Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • アゲハの産卵

    庭にアゲハが現れた。
    とまったところを見るとお腹の大きな雌。
    どうやら庭のユズに産卵にきたらしい。

    まだ芽吹いたばかりの小さな芽に小さな卵をいくつもつけていった。
    P5084742 P5084753

    P5104819
    E-520 マクロ50mm+テレコン シグマ150mm

  • セモンジンガサハムシ

    この時期サクラの葉裏を探すとたくさん見つかるセモンジンガサハムシ。
    前胸背と前翅の外側が透明なハムシである。
    葉にぴったり張りつくようにとまると、
    外敵の攻撃を防ぎつつ中から外の様子も見れるという、とても優れたシールドとなる。
    IMG_4071

    下の一枚。
    撮影中は、何だか汚れているなあくらいにしか見えなかったのだが、
    家に帰って拡大してみて、同じ形の粒状のものがたくさんついていると気づいた。
    黄色いのは何かの花粉。気になったのは茶色い物のほうだ。
    何かの卵のようにも見える。外側にも内側にもついているようだ。
    もっと拡大しないとわからないが、残念ながらこのサイズでしか撮っていなかった。
    IMG_4059

  • キエダシャクの幼虫

    キエダシャクの幼虫をようやく見つけた。
    なかなか見つからなかったが、これでいることはハッキリわかった。
    いないのを探しているんじゃないかと不安になる必要がなくなっただけでもよかった。

    P5074569

    こちらはドクガの幼虫。
    名前の通り毒虫なので注意。幼虫は背トゲに毒がある。
    ここで集団をつくり脱皮中のようだ。
    P5074588
    E-520 マクロ50mm+テレコン

  • ミドリシジミの幼虫

    冬、ミドリシジミの卵を撮影した場所にて。
    すでに幼虫は5mm近くまで成長していた。
    P5074541

    幼虫は葉をつづった巣の中に潜んでいる。
    P5074533 P5074535

    この一匹は少し大きめ。
    こわれた巣を作り直しているのか、ポンと葉の上にとまっていた。
    IMG_4050
    E-520 9-18mm マクロ50mm
    EOS KissD X MP-E65mm

  • キアゲハ

    庭に現れたキアゲハ。
    しおれたラッパスイセンにとまったのを見ると、すごくキレイ。
    傷や擦れが少しも見えない。
    まだ羽化して間もないようだ。

    P5064479

    P5064484
    E-520 シグマ150mm

    キアゲハは小諸あたりだと4月の初めくらいに、高い丘の上で占有しているのを見るが、
    庄内ではまだそうした姿を見ていない。
    そのかわり、広い田んぼのあぜ道で、なわばり争いをしているのをよく見る。

  • スギタニルリシジミの卵

    急速に花穂が育つトチノキ。つぼみもイイ感じに膨らんできている。
    川べりに生えた木に手の届くところに花穂がいくつかあるのを見て、
    ふと長野時代にやったスギタニルリシジミの卵さがしを思い出した。
    5つの花穂を探して1個見つかった。
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    E-520 シグマ150mm
    EOS KissD X MP-E65mm

    幼虫はつぼみや花を食べて育つ。
    産卵の時期としては今がベストなのだろう。

  • 摩耶山にて

    摩耶山の登山道でとても印象的だったのがこの花。
    ムラサキヤシオツツジ。
    P5054396

    ブナ林を背景に見るムラサキヤシオは特に美しいと思った。
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    永幡さんが歓喜の声を上げていたのは、このムラサキオオツチハンミョウ。
    ブナ林にすむツチハンミョウだそうだ。触角が特徴的な雄だった。
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    長野の牧場以来、2年ぶりに見るオオセンチコガネ。
    糞虫の中でもとびきり美しい甲虫だ。
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    またしても、永幡さんの発見に便乗させていただいた。

    登山道途中であったチョウはギフチョウとヒオドシチョウ。
    ギフチョウはイワウチワで吸蜜する、翅のいたんだ雄を撮影。
    ヒオドシチョウは山頂にもいたが、何といっても雪の上に日光浴する一匹が衝撃的だった。
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  • ギフチョウ

    昨年、ギフチョウの幼虫を見たある場所への道が、雪がとけてようやく車で入れるようになった。
    さすが雪国。標高の低い場所でも、遅い春があちこちに見られる。
    ちょっと羽化不全な雄が一匹、スミレサイシンに吸蜜にきていた。
    曇りながら気温は高く、これは期待できると思ったのだが、それ一度きりだった。
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    スミレの中でも一際大きくよく目立っているスミレサイシン
    P5043631

  • オシドリ

    結局、冬の庄内ではオシドリを見たのは鶴岡公園でだけだった。
    春になってから、よく見るようになった。
    冬はやや暖かい地方に移動しているようだ。

    これは水の入ったばかりの田んぼに見たつがい。
    とっても仲良さそうで「おしどり夫婦」の言葉がうまれるのもわかる。
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    P5043991

  • ブユの一種

    小諸だったら今頃メマトイがではじめて、イライラしている頃だろうか。こちらではブユにイライラさせられている。五月に入って早々、五月蠅い!
    ちなみにこれは山での話で、家の近くでは見られない。

    種名はわからないが、ブユとしては結構大型。3mm以上ありそう。刺しもしないで、10匹くらい周りをブンブン言っている。車に入ってきて、フロントガラスでジタバタしている。もちろん時々は血も吸っていく。ものすごく不快だ!!

    いつか吸血中の様子を撮影したいと65mmマクロをいつでも出せるようにしていたが、今日、ようやくチャンス到来。しかし、よりによって右手小指のつけね、それも手のひら側。撮りにくい。それに何と痒くなりそうなところを、お前は〜
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    EOS KissD X MP-E65mm

    お腹いっぱいに血を吸い終わると、おしっこまで落とし飛びさった。ブユが口を抜いた直後にパッと血の玉もできた。もちろん患部を絞って毒を抜くようにしたものの、明日はまた痒くなりそうだ。

    こんな私を自虐的と思わないで。ようやくブユの吸血シーンが撮影できて、嬉しかったのだから。

    ところで、子供の頃、郷里の山形市平清水周辺では、ブユの事を「ぶど」と呼んでいた。
    「ぶどがらかっだ〜」わかりやすく書き直すと「ぶとから食われた」だろう。山形弁はいちいち濁るんです。
    ぶどをネットで調べたことはなかったので面白かった。少数派ながら全国的に「ぶと」があるらしい。東京弁でも、西の言葉にも。

    思えば子供の頃、「ぶよ」という人もいた。ぶよ派はかなり多いのではないだろうか。庄内もたぶん「ぶよ」。正式和名では「ブユ」だが、これを普通に使っている人に私はまだ会っていないように思う。

  • ビロードツリアブ

    毎年最初にビロードツリアブを見ると、何だか写欲がわいて追いかけてしまう。
    でも、数が少ないので無駄に疲れることになる。
    今、ちょっと山に入って、カタクリの咲いているような場所をまわってみると、やたら多くて
    そこで「無駄に疲れる」ことをやっていたなあと思うのだ。

    フキノトウで吸蜜。
    フキノトウは左が雌株で、右が雄株。
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    数が多いと交尾中のものもよく見る。
    P5013101

    特に多く見るのはオクチョウジザクラである。
    ギフチョウの吸蜜シーンは今日も逃したが、ビロードツリアブはバッチリ。
    P5013130 P5013218
    E-520 シグマ150mm

  • ツマキチョウ

    昨日は好天だったが気温が上がらず、今日が全てにおいていい日であることは間違いない。
    そう期待して、さてどこに行こうかと考えたとき、ふと昨年の同時期のことを思い出した。
    そうだ、「あそこ」にはツマキチョウがたくさん出ていた。
    昨年はあまりよく写真も撮れないまま他に時間を使ってしまい、見送ってしまったのだ。

    目標は決まった。
    そして現地に行って思わずビンゴ!と声をあげてしまった。
    ツマキチョウだから数は少ないのだけど、新鮮で写真に撮るにはとってもイイ感じ。
    2時間ほど久しぶりに撮影を楽しんだ。

    とまって休んでいるツマキチョウ。左は雄で右が雌。
    この雌はまだ羽化直後のところを飛ばしてしまったのか、前翅の先端がやや縮んでいる。
    後翅裏は地味な感じで、まわりの枯れ草にとけこみ見つけるのは難しくなる。
    でも、よく見ると、この裏の模様も金色に光り地味ながらキレイである。
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    雄の吸蜜シーンもいくつか撮れた。
    タンポポは集合花だからか、吸蜜時間は異様に長かった。
    P4292426 P4292449

    こちらは雌。カキドオシに吸蜜中のものと、タネツケバナに産卵中のもの。
    今さらだが、雌雄の区別として、前翅の先端が雄は黄色、雌は黒ではない。
    雄だと黄色い部分が、雌は白なのだ。(間違えて覚えてしまっているのは、私だけだろうか?)
    P4292279 P4292378

    交尾中のものまで撮影できた。
    この日の午前中ツマキチョウに集中しようと思ったのは、まったく正解だった。
    P4292292 P4292311
    E-520 9-18mm シグマ150mm

     

  • ベニヒラタムシ

    この虫もベニボタルに擬態しているのだろうか。
    初夏、アカハネムシやベニコメツキなど、赤黒の甲虫をよく見る。

    朽ち木の表面を歩き回っていた。
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    名前の通り、真横から見るとかなり平べったい体型だ。
    P4282027
    E-520 マクロ50mm+1.4×テレコ

  • ルリクワガタ

    ブナの朽ち木にひそむルリクワガタ。
    永幡さんが見つけた産卵マークびっしりの朽ち木に、見つけた雄一匹に雌一匹。
    またしても脇から撮影させてもらった。
    私にはその知識がまるでないので、1人で歩いていたら100%素通りである。
    彼のとても印象的な写真でブナの新芽をかじっていたのは本種ではなく、
    コルリクワガタであることも、今日のことでしっかり記憶できたと思う。

    左が雄、右が雌。
    雄のオレンジの脚がとても印象的だった。
    P4241842 P4241822

    産卵マークは()に・
    産卵マークとは、こんなにもはっきりしたものなのか。
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    E-520 マクロ50mm+1.4×テレコン

    ブナの新緑は下から見ても美しい
    P4241891

    登山道は雪渓に行く手を塞がれた。
    と思ったのは私だけで、永幡さんは更に先に進んでしまった。
    谷川の流れを上から撮影してくるという。
    知識も経験もない私は、どこに雪庇が隠されているかと思うと、
    びびっちゃってダメだった。。。
    P4241876 P4241882

  • ギフチョウお休み中

    一昨日、昨日と悪天候が続き、予報では久しぶりの晴れ。
    迷わず朝からでかけたのだが、期待したような成果が得られなかった。
    何しろ気温があがらない。
    お昼まで見ていたが、咲いた花は2、3割くらい。
    ギフチョウの飛ぶ姿もついに見ることはなかった。

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    こちらの雌は、21日に永幡さんが見つけたまま、ほぼ同じ場所にとまり続けているらしい。
    交尾嚢もつけておらず、3日間ほとんど何も動きがないと見てよさそうだ。
    P4241377
    E-520 シグマ150mm

  • カタクリとギフチョウ

    庄内でギフチョウの新鮮な個体を撮影しようと思ったら、
    今は少々山の中に入らなければならない。
    綺麗なカタクリと、傷のないギフチョウの組み合わせは、なかなかチャンスが少ない。
    祈るような気持ちでシャッターを切る
    P4190911

    P4190917 P4190990

    スギタニルリシジミも吸蜜。
    この個体は受粉にあまり協力的ではない。
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    今年はずいぶんたくさんカタクリを見た。
    それでも、本当にキレイだなあと思える花には、最後になって
    ようやく出会えた。
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    E-520 シグマ150mm

  • カブの花とスジグロシロチョウ

    赤かぶの産地では、花が綺麗に咲きそろっている。
    アブラナとほとんどみわけがつかないのだが、この辺りに見られるものはほぼ100%
    カブと思って間違いない。
    ここではカブの品質にとても気を配っているから、ナノハナが入ったりしたら一大事なのだ。

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    日没近く、花にとまって休むスジグロシロチョウを見つけた
    P4191320
    E-520 9-18mm シグマ150mm

  • 寒い一日

    晴れたけど気温があがらない。
    今日はこの地でカタクリの開花の連続カットを狙っていたのだが、
    開ききらないので失敗だった。かなり悔しいけど、
    まあ、こんな日もある。。。
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    ギフチョウも一度出てきてくれたけど、近づいても逃げない。
    見ると、朝のガのように、ブルブル体を震わせている。
    日光浴だけでは体温が上がらないのだ。
    こんな姿はあまり見ない。
    あとで調べたところ気温は10度を超えなかったようだ。
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    ブナの花がイイ感じで咲きそろっていた。
    これは収穫だった。
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  • ツマグロオオヨコバイ

    家の庭では春にツマグロオオヨコバイがたくさん見られる。
    アオキやツバキなど常緑の植物が社交場のような状態になっているのだ。そろそろ新しく芽吹いたアジサイやバラなどに分散を始めている。
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    さて、お庭では彼らの求愛行動がとても盛んだ。
    交尾シーンは決まって、このように雄は羽を広げていて一秒間隔くらいでブルッと震わせる。交尾時間は短く1分もない。
    今日は交尾の写真を撮るのに時間を使ってしまったが、
    もう少し時間をかけてじっくり取り組む価値のある興味深いシーンがいくつも見られた。
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    E-520 マクロ50mm+1.4×テレコン

  • 春本番!

    やわらかい日差しの暖かい一日。
    春の植物たちも、ひときわ輝いて見えた。

    イワウチワ
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    山道の途中にテリトリーをはるギフチョウ
    ここでは、次々に別の雄が現れて、占有行動を行っていた。
    同行した永幡さんのブログにも詳しく書かれている。
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    柿の木畑のすぐ上に、立派なブナの林。
    かつてこの柿の木畑にもブナが広がっていたんだろう。
    他の木々に先んじて、新緑をひろげている。
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    キクザキイチゲとフキノトウ
    フキノトウは庄内弁でばんけ。
    山沿いの雪解けのあとにびっしり生えている。
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