カテゴリー: 昆虫

  • ガガンボダマシ

    おそらく前の冬にも撮影したイマニシガガンボダマシと思います。場所は前が月山山麓でしたが、今回は海辺に近い高館山の山中です。
    数日前では高館山もだいぶ雪がとけていましたが、再び厚く雪が積もりました。言うまでもありませんが、ガガンボダマシやクモガタガガンボは雪がなければ見つからない虫です。


    こちらは雌。腹端の尖った感じはクモガタガガンボに似ています。


    近くを歩いていたこの虫、上の雄と見て間違いないでしょう。不思議な事に、2kmほど歩いた中で見つけたのはこの2匹だけでした。それも、雪や風がやんだ短い時間の事で、まもなく雪にもぐって見えなくなってしまいました。

    そうか・・・彼らに会うチャンスというのは、短いわけです。雪にもぐってしまったりもするのだから。

    真横に吹く吹雪は、道に大きな吹き溜まりを作ります。

  • ウサギの足跡

    久しぶりの青空!でも、なかなか日がさしません。庄内の冬は、お日さまを見る時間が本当に少ないです。


    12月の大雪はだいぶとけました。あちこちに地面も見えます。これは鶴岡の街中の様子。

    ところが山の方に行くと様子が一変します。

    羽黒方面を走ると、車では行けない道ばかり。ちょっと歩きたいけれど、腰まで雪にうまって動けなくなります。ここはカンジキが必要な世界です。

    雪の上はウサギなどの獣の足跡がいっぱい。

    彼らは雪の上でも沈むことがありません。こんなところを比べても人間は生物としての能力が全くもって低い!雪の中でもがいている姿なんて恥ずかしいったらありません。


    おなじみのウサギの足跡。どっちに向かって歩いているかわかりますか?—————————-→奥に向かっています

    目的はクモガタガガンボでしたが、今日も一匹も見つかりませんでした。この冬はまだ一度も見ていません。トビムシやユキカワゲラは同じように歩いているのですが・・・。もうしかしたら、クモガタガガンボはもうシーズン終了なのかも知れません。去年も、1月のはじめ以降は全く見ないで終わりました。

    トビムシは昨年と同じように雪の上にたくさん見られます。

    迷彩柄のようなマルトビムシの一種。大きさは1mmほどです。

  • シミ

    酒田のAさんにご協力をいただいてシミを撮影しました。この時期シミも活動を停止していて、畳をあけるとたいてい下に隠れているとのこと。はたして・・・


    シミ確かにいました!体長は1cmほどです。実は私、シミをちゃんと見たのはこれがはじめて。でも、ちゃんと見ようとしなかっただけで身近にたくさんいるはずです。シミというと古本を食っているイメージが強いのですが、古本だけさがして「いないのかなあ」なんて言っていたとは、我ながら愚かでした。。。


    腹端の第10節が長いところからセイヨウシミと判断しました。頭部、前胸、中胸、後胸、そして腹部とわかりやすい構造です。シミは無変態で成長する昆虫ですので、幼虫も成虫も形は同じ。


    全身、鱗粉におおわれて綺麗に輝きます。うろこにおおわれて素速く走る姿が魚を連想させたのか、シミは漢字でかくと紙魚。英語だとなんとsilver fish。book wormともいいます。


    口ひげは他の昆虫には見ないようなもの。何だかムカデを思わせます。

  • キノカワガ

    そのまま鶴岡に戻るのはもったいないと、富岡、安中、高崎周辺をまわってみました。小諸時代にはよく足をのばした土地で、どこにいけば何が撮れそうか勝手がわかっているつもりだったのですが、午前中だけでは成果は少なく帰路につくことに。。。
    最低、見つけたいと思っていたキノカワガはこの一匹のみ。樹皮によくマッチしているかというとそうでもなく、もっとも、それゆえ見つけることもできたのでしょう。。。
    PC145251
    難易度は低いです。すぐに見つかりました?

    R0028488
    同じモデルさんでもう一枚。

    ところで、この投稿は関越道 赤城高原SAでアップしてます。
    行きは深夜だったためかFreespotに接続できませんでした。今はOKです。

  • ヨコヅナサシガメ

    このヨコヅナサシガメ、分布の北上が進んでいるとはよく聞きます。高崎周辺は10年くらい前によくまわっていましたが、ヨコヅナサシガメは気がつきませんでした。それが、何だか随分目に入ってきます。目立つ木の割れ目やうろの中にたいてい集団を作っているような・・・確かに勢力拡大中のようです。現在、最前線はどのあたりまで来ているのでしょう。気になります。
    PC145178
    クヌギの幹の割れ目に集団を作っています。今の時期は全て幼虫です。

    PC145196
    日があたって気温が上がってくると、歩きまわるものも見られました。