさに顔がゆがんじゃう・・・って、これはワイドレンズのいたずらです。
    見晴らしのいい山頂で、フィールドスコープをセットし、周囲のブナ林を調べ始める。
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    花が咲いているくらいのブナ林を、しばらく望遠レンズで見つめ続けた。
    一瞬、あ!これはと思ったのだが、強い期待が見せた錯覚だった、の一枚。
    何のこっちゃ?と思われるでしょうけど。。。
    P5054368

  • 摩耶山にて

    摩耶山の登山道でとても印象的だったのがこの花。
    ムラサキヤシオツツジ。
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    ブナ林を背景に見るムラサキヤシオは特に美しいと思った。
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    永幡さんが歓喜の声を上げていたのは、このムラサキオオツチハンミョウ。
    ブナ林にすむツチハンミョウだそうだ。触角が特徴的な雄だった。
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    長野の牧場以来、2年ぶりに見るオオセンチコガネ。
    糞虫の中でもとびきり美しい甲虫だ。
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    またしても、永幡さんの発見に便乗させていただいた。

    登山道途中であったチョウはギフチョウとヒオドシチョウ。
    ギフチョウはイワウチワで吸蜜する、翅のいたんだ雄を撮影。
    ヒオドシチョウは山頂にもいたが、何といっても雪の上に日光浴する一匹が衝撃的だった。
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  • ギフチョウ

    昨年、ギフチョウの幼虫を見たある場所への道が、雪がとけてようやく車で入れるようになった。
    さすが雪国。標高の低い場所でも、遅い春があちこちに見られる。
    ちょっと羽化不全な雄が一匹、スミレサイシンに吸蜜にきていた。
    曇りながら気温は高く、これは期待できると思ったのだが、それ一度きりだった。
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    スミレの中でも一際大きくよく目立っているスミレサイシン
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  • オシドリ

    結局、冬の庄内ではオシドリを見たのは鶴岡公園でだけだった。
    春になってから、よく見るようになった。
    冬はやや暖かい地方に移動しているようだ。

    これは水の入ったばかりの田んぼに見たつがい。
    とっても仲良さそうで「おしどり夫婦」の言葉がうまれるのもわかる。
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  • 初夏の植物たち

    酒田から真室川に抜ける青沢越えを見てまわった。
    ムカシトンボに会えないかと思ったのだが、初めて見る場所ばかりで、道を知るだけで一杯だった。
    林床の植物は、ニリンソウとキケマンが目立っていた。
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    左はネコノメソウ。種がこんなふうに出るとは、今までちゃんと見たことがなかった。
    右はナガハシスミレ。スミレのなかまは、まだまだ数多く見られる。
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    昨年、数の多さにびっくりしていたサワオグルマ。
    今年もそろそろ花盛りを迎えようとしている。右写真、ヒメジョウカイだろうか。
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    夕方になって見つけたシラネアオイ。残念ながら、花は閉じかけていた。
    右はキバナイカリソウ。
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    E-520 9-18mm マクロ50mm シグマ150mm

  • 田んぼに水入る

    酒田に行くついでに、遊佐を少しドライブ。
    昨年同様、連休のこのタイミングは農家の方はお休みなしのようだ。
    田んぼに水が入り、代掻き作業で大忙し。
    鳥海山の雪形「種まきじいさん」も、ほぼ形ができてきた。
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    P5023352
    E-520 9-18mm マクロ50mm

    夜は、久しぶりに酒田時代の同僚と飲んだ。
    楽しいお酒でした。。。

  • ブユの一種

    小諸だったら今頃メマトイがではじめて、イライラしている頃だろうか。こちらではブユにイライラさせられている。五月に入って早々、五月蠅い!
    ちなみにこれは山での話で、家の近くでは見られない。

    種名はわからないが、ブユとしては結構大型。3mm以上ありそう。刺しもしないで、10匹くらい周りをブンブン言っている。車に入ってきて、フロントガラスでジタバタしている。もちろん時々は血も吸っていく。ものすごく不快だ!!

    いつか吸血中の様子を撮影したいと65mmマクロをいつでも出せるようにしていたが、今日、ようやくチャンス到来。しかし、よりによって右手小指のつけね、それも手のひら側。撮りにくい。それに何と痒くなりそうなところを、お前は〜
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    EOS KissD X MP-E65mm

    お腹いっぱいに血を吸い終わると、おしっこまで落とし飛びさった。ブユが口を抜いた直後にパッと血の玉もできた。もちろん患部を絞って毒を抜くようにしたものの、明日はまた痒くなりそうだ。

    こんな私を自虐的と思わないで。ようやくブユの吸血シーンが撮影できて、嬉しかったのだから。

    ところで、子供の頃、郷里の山形市平清水周辺では、ブユの事を「ぶど」と呼んでいた。
    「ぶどがらかっだ〜」わかりやすく書き直すと「ぶとから食われた」だろう。山形弁はいちいち濁るんです。
    ぶどをネットで調べたことはなかったので面白かった。少数派ながら全国的に「ぶと」があるらしい。東京弁でも、西の言葉にも。

    思えば子供の頃、「ぶよ」という人もいた。ぶよ派はかなり多いのではないだろうか。庄内もたぶん「ぶよ」。正式和名では「ブユ」だが、これを普通に使っている人に私はまだ会っていないように思う。