Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • ハタケノウマオイの雌…たぶん

    春にキンヒバリの声を録音した新潟市のそのあたり。。。ハヤシノウマオイの声は全く聞こえず、ハタケノウマオイの声ばかりでした。とすると、LEDライトで偶然とらえたこの1匹はハタケノウマオイの雄で間違いないでしょう!
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    なにしろハヤシとハタケじゃ明確な区別点は鳴き声なわけで、雄の区別となると更に困難なはず。

  • 鶴岡のカヤキリ

    思いがけない場所でカヤキリに出あいました。以前、新潟との県境付近からどんどん分布を広げていると書きましたが、それより更に15km以上北東に進んだ場所です。大山川のヨシ原で、赤川との合流ポイントから約7.5km上流です。

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    大山川のヨシ原に鳴くカヤキリ

    そこはいつも車でよく通る道沿いですが、ちょっと車を停めにくい場所です。大きな声の鳴く虫がいるとは、たしか一昨年の夏に気づいていたのですが、ヒメクサキリだろうと思い込み、確かめていませんでした。今となっては恥ずかしいばかり、ヒメクサキリとカヤキリは音のレベルが違いすぎるのに。

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    日没直後に鳴き始めました

    カヤキリはちょっと前まで新潟が北限とされていた鳴く虫です。現在の北限は、いったいどこまで行っているでしょう。自分の行動範囲だけでは、もう正確なところはわかりません。

  • ニッポンハナダカバチ

    2011年7月以来5年ぶりに訪れた柏崎の公園での撮影です。その時は高速度カメラがあれば・・・と思ったものですが、今ではFS700とかアクションカム1000Vとか、ちょっとした高速度カメラがいつも手元にあります。嬉しいことです。。。
    短い時間でしたが、まわしてみました。

    前脚が奇妙な形に曲がっているところにご注目!これって土を掘り出すのに効率の良い形になっているんでしょうか?

  • ササキリの幼虫

    今月12日より鶴岡を離れ近畿地方某所でお仕事中です。チームワークですので覚悟していましたが、まず自分の時間が取れないのがやや・・・ですが、充実した毎日を送っています。

    こっちに来てからずっと気にしていたササキリの幼虫を、昨日見る事ができました。

    ササキリの幼虫
    ササキリ1齢幼虫

    イナゴやエンマコオロギより半月くらい遅れて出るというところでしょうか。

    実はワタクシ、この赤黒の幼虫を撮影したのは初めて。ずっと撮りたいと思ってはいましたが、そのうち機会があるだろうと特に追っかけないでいたら、随分経ってしまいました。。。
    そんな虫、庭にいっぱいいるよ!な極々普通種と思いますが、やはり初めて見るものには感激します。やっと会えたねえ。。。キンヒバリもごくごく当たり前に鳴いているのを知ったり、色々勉強しております。

  • キンヒバリ


    ZOOM H6, RODE NT5 OMNI 2016年6月6日 新潟県

    この春、お隣の新潟県でキンヒバリの生息地を見つける事ができました。5月の連休から通っていますが、6月に入りますます勢いが出てきたようです。オオヨシキリの声にもマケズ、たくさん鳴いていました。

    画像は少し前に採集してきたものを飼育下で撮影したものです。自然状態では鳴いている姿をまだ確認できていません。高い所に上って鳴いている様子はなく、湿地の地表を覆っている枯れたヨシの中で鳴いているように感じました。
    前にもちょっと書きましたが、私は昨年の春にはじめてキンヒバリの声を知りました。山形に生まれ13年信州で過ごした中では全く縁がなかったのです。もちろん10年過ごした庄内でも・・・なのですが、実はひっそりどこかの湿地で鳴いてはいないかと思わずにはいられません。越後平野と庄内平野はそれほど遠くもないわけですから。。。

  • コガタコオロギ


    ZOOM H6, RODE NT5 OMNI 2016年5月29日 新潟県

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    コガタコオロギの声を聞くのは初めてです。もしかしたら、今まで聞いてはいても、それと気づかなかった可能性もあります。今回は、マダラスズにしては声が大きいかな・・・とちょっとした違和感を感じたところからでした。

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    ▲ツヅレサセコオロギに似ていますが、ずっと小さなコオロギです。LEDライトを照らしても鳴いている姿を見せてくれました。

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  • ヌカカ

    体長1〜2mmの本当に小さな吸血昆虫です。あれ?なんだか痒いなあと気づいても、あまりに小さいので見落としてしまいそうです。山中の川岸でカジカガエルの録音中に10匹ほどにまとわりつかれました。皮膚の柔らかいところでないと食いつけないようで、じっくり観察する余裕がありました。多いところじゃ、それどころじゃないはずです。

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    ▲手の甲で吸血中。翅にしま模様のあるタイプです。角度が悪くこんな風にしか撮れませんでした。平均棍が白く目立っていますが、肉眼ではそれすら分かりません。虫があまりに小さすぎるためです。

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    ▲これは別種。親指の爪の近くで吸血中です。 (さらに…)

  • ブユの吸血シーン

    ブナ林が新緑につつまれると、辺り一帯ブユの危険地帯と化します。人によってはブユに刺されるなんてとんでもないらしいですが、自分はもちろん痒いのですが、割とすぐに腫れも引きます。子供の頃、散々やられたからというわけでもないのでしょうけど。。。

    動画を撮影してみました

    倍率が今一つ足りなかったので編集時にトリミング。ブレも気になったので、これも編集時に手ぶれ補正を入れてみました。

    体長3〜4mmほどのブユ、オオブユのなかまじゃないかと思います。しかしブユって種類数が多い割には資料も少なく、詳しい種名はわかりません。吸血時は前脚をたたんで前傾姿勢をとりますが、体重をかけて鋭い口を突き立てているのでしょうか?あらためてブユの口ってどうなっているのか、不思議に思いました。動画を見てもよくわかりません。口を離すとバッと血が出ます。

    手の甲でやってもらうと撮りやすいのですが、なかなか思い通りにブユを誘導できず、無駄にいっぱい刺されてしまいました。

  • アクションカム動画〜クロヤマアリ〜

    改造アクションカムでの撮影。ニワハンミョウの死骸を運ぶクロヤマアリです。

    絞れないカメラゆえ近距離にピントを置くほど浅くなります。そこであまり欲張らずに1080フルHDで広めに撮影して720Pで編集、150%ほど拡大トリミングなどしています。思いがけない動きも多いアリですから、これはなかなかいい作戦でしょう。

    あまりに細かく見えるものですから、ちょっと余計な事に気づきました。このニワハンミョウの死骸、何ものかに踏みつぶされたような・・・ひょっとして自分とか、ちょっと前にこの前を通った自分運転の車とか、十分にありえます。われわれ車で走り回っているうちには、知らず知らず結構色んな生き物を跳ねたり轢いたりしています。避けようもありませんが、罪な事と思います。でも、またそのおかげで、こうして食べ物にありついている生き物もいるわけですね。

  • オツネントンボの産卵

    2日続けて鮭川に。今年はこちらも雪が少なかったようで、例年よりずっと早く春が始まっています。水辺では越冬明けのオツネントンボが盛んに産卵していました。

  • ナガハシスミレ

    ナガハシスミレはとても長い距を持つスミレ

    あまい蜜は距の中にあります。虫たちに容易に蜜をとられないよう、そして受粉効率を高めるためにこんな長い距になったのでしょう。思い出すのはマダガスカルの彗星ラン「アングレカム・セスキペダレ」と「キサントパンスズメガ」の関係。
    ナガハシスミレと深い関係にある虫がいるとすれば、おそらく・・・ (さらに…)

  • ギフチョウ

    この週末はギフチョウを求めて鶴岡近郊の山々に多くの人が訪れた事と思います。天気も最高でした。自分も朝から旧温海町某所に入りました。そこには前日午後に訪れてアクションカムの可能性に心躍らせていたのですが、同時に明日は朝から絶対ここに来ようと決めていたのでした。何しろ花々も時々姿を見せるギフチョウも最高な状態だったからです。

    カタクリで吸蜜

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  • カタクリに来る虫たち

    カタクリの花が咲くあたりでギフチョウを待っていると、様々な虫たちがやってきます。

    寄生蜂でしょうか?
    寄生蜂でしょうか?
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  • ギフチョウをHFR撮影

    RX100ⅣのHFR240fpsでスロー動画を撮影しましたが、思うようにいかずストレスいっぱいな撮影でした。。。カメラの液晶が全く見えなくなるので、前々から液晶用の遮光フードの必要を感じていながら、うっかり素で現場に入ってしまいました。HFRになるとiPhoneでのモニターしながらの撮影もできなくなります。それにしても録画ボタンが遠い・・・

    色はキレイでやっぱりいいカメラだなあと思うのですが、アクションカムの方がストレスなく撮影できます。カメラ本体だけではすこぶる操作性が悪いですが、iPhoneでたいていの事が操作できます。とはいってもiPhoneでモニターするにも遮光フードは必須。明日は忘れないようにしよう。。。

  • 雪上のルリタテハ

    残った雪に1匹のチョウがおりるのが見えました。近づいてみるとルリタテハです。

    雪上にとまるルリタテハ
    雪上にとまるルリタテハ
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  • ギフチョウ

    昨日は晴れたのに風の冷たい一日でしたが、今朝は早くから気温が上がって、風が気持ちいいくらいです。迷わずギフチョウポイントに向かいました。林床の花は今が見頃、ギフチョウも次々表れました。

    10時くらいまではいい天気でしたが、雲がひろがり薄暗くなって、お昼近くには強い風をともなって激しく降り出しました。

    日だまりに出てきて日光浴
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  • ヒオドシチョウ

    昨年の今頃、自分は鶴岡を遠く離れていました。ギフチョウだけでなく、鶴岡の早春のチョウたちとの出会いは二年ぶりになります。(ギフチョウとは5月に戻って深山で撮影しました)
    3月中旬からよく見ているのがテングチョウ、スジボソヤマキチョウ、そしてヒオドシです。

    破れのないところはキレイなのですが・・・

    どうしてこうなった?左右で非対称な破れです。
    (さらに…)

  • アクションカムで春の虫を動画撮影

    鶴岡もいよいよ春。昨年の秋以来ストップしていたアクションカムでのマクロ撮影を再開しました。

    ▲フキノトウで吸蜜するクロハナアブの一種。そしてヤナギの花にはニホンミツバチ。
    カメラをどうセットするか、モニター&コントローラーのiPhoneをどこにどうセットするか、やっぱり現場に出て虫を前にしないとわからないことばかり。どんな状況にも対応できるカタチなんかなくて毎回毎回考えるべきなのか?いや、それじゃ速写性が犠牲になってしまう・・・
    カメラがなかなかいい絵を出してくるので悩みがいもあります。アクションカムのスローは結構スゴイです!

  • ウラクロシジミの卵

    雪がとけて入っていける道が増えてきました。ゼフィルスの卵を探して1時間ほど探し回りましたが、やっとウラクロシジミの卵を見つけました。

    ウラクロシジミの卵。顕微鏡用10×対物レンズで撮影
    ウラクロシジミの卵。顕微鏡用10×対物レンズで撮影、120枚の深度合成

    そろそろ花が咲きはじめたマンサクの芽に見つかります。
    幼虫の孵化は1ヶ月後くらいでしょうか。

  • オカモトトゲエダシャク

    ガードレールにとまるオカモトトゲエダシャクを見つけました。道路脇の枝に手をのばそうとガードレールをまたいだら、陰にとまっていました。すごい偶然!今日は鶴岡も10度以上に気温があがりましたが、まだまだ雪は残っています。そんななかで、すでに活動期に入っているんですね。


    ▲もしかしたら鶴岡で見るのは初めてかも知れません。小諸では海野さんのアトリエで夜の灯りにバンバン来てたっけ (さらに…)